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スクールランブルIf05【脳内補完】

1 名前:“568” :04/02/13 17:46 ID:5FOVs7y2
週刊少年マガジンとマガジンSPECIALで連載中の「スクールランブル」は
毎週7ページの週刊少年漫画です。
物足りない、もっとキャラのサイドストーリー・ショートストーリーが見たい人もいる事でしょう。
また、こんな隠されたストーリーがあっても良いのでは?
有り得そうな展開を考察して、こんな話思いついたんだけど…といった方もいるはずです。
このスレッドは、そんな“スクランSSを書きたい”と、思っている人のためのスレッドです。
【要はスクールランブルSSスレッドです】

SS書き限定の心構えとして「叩かれても泣かない」位の気概で。
的確な感想・アドバイスレスをしてくれた人の意見を取り入れ、更なる作品を目指しましょう。

≪執拗な荒らし行為厳禁です≫≪荒らしはスルーしてください。削除依頼を通しやすくするためです≫

SS保管庫
http://f29.aaacafe.ne.jp/~komg/

【過去スレ】
スクールランブルIf04【脳内補完】(スレスト)
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1076127601/
もっともっとスクラン奈良萌えスレッド
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1074117388/l50
もっとスクールランブルの奈良くん萌えスレッド
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1072536035/
スクールランブルの奈良くん萌えスレッド
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1060335566/

関連スレ(21歳未満立ち入り禁止)
スクールランブル@エロパロ板
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1070069061/

2 名前:“568” :04/02/13 17:47 ID:5FOVs7y2
【荒らし行為について】

“完全放置”で
よろしく頼(よろ)んだぜ

■ 削除ガイドライン
http://www.2ch.net/guide/adv.html#saku_guide

3 名前:スージークワトロ :04/02/13 17:48 ID:y0gRvXbc
漫画板の避難所かね?

4 名前:疾風さん ◆Tmoko/.g :04/02/13 17:48 ID:ofoKXUYc
もっとわかりやすく

5 名前:Classical名無しさん :04/02/13 17:51 ID:KE6l.l.U
568おつ

6 名前:“568” :04/02/13 17:53 ID:5FOVs7y2
移動経緯

初代スレを奈良ヲタが建てる

SSスレとして再利用される

週間少年漫画板だと板違いなので移動

強制IDではないので粘着荒らしに荒らされる

再び週間少年漫画板に戻るがスレスト


お世話になるぜ...

本スレ
【実は・・・】スクールランブル#33【─知ってる。】
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1075996251/l50

7 名前:疾風さん ◆Tmoko/.g :04/02/13 17:58 ID:ofoKXUYc
とりあえず、スクールランブルって満喫にあるの?
マガジンとマガジンSPECIAL両方ってどう意味?

8 名前:“568” :04/02/13 18:01 ID:5FOVs7y2
>>7

現在スクールランブルは、週刊少年マガジンの兄弟誌であるマガジンSPECIAL(月刊)でも連載されています。
そちらは天満の妹である「塚本 八雲」を主人公にして、彼女の日常的な風景が描かれています。
最近は八雲以外のキャラがメインの回も増えてきてます。

とのこと。
週間が7Pなのでスペシャルの方でも同時連載

9 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:01 ID:KE6l.l.U
あるところにはあるんじゃないかと。
あと「両方」っていうのはそのまんまです。
マガジンの本編では塚本天満という女の子が主人公で、スペシャルでは
天満の妹である八雲を主人公としてサイドストーリーが展開されています。

10 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:03 ID:wv4tAe4U
SSは読んだことないが、がんばれSS書きさん達。                    
                                                 




11 名前:スージークワトロ :04/02/13 18:05 ID:y0gRvXbc
避難してきたわけですね
お疲れ様です
では、ごゆっくり堪能してくだっせー

12 名前:疾風さん ◆Tmoko/.g :04/02/13 18:07 ID:ofoKXUYc
>>8-9
なるほど丁寧にありがとう。今日満喫いく用事があったんで
探してミルですよ。

13 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:13 ID:wv4tAe4U
クラウンの即死判定の基準がさっぱりわからんけど、
とりあえずホシュ                      

14 名前: :04/02/13 18:14 ID:wxDzv1Q2
    ┏━━━ / |━━━━━┓
    ┗┳┳━ |_| ━━━┳┳┛
      ┃┃ /  ヽ     ┃┃
    ┏┻┻ |======| ━━┻┻┓
    ┗┳┳ ヽ__ ¶_ ノ ━━┳┳┛
      ┃┃ (/)     ┃┃
      ┃┃ (/)     ┃┃
    凸┃┃ (/)     ┃┃凸
    Ш┃┃ (/)     ┃┃Ш
    .|| ┃┃ (/)     ┃┃.||
  ∧_∧   (/) ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ・∀・)  (/)(´∀` ) < 神が光臨しますように
  (つ  つミ (/)(⊃⊂ )  \_________
  |_|_|_I(/)_|_|_|__
  /////ノ,,,,,,ヽ ////|
////////////  |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
|        奉  納

15 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:14 ID:ot8CYGj6
バレンタインネタ期待保守。

16 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:15 ID:KE6l.l.U
保守。
とりあえず、書きかけのSSがあるので急いで書き上げます。


17 名前:スージークワトロ :04/02/13 18:20 ID:y0gRvXbc
即死判定なんて無いよ

18 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:38 ID:5d0AKxf.
一日1保守とかしなくちゃいけないのかね?
ここおちやすいって言うけど

19 名前:Classical名無しさん :04/02/13 18:41 ID:.LIOGkQQ
まだ発動してないけど今夜辺り規制されそうな予感…
もし規制されたら保守は任せとけ・゚・(つД`)・゚・

20 名前:Classical名無しさん :04/02/13 19:01 ID:j4uEJCWc
「花井、これ!」
「?なんだ周防?」
「あ、いや、その、なんだ、塚本の妹に貰えなくて落ち込んでるかもと思ってな」
「…ああ。気を遣って貰って悪いな周防」
「………」
「………」
「…ほら、花井にはいつもいろいろ世話になってるしな。そのほんの気持ちだ」
「それはお互い様だ。どちらかが特に気にすることでもなかろう…まぁこんな物を貰っては
当然お返しもせねばならんから、その時こちらの日頃の感謝の気持ちも含めてということにさせて頂くが」
「あ、ああ、そうだな。まあとにかくあまり落ち込んでないようで安心したよ。あははははは…」
「………」
「………」
「…ところで周防」
「なんだ?」
「今鳥にはチョコレートは渡したのか?」
「は?いや、渡してない…ってゆーかあいつには一条がいるだろ」
「そうか。まあそうだな」
「ってかなんで急にそんなこと聞くんだ?」
「ん?あ、いや…ただなんとなく気になっただけだ」
「そうか」
「………」
「………」

おしまい。

21 名前:スージークワトロ :04/02/13 19:08 ID:y0gRvXbc
>>18 2〜3日は大丈夫です。長けりゃ1週間でも

>>19 他鯖で規制されてもクラウンは書き込めたりするんですよ

22 名前:スクランブラー ◆8ZkHpV92 :04/02/13 19:37 ID:aj6U1OrQ
>>1さんスレ立て乙

>>20 乙です
美琴と花井がお互い意識しあってるのがいいですね。

前スレ119さんへ
SS投稿後に感想も書かんと自分の考察レス投稿してしまってすいませんでした、申し訳ない。
播磨と沢近の行動が自分のイメージとマッチしてて良かったです、時節柄バレンタインSSウマーですね。

SS職人さん、今スレでも頑張ってください。

23 名前:Classical名無しさん :04/02/13 20:03 ID:pFgpZ14I
↑コテハンレスしないでください

24 名前:Classical名無しさん :04/02/13 20:06 ID:sceipWOM
>>20


25 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 20:08 ID:LWFn21mo
ここに移動ですか 気がつかなかった
今日中に 長すぎるので 投下しないでおこうかとも思ってたss
投下します  長いので分割したいと思ってます。



26 名前:Classical名無しさん :04/02/13 20:14 ID:6smzbkWY
クラウン初めての方への解説

・クラウンは即死判定ありませんしdat落ちもなげやりに行われます。時々ひろゆきがします。
・クラウンは過去ログが存在しません。基本的に各自の補完以外に過去ログは見ることが出来ません。
・クラウンは強制IDです。そして何日たとうが変わらない人はID変わりません。
・クラウンはトリップ8桁です。他板の10桁トリップの先頭2文字大体省略されますが時々まるきり変わります。
・クラウンは規制食らっても書き込みが出来ます。なので非難してくる人が多いです。
・クラウンはラウクラと略すと半キレする人がいます。

27 名前:Classical名無しさん :04/02/13 20:16 ID:HLdcqFxk
スレッドストッパーってなんなの?
何でされたん?

28 名前:Special thanks :04/02/13 21:03 ID:KE6l.l.U
「これでよし・・・と」
一条かれんは、出来上がったチョコレートを見てにっこりと笑った。
今日は二月十三日。翌日のバレンタインデーに備え、日本中の女性がチョコレートの準備に
勤しむ日である。そして、それは普段アマレス一筋の青春を送っている一条にとっても例外では
なかった。
「今鳥さん、受け取ってくれるかな・・・」
チョコレートをラッピングしながら、一条は溜め息をついた。彼女の想い人である今鳥恭介は
世間一般に言うところのイケメンであり、競争率は非常に高い。その上今鳥はクラスメートの
周防美琴が本命らしく、事あるごとに彼女にモーションをかけている。正直、一条の想いが
今鳥に届く確率は非常に低い。
「・・・でも、いいんだ」
一条は、そのアマレスで鍛えた腕力から常に男のように扱われてきた。そんな彼女を、今鳥は
初めて女の子として見てくれたのだ。例え想いが届かないとしても、チョコレートを渡して
一言お礼が言いたかった。
「私だって女の子だもの。こういうことしてもいいよね」
一条はチョコレートをカバンに入れると、いつもより少し早めにベッドに入った。


29 名前:Special thanks :04/02/13 21:03 ID:KE6l.l.U
「あーあ、ホントうざったいわね」
沢近愛理は、教室の外の人だかりを見て溜め息をついた。
「まったく、何考えてるのかしら。バレンタインなんてお菓子会社の戦略じゃない。これじゃ
 お金がいくらあっても足らないわよ」
それに対し、美琴と塚本天満が突っ込みを入れる。
「つーかそれ、普通男が言う台詞だぞ」
「いいな・・・私も一度でいいから男の子にチョコ欲しいって言われてみたいよ・・・」
昼休みとなり、本来は学問の場である教室にもバレンタインの空気が広がっていた。ある者は
義理チョコに狂喜乱舞し、ある者は落胆する。一年に一度の、くすぐったくなるような風景。
「ほら、お呼びだぞ沢近」
「うるさいわね、言われなくてもわかってるわよ」
沢近が、チョコレートの山を抱えて教室の外へと向かう。残された美琴と天満は、どちらともなく
顔を見合わせた。
「そういや、塚本は烏丸にあげたのか?」
「う、うん。朝、下駄箱に・・・。ミコちゃんは?」
「そもそもあげる相手がいねーよ。道場のガキどもと、あとは花井ぐれーだな」
「え?でも・・・」


30 名前:Special thanks :04/02/13 21:04 ID:KE6l.l.U
その時突然、一人の男子生徒が会話に割り込んできた。
「ミコち――――――ん!!」
「おわっ!?何だ!?」
その男子生徒―――今鳥が、満面の笑みで両手を美琴の方へ差し出す。
「チョコちょーだいチョコ!」
「あのな・・・。何で私がアンタなんかにチョコやらなきゃならないんだよ」
「いいじゃん、ちょーだい!」
「絶対ヤダ」
今鳥に対し、美琴はまったく容赦がない。会話からはじき出された格好の天満は、仕方なく
教室を見渡した。
「あ〜あ、みんないいな・・・。それに比べて私は・・・あれ?」
ふと、天満と一人のクラスメートとの視線が合った。そのクラスメートの顔を見て、天満の
表情が輝きを取り戻す。
「カレリン!」
さっそく天満は、カレリンこと一条の元へと駆けつけた。


31 名前:Special thanks :04/02/13 21:05 ID:KE6l.l.U
「カレリン、どうしたの?」
「え?いや、あの・・・」
一条は、口ごもって自分のカバンへと視線を落とした。
「あ、ひょっとして・・・?」
その言葉に、一条の頬がほんのり赤く染まる。
「でも今鳥さん、忙しいみたいですし・・・」
「ダメだよカレリン!気持ちはちゃんと伝えないと!」
「で、でも・・・」
うつむく一条の両肩に手を置くと、天満は自信たっぷりに言い放った。
「私に任せておいて!何とかしてあげるから」
「塚本さん・・・」
以前の初デートの件といい、ドロップキックの件といい、天満は何かと一条を気にかけている。
今回も、半ば天満に押し切られる形で一条は彼女の申し出を受けることになった。
「あの・・・塚本さん」
「何、カレリン?」
「どうして、そこまで私にしてくれるの?」
一条の問いに対し、天満は少し考えた後に答えた。
「ん〜、何かカレリンって放っておけなくって。何て言うか、妹みたいな感じで」
「・・・よくわからないけど、ありがとう塚本さん」
「どーいたしまして!」
天満は、そのまま笑顔で美琴たちの方へと戻っていった。一条はそれを見送ると、ほんの少しだけ
今鳥の方に視線を送り、再びカバンへと視線を落とした。


32 名前:Special thanks :04/02/13 21:06 ID:KE6l.l.U
「えーと、ここだよね・・・」
放課後となり、一条は学校の中庭へと来ていた。天満によれば、何とか言いくるめて今鳥をここに
呼び出したらしい。カバンの中のチョコレートを確認し、近くのベンチへと腰掛ける。
「今鳥さん、来てくれるかな・・・あれ?」
辺りを見渡した一条は、自分の足下に一匹の黒猫がいることに気づいた。本来なら不吉と
感じるべきことであるが、幸運にも一条はそんなことを考える性格ではなかった。
「私のことを、応援してくれるの?」
一条は黒猫を抱き上げ、優しく背中を撫でた。黒猫は、黙って一条に甘える。
「ありがとう、猫さん」
しばらくそうしていると、おもむろに黒猫が一回にゃあと鳴いた。黒猫の視線の先には、
茶髪の男子生徒が一人佇んでいる。
「今鳥さん」
一条は黒猫をベンチに下ろすと、今鳥の方へと向かった。もう一度カバンの中のチョコレートを
確認し、呼吸を整える。
「いまど・・・」
瞬間、声をかけようとした一条の動きが止まった。今鳥は、見知らぬ女子生徒と話をしていたのだ。木の陰に隠れて、見えなかったらしい。
「あの、今鳥先輩、これ・・・」
「マジで!?俺にくれんの!?やり!」
一条は、何も言えないままその場を離れた。


33 名前:Special thanks :04/02/13 21:07 ID:KE6l.l.U
一条が教室に戻ると、そこには天満と沢近、そして美琴の姿があった。天満が喜々として一条に
質問を浴びせる。
「カレリン、どうだった!?気持ちは伝えた!?」
一条は黙って首を横に振る。それを見ると、天満は驚いて一条に詰め寄った。
「何で!?どうして!?」
「・・・ごめんね塚本さん、いろいろ手伝ってもらったのに。私、今日はもう帰るから・・・」
それだけ言うと、一条は教室を出て行こうとした。天満が、それを必死で静止する。
「ちょっとカレリン!待っ・・・」
強引に一条を振り向かせた天満は、そのまま絶句した。
「カレリン、泣いてる・・・」
一条は、驚いたように手で頬をこする。濡れた手を見つめ、それが本当であることを確認すると、
一条はその場にぺたんと膝をついた。
「・・・あれ?何で私、泣いてるんだろ?わかってたのに。今鳥さんは人気者だって。私じゃ
 釣り合わないって。わかってたのに。どうして?どうして涙が止まらないの?」
「カレリン・・・」
それを見ていた沢近が、つかつかと前に歩み出る。
「ふーん、要するに何も言わずに逃げ出してきたわけ。意気地なし」
「沢近!」
「美琴は黙ってなさい!」
その剣幕に、美琴は一瞬たじろいだ。沢近が言葉を続ける。
「やらないで後悔するくらいなら、やって後悔なさい。私が言えるのはそれだけ」
沢近はそのまま教室を出て行った。それを追いかけ、美琴も教室を出て行く。残された天満は
どうしていいかわからず、教室の外と一条の顔とを交互に見つめた。
「・・・塚本さん」
一条が口を開く。
「は、はいっ!」
「私、決めた。もう一度今鳥さんに会ってくる」
「カ、カレリン!」
一条の瞳に、涙はもう無い。天満に一礼すると、一条は教室の外へと駆けだしていった。


34 名前:Special thanks :04/02/13 21:09 ID:KE6l.l.U
一条が昇降口に着いた時、今鳥はもう校門を出ようとしていた。慌てて靴を履き、走って
追いかける。
「今鳥さん!」
その声に、今鳥が振り向く。今鳥は、驚いた表情で一条を見つめた。
「・・・何、一条?」
「あの、これ、受け取ってください!」
一条がチョコレートを差し出す。それを見て、今鳥は恐る恐る一条に尋ねた。
「・・・これ、お前が作ったの?」
「は、はい」
今鳥は、そのまま一条に視線を移した。初めて体育館裏で会った時とは違う、磨かれた「美しさ」が
感じられる。
「・・・ちっ」
今鳥はぶっきらぼうに手を出すと、チョコレートを受け取った。
「あ、ありがとうございます!そ、それから・・・」
「何だよ」
「もしよかったら、またデートして頂けないでしょうか!?」
一条の問いに対し、今鳥はしばらく考えた後に答えた。
「・・・勝手にしろ」
今鳥はそれだけ言うと、そのまま校門の外へと歩いていき、やがて見えなくなった。
「カレリ――――ン!」
どこからか現れた天満が、一条に飛びつく。
「やったじゃない!チョコ渡す時はドキドキしちゃったよ〜」
「い、痛いよ塚本さん・・・。それに、まだデートの場所も決まってないし・・・」
「ううん、これはもうもらったわ。今日はお祝いね。ごちそうするから行こ!」
天満に引っ張られ、一条も校門を出た。晴れ晴れとした気持ちが、胸の中に広がる。
「塚本さん」
「はいな?」
「ありがとう」
とてもうれしくて。
とても楽しくて。
一条は、にっこりと笑った。


35 名前:Special thanks :04/02/13 21:09 ID:KE6l.l.U
というわけで予告していた通りのバレンタインイマイチコンビ編です。
個人的には、イチさんは今鳥以外の男と幸せになって欲しいですが。
次は何書こうかな・・・。

あと、分校のけい様スレ立てお疲れ様です。


36 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:16 ID:ot8CYGj6
>>35
GJ!!

37 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:20 ID:aj6U1OrQ
泣いた一条、アリだな。
グッジョブ、グッジョブ!

38 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:24 ID:9JzQ69yQ
よかったです! ちょっと小言を。
よく間につかう<・・・>ですけど<……>の方がいいと思います。
一応、これは基礎の事なので……。(ちなみに二回続けて入力するのが普通です)

ここのスレ立てたの けい氏だったんですね。
乙です!

39 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:26 ID:9JzQ69yQ
すいませんageてしまいました。
偉そうな事言った後にこれでは……。吊ってきます

40 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:36 ID:j4uEJCWc
ウホッ、いいカレリン!
GJです!!

41 名前:Classical名無しさん :04/02/13 21:51 ID:aDkYlZU6
沢近にムカっときてしまった
いやね、もちろん悪気があって
あんな口調になってるわけじゃないのはわかるんですよ
本当にカレリンのことを思っての発言だと
でもなぁ・・・俺が隣に居たらムキになって反論してたかもしれない
こんな俺はまだまだガキなんだろうか・・・

なーんてことを読んだ後に感じました

42 名前:Classical名無しさん :04/02/13 22:12 ID:LEKkH5jU
http://makimo.to/cgi-bin/dat2html/dat2html.cgi?http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1076661969/l50

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同時に最新のキャッシュが読めます。(dat落ちしても平気)
住人さんはちょくちょくアクセスしてみてください。

43 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 22:48 ID:LWFn21mo
とりあえず その1〜5迄投下します。 終わりっぽいけど続きます。 
 
 ヴァレンタイン  〜僕とアタシのヒーロー〜 

44 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 22:58 ID:LWFn21mo
あたしの男の趣味(って言うと何か変な意味混じりそうだけど)
はハッキリしてる
どこか頼りなさげなのがタイプなのだ
(何処かの馬鹿が 胸が大きいのは 母性本能の豊富な証拠さ 僕を癒して-
なんて 言って来たな あいつは女イコール胸なんだろうか D D って
胸なんて 適度にありゃいいんだょ 適度に、 邪魔だし )
小さい頃から 道場で自分より年下の子の
世話を稽古の合間にしてた事に少なからず
影響しているッポイ  
先輩にしたって 多分最初は
年上の癖に 妙に頼りなさげ
な所が 擽られて好きになった(今考えると ホントに好きだったのか微妙だけど)
花井だってそうだ 
小さい時は ミコちゃん ミコちゃんって
道場でも 学校でもあたしの後ろにくっ付いてきた。(一部彼女の都合の良い様に記憶捏造されてます)
頼りなさげな所が守ってやらなきゃ
コイツ 一人前にならない。
コイツ には私がいなきゃ駄目なんだ


最近ガンバッテてもアイツは  イツマデもミコちゃんってついて来る ついて来なくちゃ駄目なんだ
アイツはあたしの モ ノ 
 何て あたしの都合の良いように思ってた

そう そう思ってたんだ 

 

45 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 22:59 ID:LWFn21mo
でもそれが違うと気づかされたのは
小6の冬  
学校からスキ−講習に行った時の事だった
(そんなに教育熱心って学校じゃないんだけど 
私立受ける子が 結構いたので  参加率を上げる為
講習は 私立入試があらかた終わった 2月の第2週の月曜スタート
だった。)
「周防さんって 花井君と仲良いよねー ぃぃな 」
講習も明日で終わりという最後の夜の
寝そべりながらのピロートーク  お題はこういう席で定番の コイバナ
昨日までは消灯時間後見回りをする
先生達も今日は大目に見ているのか
消灯後に他の部屋に移動しても 注意しに来ない
へ  ぇ ? あたしはかなり間の抜けた
返答をしたらしい ( と聞かされた)
そう言ったのは 3組(あたしは4組)で
アイツと一緒に 学級委員してる
牧野さん… 私と違って御しとやかで
可愛い というより 綺麗なタイプ
うちのクラスでもいいなー
って男子がいる 学年でも1,2を争う美人だ
ははは 何で?  そう答えながらも あたしは枕をぎゅぅっと握り締めた。



46 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 23:00 ID:LWFn21mo
エー周防知らないの 花井君最近結構人気あるんだよ。
クラスメートもそう言った
運動神経良いし 勉強できるし
顔もまあまあ良いし  それにね困ってるとすぐに助けてくれるの すっごく優しいの
 クラスメートは何故かウットリとした口調で
アイツを褒め上げる
確かに アイツ 最近道場の練習 青年部と混じってやってるっし
巡回指導の本部の師範も アイツのこと 見込みあるって 誉めてたっけ
頭は昔から良いし 確かに顔も 大人っぽくてまあまあだ

アイツが理解されて少し嬉しい そうは思いながらも
アイツはあたしの    少しむっとしてきた

でね。… 
私 中学 私立行っちゃうから 一緒の学校
いる間に 告白って訳じゃないんだけど
来週のバレンタイン にチョコレート
作りたいんだけどなー なんて 思ってるンだけど

真っ赤に成りながら徐々に消え入りそうな声で
牧野さんは 続けていた

そう言えば後チョイでヴァレンタインかー
道理でお使いの時スーパーでチョコ売り場
広くなってたなぁ 10円チョコ1000個パックなんてのも売ってたし 欲しいなー
呑気なのか 現実逃避なのか よくわからないモノが頭の中をぐるぐる
駆け巡っていた。





47 名前:Classical名無しさん :04/02/13 23:44 ID:8Gpd4g1U
キタ━━━( □ヮ□)━( □ヮ)━(  □)━(  )━(□  )━(ヮ□ )━( □ヮ□)━━━!!!!
美琴美琴SS待ってましたよ。
完全な美琴視点なのが独特の雰囲気出してます。続き、マッタリ待ってます。


48 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 23:49 ID:LWFn21mo
マッキ− 勇気アッるー
周りの娘達が囃し立てる
漫画とかテレビで恋愛モノに
皆興味津々なモノの、まだ
基本的には コーイチー
とかケイターと テレビに向かって
キャアキャア言っている方が似合うお年頃で
ヴァレンタインも(勿論原則持ち込み禁止だが)
皆に囃し立てられるのが嫌なのもあるだろうが
特別な誰かにだけあげるのではなく
チョコクッキー等を持ってきて給食の時間
女子でだけ食べ始め 
男子がもの欲しそうに眺めてたら
もったいぶって しょうがないわねー  なんて言いながら 
1枚だけよ なんて言いながら
配って食べる そんな程度の物だ。
去年あたしも何だかんだ言ってチョコボールやクッキーを貰った記憶がある  

良いんじゃない あげれば  アイツ喜ぶよ あんなのにチョコあげる物好きいないから 
 頭じゃなく口で だけ で喋ったような科白が  不安に苛まされながらも
顔の表情だけで必死に笑いながらでてきた。

(あたしに確認取ったのは何で?  アイツとは何でもないよ 弟みたいなもんよ ッて言って欲しいんでしょ? お生憎様
 そうよ  アイツはアタシから離れる事て出来ないの    アイツが 勝手にアタシの周りをウロウロしてるの
 フフフそんな事  本気で信じてるの  じゃあ アタシの事スキって聞いてみる?そうすれば  全て判るわよ    )

目の奥が熱く成りながらも強がっているあたしを  すぐ側で 少しだけ大人びたあたしが 笑っているような気がしていた。




49 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/13 23:56 ID:LWFn21mo
結局 あたしの言葉を聞いて納得したのか 牧野さんは
 ウン アリガト  嬉しそうに 微笑んだ  それからの会話は 覚えてない

適当に相槌打ってただけだった  でもモシカシテ と  考えがどんどん悪い方に変わる 

  ミコちゃんは僕の事下に見て 楽しんでるだけじゃないか  誰がそんな人好きになるの そんなのあるわけ無いじゃん  
何考えてるの   ははは  バーカ 
アタシはあいつが好き  余りに近すぎて 判らなかった恐ろしく簡単な事を
夢の中でアイツに振られ  ほんとは好きじゃなかった 弟みたいなもんだって自分に言い聞かせて
一生懸命に否定しているあたしがいた
アイツはアタシの物 そう驕慢に思っていたあたしの醜さに あたしは泣いた

朝 起床のベルよりも早く 起きたあたしは 目を腫らしてないか確認する為
洗面所に向かった  少し腫れてるものの、よっぽどあたしの顔に注目しない限り
気がつかれる事はない あたしの顔にそんなに注目する物好きなんていないさ
洗面所からの帰りふと外を見ると 見慣れた紺色のジャージが トレーニングしている
 偉いわよね 彼此処来てから毎日よ  いきなりの声に吃驚して振り向くと 保健室の山下先生が いた
1年とか2年の頃  クラスでいじめられて頻繁に来てたの 心配してもコシャマックレタ受け答えするから
このコどうなっちゃうんだろって思ってたんだけど ある時急に 生まれ変わっちゃったんだよね で興味有ったから
聞いてみたら 僕 目標にしてる子がいるんです 僕の中でヒーローなんです その子みたいに成りたいから
変わったんです。 だって 誰のことだろうね− あたしの方を見ながら意味深げに先生は笑う。






50 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 00:30 ID:LWFn21mo
あたしはアイツにとってのヒーロー でも 漫画とかにありがちな
主人公に尊敬されて 目標にされて  でも久々に再開した時 そのヒーローは主人公に全ての才能を追い越されてる
  憐れなヒーロー
   
   さあ 誰でしょうかね そのヒーロー あたしかもしれないけど あたしだとしたらヒロインなんじゃないですかね
あたし女だから      あれ? っと山下先生は少し不思議そうな顔をしている
違いますよーって顔真っ赤にして否定すると思ってました?センセ
              顔を少ししかめながらも おどけてみる
  今のアタシはアイツに相応しくない だから今度はアイツをヒロインとして追いかけるのに相応しくなろう

そう思った時、あたしは自分でも 意外なほど晴れやかな顔をしていた
  
      若いって いいわよね 青春って感じで なにやら納得して    
  先生がつぶやく   先生も マダ 若いですよ   マダってなによ マダ20台よ 
クス  先生も マダって使ってますよ  

   アイツに相応しい 自分の姿を想像していた。
 その道は長そうだが  きっと その道を歩いてるあたしを あたしは好きになれそうだ
 そんな事を考えながら あたしは  窓の外を見た
     



51 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 00:45 ID:LWFn21mo
結局 あたしはその年のヴァレンタイン アイツに何もあげられなかった
自分の気持ちに気がついたから  本当はあげたかった。  でも
もし拒絶されたら   それしか考えれなかった  今のアタシでは拒絶される事しか想像できなかった。

 牧野さんは宣言道り 手作りの大作を持ってきてたらしい。
放課後掃除当番だったあたしは アイツに呼ばれて
 ちょっと友達に呼ばれてるから 今日の稽古遅れるって父さんに言っといて欲しいんだ
って言付けを頼まれた。  つまりはそういう事だ

アイツは 少年部の稽古が終わる間際に帰ってきた
平静を装ってるものの 舞い上がってるのは 一目瞭然だった
判ってはいたものの その夜 あたしは泣いた
次の日 牧野さんから アリガト ってしょっぱい味のチョコレートクッキーを貰った   
それからアイツと牧野さんは 彼氏彼女って言うとこまでいかないにしろ
友人以上恋人未満な お付き合いをスタートさせていった
遊園地 動物園に 水族館 一応友人たちの集団で 行動しているものの
周りも 何となく二人にさせてあげよう としているらしく 自然と二人で行動すること
が多くなっていた。  えっ 何で そんなに詳しく知っているのか? もしかしてストーキング
しえたんじゃないのか って 冗談じゃない そんな趣味あたしには 無いよ 
牧野さんが 集団デートにつきあわせてる鈴木にお惚気に近い話したり 
じれったい進行状況に苛々した鈴木から愚痴混じりに聞かされたんだ
まあ愚痴の電話も中学入ってからはほとんど無くなったけどね 
牧野さんは 中学で弓道部アイツはアイツで 道場と 学校で生徒会に1年ながら抜擢
されて 結構忙しくてお互いなかなか会えなかった らしいし
(まあ月2で会って メール毎日だったら別に良いんじゃないって思ってたどね)


52 名前:Classical名無しさん :04/02/14 00:56 ID:l3AzNSrA
携帯からか?

53 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 00:56 ID:LWFn21mo
集団デートに誘われてもついてかなかったし あたしは二人の恋人
らしいとこ あんまり見てない(って見たい訳無いじゃん  そんなの)
 弓道部の大会の時牧野さんに来ないかって
誘われて 興味有ったから 何度か行ったのと
(袴姿が凛凛しくて牧野さん格好よかった アイツがI袴好きなのも何かわかる気がした)
学園祭のチケット 送ってきたから 所謂御嬢様女子校に潜入って
感じで 行った時ぐらいだ(鈴木と一緒に行動した。女子二人ッてのが悲しかったけど面白かった)  
  カナダに引っ越す って電話があったのは 中二の冬だった
 親の仕事の関係で トロントに引っ越す  そう告げた彼女の声は あの講習の最後の夜
を 思い出されるような か細さだった 花井には言ったの? ウン  何時引越し? 来週の日曜の朝 後九日かー
 でね 周防さんに一寸頼みがあるンだけど 何々? … … …

それからの8日間は大変だった  道場の方には 生徒会で稽古遅くなる って誤魔化してくれって 言われても
これが結構大変だった  多分アイツのお父さんは ある程度わかってて 許してくれてたんだろう
今考えるとそう思う 。    だからッて 毎日九時まで何してたんだ オィ

送別会で久々に見た牧野さんは 妙に大人びて見え それが何故か とても羨ましかった
会もそして2次会のカラオケも 終わった 二人っきりにさせてやろうか 皆がそう考えたらしく
 散会後 二人を置いて 皆でゲームセンターに寄ってった  でも主役のいない 三次会は盛り上がりに欠け
30分もしない内に  お流れ    じゃあ又   ん  公園のそばでで鈴木とも別れ 一人になった

近道だから 公園横切ってくか   これはあたしのした 最大のミスだった



54 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 00:58 ID:LWFn21mo
イルミネーションされた木々が綺麗で 噴水の周りの
タイルで描かれた アラベスク模様 ステンドグラスの天井の休憩所  
  カップルにとって絶好の語らいの場  
 覗きとか 多そうだがそれも無い
お隣が 矢神警察署  可愛らしいか微妙なピーガル君が
ニッコリ笑ってるそのお隣で オイタしちゃうお茶目な覗きさんはいない
 だから安心して 渡れるんだよな 此処を横切れば5分は短縮できる
独り言を言いながら 自転車を引いて歩く 乗って通過するのは勿体無い(毎回近道が近道にならないし
デートスポットを寂しく一人歩くのも虚しいから あんまり使わないようにしてた)
少し肌寒いものの 結構 カップルが 愛の語らいをしてる
あんまり彼らの視界に入らないようにしないとな 人の恋路の邪魔するやつは馬にけられて何とやら だ
出口間近の ベンチで 愛を語らいあうカップルとは違うものを見てしまった

  冬弥の馬鹿  僕が 美咲さんの事好きなの知ってたくせに 大体 由綺の事はどうするのさ
バキィィ− 冬弥と呼ばれた 20ぐらいの男の人が 同い年ぐらいのどこか中性っぽい人に殴られてた
 ぁ 彰 違うんだ 誤解だよ   それに由綺には言わないでくれ 心配させたくないんだ  冬弥と呼ばれた人が 見っとも無く言い訳する
ゴスッ さっきとは比べ物にならない 鈍い音が 辺りに響きわたる
 綺麗に頤に入ったなー  じゃ無い  うっわー 修羅場見ちゃった  道変えよ 
家のそばに出る出口じゃなく 500メーターぐらい遠くなる出口に向かう
修羅場見てしまった気まずさから 乗って移動することにした ペダルをこぐ足が少しずつ速くなっていった
あ あと50  矢鱈と長く感じられた ものの 後50メーターで出口だ  ほっ  あそこのベンチは普通だ 
普通にいちゃついてる 少し速くして普通に通れば って アレ 花井ぃ? と 牧野さん ?  
全然意図してなかッたとは言え 覗きという形になってしまったあたしに出来る事といえば
先程の女ッたらし らしい 殴られてた 冬弥 とかいう男に  心の中で罵詈雑を浴びせる事だけだった。









55 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 01:21 ID:LWFn21mo
クリーム色のダッフルの牧野さんと紺色のPコートの花井
ドラマの撮影かの様に街灯すら 二人を照らすスポットライトだ
何時の間にか あたしは 二人から隠れるように
コソコソと ベンチのそばのに来ていた。 
 はは コーヒー冷めちゃったね  ああ冷めたな  之じゃあアイスコーヒーだ 
 楽しかったよね今日 皆盛り上がって       ……     何で黙っちゃってるの?
 楽しかったって言ってよ   ねっ お願いだから   楽しかったさ でも… 
 でもじゃなくて 楽しかった で良いじゃない 次第に涙声になる  牧野さん
 引っ越したからって一生会えないって訳じゃないんだよ 神奈川とトロントなんて飛行機であっという間だよ
お爺ちゃんチこっちだし遊びに来るよ 会いに来ようと思ったら 一っ飛びだよ 一ッ飛び 自分でも信じてないのか 少し声は震え気味だ
 




56 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 01:22 ID:LWFn21mo

ここからは私の独り言ね  立ちあがり周りを1回2回3回大きく手を広げて回りながら 牧野さんはそう喋り始めた
私 ハル君に告白した時 絶対御免なさいって言われると思ってた。うんうん告白もできないかなって思ってた   
ハル君に告白する前にね そうあの小六のヴァレンタインデーの前のね
スキー合宿の時の最後の夜にね 好きな人についてのね話をね 周防さん達としたの 
いきなり あたしの名前が出てきてビクッてなった アイツの反応も気になったけどあいつの顔は逆光にあった。
 私ね 周防さん 絶対 ハル君の事好きだと思ってたの でね ハル君もそうだと思ってた。 だって二人お似合いだったんだもん
  だからね 駄目元で周防さんに聞いたの  中学私立行っちゃうから 其れまで 告白って訳じゃないけど
   ヴァレンタインにチョコあげたいけど良いか って   
 そしたらね 彼女少し吃驚してたみたいなんだけど  アイツも喜ぶよって 言ってくれたんだ
 でもね 其れでもなんか信じられなくて 当日 周防さんが ハル君に チョコクッキー1枚でもあげたら
 私諦め様としたの で 舞子に頼んで周防さんがハル君に何か上げてないか見張っててもらったの でも
 周防さんハル君に何にもあげてないだから 
 じゃあ私ホントに告白していいんだ って思って 放課後  チョコレート取りに帰って 卒業文集の件で
 用事あるから って (実際その用事もあったしね) モスに来てもらったの そこからは
 私の持ってる思い出と ハル君の持ってる思い出 多分おんなじ  
  ハイ 独り言 終了   以上 。   知らなかったでしょ とでも言いたげに牧野さんは笑った 
逆光で見えなかったけどあたしはそう感じた。



57 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:00 ID:YQ5.p6rQ
……終わったのかな。いいのかな、いいよね、終わってなかったらごめんなさい。
さて、詳しくは前スレ参照、というなんとも恐ろしい仕様になってしまって、非常に
申し訳ないのですが、ともあれ、予告通りバレンタイン茶道部編。
前回の裏のお話です。

58 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:00 ID:YQ5.p6rQ
「うん、美味しいよ、八雲。さすがだね」
「そんなこと……」
「いやいや、謙遜することはないよ。この味はなかなか出せるものじゃない」
 部長である晶の鶴の一声で、バレンタインティーパーティーの場となっている茶道部部室。
その晶はまだ姿を見せていないものの、八雲の焼いてきたクッキーを手に話に花を咲かせている
サラ、八雲、絃子――そして。
「別にそうしていたいのならかまわないが……君もこっちに来たらどうかな?」
「いえ、そのお言葉はありがたいのですが」
 ――いつぞやと同じように入り口で正座している花井である。
「八雲君の手作りクッキー。なるほど確かに素晴らしい。ですが」
 ですが、とそこでだん、と床を叩いて。
「やはり今日この日、僕がもらいたいのは!」
「ああ、分かった分かった」
 ならしばらくそうしているといい、と延々と続きそうな花井の演説を打ち切る絃子。一方、
その八雲はと言えば。
「……ねえ、いいのかな」
「私も作ってきたんだけど……」
 ちょっと困った表情の八雲に、ああまでされちゃうと逆に渡しづらいよね、と苦笑気味のサラ。
実際、その極端すぎるというアプローチは苦手にしているものの、彼個人のことが嫌いなわけでは
ない八雲、今日もそういうことになるかもしれない、ときっちりチョコレートを渡す人数の中に
花井を含めてはいた。
『八雲 君  の チョコほし い すご くほ  しい』
(……)
 ただそのアプローチが今日は予想に増して、という話で。思わず、はあ、と小さく溜息をついて
しまう八雲に、しょうがないなあ、という顔になるサラ。彼女も彼女でちゃんと花井の分も持って
来ていたのだが、どうにもタイミングが掴めなかったところ。よし、と思い立ったところに。
「……」
「……?」
 目配せをして、ちょっと待て、と伝えてくる絃子。なんだろう、とサラがきょとんとしていると。

59 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:02 ID:YQ5.p6rQ
「――お待たせ」
 きぃ、と小さく軋む音を立ててドアが開き、晶を先頭に美琴、沢近、天満、といつもの面々が入ってきて。
「……なにやってんだよ、お前」
 当然のようにそこに正座している花井に気がつくことになる。ちなみに、晶はなんでもないかの
ようにその横をすっと通り過ぎていたりする。
「む、周防か。今僕はだな……」
 また長々と話し始めそうな花井に、だいたい分かったからいいよ、とひらひら手を振る美琴。別に
好きでやってるならかまわないけどさ、と前置きしてから。
「困ってるんじゃない?八雲ちゃんさ」
「……むう」
「あの、先輩、私別に……」
「ああ、いいっていいって。なんて言うのかな、そんなに悪い意味じゃなくってさ……そうだな」
 普通にしてりゃいいんじゃないの?、とちょっと考えてそう言った。
「なんか嫌だろ、あんまり畏まられちゃうのも」
 ま、それが出来ればもすこしいい目が見れてるんだろうけどね、と最後はちょっと茶化す。
「そうか……すまんな、周防」
「いい加減付き合い長いからね。でもさ、謝るのは私じゃなくて……」
 彼女だろ、と八雲を示す。
「ああ、そうだな。いかんな、僕としたことが」
 だからそこをどうにかすれば、って言ってるだろ、とぽん、とその背中を軽く叩く。

60 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:03 ID:YQ5.p6rQ
「その、八雲君、すまない……」
「あ、いえ、私の方も……」
 まるで付き合い始めの恋人同士のようなその様子に、まったく、と苦笑を漏らす美琴。
「すごいね、美コちゃん!私感動しちゃったよ!」
「たまにはいいこと言うじゃない」
 そのやりとりを見ていた天満と沢近に、それぞれの反応。
「塚本、そりゃ言い過ぎだって。……で、アンタは一言多い」
 ちょっと照れたような表情で、沢近の頭をこつんと叩く美琴に、どこか場の雰囲気も和らいだようになる。
「……上手くいっただろう?」
「さすがですね、刑部先生」
 なに、教師としてこれくらいはね、とサラにウインクしてみせる絃子。なんだかんだでしっかりと見て
いるところは見ている、といった様子である。
 ともあれ、そんなどこか温かい空気に包まれて、そのお茶会は始まった。

61 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:04 ID:YQ5.p6rQ
 ――で。
「それで、美琴はどうなのよ」
 バレンタインで、かつ女の子が集まるとなれば話の行方は決まっているようなもの。誰に渡した、そんな
お約束のような話題が当然出る。
 ちなみに、唯一該当者ではない花井はと言えば。
「八雲君のクッキーか……」
 などとしみじみ言いながら、かみしめるようにしてクッキーを口にしている。ちなみに、チョコレートは
しっかりと受け取って――その際、ちゃんと私のも食べて下さいね、などとサラに言われていたりする――
テーブルの上、目の前に確保している。そして、そんな様子に少し恥ずかしそうにしている八雲に、さらに
それを優しげに見守っているサラがいたりもするのだが、それはそれとして。
「……どうってなんだよ」
「だから……ああもう、はっきりしないわね」
「ダメだよ。美琴さんは本命にしか渡さないタイプだから」
「そうなの?美コちゃん」
「そんなことないって!……もう、いいだろ別に」
 天満は言わずもがな、晶は鉄壁のガード、沢近の話は教室で終わっている、ということで、集中砲火を
浴びている美琴。それに気がついたのかどうなのか、一つクッキーを食べ終えた花井が口をはさむ。
「周防はそういうタイプでもないと思うぞ、僕は」
「お!たまにはいいこと言うじゃねーか!」
 溺れる者はなんとやら、天の助けとばかりにしがみついた美琴だったが――
「なにせ、今朝僕がもらったくらいだからな」
「……」
 その手でつかんだのは所詮はワラ、流されていくより他になし。
 当の花井は気がついた様子もなく、本命だけ、などということはなかろう、とまたクッキーを手にとって
食べ始める。意外に自分のことには鈍い様子。

62 名前:Classical名無しさん :04/02/14 02:13 ID:j4uEJCWc
連続投稿規制支援パピコ

63 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:13 ID:YQ5.p6rQ
 結果。
「ほう……」
 意地の悪い笑みを浮かべる絃子。
「……」
 ちょっと赤くなる八雲。
「ふふ」
 にこやかなサラ。
「へえ……」
 にやにやと沢近。
「……ふうん」
 表情は変えず、その視線だけが雄弁に物語っている晶。
「えっと、つまり……」
 いまいち分かっていない天満。
「ちょっ、待っ、別にそういうわけじゃっ!」
「いやいや、若いというのはいいことだね」
「……」
「素敵ですね」
「あの美琴がね、ふ、ふふ……」
「――応援するよ」
「……あ!そっか。つまり、美コちゃんははな」
「つ、つつつ塚本っ!」
 皆に遅れること十数秒、ようやく辿り着いた結論を思わず口にしようとした天満を思わず押さえつける美琴。
「だからっ!そうじゃなくて!」
 などと今更言ったところで後の祭り。事の真偽よりも要はこの場が面白いか否か――美琴の「事情」を知っ
ている沢近だけは、実のところちょっとばかり違う気持ちもあったけれど――が問題なのであって、そう考え
ればこれほどうってつけの話もなく。
「おい!話聞けって!」
「……なんだ周防、やかましいな」
 また一枚クッキーを食べ終えた花井が、そんな地雷を踏むようなことを言って。
「お前が悪いんだろっ!」

64 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:14 ID:YQ5.p6rQ
 そんなこんなで盛り上がった後。
「――あ」
 何かを思い出した様子の沢近。
「ごめん、ちょっと教室に忘れ物」
「愛理、だったら――」
 それを聞いた晶の瞳の奥がキラリと光る。
「――播磨君に渡してきたら?」
「っ!?」
 思いもよらないことを言われ、一瞬息がつまる沢近。
「ああ!私も播磨君のことすっかり忘れてたよ!」
 それはちょっとひどいんじゃないか、という天満の発言だが、美琴の自爆を思えば致し方ない……のかも
しれない。
「あれ?播磨先輩、まだいらっしゃるんですか?」
 私と八雲も先輩の分作ってきてたんですけど、とサラ。天満たちと一緒にやって来なかったため、てっきり
もう帰ってしまったものと思っていたらしい。
「そ、そうよ。いくらなんでもまだ寝てるなんて」
 ない、と沢近が言い切る前に、晶がそれをあっさりと一蹴する。
「まだいたよ。さっきちょっと見てきたから」
「なんでよっ!?」
 怒声での切り返しも、なんとなく、とあっさり斬って捨てる。
「そうなんだ、だったら私、自分で渡しに行こうかな」
「そ、そうよ。そうしましょう」
(……あれ、何かしら、コレ)
 口ではそう同意したものの、何かが胸に引っ掛かる沢近。そんな様子を見透かしたように。
「でも播磨君まだ眠ってたし、あんまり大勢でいって起こすのもかわいそうだよ」
 だから用事のある愛理に行ってもらうのが一番、と晶。
「そっか……そうだね、私も朝寝てるのを八雲に起こされるのツラいし……」
「姉さん、それは違うと思う……」

65 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:14 ID:YQ5.p6rQ
 さすがと言うかなんと言うか、そんな天然塚本姉妹に流されて、思わず頷きそうになった沢近だったが、
「私、別にそんな急ぎの用じゃないし……」
 なんとかそう口にする。
 ――が、高野晶、という相手は敵に回すとこの上なく恐ろしい相手で。
「じゃ、八雲に行ってもらおうかな」
「……え?」
「……は?」
 突然の展開に驚く八雲と沢近。
「播磨君にはいろいろお世話になってるしね、愛理がどうしても絶対何があっても嫌だって言うんなら……」
 意味深な視線を向けつつダメ押しの攻撃。
「分かったわよ!行けばいいんでしょ行けば!」
 結果は目に見えていたものの、やはり敗北を喫する沢近。こと口にかけて、晶の右に出るものは早々いない。
ただ、今回は珍しくその相手になる人物がこの場にいたのだが――
(拳児君もなかなかに大変なようだね。まあ、私としては喜ぶべきなのかな?)
 該当者はそんなことを思いながら傍目の見物を決め込んでいて、結局助けはどこからもなし。
「それじゃ先輩、お願いしますね」
「すみません……」
「愛理ちゃん、よろしくね」
「……置いてくるだけよ」
 恨めしそうな声でそう言って、部屋を出て行こうとするその背中に。
「愛理」
 晶の声がかけられる。何よ、と振り返った沢近に。
「はい、忘れ物」
 手渡されたのは一つ残った沢近自身のチョコレート。
「……」
「ちゃんと渡さないとね」
 相変わらずのポーカーフェイスで、淡々と晶。
「分かったわよ、もう……」
 根負けしたように、うなだれて出ていく沢近。

66 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:17 ID:YQ5.p6rQ
「いろいろ複雑なようだね」
 それまで見物に徹していた絃子の一言から、どうしてそこまで嫌がるのか、という話が交される。やっぱり
相性、ってやつなんじゃないの、理由じゃなくてさ、でもそれにしたって、うんぬん。
 しばらくして。
「……やっぱりちょっと心配だから見てくるね」
 行かない方がいいと思うけど、という晶の静止にちょっと迷った様子を見せながらも、結局出ていく天満。
それを見送った美琴と晶は、廊下で少し立ち話。
「……何もなければいいけど」
「なんだそりゃ。どういう意味さ、高野」
「別に……」
 と、何やら遠くからずどどどど、という地響きが聞こえてくる。
「……おい、今度はなんだよ」
「たぶん塚本さん」
「は?」
 思わず聞き返した美琴の視界に天満の姿が入った。確かにそれは尋常ではない様子で走ってくるその足音、
そしてどうやったらそんな風に、というブレーキ音とともに二人の目の前で立ち止まる。
「……塚本?」
「な、ななな何でもないよ!うん、私何にも見てないよ!」
 どう考えても怪しいだろう、という様子でそのまま部室の中に消えていく天満。
「何でもないって」
「……いや、あるだろ絶対」
 気にしない気にしない、と美琴の肩をぽんぽん、と叩いて晶も部室に戻っていく。
「……いいけどさ、別に」

67 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:18 ID:YQ5.p6rQ
 思わずそんな言葉が口をつく。なんだかなあ、と思っていると、今度は沢近がすたすたと平然とした様子で
戻ってくる。天満の様子が様子だったので、恐る恐る尋ねてみる。
「なあ、なんかあったのか……?」
「何?別に何もないわよ。美琴こそどうしてこんなとこでぼうっとしてるの?」
「ん、いや、いろいろ……」
 あまりにいつも通りのその様子に、かえって面食らってしまう美琴。そんな戸惑っている様子に、
「もう、どうしたのよ……あ、そっか。彼が中にいるから……」
「だあっ!それは違うって言ってるだろっ!」
「ふふ、ま、そういうことにしといてあげるわ」
 やけに上機嫌な様子で、あまつさえただいま、なんて言いながら部室に入る沢近。
「……」
 そして一人取り残され、何とも言えない気持ちになる美琴。
(……まあ、なんて言うかさ)
「バレンタイン、なんだよね」
 廊下の窓から見える夕陽を眺めつつ、そんな結論を出して。
 まだまだにぎやかな部室へと、美琴も戻った。

68 名前:Classical名無しさん :04/02/14 02:22 ID:d7K8yUTU
 

69 名前:St. Valentine's Day -Other Side- :04/02/14 02:23 ID:YQ5.p6rQ
おまけ

「……なあ、周防」
「ん?何だよ」
「今日の話なんだが……」
「……何のこと?」
「……」
「何?なんか遠慮してる?」
「……本命がどう、というヤツだ」
「あー、あれ」
「まさかとは思うんだが、周防、お前……」
「ふっ、ははっ、あははは!冗談に決まってるだろ、冗談」
「……そうか」
「なんだよ、そんな顔して。だいたい花井にゃ八雲ちゃんがいるだろ?」
「それはもちろんそうだ。だがな、周防」
「……」
「……いや、何でもない。忘れてくれ」
「そう」
「じゃあな、また明日、道場で」
「ああ、じゃあな!」

とかなんとか。
――と言うわけで、実は自分としてはこっちが本命、バレンタイン茶道部編でした。
いろいろやりすぎてますが、その辺は気にしない、ということで。
ちなみに忘れ物をしたことをきれいさっぱり忘れていた沢近さん、もう一度教室に
行く羽目になってまた一悶着あったとかなかったとか。
そして>>62>>68、お手数おかけしました。申し訳ないと思うと同時に、最大級の感謝を。

70 名前:Special thanks :04/02/14 02:35 ID:KE6l.l.U
お疲れ様でした。
やっぱり、美琴と花井の組み合わせはいいですね。何だか自然にくっつきそうな感じですし。
そして、沢近と播磨。本編でもどういう流れになっていくのか非常に楽しみです。
次回も楽しみにしています。


71 名前:Classical名無しさん :04/02/14 02:45 ID:8Gpd4g1U
マッタリ夜中まで待っていて良かった…。( TヮT)ノ感謝。
スクランSSは全作品好きですが、特に♭サイドSSが好きな自分にとっては、
歓喜するほど嬉しいストーリーでした。
(St. Valentine's Day とリンクしているところも素晴らしいです)
…しっかし、花井と播磨…。うらやましい限りですw。


72 名前:迫水天馬 :04/02/14 03:10 ID:MiXfTRD2
おーい、お前たち、なんでラウンジクラシック板なんかにエロパロスレ
立ててんだよ?ばっかじゃねーの?
【本誌が】ロボットボーイズ第1話【妄想を超えすぎ】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1076177305/もよろしく!

73 名前:Classical名無しさん :04/02/14 04:49 ID:YGkfPUco
>>69
相変わらずキャラの掛け合いがお見事です。
美琴×花井は本編ではあるんですかねー。
王道の幼馴染なのに、まだそういう描写が全くなくて。
まあ八雲×花井よりはずっとありそうだなーと思ってるんですけど。

74 名前:Classical名無しさん :04/02/14 09:01 ID:j4uEJCWc
美琴×花井祭り会場はここでつか

75 名前:Classical名無しさん :04/02/14 12:42 ID:QVVESm2U
>>69
前スレ…チェックしていなかった_| ̄|○
ちょっと忙しくて離れていたらこれかよーヽ(`Д´)ノ

と、叫んでしまうぐらいイイSSでした。
相変わらずキャラの掛け合いがお上手ですなぁ( ´ー`)
キャラ多かったこともあって誰がしゃべっているのか分からない
ところも少し見られましたが、それを補ってあまりある話でした。
さてヴァレンタイン支援物資、書き上げられるかな。

76 名前:Classical名無しさん :04/02/14 14:06 ID:pFgpZ14I
ここだけ2chとは思えないきもさがあります
一言でいうならキモイよ全員

77 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:06 ID:w8uSA4Ms
ミコちゃんのようなヒーローになるんだ
花井春樹はそう決意した
そしてその日から今まで苦手だった運動に励み体を鍛えなおしたのだった

一年後……
「花井くんって力持ちだよね、だから牛乳ビン一人ででも持てるよね」
「……うん、まかせて」

「花井は毎日体鍛えてるんだろ、だったら机運ぶのとか雑巾がけとかも鍛錬になるんじゃないのか?」
「……わかった、僕がやるよ」

彼は見事にただ力が強いだけの便利なパシリになってしまった

78 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:07 ID:w8uSA4Ms
おかしい、こんなはずじゃなかった、僕はヒーローになりたかったのに……

ただ体を鍛えただけではミコちゃんのようにはなれない、ではどこか彼女と違うのだろう
花井春樹は周防美琴を毎日観察して自分にないものを見つけ出そうとした

ミコちゃんは思ったことをはっきり言う、サバサバした性格だ
よし、僕もそうしよう
花井春樹はそう決意した

彼は周りにうざがられるようになった

79 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:11 ID:w8uSA4Ms
思ったことを口にする、心の声と実際の発言が全く同じにな花井はこうして生まれたのだった

しかしやはりミコちゃんのようになれない、どうしてだろう

ミコちゃんはいつも笑顔だ、みんなの前でよく笑う
そういう態度が皆に好感を持たれるのだろう
よし、僕も笑うぞ

そうして花井春樹は笑う練習をはじめた
「ハッハッハッ、ハッハッハッハッ」

花井春樹はこうして高笑いをするようになった
クラスメートが引いてしまったのは言うまでもない

80 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:15 ID:w8uSA4Ms
おかしい、おかしいぞ、どうして僕はミコちゃんのようになれないんだ

もっとミコちゃんを観察する花井春樹
(なにやってるんだ、アイツ…)
いいかげん周防美琴も気になっていた

ミコちゃんは皆を引っ張っていく力強さがある
よし、僕も皆の先頭に立ってリーダーシップを発揮するぞ

こうして彼は仕切り屋になった
皆、彼を煙たがった

81 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:28 ID:w8uSA4Ms
なにをやっても僕はミコちゃんになれないんだ

失敗を重ねた花井春樹は落ち込んでいた

「あのよー花井、なんか最近無理してないか?」
周防美琴だ、さすがに放っては置けなかったらしい

(僕はミコちゃんのようになりたかったんだ……)
なんて本人の前で言えるわけがない、いや誰の前でもそんなことが言える分けない
だって、どう見ても明らかに別物、浮きまくってるだけの恥ずかしいヤツなのだから、僕は…

そう思ってしまい一人塞ぎ込んでしまう花井春樹
そんな花井を心配そうに見つめる周防

「確かにおまえはおとなしいから周りがいいように便利屋扱いするけれど
それが嫌だからって自分から嫌なやつになることはないんじゃないか
自分を作ってる感じがして見てて痛々しいよ」

(僕は嫌なヤツに見られてたのか)
花井はより一層大きなショックを受けた

82 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:35 ID:5FOVs7y2
リアルタイムで書いてるのかな?
連投支援sage

83 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:35 ID:w8uSA4Ms
「人がいいのが花井のいいところだと思うんだよ
そりゃ、人がいいと周りに馬鹿にされることもあるけれどよ
人が悪いよりかはよっぽどいいんじゃないか
そっちのほうが花井らしいしそういう花井のほうがあたしは好きだよ」
(少なくとも今のお前よりかは)
という言葉は飲み込んで美琴は花井にやさしく微笑んだ

そうか、なにもヒーローになることとミコちゃんのようになるってことは違うんだ
僕は僕だ、僕なりのヒーローになればいいんだ
みんなが嫌がってることを率先して行う
誰にもやさしく親切にする、それが僕らしいのならそうすればいいんじゃないか

こうして彼は親切の押し売りをはじめるようになりました


84 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:38 ID:w8uSA4Ms
終わり
花井がああなった訳、を検証してみました

空回りが彼の基本だと思うのでまさにそのまんまにやってみたけれど感じ出たかな

>>82
リアルタイムっていうかまさに考えながら書いてた
最初のほうはすらすら思いついたんだけど美琴のセリフあたりで詰まったので
ちと時間かかってしまいました

85 名前:Classical名無しさん :04/02/14 15:54 ID:5FOVs7y2
GJです

縦笛〜現在までの過程が花井らしい展開でかかれててよかったです。
最後の方は収集がつかなくなるんじゃないかなと思いましたが、短くもなく長くもないいい感じの長さだったと思います。

マンセーだけだと、あれなので・・・・

やっぱりもっと強いシメがあればいいかなと思いました。
どんどんピエロを演じていく中で、憧れの存在からの助言・そこで考えを変える。しかし明るい結果とは言えない
すこしもやもやとしたもの、終わりきっていないというイメージが残りました。

自分がそう思った理由は
花井の1人称で語られていくストーリーで、表現も上手いので読んでいて世界に引き込まれます。
自分自身が花井になったかのように錯覚するので彼の空振りの気持ちや、見守る美琴の気持ちがストレートに伝わってきます
なので、最後まで転落というのはもやもやした気持ちが残ったのかもしれません。

個人的にはものずごく続編を期待したい作品です。
直接書きでこれだけ惹きこめる作品が書けるというのは同じSS書きとして羨ましい限りです

長文スマソ

86 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 16:29 ID:eTkWk9Vg
皆様凄いですわ
駄目駄目で 中断中なんで
ネタがネタだけに 今日中に
投下しないといけない  
構成グダグダで 途中が出来てないのに
ラストがもう出来て 保存してある


87 名前:Classical名無しさん :04/02/14 16:58 ID:1fcTLZSs
>>85
現在の花井とスクラン自体がコメディなのと花井がオチ要員だということを踏まえて
こういう締めになりました
書いてる本人の底意地が悪いせいでもあるんですが

続編は無理っぽいので続編らしきものを書いてみます

思いついたしね

88 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:01 ID:1fcTLZSs
明日はプール開きだ
しかし1・2年時とは違い3年からは上級生も使っている大プールが使用される
今までは底の浅い、言うならば幼稚園児用のプールを使っていたため
まず溺れることはなかった
けれど今度は大プールが使われる、中央のほうは足がつかないだろう

溺れるかもしれない

いや、ヒーローを目指す僕はもちろん泳げないなんてことはない
もう二週間も前から特訓を重ね、しっかりクロールも平泳ぎもマスターしてきた

しかし誰かが溺れる可能性は十分にある

そこでヒーローの出番だ
僕が溺れてる人を助けるんだ

名誉挽回のチャンスだ、ぬかるなよ春樹

89 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:06 ID:1fcTLZSs
この日のためにしっかり勉強もしてきた
ライフセーバーになるために、という本をしっかり熟読し
市営プールでイメージトレーニングも重ねてきた
本物のライフセーバーのお兄さんにも体験談を聞き
いざというときの対処法をしっかり学んだつもりだ

しかし、経験がないというのはやはり不安だ

ぶっつけ本番でうまくいくのだろうか
やはり先生に任せたほうがいいんじゃないだろうか

何度そう思ったことか
だけど前に進もうとしなければ何も始まらない
失敗を恐れずに行動を起こす勇気こそが大事なんだ

今日こそ、僕はみんなのヒーローになるんだ

90 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:10 ID:1fcTLZSs
と、活き込んではみたものの誰一人溺れる人はいない
25mプールといってもいきなり縦断するわけではなく
横の、せいぜい12・3mぐらいの距離を横断するだけ
それも踏み切り台のすぐ側の一番浅いところを使うわけだから
誰一人溺れるはずがないか

僕はほっとした
誰も溺れないから安心しただけで
決してプレッシャーに押しつぶされそうになったわけじゃない……多分

そんないらないことを頭で言葉にしている間にミコちゃんの番がきた

今まで誰も一度も足をつけずに横断しきった人はいない

周防なら

みんなそんな視線を彼女に浴びせる

91 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:15 ID:1fcTLZSs
ミコちゃんは、どこかしら強張った表情をしている
やっぱりプレッシャーを感じているのだろうか

でもミコちゃんなら溺れる心配もないだろう
と僕は今まで何度も頭の中で反芻していた
ライフセーバーとしての心得を一時的に忘却し
彼女の泳ぎに注目した

ミコちゃんは沈んだ

足がつくはずなのにどうして?

一瞬あっけにとられたのは僕だけではないはずだ

先生も含めてみんな

あの周防が!?

という目線で沈む彼女を見つめていた

92 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:18 ID:1fcTLZSs
助けなくちゃ

僕は誰よりも早くプールに飛び込んだ

大丈夫、できるはずだ、ちゃんと勉強したとおりにやれさえすれば!

出来るはずがなかった

もともとミコちゃんは僕より体が大きいし力も強い
そんなミコちゃんがもがいていたら僕がどうしようと助けられるはずもない
僕自身もパニックに陥ってしまい、結局僕たちは先生に助けられた

周りに視線が痛い

顔が沸騰しそうどころか蒸発しそうなほど恥ずかしかった

93 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:26 ID:1fcTLZSs
「おまえが飛び込んできたせいでこっちまでパニくっちまったじゃないか」
帰り道、ミコちゃんが僕に難癖つけてきた

「だってミコちゃん溺れてたみたいだったから……」
「溺れてなんかいねえよ、ちょっとコツをつかみそこなっただけで
もうちょっとでちゃんとした形で泳げてた!」

ミコちゃんは僕をにらみながら怒鳴っていた
やっぱり僕は空回りするだけなのかなぁ、と気を落としていたら

「……けど、真っ先に助けにきてくれてありがとよ」
とミコちゃんはお礼を言ってくれた

感謝の言葉
それは、僕が一番ほしかったものだった
ヒーローはやっぱり周りに感謝されるべきものなんだ

目標であるミコちゃんから感謝されたのが嬉しかった
それだけで今日の失敗は意味があったのだろう

94 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:28 ID:1fcTLZSs
でもその失敗を次につなげなくは意味がない
だから僕はミコちゃんと面を向かい合って誓いを立てた

「次はちゃんと助けあげるよ」

「ばっきゃろー!次はちゃんと泳ぎきるわい!!」

ミコちゃんは顔を真っ赤にして走り去っていった

なんで?

95 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:29 ID:1fcTLZSs
花井が美琴を助け慣れる前の話
書くのが苦手なはずの萌え展開なのにこうも簡単にかけるとは
やっぱり花ミコは書きやすい

96 名前:Classical名無しさん :04/02/14 17:35 ID:UPWMfr.c
>69
晶のキャラクターが良いですね〜
ひたすら沢近と美琴にツッコミを入れまくり、
天磨は少しずつ話題に遅れる・・・と。
雰囲気が良く出ていました。

>95
こうして花井は助け慣れていったわけですね。
美琴の方は上手くならなかったようですが・・・

>

97 名前:Classical名無しさん :04/02/14 21:02 ID:j4uEJCWc
バレが来たようです
ご注意を

98 名前:Classical名無しさん :04/02/14 22:46 ID:KE6l.l.U
本スレ97にバレ投下されてます。注意。

99 名前:コンビニの特上鮨(旧長) ◆IGaA0CTs :04/02/14 22:51 ID:eTkWk9Vg
終わった 全部書き終わった。
PC壊れるし いいこと無かったよ まったく
最初から全部投下しちゃ駄目かな?

100 名前:Classical名無しさん :04/02/14 22:58 ID:pFgpZ14I
コテハンうざいですよー

101 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:15 ID:eTkWk9Vg
あたしの男の趣味(って言うと何か変な意味混じりそうだけど)
はハッキリしてる
どこか頼りなさげなのがタイプなのだ
(何処かの馬鹿が 胸が大きいのは 母性本能の豊富な証拠さ 僕を癒して-
なんて 言って来たな あいつは女イコール胸なんだろうか D D って
胸なんて 適度にありゃいいんだょ 適度に、 邪魔だし )
小さい頃から 道場で自分より年下の子の
世話を稽古の合間にしてた事に少なからず
影響しているッポイ  
先輩にしたって 多分最初は
年上の癖に 妙に頼りなさげ
な所が 擽られて好きになった(今考えると ホントに好きだったのか微妙だけど)
花井だってそうだ 
小さい時は ミコちゃん ミコちゃんって
道場でも 学校でもあたしの後ろにくっ付いてきた。(一部彼女の都合の良い様に記憶捏造されてます)
頼りなさげな所が守ってやらなきゃ
コイツ 一人前にならない。
コイツ には私がいなきゃ駄目なんだ


最近ガンバッテてもアイツは  イツマデもミコちゃんってついて来る ついて来なくちゃ駄目なんだ
アイツはあたしの モ ノ 
 何て あたしの都合の良いように思ってた

そう そう思ってたんだ 

 





102 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:16 ID:eTkWk9Vg
でもそれが違うと気づかされたのは
小6の冬  
学校からスキ−講習に行った時の事だった
(そんなに教育熱心って学校じゃないんだけど 
私立受ける子が 結構いたので  参加率を上げる為
講習は 私立入試があらかた終わった 2月の第2週の月曜スタート
だった。)
「周防さんって 花井君と仲良いよねー ぃぃな 」
講習も明日で終わりという最後の夜の
寝そべりながらのピロートーク  お題はこういう席で定番の コイバナ
昨日までは消灯時間後見回りをする
先生達も今日は大目に見ているのか
消灯後に他の部屋に移動しても 注意しに来ない
へ  ぇ ? あたしはかなり間の抜けた
返答をしたらしい ( と聞かされた)
そう言ったのは 3組(あたしは4組)で
アイツと一緒に 学級委員してる
牧野さん… 私と違って御しとやかで
可愛い というより 綺麗なタイプ
うちのクラスでもいいなー
って男子がいる 学年でも1,2を争う美人だ
ははは 何で?  そう答えながらも あたしは枕をぎゅぅっと握り締めた。



103 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:16 ID:eTkWk9Vg
エー周防知らないの 花井君最近結構人気あるんだよ。
クラスメートもそう言った
運動神経良いし 勉強できるし
顔もまあまあ良いし  それにね困ってるとすぐに助けてくれるの すっごく優しいの
 クラスメートは何故かウットリとした口調で
アイツを褒め上げる

確かに アイツ 最近道場の練習 青年部と混じってやってるっし
巡回指導の本部の師範も アイツのこと 見込みあるって 誉めてたっけ
頭は昔から良いし 確かに顔も 大人っぽくてまあまあだ

アイツが理解されて嬉しい そうは思いながらも
アイツはあたしの   少しむっとしてきていた

でね。… 
私 中学 私立行っちゃうから 一緒の学校
いる間に 告白って訳じゃないんだけど
来週のバレンタイン にチョコレート
作りたいんだけどなー なんて 思ってるンだけど

真っ赤に成りながら徐々に消え入りそうな声で
牧野さんは 続けていた

そう言えば後チョイでヴァレンタインかー
道理でお使いの時スーパーでチョコ売り場
広くなってたなぁ 10円チョコ1000個パックなんてのも売ってたし 欲しいなー

呑気なのか 現実逃避なのか よくわからないモノが頭の中をぐるぐる
駆け巡っていた。



104 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:17 ID:eTkWk9Vg
マッキ− 勇気アッるー
周りの娘達が囃し立てる
漫画とかテレビで恋愛モノに皆興味津々なモノの、まだ
基本的には コーイチー
とかケイターと テレビに向かって
キャアキャア言っている方が似合うお年頃で
ヴァレンタインも(勿論原則持ち込み禁止だが)
皆に囃し立てられるのが嫌なのもあるだろうが
特別な誰かにだけあげるのではなく
チョコクッキー等を持ってきて給食の時間
女子でだけ食べ始め 
男子がもの欲しそうに眺めてたら
もったいぶって しょうがないわねー  なんて言いながら 
1枚だけよ なんて言いながら
配って食べる そんな程度の物だ。
去年あたしも何だかんだ言ってチョコボールやクッキーを貰った記憶がある  
良いんじゃない あげれば  アイツ喜ぶよ あんなのにチョコあげる物好きいないから 
 頭じゃなく口で だけ で喋ったような科白が  不安に苛まされながらも
顔の表情だけで必死に笑いながらでてきた。

(あたしに確認取ったのは何で?  アイツとは何でもないよ 弟みたいなもんよ ッて言って欲しいんでしょ? お生憎様
 そうよ  アイツはアタシから離れる事て出来ないの    アイツが 勝手にアタシの周りをウロウロしてるの
 フフフそんな事  本気で信じてるの  じゃあ アタシの事スキって聞いてみる?そうすれば  全て判るわよ    )

目の奥が熱く成りながらも強がっているあたしを  すぐ側で 少しだけ大人びたあたしが 笑っているような気がしていた。








105 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:17 ID:eTkWk9Vg
結局 あたしの言葉を聞いて納得したのか 牧野さんは
 ウン アリガト  嬉しそうに 微笑んだ  それからの会話は 覚えてない

適当に相槌打ってただけだった  でもモシカシテ と  考えがどんどん悪い方に変わる 

  ミコちゃんは僕の事下に見て 楽しんでるだけじゃないか  誰がそんな人好きになるの そんなのあるわけ無いじゃん  
何考えてるの   ははは  バーカ 
アタシはあいつが好き  余りに近すぎて 判らなかった恐ろしく簡単な事を
夢の中でアイツに振られ  ほんとは好きじゃなかった 弟みたいなもんだって自分に言い聞かせて
一生懸命に否定しているあたしがいた
アイツはアタシの物 そう驕慢に思っていたあたしの醜さに あたしは泣いた

朝 起床のベルよりも早く 起きたあたしは 目を腫らしてないか確認する為
洗面所に向かった  少し腫れてるものの、よっぽどあたしの顔に注目しない限り
気がつかれる事はない あたしの顔にそんなに注目する物好きなんていないさ
洗面所からの帰りふと外を見ると 見慣れた紺色のジャージが トレーニングしている
 偉いわよね 彼此処来てから毎日よ  いきなりの声に吃驚して振り向くと 保健室の山下先生が いた
1年とか2年の頃  クラスでいじめられて頻繁に来てたの 心配してもコシャマックレタ受け答えするから
このコどうなっちゃうんだろって思ってたんだけど ある時急に 生まれ変わっちゃったんだよね で興味有ったから
聞いてみたら 僕 目標にしてる子がいるんです 僕の中でヒーローなんです その子みたいに成りたいから
変わったんです。 だって 誰のことだろうね− あたしの方を見ながら意味深げに先生は笑う。







106 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:18 ID:eTkWk9Vg
あたしはアイツにとってのヒーロー でも 漫画とかにありがちな
主人公に尊敬されて 目標にされて  でも久々に再開した時 そのヒーローは主人公に全ての才能を追い越されてる
  憐れなヒーロー
   
   さあ 誰でしょうかね そのヒーロー あたしかもしれないけど あたしだとしたらヒロインなんじゃないですかね
あたし女だから      あれ? っと山下先生は少し不思議そうな顔をしている
違いますよーって顔真っ赤にして否定すると思ってました?センセ
              顔を少ししかめながらも おどけてみる
  今のアタシはアイツに相応しくない だから今度はアイツをヒロインとして追いかけるのに相応しくなろう

そう思った時、あたしは自分でも 意外なほど晴れやかな顔をしていた
  
      若いって いいわよね 青春って感じで なにやら納得して    
  先生がつぶやく   先生も マダ 若いですよ   マダってなによ マダ20台よ 
クス  先生も マダって使ってますよ  

   アイツに相応しい 自分の姿を想像していた。
 その道は長そうだが  きっと その道を歩いてるあたしを あたしは好きになれそうだ
 そんな事を考えながら あたしは  窓の外を見た
     



107 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:18 ID:eTkWk9Vg
結局 あたしはその年のヴァレンタイン アイツに何もあげられなかった
自分の気持ちに気がついたから  本当はあげたかった。  でも
もし拒絶されたら   それしか考えれなかった  今のアタシでは拒絶される事しか想像できなかった。

 牧野さんは宣言道り 手作りの大作を持ってきてたらしい。
放課後掃除当番だったあたしは アイツに呼ばれて
 ちょっと友達に呼ばれてるから 今日の稽古遅れるって父さんに言っといて欲しいんだ
って言付けを頼まれた。  つまりはそういう事だ

アイツは 少年部の稽古が終わる間際に帰ってきた
平静を装ってるものの 舞い上がってるのは 一目瞭然だった
判ってはいたものの その夜 あたしは泣いた
次の日 牧野さんから アリガト ってしょっぱい味のチョコレートクッキーを貰った   
それからアイツと牧野さんは 彼氏彼女って言うとこまでいかないにしろ
友人以上恋人未満な お付き合いをスタートさせていった
遊園地 動物園に 水族館 一応友人たちの集団で 行動しているものの
周りも 何となく二人にさせてあげよう としているらしく 自然と二人で行動すること
が多くなっていた。  えっ 何で そんなに詳しく知っているのか? もしかしてストーキング
しえたんじゃないのか って 冗談じゃない そんな趣味あたしには 無いよ 
牧野さんが 集団デートにつきあわせてる鈴木にお惚気に近い話したり 
じれったい進行状況に苛々した鈴木から愚痴混じりに聞かされたんだ
まあ愚痴の電話も中学入ってからはほとんど無くなったけどね 
牧野さんは 中学で弓道部アイツはアイツで 道場と 学校で生徒会に1年ながら抜擢
されて 結構忙しくてお互いなかなか会えなかった らしいし
(まあ月2で会って メール毎日だったら別に良いんじゃないって思ってたどね)





108 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:19 ID:eTkWk9Vg
集団デートに誘われてもついてかなかったし あたしは二人の恋人
らしいとこ あんまり見てない(って見たい訳無いじゃん  そんなの)
 弓道部の大会の時牧野さんに来ないかって
誘われて 興味有ったから 何度か行ったのと
(袴姿が凛凛しくて牧野さん格好よかった アイツがI袴好きなのも何かわかる気がした)
学園祭のチケット 送ってきたから 所謂御嬢様女子校に潜入って
感じで 行った時ぐらいだ(鈴木と一緒に行動した。女子二人ッてのが悲しかったけど面白かった)  
  カナダに引っ越す って電話があったのは 中二の冬だった
 親の仕事の関係で トロントに引っ越す  そう告げた彼女の声は あの講習の最後の夜
を 思い出されるような か細さだった 花井には言ったの? ウン  何時引越し? 来週の日曜の朝 後九日かー
 でね 周防さんに一寸頼みがあるンだけど 何々? … … …

それからの8日間は大変だった  道場の方には 生徒会で稽古遅くなる って誤魔化してくれって 言われても
これが結構大変だった  多分アイツのお父さんは ある程度わかってて 許してくれてたんだろう
今考えるとそう思う 。    だからッて 毎日九時まで何してたんだ オィ

送別会で久々に見た牧野さんは 妙に大人びて見え それが何故か とても羨ましかった
会もそして2次会のカラオケも 終わった 二人っきりにさせてやろうか 皆がそう考えたらしく
 散会後 二人を置いて 皆でゲームセンターに寄ってった  でも主役のいない 三次会は盛り上がりに欠け
30分もしない内に  お流れ    じゃあ又   ん  公園のそばでで鈴木とも別れ 一人になった

近道だから 公園横切ってくか   これはあたしのした 最大のミスだった




109 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:19 ID:eTkWk9Vg
イルミネーションされた木々が綺麗で 噴水の周りの
タイルで描かれた アラベスク模様
ステンドグラスの天井の休憩所  カップルにとって
絶好の語らいの場  覗きとか 多そうだがそれも無い
お隣が 矢神警察署  可愛らしいか微妙なピーガル君が
ニッコリ笑ってるそのお隣で オイタしちゃうお茶目な覗きさんはいない
 だから安心して 渡れるんだよな 此処を横切れば5分は短縮できる
独り言を言いながら 自転車を引いて歩く 乗って通過するのは勿体無い(毎回近道が近道にならないし
デートスポットを寂しく一人歩くのも虚しいから あんまり使わないようにしてた)

少し肌寒いものの 結構 カップルが 愛の語らいをしてる
あんまり彼らの視界に入らないようにしないとな 人の恋路の邪魔するやつは馬にけられて何とやら だ
出口間近の ベンチで 愛を語らいあうカップルとは違うものを見てしまった

  冬弥の馬鹿  僕が 美咲さんの事好きなの知ってたくせに 大体 由綺の事はどうするのさ
バキィィ− 冬弥と呼ばれた 20ぐらいの男の人が 同い年ぐらいのどこか中性っぽい人に殴られてた
 ぁ 彰 違うんだ 誤解だよ   それに由綺には言わないでくれ 心配させたくないんだ  冬弥と呼ばれた人が 見っとも無く言い訳する
ゴスッ さっきとは比べ物にならない 鈍い音が 辺りに響きわたる
 綺麗に頤に入ったなー  じゃ無い  うっわー 修羅場見ちゃった  道変えよ 
家のそばに出る出口じゃなく 500メーターぐらい遠くなる出口に向かう
修羅場見てしまった気まずさから 乗って移動することにした ペダルをこぐ足が少しずつ速くなっていった
あ あと50  矢鱈と長く感じられた ものの 後50メーターで出口だ  ほっ  あそこのベンチは普通だ 
普通にいちゃついてる 少し速くして普通に通れば って アレ 花井ぃ? と 牧野さん ?  
全然意図してなかッたとは言え 覗きという形になってしまったあたしに出来る事といえば
先程の女ッたらし らしい 殴られてた 冬弥 とかいう男に  心の中で罵詈雑を浴びせる事だけだった。



110 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:20 ID:eTkWk9Vg
クリーム色のダッフルの牧野さんと紺色のPコートの花井
ドラマの撮影かの様に街灯すら 二人を照らすスポットライトだ
何時の間にか あたしは 二人から隠れるように
コソコソと ベンチのそばのに来ていた。 
 はは コーヒー冷めちゃったね  ああ冷めたな  之じゃあアイスコーヒーだ 
 楽しかったよね今日 皆盛り上がって       ……     何で黙っちゃってるの?
 楽しかったって言ってよ   ねっ お願いだから   楽しかったさ でも… 
 でもじゃなくて 楽しかった で良いじゃない 次第に涙声になる  牧野さん
 引っ越したからって一生会えないって訳じゃないんだよ 神奈川とトロントなんて飛行機であっという間だよ
お爺ちゃんチこっちだし遊びに来るよ 会いに来ようと思ったら 一っ飛びだよ 一ッ飛び 自分でも信じてないのか 少し声は震え気味だ
 





111 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:20 ID:eTkWk9Vg
ここからは私の独り言ね  立ちあがり周りを1回2回3回大きく手を広げて回りながら 牧野さんはそう喋り始めた
私 ハル君に告白した時 絶対御免なさいって言われると思ってた。うんうん告白もできないかなって思ってた   
ハル君に告白する前にね そうあの小六のヴァレンタインデーの前のね
スキー合宿の時の最後の夜にね 好きな人についてのね話をね 周防さん達としたの 
いきなり あたしの名前が出てきてビクッてなった アイツの反応も気になったけどあいつの顔は逆光にあった。
 私ね 周防さん 絶対 ハル君の事好きだと思ってたの でね ハル君もそうだと思ってた。 だって二人お似合いだったんだもん
  だからね 駄目元で周防さんに聞いたの  中学私立行っちゃうから 其れまで 告白って訳じゃないけど
   ヴァレンタインにチョコあげたいけど良いか って   
 そしたらね 彼女少し吃驚してたみたいなんだけど  アイツも喜ぶよって 言ってくれたんだ
 でもね 其れでもなんか信じられなくて 当日 周防さんが ハル君に チョコクッキー1枚でもあげたら
 私諦め様としたの で 舞子に頼んで周防さんがハル君に何か上げてないか見張っててもらったの でも
 周防さんハル君に何にもあげてないだから 
 じゃあ私ホントに告白していいんだ って思って 放課後  チョコレート取りに帰って 卒業文集の件で
 用事あるから って (実際その用事もあったしね) モスに来てもらったの そこからは
 私の持ってる思い出と ハル君の持ってる思い出 多分おんなじ  
  ハイ 独り言 終了   以上 。   知らなかったでしょ とでも言いたげに牧野さんは笑った 
逆光で見えなかったけどあたしはそう感じた。


112 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:21 ID:eTkWk9Vg
鈴木の奴 だからあの時 あたしとずッと一緒にいたのか  
 はは やられた  やるなぁ 牧野さん    嵌められたと判っても不思議と怒る気にならなかった。

あれ どうしちゃったのかなーー オネ−さんの独り言きいて 吃驚しちゃったのかなー? ハル君は
 教育番組のオネーさんのような口調とポーズをとり  少し中腰でグイーっと 顔を アイツの顔に近づけ
上目遣いで見ている       (上手いな 牧野さん  って え  ォィォィ  オマエ  な 何やってるんだ
う ウキャ− やめろ ょー an otok ogahono nihana idesuka   ?)  馴れた手つきで 牧野さんの顔に手をかけ髪をすく
シャンプーのCMに出てきそうな サラサラとした黒髪のロングヘアーが街灯に煌き 顎へと周った手が
  次第に首へと     抵抗は無く   そして次第にシルエットが重なっていく 


  
 見ちゃいけないものを見てしまった 聴いちゃいけないもの聞いてしまった
 アイツが  牧野をどれだけ好きか 牧野がアイツをどれだけ好きか
  ハル君そう呼ばれてた アイツの牧野を見る慈しみに満ちたあの眼
 誰にでも向ける全方向的な優しい微笑みとは違う 
 あたしがどんなにしゃしゃり出ても  敵わない 絆を 思い知らされた
 
   ぼやけた視界で辛うじて自転車をその辺の木にくくりつけることだけは出来た
 ばれたら イケナイ ばれずに 此処から消えるんだ  そんな事だけしか考える事が出来なかった  
   どうやってあたしは家に帰ったのか 覚えてない  でも凄い泣き顔で  家に帰ったあたしをみて
母さんが 明日引っ越す娘とよっぽど仲良かったんだね  って言った事だけは覚えてた。

 

113 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:22 ID:pFgpZ14I
 

114 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:24 ID:eTkWk9Vg
  次の日 あたしは 一日中 寝てた
 朝 アイツと鈴木から 横浜駅まで 送りに来ないの(か)? って何度か電話があったけど  無視 最後には電源を切った。
いろんな意味 どんな顔して会えばいいんだょ 会える訳無いじゃん  馬鹿ぁ  枕元のオレンジ色の猫?の縫包をポムポム叩く
   コイツ(お父さん?。って名前らしい)は 牧野からの去年のバースデープレゼント 周防さんにぴったりって貰った物だ。
(キモ可愛いってやつだよなコレは  ぴったりって 誉められてるのか 其れ?) 
  美琴 電話よー 出てきなさい  牧野さんからよ  あんた 早く出なさいよ ホントにー  スイマセンネ−
  アンタ いい加減にしなさい     出たくなぃ   折角最終カウンターから態々電話かけてくれてるのに 何言ってるの 怒るわよ
はあぃ   何を話したら良いンだろ 何を話せばいいンだろ  電話の前の柱時計の振り子の音だけが 大きく響き渡る
 もしもし   周防さん御免ね いきなりの謝罪から 電話は始まった 私昨日の送別会で 周防さんに何か酷い事言っちゃったんだよね
だから… だから…    怒ってるょね  赦して貰えないょね   ヒック  涙声で謝られてしまった。   
 ち が  っ   違うの  怒ってないの   (あたしが勝手に焼餅焼いて それで困らせてるだけなンだよ
 牧野さんが 別に謝る事じゃないんだょ)やっとの思いでたったそれだけの事を言葉を搾り出す。 
 そう ?  なら良かった 私 無神経な事言って 周防さんの事 傷つけた って思ってた  私、周防さんの事大事な友達だって
思ってるから  嫌われたんじゃないかって 心配してたんだ 。( どうしてこんなに優しいくなれるんだ どうして
こんなに自分ばっかり責めるんだ  あたしにはこうは出来ない  )
 



115 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:24 ID:eTkWk9Vg
ゴメンネ   ぇ? だからゴメンネ  色々ゴメンネ  今はただゴメンネって 言いたい気持ちなの アタシの事 大切な友達って
思ってるのなら  ウンって 言って    我ながらかなり無茶苦茶な提案だ    くすっ 何なのそれ 周防さん面白い過ぎるょー それ
 でも 良いよ 許して上げる。私 優しいから   優しいって自分で言うなよー     じゃあ 優しくない牧野さんは
許してあげない    嘘嘘 牧野さんは優しいです。   ウム 判れば宜しい     
そこにはのりが良くて自分の記憶とかなり違う新鮮な牧野さんがいた。
 あたしは今まで牧野さんを【花井の彼女】 って フィルターを通してでしか見てこなかったんだ。 それに今更ながら気づかされた

 あのさあ 牧野って いい女だな   チ チョット 何変な事言うの   いやー いい女なんだなって素直に思っただけ
 そうよ今更気がついたの?  駄目ね周防さん。   
 


116 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:26 ID:eTkWk9Vg
馬鹿なやり取り  そんな馬鹿なやり取りがとても心地よい 。 もし会いに行っていたら きっとこうは成らなかっただろう。
もう時間だから じゃあね 美琴  さん  手紙を書くよ 
じゃあな風邪引くなよ   美琴  さん   返事を書くよ
   カチャン ツーツー     さっき二人は、比較されたくないから って頑なに苗字で呼んでた
  同じ名前の、同じ男を好きになった女の子の事を  美琴って呼んだ。
   月曜日  アイツは何か物言いたげだったが何も言わなかった。
 2日後 から カナダとの一言メール交換が始まった。時差があるから 電話じゃなくてメール
 一言にしたのは 一言にしたほうが 言葉に重みがあっていいし 其れを考えてる相手を想像するのが楽しいから
そうしようと 美琴(inトロント)が言ったのだ。

 

117 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:26 ID:eTkWk9Vg
From 美琴 To 美琴 
もしかして美琴送別会の2次会の後矢神公園行かなかった?  何で?   あなたの自転車木にくくり付けて置いて合ったから
う うん。   じゃ じぁあ 私と ハル君が… …    見る気無かったんだけどね。  絶句(プンプン)  
見たいわけ無いじゃん そんなの…    何で? ニヤニヤ    良いジャンそんなの
で美琴はハル君とは連絡取ってるの?     微妙かな にやっ     むっかーー その言い方ムカツク
何でムカツクのかな 美琴君?    キャラ変わってない 美琴さん    美琴さんと友達になったからかな って逃げないでヨ
(秋)カテキョの先輩 好きになったかも   そうなんだーでどんなタイプ?   アイツに似てるかな 
美琴さん判り易い    良いじゃん   良かった。最強のライバル消えて   何時から知ってたの?  
  女の子は同じ人好きな女の子の事は判るでしょ。最初から    じゃぁあれ牽制? ドウだろね?うふっ    
(春) 高校受かった   オメデト告白するの?   出来ない     後で後悔するよ    でっでも良いモン
(春) 美琴に似た子新入生に来た  へーそうなの   ハル君美琴の面影追ってるみたいに追いかけてるよ    むっかーー
(夏) 先輩に振られた   美琴を振る方が馬鹿なんだよ   って言うか彼女いた   だから言ったじゃん言っとけって
(冬)  ねぇ話があるの     ?    ホントにアイツとはもうそうじゃないの?   ライバル宣言?   
     ならドウなの?     受けてたつわよ



118 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:28 ID:eTkWk9Vg
     って 話なんだよ   ふンふン 皆興味深そうに聴いている  晶なんてかぶり付きだ。
   美琴( って  さんって  先輩って(×2)  ちゃん って    そうなんダー−  (安心した ×1) )
   当初の好きな異性のタイプって話をするって話から大分逸脱していたが誰も気にしてない。
    美琴さん 可愛い 食べちゃいたいかも    ぁ あんがトって お前変なこと言うなょな
何か言わなくて良い事まで言ってる気がしてきたぞ まったく(塚本も沢近もあっさりと切り上げやがって
   あたしばっかり肴にすんなよな) 誰にしようかな (一条は見え見えでつまらないし)   あっ そう言えば
サラちゃんは さっきの小さいけどかなり凝ってたやつ 誰に 上げるのかな オネ−さんに
 白状しちゃいなさい  ウリウリ  自分ばかりが肴になってる美琴が次の被害者を発見した
   ぇ?ぁ私ですか アレはパパの分と あとアルバイトでお世話になってる
 先輩に感謝のきもちに って     あーー先輩達 何ニヤニヤして  モー 酷い 八雲まで 
   そ少しぶっきらぼうだし 最初は 一寸怖いかな何て思ってたんですけど
   喋ってみたらスッゴク 優しくて 良いなーって ゴニョゴニョ …
その先輩 男の人なんだ     ぇ?? パパと教会の先輩シスターにしか上げないなんて可愛いなー って
  笑ってただけなんだけど  少し意地悪げに 晶が微笑む。
 ぇ?ぇ? もしかして墓穴掘りました?私  ウン   ウンって即答しないで下さいよぉー
   サラちゃんも可愛いわ 食べちゃおっかな  えー私食べられちゃうんですか   ウン  ウンって私美味しくないですよ

  


119 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:29 ID:eTkWk9Vg
金曜が建国記念日だからの3連休 初日夜 天満からの 美 琴 ち ゃ ーん チョコレート作 れ な い よ ーー
助  け  て−  って電話から始まった チョコレートつくり大会in塚本家 全員集まって初日の今日は
チョコ作り そのままお泊りで明日の日曜は ラッピング用品やチョコに添えるもの買いに行くって算算だ 
  塚本家でお泊りの恒例パジャマパーティ   缶ビール 缶チューハイ サラの持ってきたウィスキー 愛理のブランデー
  何故かカレンの持ってきたウオッカ   結構な数の空き缶空き瓶が散乱している (飲酒は高校出てからよ
byイトコ先生  せめて嘘でもいいから 20って言いましょゥよー先輩 by笹倉先生)
一番呑んだのは 見てわかる通り 美琴  もうかなりベロベロだ   じゃあ次 晶いってみよーー  ホントに良くない酒癖だ
         こうして 夜は明けてゆく  



120 名前:春樹と美琴のお話  :04/02/14 23:29 ID:eTkWk9Vg
 (日曜の朝 ) 
 おはよう美琴さん ぁ?あおはよう晶  顔でも洗おうかとした洗面所で晶に声かけられた 
 よくお前顔洗いながらあたしって判ったな  美琴さんだし   なんだよそれ  
 お先に  タオルは其処の3段目  あんがト       あったま痛てーな 二日酔いだょ まったく  のども一寸痛いかも
     そう言えば   美琴さんは ハル君に チョコレートと一緒に 何あげるの ?  ぅ ゴホゴホ 水噴きそうに咽た
 な 何で その呼び方を    さぁーね (にやり)    ぉ  おぃ 晶ーー  晶はスタスタと行ってしまう
呼び止めようとした時 声をかけられた
 あ 美琴先輩おはようございます  昨日の花井先輩とのお話 ごち S うぐっ うぐっうっ
 しぇんぱい くるひい くるひい    気がついたら あたしは サラちゃんの口を手でふさぎ 壁へと追い詰めてた。
   ねえ サラちゃん  あたし昨日何喋った の  教 え て く れ る よ ね  ね ぇ サ ラ ちゃん。(ニッコリ   
 せ 先輩  こわひです。   言えるよね    は はぃ  (きゃー   どうすればいいの)


平和だねイオちゃん    ウニャ   居間のおコタで 大人気特撮番組 ドジピロンを蜜柑を食べながら見ている
天満が   おコタからピョコって 顔を出した 伊織に向かって 言った  
ソウダネ 晶が 裏声で 伊織の声を出して遊ぶ  もー^ 晶ちゃんったら お茶目なんだから 
 姉さん   ンっ?  皆呼んで来て ご飯できたって   今ドジピロンピンクが敵につかまって
拷問されかけるとこなんだよ あと2分で 午前7時48分の男 ドジピロンが助けに来る良い場面なんだから
少し待ってよ      いい 私が沢近と一条起こして皆呼んで来る  アリガト  
 良い二人とも寝言面白いから   ねぇ  何でレコーダー持ってくの?     楽しいから(にやり)
      
         穏やかな日常が今日も始まってゆく    で も  明日は    決戦だ 。

       

121 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:44 ID:qCD7.2a.
sage

122 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:51 ID:GdwCIWF.
迫水天馬×奈良健太郎のSSをキボーン!!

123 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:51 ID:6bqP2Hk6
>>120
終わった、のかな?
終わったならばお疲れさまッス。

やっと書き上げたSSを本日中にあげたいため
ちょっと急ぎ足で行きます。

124 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:53 ID:6bqP2Hk6

 空はどんより曇り空。
 気温は上がらないが、湿度は低くない。
 嫌がおうにも不快指数は高まる。日本の夏の風物詩の一つ。
 それはあたかも現在の彼女の心情を表しているかのようだ。
(ま、日焼けしなくて済むから、それはそれでイイんだけどね)
 ライトブラウンな瞳にさらさらの金髪、白みがかった肌はやはり紫外線に弱いのだろうか?
 沢近愛理はスーパーの袋と手荷物を両手に持ち、目的地へと邁進している。
 不承不承な気持ちを抱えながら、体は前へ前へと向かっていく。
 一見矛盾するかのような、彼女の行動。
 それは目的地とこれからの予定が彼女をそうさせるからである。



125 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:54 ID:6bqP2Hk6

 事の発端は先日の旅行。
 学生らしく飲めや歌えの大騒ぎを一通り過ごした後、何故かトランプ勝負 with 罰ゲーム
なるものが催された。
 「勝負事」と言えばそれが何であれ、決して手を抜かず全力で勝ちにいく愛理だったが
内容が運とタイミングに大局を握られる「大貧民」では、流石の沢近節も発揮できず敗退を
喫してしまった。(高野晶の隣というポジションから既に勝負の半分は決まっていたのだが)
 とはいえ、この段階ではまだ愛理は多少の余裕があった。
 なぜなら用意された「罰ゲーム」は必ずしも苦になるとは限らないからだ。
 透けないビニール袋3つに、参加者氏名、場所、行動形式、をそれぞれ参加者が紙に記入し投入。
 十分に混ぜた状態で一つずつ無作為に取り出す。
 文頭に自らの氏名を置き、そこから文章を作り、実際にその文章に準じてもらう。
 それが今回のゲームの「罰ゲーム」だ。
 例えば、浴衣姿になってもサングラスを外さない無頼漢、播磨拳児を例に挙げてみよう。

 「塚本天満」 は 「播磨拳児」 に 「自宅」 で 「手料理をご馳走する」 。

 緩みきった顔で袋に紙を入れる彼の姿が手に取るように分かるだろう。
 参加者八人はそれぞれの思惑を描きながら、紙を袋に入れていく。
 無茶な要求は御法度。後は個々人の味付け次第。
 期待と緊張の「大貧民」。そして、その最初の犠牲者が愛理だったのだ。


126 名前:Classical名無しさん :04/02/14 23:55 ID:pFgpZ14I
>>122
はげどう!!はげどう!!!
奈良のSSはまだかああああああああー=!!!!!

127 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:55 ID:6bqP2Hk6

 (それにしても……)
 道を歩きながら、やはり考えずにはいられない。
 (運がいいのやら、悪いのやら………って悪いに決まっているでしょ!)
 罰ゲームの内容があまりにもアレだったからごねる、という選択肢は愛理には存在しない。
 彼女のプライドがそれを許さない。
 ではいざ紙を引く段にいたって最も重要なのはなんであろうか?、
 それは、ズバリ「相手」
 自分の名前を含め、女子の名前を引けば後はどのように文章が変化しようと対応しやすい。
 そう考えると確率は 1/2 。悪い数字ではない。
 彼女の頭脳はそこまで算段した。
 もっともそれこそ「捕らぬ狸の皮算用」だということを身をもって痛感したのだが。

128 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:57 ID:6bqP2Hk6

 初めての場所でもあったため、少し早めに家を出たのが正解だったようだ。
 愛理は無事、時間通りに指定のマンションの前に到着した。
 (割と良いところに済んでいるのね…)
 見上げたマンションは小綺麗で一部屋あたりもかなり広そうだ。
 これから訪れる場所と罰ゲームの指定の相手を相関させてみる。
 (…イメージに合わない)
 腹を空かせて水で埋めている現場を学校で目撃したこともある。
 そんな愛理にはイマイチこのマンションの指定が腑に落ちない。
 (…来ないわね、あのヒゲ)
 指定場所到着から既に15分が経過している。
 これがデートだったら、もう彼女は帰りにどこへ寄るか考えながら移動を開始している頃だろう。
 そして当然、今後一切その男とは関わろうとしないに違いない。
 イライラした感情が愛理を包み込み始める。
 (もぅ。何で出てこないのよ!折角、私が直々にやってきてあげたのに)

129 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:58 ID:6bqP2Hk6
 そしてふっと考える。
 (あ、でも、出てこないのなら帰ればイイだけじゃない)
 「待ったけど播磨君が現れなかった」
 事実であるし、尤もな言い訳だが、何故か少し残念にも感じる。
 (ちょ、ちょっと!どうして私が残念がらないとイケナイわけ?
間違って告白してくるわ、夢の中では半裸で迫ってくるわ、いいとこ無しのあの男に!)
 慌てて、浮かんだ自らの気持ちを修正する愛理。
 (アイツはただのクラスメイト、というかむかつくだけのヒゲ。OK?もう間違わないでよ私)
「……ーぃ」
 (……でも…時々…優しいのよネ。あの、雨の日に、傘…入れてくれたし…。肩、濡れてまで」
「おーい」
「…っは!また、もう何考えてんのよ!全裸で羽交い締めにする男のどこが……」
「痛っ。おい!その凶器を振り回すな!」
「―――!」
 自分の考えをうち消すようにぶんぶんと頭を振った結果、その長いツインテールが背後にいた
拳児の首元を強かに叩いたようだ。
「はり…ヒゲ!いつからそこに!?」
「いつ?ってついさっきだが……ずいぶん派手な独り言だったゾ」
「!………どのあたりから、聞いてた?」
「ぁー、確か『雨の日』がどうとかぐらいだっ―――」
 かぁーっと耳まで真っ赤になりながら、しかし愛理の行動は迅速だった。
「記憶を失いなさい!」
 軽くジャンプ。
 回るツインテール、エプロンの付いたスカート、そしてしなやかに伸びた右足。
 360°綺麗にその場で回転し、かかとを正確にテンプルにヒットさせる。

 ゴッ!


130 名前:Made in Heaven :04/02/14 23:59 ID:6bqP2Hk6

「ぐはっ!」
 小さな竜巻に巻き込まれ、拳児は訳も分からず吹っ飛ばされた。
 手荷物が遠心力を増幅させてくれたのであろう、小気味よいぐらい派手に転がっていく。
「はぁはぁ…レ、レディに声をかけるときは正面から行うものよ」
「ど、どっかの殺し屋じゃあるまいし…。つーか、淑女は普通、高速ソバットなんて、しねー
(ガクッ」
 心拍数の上昇による息切れを押さえる。
 目的を達成した愛理は落ち着いて、一人つぶやく。
「…あ、今日はヒゲのために来たんだっけ…」


131 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:00 ID:6bqP2Hk6

 「沢近愛理」 は 「播磨拳児」 に 「どこか」 で 「奉仕する」 。

 こんな、目も当てられないほど奇天烈なものに変化するとは思っても見なかった。
 そもそも「奉仕する」なんて曖昧すぎる行動を書いたのは一体誰だ?
 疑問は旅行から帰ってきても、まだ愛理の胸に蟠っていた。
 判断が微妙な文章ではあるが、罰ゲームは罰ゲーム。
 審議の結果。
 『メイド愛理ちゃんによる、播磨君への一日ご奉仕。by天満』
 に落ち着いた。
 その判断をありがたいと思う反面、もう少しどうにかならなかったのかと
臍をかむ。
 よりにもよって、あの、播磨拳児だ。
 不良のレッテルを貼られている男の元へ、か弱い女の子を一人で行かせて
天満たちは何も思わないのだろうか?
(いや、根はいいヤツだっていうことは知っているんだけどね…)


132 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:01 ID:6bqP2Hk6

「着いたゼ。ここだ」
 喧嘩なれしているためか、さくっとダメージから立ち直った拳児は愛理を自分の借家まで
案内していた。

 鍵を開け、拳児はドアを開けた。
「お邪魔します、って思っていたより断然綺麗ね」
「……どんな様子を想像していたんだ…」
「それは、ホラ。ゴミ袋とか脱ぎっぱなしの服とかでぐちゃぐちゃの玄関口を……」
 お付きのメイドの娘から聞かされていた惨状を口に上らせてみる。
「まぁ、一人だったらそーなってたかもなぁ…」
「一人だったら?」
「いやいやいやいや、何でもございませんミズ・沢近。さささ、どうぞこちらへ」
(………?)
 急に腰の低い態度を見せる拳児に少々疑問を抱きながら、
促されるままに一つの部屋へと歩いていく。
「こちらが私めの部屋でございます。ずずいーっとお入りください」
「気持ち悪いわネ。いつも通り喋りなさいよ」
 率直な感想を口に出し、言われるがままに部屋へと入っていく愛理。

133 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:02 ID:6bqP2Hk6
「うわっ、汚っ。おまけに何か臭いし…」
「んー、そうか?割と綺麗だと………」
 最後まで話さず、拳児はつかつかと自分の机に歩み寄り、ケント紙の散乱した机を片づけ始める。
「………思うんだが」
「……今、何隠したのよ?」
「…何も隠してねーよ」
「明らか様に机の紙を片づけたじゃない」
「気のせいだろう。ホラ、さっきソバット放ったから脳みそが揺さぶられてんだよ。幻覚だ」
 目線をそらす拳児をじっと見つめること暫し。
「………はぁ。まぁ、そんなに見られるのが嫌だったら別に良いけど…」
「何を言っているかわからんが、その通りだ」
 HAHAHAと誤魔化し笑いを浮かべる拳児。
「大したものがない部屋だからぱっぱっとやっちまってくれ。あ、あと他の部屋は別に何にも
ねーからよ。くれぐれも、絶対、中に入るんじゃねーぞ。ドアも開けるなよ」
「…?。ウン、分かったわ」
 それだけ言い残すと、背後に隠した何かを見せる隙なく拳児は部屋から出ていった。


134 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:02 ID:6bqP2Hk6

「ふぅ…、さてっと」
 どさっと手荷物を下に置き、部屋を見渡す。
 ベッドに机、本棚、タンス、CDラジカセ。ぱっと見て目に入るものはそのぐらいだ。
 愛理はポケットから「メイドのいろは 実践編」というタイトルの付いた小冊子を取り出した。
 一通り、目は通してあるので付箋のあるページを開く。
「掃除や片づけを始める前に、まずベッドの下、本棚の裏、机の周りを調べるべし。
って何度読んでも意味が分からないわ。掃除だったら高いところから始めるのが正しいし、
片づけって普通よく使うところから行うものよね…」
 なにぶんメイドなど初めてのこと。勝手が全く分からない。
 そこでお付きのメイドの娘に相談した結果、にこにこしながら提供されたものがこの冊子。
 上下巻セットで、本日持ってきたのは下巻の「実践編」だ。
(……腑に落ちないけど、このままじゃ埒があかないわ)
 嘆息を付いて愛理はベッドの下を覗いた。
 ベッド下は収納ケースなどなく、がらんとしている。
 薄暗くてよく分からないが、特に何もないようだ。
(……。何もないじゃない…………ん?)
 腰を上げかけた愛理の目に、影が映った。
 じっと目を凝らしてみる。
 よく分からないが、なにやら本のようだ。四角い形で適度な厚みがあることが分かる。
「雑誌かな?…本当に、何か、出てくる、なんて……」
 手を伸ばしてみるが微妙に届かない。
「…仕方がない」
 自分に言い聞かせるように、独り言を言うと愛理はベッドの下へ潜り込んだ。
 匍匐前進のような格好で目標へ近づいていく。
(あとちょい)
 微妙に届かない距離だと思ったのは目測違いだった。
 ブツはかなり奥まったところにある。
 腰の近くまでベッドに潜り込み、やっと手が届くかと思ったそのとき――

 ガチャッ
 ゴンッ!

135 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:03 ID:6bqP2Hk6
「そうそう。昼飯どうする……って何やってんだおまえ?」
 ベッド下から出ている足をばたばたさせている変な物体に拳児は遭遇した。
「〜〜っ痛ー。ちょっと、部屋に入るときはノックぐらいしなさいよ!」
「いや、ここ俺の部屋だし。で、何でベッドの下なんかで暴れてんだ?」
「かっ、片づけよ!見れば分かるでしょ」
 ベッド下から抗議の声が聞こえる。
 やれやれとかぶりを振って
「……お嬢様の考えることはわからん」
 拳児はぼそりとつぶやいた。


136 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:04 ID:6bqP2Hk6
「で、なによ?」
 不機嫌な顔で愛理は拳児を睨みつける。
 僅かばかり苦戦してベッド下から這い出した彼女はブツを手に入れることもなく
ハウスダストにまみれ、ご機嫌斜めのご様子。
「だからよ、昼飯。どうすんだ?何か頼むか?」
 そんな彼女を意に介せず(内心はチョット動揺しているのだが)昼食の予定を切り出して
拳児は足下にある荷物に気が付いた。
「もうそんな時間?」
「いや、まだ昼前だが、ってそういえばやたらと荷物が多いな。何持って来たんだ?」
「フフン」
 先程とはうって変わって、得意気な顔を浮かべる愛理。
「お昼ご飯なら抜かりはないわ。チョットお台所借りるわよ」
 言うや否や彼女は持ってきた手荷物を持って部屋を出ていく。
「お台所はこっちよね?」
「……まさか、おまえが作るつもりなのか?」
「このシチュエーションでそれ以外何があるっていうのよ。あら、キッチン周りも随分と綺麗ね」
 男の一人生活inキッチンの惨状を蕩々と語られ、覚悟してきた愛理は
あまりにも整理整頓が行き届いている台所に少々拍子を抜かれた。
「妙なところで几帳面なのねアンタって」
「ん? んー、いや、台所ぐらい綺麗にしとかねーとな。まぁなんだ、男の嗜みってやつか?」
「何よそれ?…あ、お米はあるわよね?」
 たわいもない話をしながら、持ってきた荷物を取り出し作業を進めていく姿は
当然のごとく普段料理などをしない(そして作ってももらえない)拳児から見れば
とても手慣れているように見える。
「料理とかよくやんのか?」
「よくってわけじゃないけど、少しずつ研鑽は積んでいるわよ」
 女の嗜みってやつね、と続けながらシンク下や戸棚を開け、調理器具を確認する愛理。
「よし、大体分かったわ」
 必要な器具の位置、米櫃を確認した彼女は身支度を整え米櫃から四合ほどボールに入れ
研ぎ始めた。

137 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:04 ID:6bqP2Hk6

 ジャッジャッジャッ
 
 リズミカルに米を研ぐ様は彼女の言葉が正しいことを分からせる。
「もしかして、そのタッパー…カレーか?」
「なかなか目敏いわね。そうよ、カレーのルーよ。今日は野菜カレーに挑戦してみようと思ったの」
 カバンとは別のスーパーの袋から覗いている、にんじん、ジャガイモ、アスパラ、ブロッコリー
などはルーとは別に下ごしらえするのだろう。
 ご飯を炊き始め、タッパーのルーを鍋に移し加熱しているその後ろ姿は何とも頼もしい。
 最初は全く期待していなかった拳児も、思わず訪れるであろう至福の時を思い浮かべてしまう。
 カレーを愛する男、播磨拳児。
 こと、カレーに関してはこの時点でもう彼女を侮ったりしていなかった。


138 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:05 ID:6bqP2Hk6
「じゃあ俺はシャワーでも浴びてくるわ」
 下ごしらえを終えたところで拳児は愛理にそう告げた。
「私は掃除の続きをするわ、まだ全然片づいていないし…」
 順調にカレーができていることに機嫌をよくしたのか、笑顔の愛理は作業を一時中断し
手を洗っている。
 とはいえ、後はご飯が炊きあがるのを待つだけなのだからメイドとしては正しい判断だろう。
「……言わなくても分かってると思うが」
「はいはい、もうベッドの下なんかに潜り込まないわよ」
 あの本らしきものも興味があるが、お昼ご飯の前に埃まみれになるのはいただけない。
(どうせ大したものでもないだろうしね)
「いや、それもそうだが」
「…?」
 サングラスで表情は読めないが、拳児はうっすらと頬を赤くしているように見える。
「……覗くなよ(ポッ」
「――!! バッ、馬鹿じゃないの!?頼まれても見ないわよ!」
「後、ほかの部屋――」
「いいからさっさと行け!」
 手近にあった皮むき器をぶん投げる。
 パシッとそれを受け止めると拳児はそそくさと廊下の奥へと消えていった。

139 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:05 ID:6bqP2Hk6
「突然何を言うかと思えばっ」
 何が悲しくて、男の、それもあの播磨拳児の裸を覗かなくてはいけないのか。
(まぁ、覗くも何も一度見ちゃっ、たんだ、けど、……)
「〜〜〜〜(カァー」
 あの海の旅行の時を思い出してしまい、茹で蛸のように顔が真っ赤になる愛理。
 広い肩幅。
 厚い胸板。
 引き締まった腹筋。
 そして―――

 ぶんぶんぶんぶんっ

 ものすごい勢いで頭を振り回し、脳内からその映像をかき消す。
「そうソウジ、掃除よ、片づけなきゃ。あまり時間もないんだからさっさとやらないとっ」
 自分に言い聞かせるようにそういうと、愛理はまだ頬に熱を感じながらキッチンから
移動を開始した。
(ううぅ……)
 俯いて廊下を歩く不振なメイド、沢近愛理。
 映像そのものは頭から離れたが動悸はまだ収まっていない。
 廊下の奥から聞こえてくる水の流れるような音が、彼女の心音を維持させている。


140 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:06 ID:6bqP2Hk6
 ガチャッ

 部屋に入る。
 はたとそこで彼女は気が付いた。
 入った部屋は拳児の部屋でないようだ。
 まず匂い。
 拳児の部屋とは違い、全く(男)臭くない。少しお酒の匂いもする。
 次は物の配置。
 机の位置もタンスの位置も、ベッドの位置も違う。
 よく見れば部屋の一面には銃器らしき物も飾られている。
 ハンドガン、サブマシンガン、マシンガン、ショットガン、スナイパーガン、etc etc
 さらに部屋は薄暗い。
 もう昼前だというのにブラインドで閉め切られた窓からは薄い光しか入ってこないからだ。
「これって……」
 ここが拳児の部屋でないことはすぐに分かった。
 つまり、彼が一人生活でないということも理解できた。
 共同で使う場所がきちんと片づけられていることも納得した。
 しかし
 ベッドから覗けるあの艶やかな黒髪は何なのだろう?

141 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:06 ID:6bqP2Hk6
(姉妹がいるって話は聞いたこともないし…えっ?)
 まだ寝ているのだろうか、黒髪の人物は愛理が入ってきたことに気が付く様子もなく
意識を途絶えさせている。
(………)
 拳児の注意もすっかり忘れ、抜き足でベッドに近づいていく。
 寝息は穏やかだ。ゆっくりと掛け布団を上下させている。
(あと二歩…)
 とりあえず寝ている人物が男でないことは確認できた。
(この髪で男だったら私のプライドはぼろぼろよ)
 一歩近づく。
 と、同時に黒髪の主は突如寝返りを打った。
 ビクッと思わず身構えてしまう愛理。
「すー…、すー…」
(ほっ、まだ起きていないようね)
 寝返りを打たれたことで、背を向けられてしまった点以外問題はない。
 ベッドのそばまで歩み寄れた愛理は、相手の顔を確認しようとのぞき込み――


142 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:07 ID:6bqP2Hk6
「〜〜やってくれたね、拳児君。起きてすぐにスピリタスは効いたよ」
「――えっ!? いや、あの…」
「枕元に水とはなかなかに気が利いていると思って油断してしまったな。この借りは体で返して
もらうぞ」
「ちょっ、えっ?お、刑部先生!?」
「フッ、畏まれば見逃してもらえるとでも思ったのかね。いつも「さん」をつけろと言っても、
………妙に柔らかくなったな拳児君」
 掴んでいた力がゆるむ。
 その隙を逃さず、ばっと離脱する愛理。
「……沢近君、なんで君がウチにいるのかな?」
 半身を起きあげ、軽く目頭を押さえ、見間違えじゃないことを確認した刑部絃子は
そう切り出した。
「そ、そういう先生こそ、どうしてこ――」
「どうしても何も、ここが我が家だからね」
「―――!」
「今度はこちらの質問に答えてもらえるかな。君はどうしてここにいるのだね?」
「え、あの、その、えっと」
 突然の、それも想定外の出来事に頭の回転が追いつかない。
(ここはヒゲの家で、でも先生の家で、ヒゲを拳児君と言って、体で返すとか、
そういうことなのかな、でも胸大きかったなぁ、羨ましいなぁ……)
 そんな纏まらない頭で彼女が導き出した答えは――
「し、失礼しました!」
 ――戦線離脱だった。


143 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:07 ID:6bqP2Hk6
 部屋を飛び出る。
 荷物は台所におきっぱなしだが今はそんなことどうでもいい。
 とにかくここから少しでも離れて落ち着きたい。
 混乱する頭は考えることを停止し、体を玄関までまっしぐらに進ませる。だが
「お、どこいくんだ?」
 向かう先からやってきた拳児に止められる形で愛理は足を止めた。
 濡れた髪をわしゃわしゃとバスタオルで拭きながらも、サングラスは相変わらず外さない
そんないつもの彼を見ると、何故か無性に腹が立った。
「ちょっ!何で刑部先生がいるのよ!」
「げげっ、おまえ、見たのか!?あれ程、ほかの部屋に入るなっていって――」
「どうゆうことよ!?説明しなさい!」
 掴みかからんばかりの勢いで(実際拳児の背丈がもう少し低ければ掴みかかっていただろう)
愛理は食ってかかる。
「………だよ」
「こっちを向いて話す!」
「…俺のイトコだよ」
「……………え?」
 二度目の思考停止。
 愛理が絃子と出会ってから一瞬で考えた一つの結末にそれは該当した。
 ある種の心の準備はできていたはずだった。
 しかし、その予想という防波堤を突き破って襲いかかる高波は、彼女の感情と思考を全て
押し流しいった。
 ひとつの、涙腺を刺激するという事項だけを残して。

144 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:08 ID:6bqP2Hk6
 ダッと愛理は拳児の脇を通り抜けようとした。
「いや、ちょっと待てって。だからどこに……………泣いてんのか?」
「泣いている分けないじゃない!どうして私が泣かないとイケナイのよ!」
「そんなこと聞かれてもなー、でも、ほれ、涙出てんぞ」
 言われて、目元に手を当ててみる。
(あれ?何でだろう。本当に涙が出てる……)
 理由は思い当たらない。
 仮に思い当たっても彼女はそれを否定するだろう。
 なぜなら、その理由だとまるで彼女が恋する乙女になってしまうからだ。
「これはっ、そう。タマネギよ!タマネギを切って目にしみたのよ!」
「…絃子の部屋に行ってたんじゃねーのか?」
「―――!」
 彼女の心に再び熱い火がともる。
 目の前の男が冷静然としている姿が激しく勘に障る。
 刑部先生を親しげに絃子と話すこの男が何故かムカツク。
(どうして私だけ動揺しないといけないのよ!)
 外へ出ることを阻むため、彼が咄嗟に掴んだままの左手を逆に掴み返す。
 くいっと手前に引っ張り――
「お?」
 ――愛理は見事な前蹴りを放った。
「うぉ!?」
 しかし、その足はむなしく空を切る。
 引っ張られるままに体を流し、拳児は見事にその蹴りを躱したのだ。
「きゃっ!」
 逆に勢い余って愛理は重心を狂わす。
 後ろに倒れかかるベクトルを感じ、受け身を――
「っと、いきなりのヤクザキックの次は転けるなんて、忙しいヤツだな」
 ――とるまでもなく拳児に抱き止められていた。

145 名前:Classical名無しさん :04/02/15 00:10 ID:GdwCIWF.
奈良君が迫水君のケツに突っ込んでいるSSが欲しい・・・

146 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:11 ID:6bqP2Hk6

 トクンッ

 鼓動が跳ね上がる。
 シャワーを浴びたばかりの拳児からは石けんの香り。
 サングラスの奥の瞳が見える。
 絡み合う視線と視線。
 思わぬ急接近に愛理の心拍数は上昇していく。
「……で、何なんだ。キョドーが不審だぞ?」
 涙した理由を聞いているのだろうか?
 そんなこと本人すら分かっていないのに答えられるはずがない。
 それに彼女の思考は現在全く違うことに走っている。
(……結構、端整な顔立ちなのネ)
 薄い褐色の双眸でまじまじと彼を見つめる。
 いつもはムカツクその顔も、羽交い締めにされたこともあるその腕も今はただ彼女のみに
向けられている。
「……………あの、ね」
 頭の中が濃霧に覆われていく。
 1m先も分からないぐらい真っ白になっていく最中、彼女の唇だけは意識とは別の言葉を
紡ごうとしている。
「………私」
「とてもよい雰囲気のところ悪いが、状況の説明をしてもらえるかな拳児君」
 そんな折、これでもかというタイミングで頭を押さえながら絃子が現れた。


147 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:12 ID:6bqP2Hk6

「なるほど、これで昨夜の蛮行が愚行であることが証明されたわけだ」
「…はい。スミマセンデシタ絃子さん」
 フローリングの床には散らばっているBB弾と体が所々赤くなって蹲っている男が一人。
「突拍子もなく『絃子、酒を飲もう』などと君が言い出すものだから何かと思えば……」
 銃握のそば、引き金の後ろに位置するボタンを押し、空になった弾倉を外す絃子。
 新たな弾倉をポケットから取り出し、装填、後退したスライドを元に戻す。

 カシャンッ

「そんなことならば事前に言いいたまえ。私もかわいい従兄弟の頼み、無碍には断らない」

 パパパパパパパパパッ

「イデデデデデ!だから、謝ってんだろ!もういいイデデデ!」
「おや、すまない。誤射だ。さらに偶然にセレクターが連発になっていたようだ」
「………スライドが後ろで固定されるまで引いている引き金のどこが誤……(ブンブンブンブン」
 微笑みを浮かべながら弾倉を交換しようとしている絃子と目が合い、拳児は全力で首を振る。
「ふむ。まだ腑に落ちないのであれば話し合いには応じるが、どうする拳児君?」
「ゴメンナサイ」
「というわけだ。分かってもらえたかな沢近君」
「えっ?あ、はい。大体の事情は」
 あの後、再び逃亡を図った愛理を拳児と絃子のタッグが取り押さえ、絃子曰く「話し合い」
とやらを始めたわけだが……
「ん。まだ頭が痛むな。やれやれ、私は部屋へ退散するよ。後はそこの男を自由にしてくれて
かまわない。なに、頑丈さだけが取り柄の男だ。必要な銃器があれば私の部屋まで来なさい」
 それだけ言い残すと絃子はさっさと廊下へ消えていった。


148 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:12 ID:6bqP2Hk6
嵐のような時間だった。
 状況説明から始まり(その時点で一弾倉)拳児と絃子の関係を言及し(さらに一弾倉)
今に至るというわけだ。
 リモコンで鍵が閉まったドアといい、袖口から射出された弾倉といい、刑部絃子のイメージは
愛理の中でがらりと変わってしまった。
「痛〜っ。ったく少しは手加減しろつーの!」
 撃たれた箇所をさすりながら立ち上がる拳児。
 そのようすをぽかーんと見つめること暫し。

 ぐぅ〜〜〜

 胃の顫動音が聞こえてきた。
「ぷっ」
「お、もうそんな時間か」
「あっはははっはは♪」
「んだよ。そんなに笑うことか?」
「あははは、いや、そうじゃなくてね、くくくっ」
 胸中にあった痼りはもうすっかりなくなっている。
 その原因がおもしろくない顔でこちらを見ているが気にならない。
 何でそんなものができたのかどうでもいい。
(そうよね、そんなわけないわよね。こんな唐変木と刑部先生がね)

149 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:13 ID:6bqP2Hk6
「あー、飯だ飯!カレー食わせろ!」
「はいはい、ちょっと待ちなさいってば(クスクス」
 思考を中断し、今日だけのご主人様の意向をくみ取る。
 炊飯器はすでに白いご飯を炊きあげ、カレーのルーもいい感じに煮立っている。
 しゃもじを手に一皿ずつよそっていく。
「何がそんなに可笑しいんだか……これだから女はわかんねー」
「アンタが女を語るなんて10年早いわよ」
 ルーを注ぎ終え、拳児の前にサラダ、スプーン、コップなどを並べていく。
「おー、旨そうだな」
「私が作ったのよ。おいしくて当然じゃない」
「フッ。その自信、カレーのハリーと言われるこの俺の舌の前でも崩せずにいられるか?」
 いただきます、と律儀に礼。スプーンで一口運んでみる。
 その様子を期待半分、不安半分で見つめる愛理。
「む。こ、これは!?」
 咀嚼して十二分に味わった拳児は動きを止め――

 ガツッガツッガツッガツッ

 ――二の句もあげずにスプーンを動かし始めた。

150 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:14 ID:6bqP2Hk6
「『これは!?』なんなのよ?」
 見れば分かるがそれでも一言言って欲しいのが女心。
(やっぱり10年早いわ…)
 愛理は拳児に分からないように胸をなで下ろし、がっつく様を見る。
 皿が半分ほど空になって、ようやく拳児は彼女の言葉に反応した。
「いや、うめぇって。マジで旨ぇ!予想以上に旨いぞ」
 そこまで喋って拳児は再び食欲に駆られた。
 一言多いその言葉も今は不思議と気持ちがいい。
 そこまで見て、愛理は自分の分も用意し始めた。
「おかわり!」
「はやっ!早過ぎよアンタ」
「いいからおかわりだ。まだあるんだろ?」
「焦らなくても無くなんないわよ。こんなにいっぱい私だけで食べきれるわけが無いじゃない」
 突き出された(ご飯粒が一粒もない)皿を受け取り、愛理は自分の分をおいてよそった。
「しっかし、その格好で現れたときは正直どうしようかと思ったゼ」
「…?この服のこと?」
 その場で軽く一回転。
 別に何かおかしなところはないはずだ。
「いくら罰ゲームとはいえ、まさかメイド服でやってくるとは思わなかったからよお」
「い、いいじゃない。ただの仕事着よコレ」
 頬が熱くなる感じが分かる。
 それだけ自分が気合いを入れてやってきたことを確認してしまったからだ。
 箸休めのごとくサラダをばりばりと食べ、拳児は続ける。

151 名前:Made in Heaven :04/02/15 00:14 ID:6bqP2Hk6
「…まさかその格好でウチまで来たのか?」
「そうよ!文句あるの!」
「…何逆ギレしてんだよ」
 変なヤツだといいながらサラダを完食する拳児。
 冷製に考えればそうだ。
 なにもメイド服の必要はなかった。
(それで今日はなんだか視線をよく感じたのネ)
 見られることになれている愛理も今日の視線の多さには少々気になっていたのだが
その理由がこんな単純なこととは、改めて考えるとかなり恥ずかしい。
 そして、そのことをこの唐変木に指摘されるまで気が付かなかった自分に怒りがわいてくる。

 ゾクッ

 コレまでの経験上、この悪寒はまずい。
 拳児は身に迫る危機を感じ、とりあえず話題を逸らした。
「きょ、今日はアレだな。ストッキングなんだな」
「…そうね。やっぱりメイド服にはストッキングじゃないと」
 愛理の背後のオーラ(by播磨アイ)が薄れていくように見える。
 どうやら話を変えることに成功したようだ。
「だよな、やっぱメイド服にはガーター、それも黒に――」

 スカンッ!

 イイ角度でこめかみにヒットしたしゃもじは容易く拳児の意識を奪っていく。
 何で知っているの、見たわね、と続けて叫んでいる愛理を視界に収め、ぼんやりとなっていく
頭の中「パンツまで黒にするのはやりすぎじゃねーか?」と言わなかったことを
拳児は幸いに感じていた。


152 名前:Classical名無しさん :04/02/15 00:14 ID:pFgpZ14I
>>145
禿道、いいよねー奈良×迫水は
漫画を超えた最強カップルだよ

153 名前:Classical名無しさん :04/02/15 00:53 ID:2/xo3W9.
メイド沢近激しくGJ!
楽しませていただきました。

個人的な意見を言わせてもらうと、146と147の間にもう少し状況説明や沢近の心理描写があったらよかったかと。


154 名前:Classical名無しさん :04/02/15 01:06 ID:/m11QBwQ
激しく萌えますタ

155 名前:Classical名無しさん :04/02/15 01:19 ID:xLB2wr6I
個人的には、読みやすい文章でかなり面白かったです。
本編ではありえないことをやる、最高じゃないか。SS万歳。


156 名前: ◆ZUXd0e4I :04/02/15 01:20 ID:F4kY35sU
阿須まんがのぱくりまんがのことですか

157 名前:Classical名無しさん :04/02/15 01:20 ID:xLB2wr6I
失礼。あげてしまった。

158 名前:Classical名無しさん :04/02/15 01:24 ID:KE6l.l.U
お疲れ様でした。相変わらず素早い仕事ですね。
それでいて「読んでいて楽しい」SSを書けるというのはすごいです。

159 名前:Classical名無しさん :04/02/15 02:26 ID:uzM7Olm6
メイド沢近最高!
一家に一台欲しくなったよ

160 名前:Classical名無しさん :04/02/15 06:40 ID:kkVQnGUA
乙です。SSっていいですね! 

161 名前:待望の迫水×奈良 :04/02/15 08:25 ID:sRH5raw6
ある日の放課後、新葉学園のロボット部室で迫水天馬が一人、ロボット組み立ての
作業をしているところへ客が訪れた。
その客は奈良健太郎だった。迫水とは同じ中学校出身の仲である。
「よう、奈良!久し振りだな!お前が訪ねて来るなんて珍しいな」
迫水が作業の手を中断して手を挙げ奈良を招き入れた。
「やあ。迫水君。相変わらず、ロボット作りに夢中なんだね」
「ああ、ロボット作りが俺の生きがいだからな。で、今日は何の用で来たんだ?」
迫水が部室の冷蔵庫(これも迫水の手作り)から缶コーヒーを取り出し、奈良に投げた。
「うん。実はさ・・・迫水君に相談したいことがあって」
「おう。俺に出来ることなら何でも相談に乗ってやるぜ。お前もロボット作りやりたくなった
のか?」
「いや、違うんだ。恋愛の相談」
その瞬間、迫水が引いた。
「れ、恋愛・・・うー俺、その方面、苦手だなー。何せ、この学校でもオタクって呼ばれる
ほど女には奥手なんだよなー」
「それはごめんね。でも、僕、今、好きな子がいるんだ。でもなかなかその子に僕の気持ち
伝わらなくて・・・。おまけにライバルって多いし」
「誰だよ?そいつ」
「塚本天満という同級生」
「て、てんま・・・俺と同じ名前じゃん」
迫水が思わず笑い出してしまう。
「迫水君・・・つまらないことで笑わないでね!で、播磨君もその子を好きみたいでさ・・・
しかも塚本は烏丸という他の男子高生に惚れているらしく、僕なんか眼中にないみたい」
「そりゃあ、お前、目立たない存在だからだろ」
「迫水君!僕が一番気にしていること言わないでよ!これでも気にしてるんだから!」
奈良が突然、大声を張り上げた。驚いた迫水が
「ごめん、ごめん。謝るよ」
と手を合わせて謝った。

162 名前:待望の迫水×奈良 :04/02/15 08:25 ID:sRH5raw6
「でもさー、お前ってよく見ると童顔で可愛いな・・・」
迫水の予想もしない突然のセリフに奈良がぎょっと目をむく。
「さ、迫水君・・・突然、何を言い出すんだよ?男同士でそんなこと言わないでよ!」
しかし、そんな奈良のセリフも迫水の耳には入らなかったようだ。
迫水が急に立ち上がって部室のドアに鍵をかける。そして、奈良に近寄り、いきなりズボン
に手をかけた。
「さ、迫水君・・・いきなり何をするつもりなんだい?」
「決まってるだろ。塚本から相手にされないお前を俺が慰めてやろうと思ってよ」
迫水が奈良のズボンのベルトを外し、ファスナーを開けた。
「おや、お前、ブリーフはいてんのか?」
「いつもはトランクスだけど今日は替えのトランクスがなかったので・・・」
奈良のブリーフが迫水の性欲をますます刺激したようである。
立ったまま、奈良のズボンとパンツを脱がせて足首に落とす。
「さ、迫水君・・・は、恥ずかしいよっ!」
奈良が耐え切れず、両手で顔を覆う。そんな奈良にも構わずに、迫水が自分の手を奈良の
股間に伸ばした。
「お前ってまだ皮かぶってんのだな。毛もうっすらとしか生えていないし」
「そ、そんな恥ずかしいこと、声に出さないでよ!」
「あっははははは!すまん。じゃ、奈良のチンコを俺がいただくとしますか」
迫水が奈良のモノを握りこみ、軽くしごくように指を絡めてきた。
「あっ・・・・!」
思わず、奈良が声をあげる。
萎えていた茎が水を得たように、奈良の欲望もムクムクと勃ち上がってきた。
「塚本なんかよりもこの迫水君とやる方が僕にとって気持ちいいかもしれない・・・」
そんなことを考えるようになってしまった。
次に迫水が奈良のモノを自分の口に含み舌で舐め上げてきた。
「あ・・・ああっ!」
奈良の嫌らしい嗚咽が聞こえてくる。数分後、奈良は耐え切れずついに精液を迫水の
口の中に発射してしまった。

163 名前:待望の迫水×奈良 :04/02/15 08:26 ID:sRH5raw6
「どうだ、気持ち良かったかい?」
迫水が奈良の精液をそのまま飲み込みながら聞いてきた。
「う、うん・・・自分でも信じられないくらいに気持ちよかった。でも迫水君、何でそんなことを
してくれたの?」
「お前が不憫に思えてきてさ。塚本なんかよりも俺と付き合えよ。同じ”てんま”でも俺が
お前のことをよく知ってるし、こういう気持ちよいこともしてやれるからさ」
迫水が笑顔を見せる。奈良はそんな迫水を見て、塚本への拘りが溶けていくのを感じた。
「そうだよな・・・塚本は烏丸君か播磨君に譲って・・・」
奈良の頭中にそういった想いが広がる。
「ぼ、僕も迫水君が大好きだよ!中学生の時にいじめられていた僕をいつも助けてくれた
のも迫水君だよね!」
奈良が迫水の体をぎゅっと強く抱き締めた。
「おう!俺はいつでもお前の味方だからな!」
2人の熱い抱擁は長く続いた。

164 名前:Classical名無しさん :04/02/15 10:06 ID:j4uEJCWc
>>春樹と美琴のお話
終わったんですよね?
牧野さん、名前が美琴でヤクモン似っていうのがなんか面白かったっす

最後のミコチンがサラに詰め寄るとこ、なんかいいですね

>>Made in Heaven
ウホッ、いいメイド!
激しくハァハァしますた

しかし誰だ「奉仕する」とか入れたヤシは(w

165 名前:Classical名無しさん :04/02/15 13:11 ID:kukQfe0c
保守

166 名前:Made in Heaven を書いた人 :04/02/15 19:09 ID:3k1kQasI
いやぁ、予想外に好評なようで面映ゆいです(ノ´∀`)

>>153
時間的制約と容量の関係上、どこかを切らざるを得ませんでした。
本当はそこの場面でもおもしろ可笑しいことが起きたのですが…
まだまだ力量不足です(´・ω・`)

しかし、予想以上にUPするのに手間取ってしまい
日付を越えてしまったことが今回の最大の汚点_| ̄|○

次があればちゃんと時間配分を考えます(´Д⊂)



167 名前:Classical名無しさん :04/02/15 19:30 ID:GE0gjn5M
最近花井と周防のばかりだな

168 名前:Classical名無しさん :04/02/15 20:36 ID:j4uEJCWc
現状では一方通行ばかりのスクランの中で、それが恋愛感情かどうかはともかく
確実にお互い気持ちが通じ合ってる数少ない組み合わせだからね>花井周防
付き合い長いから過去話作り放題だし(w

自分としてはバレンタインもの書こうと思って、普通に渡せて普通に受け取れそうなのがこの二人かなと思ってそうしたんだけど

169 名前:奈良熱狂ファン :04/02/15 20:38 ID:k1tNhODo
>>161-163
乙です。やっぱり奈良の出てくるSSはハァハァしちゃいますね♪


170 名前:Classical名無しさん :04/02/15 23:13 ID:pFgpZ14I
>>161-163
うっひょー
凄すぎるぜ!こりゃあよう!!
奈良君のいいところ悪きところを完璧にかいた
すばらしい、傑作SSです!!!これはもう永久保存版ですね
うっひょ^!!!!最高!!!

171 名前:Classical名無しさん :04/02/16 01:02 ID:FR8OQ6.o
>>166
GJでした。
最近、旗派は幸せです。

172 名前:Classical名無しさん :04/02/16 17:30 ID:pmO8H13Q
>>151
菅野ひろゆき氏の作品をちと連想した。
とりあえずGJ

173 名前:今度は奈良×迫水だよ♪ :04/02/16 17:35 ID:bm46bNQc
週末に、温泉旅行に出掛けた迫水と星沢と霧野と宇津木と虹原。そして、奈良が
特別参加していた。
温泉で心行くまで寛いだり卓球をしたりして美味しい夕食を堪能した後、迫水と奈良、
星沢と宇津木、霧野と虹原に別れて部屋へ戻った。

部屋へ戻ると迫水が大きな旅行バッグからロボットの箱を取り出した。
「うわあ。さすが、迫水君。旅行中でもロボットの事は忘れないんだね。」
奈良が感心したように言った。
「俺とロボットは一心同体のようなものだからな。わっはははは。」
2人とも浴衣姿で、暫しの間、ロボットを一緒に組み立てたりしていたが、奈良が
「ねえ。迫水君。ここでちょっとやらない?」
と言い出した。
「やるって・・・何を?」
「あ、あのう・・・エッチな事だよ。前は迫水君が僕をいかせてくれたから今日は僕が
迫水君をいかしてもいいかな?」
奈良がもじもじしたように言う。
「うわあ、奈良!お前も変わったもんだな。今まではスケベな事に関心がなかった
お前がさ」

174 名前:今度は奈良×迫水だよ♪ :04/02/16 17:36 ID:bm46bNQc
・・・あの日、ロボット部の部室で迫水から犯されて以来、奈良はいつの間にか、毎日
迫水の事を考えるようになっていた。塚本天満の事はすっかり忘却のかなたに消えていた。
801関連の本を買って色々と研究するようにもなってしまった。

「まあ、いいけどさー、お前、攻め出来るか?」
「これでも、僕、色んな本読んで研究したんだよ!同人誌とかも買ってさ」
奈良の熱心さに呆れるやら嬉しくなるやら迫水は苦笑してしまった。
迫水が奈良の浴衣の裾をめくる。
「今日もブリーフはいてんのか。奈良。」
「うん、迫水君と一緒にいる時はブリーフをはく事にしているんだ」
そんな奈良の涙ぐましいサービス精神に迫水は心を打たれてしまった。

「ようし、じゃ始めよう。最初はキスからな。」
「うん・・・いいよ。」
迫水が奈良の体に馬乗りになって、奈良の唇に自分の口を合わせる。
「あ・・・・ん・・・・」
お互いの舌が絡み合う。迫水と奈良の唾液が混ざり合ってどれが誰のなのかわからなく
なってしまう。迫水は奈良の顔を間近に見ながら
「奈良ってよく見ると星沢よりも童顔で可愛いな・・・」
と自分の頭の中で思っていた。

175 名前:今度は奈良×迫水だよ♪ :04/02/16 17:36 ID:bm46bNQc
長いキスが終わると、奈良が
「僕、迫水君のチンポコを舐めてみたいけどいいかな?」
と聞いた。迫水はすぐに快諾して、自分の浴衣を脱いでトランクス1枚の姿になった。
奈良もそれに倣って自分もブリーフ1枚の姿を迫水の前に披露した。
「迫水君っていつもトランクスなんだね。」
「昔はブリーフもはいてたけどさ、むれるからトランクスに替えたんだよ。」
「なるほどね。では、今から迫水君のパンツを脱がすよ。」
「お、おう・・・いいぜ。心の準備は出来ているからさ。」
迫水が覚悟を決めたように言った。

迫水のソレは完全に剥けていて陰毛も濃かった。奈良のソレとは比べ物にならない
ほど、立派なジュニアだった。
「背が低い子ほど、実はアレが大きいっていうのは本当だったんだ・・・。」
奈良はそんなことを思い浮かべながら、迫水のモノを根元の方までぱっくりと口の中に
くわえ込んで、舌を絡ませながら貪り始めた。
「ん・・・・ん・・・・あ・・・・・」
迫水が思わず、荒い息を吐き出してしまった。
「こいつ、なかなかやるな・・・。」
奈良は、何度も何度も、口の中に出し入れしながら、ジュブジュブ、ジュブジュブと音を
出して迫水を刺激した。
「ああんっ・・・・・やーんっっっ」
迫水は、奈良による悦楽を実感させられると上半身を捩りながら腰が揺れてきてしまった。
「奈良って・・・顔に似合わずに意外な行動を取るもんだ・・・・。」
迫水は頭の中でそう感じていた。
奈良は、一度、迫水のジュニアを口から出すと、それを迫水の腹の方に押さえつけて、
手で撫で擦るように転がした。そして、既にコリコリに堅くなっている実の方にキスをした。
舌を這わせて、丹念に嘗めて。
口の中に含んで、コロコロ・コロコロ転がして。
吸ったり、軽く噛んだり、まるで飴玉をしゃぶるみたいに愛撫をしてきた。
数百倍も刺激的で気持ちのいい「快楽」に迫水のジュニアからミルクが飛び出した。
そのミルクは奈良の顔全体を濡らしてしまっている。

176 名前:今度は奈良×迫水だよ♪ :04/02/16 17:37 ID:bm46bNQc
「はぁはぁ・・・。お前、本当に上手かったよ。俺もさすがに気持ち良かったぜ。」
ティッシュで迫水のミルクを拭っている奈良に迫水が言った。
「そう、言われるととっても嬉しいなぁ。僕、迫水君をいかせたいために何度もバナナで
練習したもん。」
「プッ・・・・。」
バナナを咥えている奈良の姿を想像して、迫水が吹き出してしまった。
そして、奈良は迫水の腰を思い切り、引き寄せ、膝立ちした自分の左腕に迫水の両方の
足を揃えて持ち抱えた。
「こういうのを「素股」っていうんだよ。」
奈良が言った。
「・・・・すまた?」
キョトンとしている迫水をよそに、奈良はピタリと合わせた太股の背面から自分のジュニア
を押し込んだ。
「ーひいっ!?」
迫水は、ビックリして声も出なかった。
「迫水君、なるべく、足で挟むつもりで腿に力を入れてよ。」
奈良は、そう言って、迫水の太腿の狭間を、いわゆる「穴」の代わりにして、腰を激しく
揺さぶり始めた。
「あ・・・・あうっ!」
迫水がその快感に耐え切れず、喘ぎ声を出してしまう。奈良の腰の動きがますます
激しくなってくる。その度に、迫水のモノも反応してきた。
「迫水君!今、僕は最高に感じているよ!」
「な、奈良・・・俺もだよ。こんな気持ちのいいやり方があるの知らなかったぜ。お前、
伊達に勉強していなかったわけだ。」

177 名前:今度は奈良×迫水だよ♪ :04/02/16 17:37 ID:bm46bNQc
そのあと。
迫水と奈良はぐったりとして横になっていた。
「はあ・・・体力の全部を使い切った感じだよ。」
「迫水君、僕もだよ。でも気持ちが良かったね。」
「俺、星沢も好きだけど、奈良はそれ以上に好きだ!」
「さ、迫水君・・・ありがとう。僕も今は迫水君が最高の恋人だよ!」
「塚本の事は本当によいのか?」
「うん・・・今はもう未練もないよ。塚本は烏丸君か播磨君にくれてやるよ。だって、僕には
迫水君がいるんだもん。」
「そうか・・・それ言われると俺も嬉しいな。烏丸とか言う奴が転校したらそれに合わせて
お前も俺の学校に転校して来いよ。そしたら毎日、一緒にいられるからさ。」
「そうだね。それ、いい案だ。塚本達とは会えなくなるけど、星沢君も霧野君もその後輩の
宇津木君も虹原君もいい人みたいだし、僕には新葉学園の方が合っているかも知れない。」
「よっしゃ、お前が転校してきたら、入部する部は・・・当然決まっているよな?」
「もっちろん!ロボット部しかないよ!」
「それでこそ、俺の奈良だ!それにしてもエッチやると体が火照って暑いなー。」
「じゃ、少し、窓を開けようよ。今夜はお互いにパンツ1枚の姿で抱き合って寝ない?」
「それはいい考えだな。風邪なんて怖くないさー2人で温まり合おうぜ!」

そして、迫水はトランクス1枚、奈良はブリーフ1枚の姿で同じ布団の中に入った。
「今度は、迫水君にもブリーフをはいて欲しいな。その方が僕もやる気ますますわいてくる
しさ。」
「うーん。検討しておくよ。昔使ってたブリーフは全部捨ててしまったしさ。」
「僕のブリーフをあげてもいいよ。」
「じゃ、1枚だけくれよ。」
「うん、いいよ。鞄の中にあるから後で渡すね。じゃ、今日は疲れたからもう寝ようよ。」
「そうだな。じゃ、朝まで2人で抱き合って寝ようぜ。」
迫水が一旦、布団から出て電気を消し、2人は快い眠りの中へ入っていった・・・。

丁度、その頃、星沢と宇津木、霧野と虹原がそれぞれ、同じようにエッチをしている事を
迫水と奈良は知る由もなかった。

178 名前:Classical名無しさん :04/02/16 21:54 ID:pFgpZ14I
感動しました、奈良君のいい所全部秘めた
すばらしいSSです!!、これからも頑張ってください!!!
応援してます!!!

179 名前:Classical名無しさん :04/02/16 22:00 ID:sRH5raw6
本当に素晴らし過ぎて何も言えない・・・。
奈良ファンの本能をくすぐるSSですねぇ。
3巻の奈良の浴衣姿を思い出しながら
ハァハァしてしまいました!

180 名前:  :04/02/16 22:09 ID:5Aa.RymU
迫水って誰?

181 名前:Classical名無しさん :04/02/16 23:26 ID:JI9NXuWo
suru-siru

182 名前:Classical名無しさん :04/02/17 01:28 ID:yWbPWqZ2
>>180
週間少年サンデーで連載してた打ち切り予備軍だったが、
見事に打ち切られ変な解体業者漫画にその席を取られた漫画の主人公。

あんま相手しないほうがいいよ。無視が基本。

183 名前:Classical名無しさん :04/02/17 10:15 ID:RopKxP9E
迫水をNGワード登録すると快適だよん。
どーせスクランに関係ないし。


184 名前:Drawing :04/02/17 21:06 ID:KE6l.l.U
「……まったく、何で私が居残りなんか」
沢近愛理は、まだほとんど白紙のままの画用紙を見つめて溜め息をついた。
「ああ、そうだな」
それに対し、隣の播磨拳児が相づちを打つ。
「しかも、よりによってあんたなんかと」
「ああ、そうだな」
「これで相手がいい男なら、少しはやる気も出るんだけどね」
「ああ、そうだな」
「……話、聞いてないでしょ」
「ああ、そうだな」

SE(ゴッ!)

「いてーじゃねーか!いきなり何すんだテメェ!」
「あんたが人のこと無視するからでしょ!」
放課後の美術室に怒声が響き渡る。沢近は床に転がっている播磨を尻目に、再び椅子に座って
鉛筆を手に取った。
「あーあ、やんなっちゃう」
沢近と播磨は、美術の授業中に終わらなかった課題を提出するため居残りを余儀なくされていた。
時刻は五時を回っており、そろそろ本腰を入れて取り組まなければならない頃である。沢近は
目の前の果物を見つめ、もう一度溜め息をついた。
「自由に描いていいなんて言われても、逆に描けないわよ」
断っておくと、もともと沢近は美術の授業自体は嫌いではない。ただ完璧主義とも言える彼女の
性格上、どうしても作品を仕上げるのに時間がかかってしまうのだ。今回の居残りも、書いては消し
書いては消しという試行錯誤の結果だった。


185 名前:Drawing :04/02/17 21:08 ID:KE6l.l.U
「何だ、全然描けてねぇな。終わるのか?」
「うるさいわね、言われなくてもそろそろ……あら?」
いつの間にか、播磨が沢近の画用紙を横から覗き込んでいた。状況を理解した沢近の中に、
言いようのない怒りがこみ上げる。
「勝手に人の作品を見るんじゃないわよ!」

SE(ドカッ!)

「いてぇ!またかよ!」
「あんたが乙女の作品を覗き見するのがいけないのよ」
「ケッ、男に跳び蹴りかます乙女がどこにいんだよ」
「何か言ったかしら?」
「イエ、ナンデモゴザイマセン」
般若の如き沢近の表情を見て、播磨は慌てて発言を取り消す。播磨を一睨みすると、沢近は
それきり声も出さずに創作活動へ没頭していった。


186 名前:Drawing :04/02/17 21:09 ID:KE6l.l.U
課題が一段落し、ふと沢近は播磨の方へ目をやった。播磨はどこからか連れてきた黒猫をモチーフに、
黙々と鉛筆を走らせている。
「ふーん」
沢近が鉛筆を置き、席を立つ。播磨がいったいどんな絵を描いているのか興味がわいたのだ。
いくら不良の描くものとはいえ、参考程度にはなるだろうという思いもあった。
「……何だよ」
「別に。ちょっと絵を見せてもらおうと思って」
播磨は素早く画用紙を丸め、沢近から目をそらした。
「やなこった。何でテメェなんかに……」
「いいじゃない、さっき私の絵見たでしょ」
「イヤなもんはイヤなんだよ。とっとと自分のを仕上げやがれ」
その態度に、沢近の表情が一変する。
「そう、だったら意地でも見てやるわ。とっとと貸しなさい!」
「あーバカ、引っ張んな!」
「うるさいわね!不良のくせに往生際がわ……」

SE(ビリッ!)

その瞬間、派手な音を立てて播磨の画用紙が破れた。


187 名前:Drawing :04/02/17 21:10 ID:KE6l.l.U
「……あら」
今度は沢近が播磨から目をそらし、席に戻ろうとする。
「じゃ、じゃあ私は自分の課題をやるから。がんばってね」
「待てコラ」
播磨が沢近の肩を掴む。それに対し、沢近は必死の抵抗を見せた。
「な、何よ!元はと言えば、あんたが素直に見せないのが悪いんじゃない!」
「うるせぇ!どうしてくれんだこのアマ!」
「黙らっしゃい!だいたい男ならこれぐらいのことでガタガタ言うんじゃないわよ!」
「なっ!?テメェいったい何様のつもりだ!」
両者一歩も引かないまま口論が続く。しかしながら悪いのはどう見ても沢近の方であり、次第に
彼女の形勢は悪くなっていった。
「だから、悪かったって言ってるでしょ!」
「それが人に謝る態度かよ。これだからオジョーサマはよー」
「……ごめんなさい」
「あー?聞こえねえな。もう一回大きな声で頼むわ」
「ごめんなさい!これでいい!?」
謝る沢近の目には、うっすら涙が浮かんでいる。それを見て、播磨は慌てて後ろを向いた。女の涙に
この手の男はめっぽう弱いものだ。


188 名前:Drawing :04/02/17 21:11 ID:KE6l.l.U
「……チッ、もういい。描き直しゃ済む話だしな……あれ?」
播磨が何気なく机の上を見ると、先程まで昼寝していたはずの黒猫の姿がなかった。どうやら
怖がって逃げてしまったらしい。
「しゃあねえ、そこらへんにある花でも拝借して……って、何やってんだお前?」
「椅子を動かしてるの。見ればわかるでしょ」
「いや、だから何のために……」
沢近は黙って自分の椅子を播磨の正面に移動させると、そのまま腰を下ろした。
「私がモデルになってあげるわ。それで文句ないでしょ?」
「なっ!?何考えてんだテメェ!?」
「うるさいわね!私をモデルに描けるなんて光栄に思いなさい!さっさと描かないと、また
 痛い目に遭わすわよ!」
結局、播磨は沢近をモデルに人物画を描くことにした。数十分の後に作品は完成し、二人は
そのまま職員室へと向かった。


189 名前:Drawing :04/02/17 21:12 ID:KE6l.l.U
「あら二人とも、課題は終わったの?」
美術教師の笹倉が、にっこりと二人に笑いかけた。沢近が、二人分の課題を笹倉に手渡す。
「はい、確かに受け取ったわ……あら?」
播磨の描いた絵を見て、笹倉が目を細める。
「よく描けてるわねぇ、さすが播磨君」
それを聞いて、播磨の顔が少し赤くなった。笹倉は播磨にもう一度笑いかけると、今度は沢近の
方に目を向ける。
「ふふ、でも二人がこういう関係だったとは知らなかったわ。うらやましいなぁ」
「なっ!?何言ってるんですか先生!?私とこいつはそんな……」
今度は沢近の顔が真っ赤になった。笹倉は、微笑んだまま沢近を見つめている。
(な、何で私があんなバカと……だいたい好みじゃないし、誰にでもちょっかい出す色情魔だし。
 でも、あの時の告白は他の男とはどこか違ったなぁ……って、何で私がこんなこと考えてるのよ!)
沢近はそのまま口ごもってしまった。それを見て、今度は播磨が口を開く。
「あー違う違う。こいつが『私を描け』って泣いて迫ってくるからよ、しかたなく描いてやったんだ、
 それだけだよ。こんな凶暴な女、誰が好きこのんで描くかっつーの。だいたい俺はもともと猫の」

SE(ドカッ!バキッ!グシャッ!ズドン!)

「用事があるので、私はこれで失礼します」
「そ、そう。さようなら沢近さん」
職員室の壁にめり込んだ播磨を尻目に、笑顔で沢近は職員室を出て行った。それを見送った
笹倉が、足下にいた黒猫を優しく抱き上げる。
「まあ、ケンカするほど仲がいいって言うものね。あなたもそう思うでしょ?」
黒猫はその問いに答えるかのように、一回だけにゃあと鳴いた。


190 名前:Classical名無しさん :04/02/17 21:12 ID:ot8CYGj6
連投規制支援。

191 名前:Classical名無しさん :04/02/17 21:12 ID:ot8CYGj6
(遅かった気がする…涙

192 名前:Drawing :04/02/17 21:13 ID:KE6l.l.U
何気に正式な旗派SSを書くのは初めてです。
本誌ではいったいどうなっていくんですかね?ホントに。
個人的には、笹倉先生を出せてうれしかったり。

あと、連投規制支援してくれた方ありがとうございます。

193 名前:Classical名無しさん :04/02/17 21:15 ID:ot8CYGj6
GJ!! 支援失敗して申し訳ない…

笹倉先生は実はお姉さんと血縁関係にあり一悶着云々とか
妄想爆発させていたりいなかったり…。

194 名前:Classical名無しさん :04/02/17 21:26 ID:2/xo3W9.
毎回思うんだが、そういう支援って必要なのか?

195 名前:Classical名無しさん :04/02/17 22:16 ID:l2CgOYqo
どのSSもそうだが、沢近が凶暴すぎる

196 名前:Classical名無しさん :04/02/17 22:16 ID:O19V.QeE
>>194

必要。
是非ともお願いしたい。
連続投稿をしてみると分かる。



197 名前:Classical名無しさん :04/02/17 22:27 ID:zgaogFxE
沢近可愛いね。
何か、泣いてる沢近に萌え

198 名前:Classical名無しさん :04/02/17 22:29 ID:CSfzXNNc
>195
いや、実際凶暴だし・・・

199 名前:Classical名無しさん :04/02/17 22:32 ID:sRH5raw6
今日は迫○×奈良の801は出ないのかな?

200 名前:Classical名無しさん :04/02/17 22:34 ID:pFgpZ14I
俺も待ってるのになあ・・・・
どうしてこんなに人気ないんだろ・・・

201 名前:Classical名無しさん :04/02/17 22:39 ID:aj6U1OrQ
>>194>>196
まとめサイトがあるので、間にレス入っても問題はないと思うのだが、AA系だと支援は同板他スレで行うのが通例。
だからこんなスレとか、こんなスレとかでやるとよさげ。

ぱっちもに ◆jH3Q3bIrRMは氏ね
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1076474493/
 に し き の あ き ら   
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1076228676/

202 名前:Classical名無しさん :04/02/17 23:23 ID:pmO8H13Q
>>201
つまりSSスレでなく、その板の適当な(糞スレ等)にレスをつけるだけで良いということ?
初めて知った…

203 名前:Classical名無しさん :04/02/18 00:01 ID:qCpbiPGk
次の文章は、半分は冗談で、もう半分は洒落で構成されてます。
だから、深く考えないでください。
それから、微妙にキャラが違いますが、それは仕様です。ゴメンなさい。

204 名前:何時某所。 :04/02/18 00:02 ID:qCpbiPGk

サラ「というわけで、今週のお話です」

美琴「いやいやいや、何いきなり言ってんだ?」

サラ「え? 先輩こそなに言ってるんですか」

晶「…そう、何を言っているの? 今日も会議の議題は『今週のスクラン』よ」

美琴「いや、今日もって、そもそも会議なんて初耳なんだけど」

サラ「高野先輩、まずはじめに、ズバリ今週の見所は?」

美琴「って無視かい!」

晶「そうね、意外にもヒゲネタ続き、しかも沢近さんとからましてきたこと」

美琴「おい、聞けって」

サラ「もう、しつこいですよ、周防先輩。とかくそういうことなんですから、
   話を合わせてください」

205 名前:周防美琴は突っ込み役。 :04/02/18 00:03 ID:qCpbiPGk

美琴「なんか納得がいかない気がするんだが、私の気のせいか?」

サラ「いいですか、このスレのテンプレに『考察して』とありますよね? という
   ことは、今週の話はこうだったから、来週はこうなるだろう、って予想
   しても問題はないハズです」

美琴「考察って言葉はあるけど、そうまでは言ってないんじゃないか?」

晶「シッ…それは言ってはダメ…」

美琴「オイオイ…」

サラ「ともかく、会話形式の小説モドキで、今週の考察&次回妄想する。まさしく
   このスレにふさわしいじゃないですか」

美琴「…そうか?」

晶「黙ってそういうことにしておけば、全く問題なし」

美琴「その時点でもう問題がアリじゃねえか!」

サラ「まあまあ、とりあえず『茶といったら“宇治緑茶”』でも飲みながら、
   ノンビリいきましょう」

206 名前:本当はスレに合ってないっぽい。 :04/02/18 00:04 ID:qCpbiPGk

サラ「というワケで、今週は全体的に旗派万歳! たまんねえなオイ! って
   感じでしたけど?」

晶「旗派は一気に本スレで盛り上がりをみせる、かもしれない」

美琴「かもしれない、ってなんだよ」

晶「この会話が行われているのが火曜日の時点、つまり本スレは解禁前なのよ」

美琴「へ〜、なるほど」

サラ「今週は沢近デイだったわけですが。たとえば455ページの4コマ目とか456
   ページの1・2コマ目とか、普段『沢近分が足りないっ!』って思ってる人
   たちには、いいエネルギー補給になりましたね」

晶「デイというよりもウィーク…私的には454ページの照れてるトコロをプッシュ」

サラ「わあ、さすが先輩。目の付け所が玄人ですね!」

美琴「…玄人なのか?」

サラ「そこはノリです、あまり気にしないでください。まあ、そんなことより、重
   要なのは456ページの1コマ目との意見もありますが、どう思います?」

207 名前:サラ、微妙にキャラが違う。 :04/02/18 00:07 ID:qCpbiPGk

美琴「…ああ、なるほどな、素直になれないアイツが少しだけ…」

晶「あのアングル、彼は彼女のアレが見えてたんじゃないかってコトね」

美琴「違うだろっ!」

サラ「え? 違うんですか?」

美琴「なにぃっ!?」

晶「青少年の行き場の無い欲望を察すれば、自然とそういう方向へ行くわ」

美琴「…まあ、そうだろうけどよ」

晶「男にはたどり着くことができない三角痴態、言ってみれば逆バミュー
  ダトライアングル…それでも男達はまだ見ぬエルドラドを目指す」

サラ「う〜ん、ロマンですね〜」

美琴「…なあ、そうなのか?」

晶「そういうもの」

208 名前:それが男の浪漫。 :04/02/18 00:07 ID:qCpbiPGk

サラ「ええと、それから452ページの爆弾発言にも反応しそうですね」

晶「そのうちにエロパロ板でネタにされるかも。本当に情婦になって…という流
  れで沢近さんが播磨くんの○○になって××…」

サラ「もしくは、沢近先輩が自分から播磨先輩の○○になって、いつの間にか攻
   守逆転…気づけば播磨先輩が沢近先輩ナシでは云々」

美琴「うーん、そこはかとなく危険な香りだな。しかし、情婦とはまた珍しい言い
   回しだな。つーかいいのか? こんな話題して」

209 名前: 本当に作ってくれませんかねえ(オイ)。 :04/02/18 00:09 ID:qCpbiPGk

晶「あと、塚本さんの勘違いコンボはまだ続けられそうね」

美琴「なんだそりゃ?」

サラ「播磨先輩の好きな人が、塚本先輩じゃなくて、美琴先輩だってやつですよね」

晶「そう、塚本さん、美琴の二人がヒゲなしの方がいいと言って、播磨くんはヒゲ
  を剃った…見事ね」

美琴「ああ〜言われてみれば…ちゃんとそこんとこ考えてんのかね」

サラ「さあ?」

美琴「さあってなあ…考察にならないじゃねえか」

サラ「あ、そういえばこれって考察でしたね」

美琴「お〜い…」

サラ「ケ・セラセラ、気にしたら負けです。高野先輩はどう思いますか?」

晶「尽…漢字を代えれば神となる…」

美琴「ほほう、それで?」

晶「さあ?」

美琴「…分からないなら素直に分からないと言えって」

210 名前:私は分かりません(えー)。 :04/02/18 00:11 ID:qCpbiPGk

サラ「あと気になる伏線は、沢近先輩の家のヒゲの人ですね」

美琴「ヒ、ヒゲの人なあ…まあ、実際そうだけどよ。だいたい予想つくわな、多分…」

晶「マ○オ?」

美琴「なんでだよ!」

サラ「それじゃあル○ージなんですか?」

美琴「違う!」

晶「セクシーコマ○ンドー…」

美琴「それは部活だろうが!」

サラ「第三帝国のチョビ…」

美琴「ストップ、流石ににそれはマズイ」

晶「トルコのラシドさん」

美琴「それは………………………誰だよ」

サラ「気になる人はググってみたくださ〜い」

211 名前:トルコのラシドさんって誰? :04/02/18 00:13 ID:qCpbiPGk

サラ「今週のポイントとしては、やっぱり旗派万歳、パンツは見えたのか? 
   沢近愛理はグラップラー、播磨の顎がいやに細く見える、呼び方はお嬢、
   チョビヒゲまでも剃ってやがる! 4巻早く出てくれ、深夜の獣は新任教師」

美琴「………………議題に出なかったものがいくつかあるのは?」

サラ「え? そうですか? きっと先輩の勘違いですよ、もしくは時間の都合で
   未放送とか」

美琴「(未放送ってなんだよ)…あとスクランとはまったく関係ないのもあったぞ」

サラ「たぶん気のせいじゃないですか? コホン、それでは議長、来週の予想を
   お願いします」

晶「屋上、禿げ頭で呆然とする播磨くん、謝りにきた沢近さん、だけれどもなか
  なか素直に謝れなくて…」

美琴「ちょっと待て、それは今週の話と同じじゃねえのか?」

晶「そうだけど?」

212 名前:たぶん続かない。 :04/02/18 00:16 ID:qCpbiPGk

美琴「イヤイヤイヤ、さすがにそれはないだろ、真面目に考えろって」

晶「マガジンではよくあること…そろそろスクランもループに突入…」

サラ(…それだと、あの破壊王な不良マンガみたいですね)

晶(シッ…誰が聞いてるか分からないから…)

美琴「おい、いまなんか…」

サラ「え? ワタシ、なにか言いましたか?」

美琴「………ハァ、もういいわ」

晶「それじゃあ今日はここまで…See you space cow boy」

美琴「なんだそりゃ…それにしても続くのか、コレ」

213 名前:今度はお泊まり♪(前編) :04/02/18 05:19 ID:bREktFUI
「うーん・・・・」
悩む迫水の前には2つの白いブリーフが置いてあった。迫水から向かって右のが星沢、
左のが奈良からもらったブリーフである。
今日は迫水が奈良の家へ泊まりに行くことになった。奈良の両親が結婚記念旅行に
出かけるというので、その間に迫水が奈良の家でいちゃいちゃしようということになったの
だった。
よく見ると奈良からもらったブリーフの前の裏側には黄色いしみがついている・・・。
先日の温泉旅行で奈良からブリーフをもらったときの会話を迫水は思い出していた。
「これ、僕が使ったブリーフだからね。洗濯はしていないけど・・・。洗濯してから使うか
そのまま使うかは迫水君に任せるよ♪」
−奈良の使用後のパンツかぁ。
迫水はそのブリーフを手にとって黄色いしみをクンクンと嗅いでみた。アンモニア臭が迫水の
鼻をツーンとついた。
「これが、奈良の小便の匂いか・・・」
と思って、ふと、迫水は我に返った。
「いかんいかん。俺って何て変態な行動をしているんだ。早く準備しなければっ!」
とさっさと、自分のトランクスを脱いで奈良のブリーフをはいた。ブリーフをはくのは小学生の
とき以来だったので、少々ぎこちない感じだった。しかし、奈良の愛が下半身から伝わって
くるようで、迫水は暫し快感に浸っていた。星沢のブリーフはまた今度の機会にでも使うことに
しよう。それに、最近、アイツ、後輩の宇津木とラブラブだしな。
「じゃ、俺は友達の家へ泊まりに行って来るからな。親は帰りが遅くなるらしいけど、いい子で
留守番しているんだぞ」
迫水は、そう弟の頭を撫でながら、自分の家を後にした。

214 名前:今度はお泊まり♪(前編) :04/02/18 05:20 ID:bREktFUI
奈良の家に到着した迫水はインターホーンを押した。すぐに奈良の声が聞こえてくる。
「どなたですかー?」
「俺だよ、迫水」
「あ、迫水君!来てくれたんだね。待ってね。すぐにドアを開けるから」
「ラジャー!」
そんなインターホーンでの会話が行われた後、玄関のドアが開かれる。ドアの向こうから
顔を出してきた奈良に迫水がいきなりキスをする。奈良が顔を赤らめて
「さ、迫水君!突然、何て事をするんだよ」
「はっははは!挨拶代わりだよ」
「もう、迫水君ったら」
しかし、奈良はむしろ嬉しそうな表情だ。
家の中に入った2人は先ず、リビングに腰を下ろす。
「迫水君、今日は・・・はいて来た?」
「おう、当然さ。前にもらったお前のブリーフはいてきたぜ」
証拠を見せるかのように、迫水が立ち上がってファスナーを下ろし、奈良に見せる。
「わあ、嬉しいなぁ!僕と迫水君のウェストはそんなに変わらないからきつくもゆるくもない
でしょ?」
「おう、ぴったりだったぜ!」
迫水が奈良に向かってVサインをする。
2時間ほど、2人は一緒にTVゲームに興じたりしていた。夕食の時間になると、奈良が
「じゃ、僕、今から夕食作ってくるから迫水君は少し休んでてよ」
と言った。
「おっけー」
迫水は奈良の部屋にあるベッドに転がって「ロボコンマガジン」という雑誌を読み始めた。

215 名前:今度はお泊まり♪(前編) :04/02/18 05:21 ID:bREktFUI
それから30分経った後だろうか。
迫水がリビングに入ると、テーブルの上は奈良が作った様々な料理が所狭しと並べられて
いた。
「うわぁ・・・」
「お、迫水君、丁度良かったね。今、出来上がったばかりなんだよ」
「奈良・・・これ・・・」
これだけの料理を一体、僅か30分の間に用意をしたのかと、迫水は奈良とテーブルの上の
料理とを何度も視線を往復させた。
「えっへん。僕、こう見えても料理は大得意なんだよ!花井君と腕を競うくらいだよ」
奈良が得意面で言う。
「お前、マジで俺のいい嫁になれるぜ」
「ち、ちょっと・・・食事の前にそんな恥ずかしくなるような事言わないでよ!」
2人はテーブルの椅子に腰を下ろして、奈良の手作りの料理を食べ始めた。
「奈良!とっても、うめーよ!俺、感動したぜ!」
迫水が涙をこぼしながら料理にがめついた。
「そう言われると嬉しいな。迫水君のために、腕によりをかけて作ったからね。どんどん召し
上がれ」
「じゃ遠慮なく、どんどん頂きまーす!」
奈良が席を立って、冷蔵庫の中からビールを取り出す。
「今から乾杯しよう!」
「おいおい、俺達、まだ未成年だろ。そんなもの飲んじゃって大丈夫なのかよ?」
「迫水君、何、固いこと言ってるんだよ?高校生がビール飲んだって罰は当たらないよ。
前に塚本達と海へ行ったときも、海岸や旅館の中でビールたくさん飲んだし」
と奈良の顔が急に暗くなってしまった。しかし、すぐに表情を変えて
「ごめんね。また塚本の事を考えてしまった。今の僕には迫水君がいるのにね」
「いや、気にするなよ。塚本達との旅行の事は楽しき思い出としてお前の心の中に閉まっと
けばいいんだよ」
「う、うん・・・。優しいんだね。迫水君は」
奈良が手で目を拭った。

216 名前:今度はお泊まり♪(前編) :04/02/18 05:23 ID:bREktFUI
「さあ、しみったれた話はそこまでにして、ビール飲もうぜ!俺も初めてだからどんな味なのか
みてみてーから」
迫水がそう言うと、奈良はこくりと頷いて缶のブルタブを開けた。プシューという音がする。
「さあ、俺と奈良の新しい恋にカンパーイ♪」
迫水がそう言うと、奈良は顔を少し赤くして自分のビールを迫水のビールにぶつけた。
「ん・・・・ちょっと苦いけど、結構、うめーな。ビールって」
迫水がほろ酔い顔で言った。
「でしょー。最初は抵抗があるかも知れないけど、慣れると美味しい飲み物なんだよ」
「本当だなー。でも、俺はビールよりも奈良の小便が飲みてーな」
「ゲホゲホ!」
奈良がむせてしまう。
「ち、ちょっと!迫水君!食事中にそんな事を言わないでよ!もう酔っ払ってる?」
「はっはははは!少しだけど目がクルクルしちゃう。飲尿プレイなんかもいいじゃないか?!」
迫水は、ここへ来る前に奈良のブリーフについていた黄色いしみの匂いを思い出しながら
言った。
「迫水君って・・・ずいぶんと大胆な事を言うんだね。でも、いいよ。だけど、今は食事中だから
夜にやろうね」
「了解でーす!」
迫水が警察官の敬礼みたいなポーズを取った。

217 名前:今度はお泊まり♪(前編) :04/02/18 05:23 ID:bREktFUI
「・・・・あ〜、食べた、飲んだ。もう何も口に入らないよ。俺、こんなに心行くまで美味しいものを
食べたのって初めてかも!うちの両親でもここまで作れないと思うぞ」
「そう言ってもらえると頑張って作った甲斐があったと言うものだよ。それでなくても、迫水君は
美味しそうに食べてくれるから、腕の振るい甲斐があるよ!」
「俺もそう言ってもらえると食べ甲斐があるよ」
そして、満足なんて言葉じゃ足りないほどお腹も心も満ち足りた迫水は、奈良が皿をシンクに
持って行くのを見て立ち上がった。
「奈良、俺も手伝うよ」
「あ、手伝いは要らないから迫水君は僕の部屋でゆっくりしてよ。主賓は主賓らしくどんと構えて
いいんだよ」
ダイニングとキッチンを往復しながら、奈良が言うと
「でもさー、2人で片付けた方が早く終わるじゃん?」
「しかし・・・」
「だって時間がもったいないじゃん。片付けなんかに時間を取られちゃうくらいなら、俺も一緒に
手伝ってそんな事はとっとと終わらせて、奈良との時間を少しでも多く確保したいんだよ」
にっこりと微笑んで提案する迫水の魅力的な言葉に奈良は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに
微笑みを浮かべてそれに答えた。
「迫水君もずいぶんと嬉しい事を言ってくれるんだね。・・・言われてみれば、確かに君の言う通り
だね。じゃあ、一緒に片付けてくれる?」
そんなこんなで、それぞれの分担を決めて後片付けを手早く済ませた後は、2人で一緒に風呂に
入る事にしたのだった。
(中編につづく)

218 名前:Drawing :04/02/18 13:21 ID:KE6l.l.U
とりあえず、読んでくださった方ありがとうございます。
沢近、凶暴すぎますか……うーん、考えてみます。

>>203
面白かったです。サラと晶、案外本性はこんなものなのかも。
一応考察スレも兼ねてますから、こういうのもありだと思います。

そろそろID変わるかな?

219 名前:Classical名無しさん :04/02/18 21:09 ID:swfV10iI
>>203
お疲れ様。できれば毎週考察して欲しいほど面白かった。
サラと晶が役にはまってますな。

220 名前:Classical名無しさん :04/02/18 22:34 ID:pmO8H13Q
毎週考察はマジ勘弁…


221 名前:Classical名無しさん :04/02/19 00:20 ID:D9hlyFgs
播磨のカタコトがいいかげんうざいと感じるようになってきた。
睨まれたくらいでは播磨は屈しないと思ふ

222 名前:Classical名無しさん :04/02/19 00:35 ID:YQ5.p6rQ
>>221
今週の展開なんか踏まえると、播磨にしろ沢近にしろ、それに限らずもっといろいろ動かせそうな印象。
書き手としては嬉しい、と思いつつ書く時間なし。

223 名前:_ :04/02/19 01:02 ID:1cLFs9jc
保守age

224 名前:今度はお泊まり♪(中編) :04/02/19 17:57 ID:ivDRjumw
「なあ、今夜はバブルバスにしようぜ!」
「うん、迫水君がそう言うと思って、既に用意はしてあるよ」
ということで、今夜の風呂は迫水の好きなバブルバスとなった。
奈良の家は金持ちらしく、欧米風のスタイルとスペースを売りにしており、そのため浴槽も
かなり大きめに作られていた。それに比べて、自分の家のあの狭くて古い風呂では到底
バブルバスなんて出来やしないし、出来たとしても雰囲気が全く出来ないからと、前から
奈良にそう愚痴をこぼしていたのだった。
奈良が2人のパジャマや着替えを用意している間に、迫水は先に彼好みに泡立てられた
浴槽の中に座り込んでいた。
「やっぱり、この泡が気持ち良くて好きだなー」
迫水が無邪気に浴槽の中ではしゃぎながら、用意を終えて浴室に入って来た奈良に言った。
「それは良かったなあ。あ・・・迫水君、それは・・・」
呆れ顔の奈良の目の先には迫水が自分の家から持ってきた水ピストルがあった。
「迫水君・・・高校生にもなって自分の家のお風呂でもそんなおもちゃで遊んでんの?」
「別にいいじゃん!面白いからさー」
迫水がふざけて、奈良の顔に水を発射した。
「もう・・・迫水君ったら無邪気で悪戯好きなんだから・・・。でもそこがまた好きなところでも
あるけどね」
そう言って、奈良が簡単に身体を流して、迫水の隣に腰を下ろした。

225 名前:今度はお泊まり♪(中編) :04/02/19 17:57 ID:ivDRjumw
「あー俺、この泡の何ともいえない手触りが気持ちよくて好きだー。奈良が羨ましいぜ」
「ならば、迫水君、こんな泡だらけのお風呂に浸かるよりももっと気持ちの良くなることが
あるけど、どう?」
「え・・・?」
奈良の言葉に興味津々といった眼差しを向けた迫水は、だが、奈良の目が意味深な笑みを
浮かべているのを見て、それが一体何のことを言っているのかすぐさま理解すると、目元を
赤らめつつもコックリと頷いた。
「俺もやりてえ。奈良と気持ちの良くなることしたいぜ」
「では、あちらを向いて僕の足を跨いで座ってよ」
「・・・こうでいいか?」
迫水は奈良の言う通りに、彼に背中を預ける状態で奈良の太股の上に座り込んだ。
「そうそう、じゃ、次はそのまま少し足を開いて・・・」
素直に奈良を迎え入れる体勢を取る迫水の脚の間で早くも自己主張をし始めた彼自身に
手を伸ばしながら、奈良は自分の脚を少しでも開くことで迫水の脚を更にもう少しだけ開かせる。
「おや、今日は随分と反応が早いんだね」
まだ触れてもいないというのに、半ば頭を擡げ始めている迫水自身をそっと掌全体で包むように
握って、奈良は泡と湯による抵抗を楽しみながら手をゆっくりと上下に擦り始めた。時折、気まぐ
れに指の先に力を入れると、その度に迫水の背中がアーチ状に反り返って即座に反応を示す。
「あっ・・・・・・やっ・・・・・!」
「こういうところでの行為も、たまには趣向が違っていて良いでしょ?」
「・・・な・・かヘン・・・だよ。いつ・・もより・・・・」

226 名前:今度はお泊まり♪(中編) :04/02/19 17:58 ID:ivDRjumw
確かに奈良の言う通り、いつもの寝室や部屋の中でのセックスと違い、奈良の手指だけの愛撫
だけでなく湯が波立つ事によって迫水自身の表面をそろそろと撫でるような感触と泡による何と
も言えない微妙な感触に、迫水はもうこの場所での行為に惹き込まれ始めていた。
「ふっ・・・・・くっ・・・あぁっ・・・・・っ」
奈良も上手くなったものだ・・・迫水は内心で感心していた。
それから、奈良は迫水の双丘を両手で掴んで、奥の扉を露わにさせると、ゆっくりと熱く猛った
己自身を押し当て、そして貫いた。
「ひっ・・・・・あぁぁっ・・・・・・・・っ!」
「迫水君、少し力を抜いてよ」
「そう言われてもなぁ・・・」
迫水の身体は奈良に散々攻め抜かれていたので、弛緩しきってしまっていて、腕どころか
指一本動かすことさえ億劫なほどだった。そこへいきなり奈良自身を突き立てられて、元から
受け入れやすい体勢だったこともあって、思わぬ深みまで奈良を迎え入れる事になってしま
った。
「あぁっ・・・・・・・くぅっ・・・ちょっ・・・と、ま・・・て・・・」
「もう待てないよー。僕は。動くよ?」
耳元で囁かれた掠れた声が奈良の余裕のなさを物語っていたが、勿論、迫水はそんなことに
全く気付くことなく、この嵐のような交わりの中で少しでも自分自身を取り戻そうと必死だった。

227 名前:今度はお泊まり♪(中編) :04/02/19 17:58 ID:ivDRjumw
未知の世界への扉が開かれそうな期待と恐れに、思わず迫水は奈良の首筋に自分の頭を
すり寄せる。奈良はそんな彼の内心を察してか、こめかみに優しいキスを与えると、迫水の腰を
両手でしっかりと固定して緩やかな律動を開始していた。
「・・・ま・・・って・・・あんっ・・・・・はあぁぁっ・・・」
待てという言葉とは裏腹に、迫水の内部はもっともっと奈良を中へと迎え入れるような動きを
見せている。奈良もそれに誘われるように更に奥を目指して己を埋め込んでいった。
「迫水君の中は・・・熱い・・・ね」
一番最奥まで到達すると一端押し入る動きを止めて彼の内部の熱さを心行くまで味わう。
そして、迫水の身体をぎゅっと抱き締めた。
「愛してるよ・・・・迫水君。誰よりも、何よりも・・・・」
「俺も・・・だ・・・・よ、な・・・・・・ら・・・・・」
だから最後くらいは奈良の顔を見ながらイきたいのだと迫水が荒い息の下でやっと伝えると、
奈良は愛おしそうな笑みを浮かべて一度迫水の腰を持ち上げ、身体を反転させて再度秘門を
貫いた。
「これでいい?」
「・・・うん・・・やっと、お前の顔が・・・・見れ・・・た」
「確かに迫水君が言う通り、お互いの顔が見える方がいいよね」
迫水が腕で奈良の首に縋り付くと、奈良はまた腰の動きを再開した。
「う・・・・ん・・・・あっ、あ・・・・っ」

228 名前:今度はお泊まり♪(中編) :04/02/19 17:58 ID:ivDRjumw
最初はゆっくりだった突き上げる動きが、段々と早く、やがて激しいものになってくる。その頃
には、迫水の腰も自然と奈良の律動に合わせて上下運動を繰り返し、より深い快楽を引き出
そうと無意識のうちに身体を動かしていた。
「もぉ・・・・だ・・・・め・・・・イっちゃ・・・う・・・・・」
「・・・あともう少しだけ・・・我慢してね、迫水君」
迫水の内部が奈良自身を熱く絡め取る。そのうねるような動きが、沸き立つような熱が奈良を
煽り、今までにない深みまで何度も激しく突き上げた。
「あっ、あっ・・・・・あぁっ・・・・奈良ー!」
「迫水君・・・・っ」
迫水は激しく喘いで、やがて身体全体を痙攣させて果てた。奈良もまた僅かに遅れて、迫水の
中へ己の欲望を全て解き放った。
「愛しているよ」
「俺も・・・大好きだよ、奈良」
そして、2人は熱いキスを交わした。それから、お互いにシャワーを浴び、身体に纏わりついた
泡や内に残っている残滓を綺麗に流し落とした。
脱衣所で新しいブリーフに履き替え、パジャマに着替えた2人は奈良の部屋へ向かった。
(後編につづく)

229 名前:Classical名無しさん :04/02/19 22:49 ID:0IVzc9Uk
何か新着レスが表示されんな・・・

230 名前:Classical名無しさん :04/02/19 22:55 ID:tdH0rFTI
俺も。番号が飛んでるよ。本当は酷いことになってる予感

231 名前:Classical名無しさん :04/02/19 23:31 ID:aj6U1OrQ
>>203
今更ですが、面白かったです。

(スクランは既に、マガジン伝統の“大吉ワープ”を会得してますしね)

232 名前:Classical名無しさん :04/02/19 23:33 ID:pFgpZ14I
>>224-228
感動しました!!!
奈良君のブリーフが輝いて見えました!!
今月はスペシャルで出番あるし
今年は奈良君の歳ですね!!!

233 名前:Classical名無しさん :04/02/19 23:43 ID:sRH5raw6
>>229-230
"( ´,_ゝ`)プッ"本当は見ているくせに ゲラゲラ


234 名前:Classical名無しさん :04/02/20 01:20 ID:KE6l.l.U
保守。
関係ないけどマガスペキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
笹倉先生好きの自分には嬉しい限り。

235 名前:Classical名無しさん :04/02/20 01:28 ID:pFgpZ14I
奈良もキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
これで奈良SSも増えると思うと夜も眠れない
どうしてこいつはこんなにかわいんだ

236 名前:え、本当にやるの? :04/02/20 17:29 ID:qCpbiPGk

サラ「というわけで今月のスクランです」

美琴「…は? 何いきなり言ってんだ?」

晶「二人とも、同じつかみだと受けないわよ」

サラ「もう、そうですよ周防先輩、しっかりしてください」

美琴「あ、わりいわりい…ってオイ」

サラ「しかし、いいんですか、またこんなことやって。私はいいですけど先輩はし
   たくないんじゃないですか?」

美琴「また無視かよオイ」

晶「……やるわ」

サラ「やめた方がいいと思います」

晶「残念だけど、答えはノー」

237 名前:このキャラはやっぱり壊れてるのか。 :04/02/20 17:31 ID:qCpbiPGk

サラ「下手なことをするとキャラが壊れちゃいます。壊れるのは私と周防先輩だ
   けで十分です」

周防(どういう意味だ、ソレは)

美琴「人間は、イヤな時にはワケは不要らしいわ」

サラ「…」

美琴「やりなさい、サラ・アディエマス、今月のスクランを」

サラ「…」

美琴「見ていてやるから」

サラ「感謝する」

美琴「なぜそこで『からくりサーカス』をもってくるんだよ。分からない人には
   さっぱりだぞ」

サラ「いやー久々に読み返したんですけど、藤田作品は目頭が熱くなりますね」

晶「私としては、なぜ『からくり』を美琴が知ってるのかが気になるんだけど」

美琴「そういうことは気にしたら負けなんだろ」

サラ「あ、学習してるみたいです、やりますね」

晶「さすが、と言っておくわ」

238 名前:サンデーといえば『からくり』『D-LIVE』『モンキーターン』 :04/02/20 17:32 ID:qCpbiPGk

サラ「はい、では今月は絃子さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
   で終わりですか?」

晶「それは早計というもの、まだまだ見るべきところはあるわ」

美琴「たとえば?」

晶「もちろん彼、西本願司」

サラ「やはりそこから攻めますか」

晶「モブキャラを準レギュラー、もしくはワンポイントリリースしてくるのは尽
  たんのひとつの手法となりつつあるわね」

美琴(なんで尽たん?)

サラ「なるほど、言ってみれば尽たんの伝家の宝刀ですね」

美琴(お前もかい!)

サラ「先輩、言いたいことがあったらドンドン言っていいんですよ?」

美琴「え? あ、ああ…」

晶「じゃないと存在価値が無くなるわよ」

美琴「うっ」

239 名前:尽たん。 :04/02/20 17:36 ID:qCpbiPGk

サラ「さて、件の山のフドウですけど」

美琴「まてまてまてまて、なんで『北斗○拳』なんだよ」

晶「北斗○拳…北斗王拳?」

美琴「…そのネタはこの板でしたらヤバイからスルーさせてもらうぞ」

サラ「でも、そんな感じですよ」

美琴「体格だけだろ! …まあ、性格は似てなくもないけど、ちょっと違うだろ」

サラ「そうですか?」

美琴「フドウのおっさんは気が優しくて力持ちの子供好きだぜ?」

サラ「あ、それなら彼もきっと子供好きですよ」

美琴「それはそうかもしれねえけど、確信はないだろ」

晶「私は間違いないと思うわ、あの手のムッツリスケベはだいたい幼女…」

美琴「ストップ、この話はこれでおしまいだ、以後この話題を禁ずる」

晶&サラ「えー」

美琴「ハモるな!」

240 名前:フドウ=ロリ疑惑(待て) :04/02/20 17:38 ID:qCpbiPGk

サラ「今回は男子のサブキャラ大集合だったわけですよね」

晶「花井・奈良・今鳥・冬木、新キャラを入れれば西本クン、出なかったのは前回
  メインの一人の麻生クンだけ」

周防「つってもそのメンバー、あんま話にからんでこなかったけどな、今回のメイ
   ンはある意味2−Cの男子だろ」

サラ「あ、もしかしたらこの中から第二の西本さんがでるかもしれませんね」

美琴「いやー流石にそれはないだろ、本当に特徴ナシのモブだったし」

サラ「そうですか…残念です」

晶「いや、チャンスは平等、分からないわ」

サラ「そうですよね、ありえないことが起こるのがスクランですし!」

美琴「平等か、まあ、そうかもしれんが」

晶「そうよ、差別はナシ 全て平等に価値がないわ」

美琴「はぁっ!? お前、今なんつった!?」

晶「…失礼、ベトナム戦争のクセよ」

サラ「わー、それなら高野先輩はUS Marine(アメリカ海軍)の鬼教官だったんですね」

美琴「だーかーらー、一般人には分からないネタを出すなって」

241 名前:『フルメタル・ジャケット』知ってるかな? :04/02/20 17:38 ID:qCpbiPGk

サラ「それではそろそろ真面目にいきましょう、この話の中心ともいえる笹倉先生と
   刑部先生についてです」

晶「意外、というかなんというか、スレにあった『二人は高校時代同級生?』という
  ネタがズバリビンゴ」

サラ「でも、そんなに驚くほどではないですよね、設定としてはよくありますし」

美琴「その事実よりも、予想通りだった、というのが驚きだったわけだ」

サラ「個人としてそうです」

美琴「全体としてはそうなんだろうな、だいたい喜んでんのかな?」

晶「一番喜んでるのはSS作家かもしれないわ、これで笹倉先生ネタで
  『妄想キモい』とか『原作にない設定すんなオタ』とか言われないし」

サラ「むしろ先見の目があったワケですね、さすが神々の方は違います」

242 名前:神の目…ディステニー? :04/02/20 17:39 ID:qCpbiPGk

美琴「他に気になるところはあるか?」

晶「まあ、強いてあげれば真ん中の学級委員女の子かしら」

美琴「ああ、なるか!? 第二の隣子(仮名)とか」

晶「なんとなく私に似てなくもない気がするけど、あえてそこは突っ込まないで
  おくわ」

美琴「ん? どうしたサラ、二巻を睨みながら頭抱えて」

サラ「たしか花井先輩ってクラス委員じゃありませんでしたか?」

美琴「…」

サラ「でも、この娘が学級委員長なわけですよね、この二つって同じ役職じゃない
   んですか? なんかプールホッケーあたりを見てると、そんな気がするんで
   すけど…」

美琴「…」

サラ「なんですか、その『ヤレヤレだぜ…』って顔は」

美琴「さりげにジョジョネタを入れるな」

サラ「………たまたまです」

美琴「本当かよ」

243 名前:うちの学校は室長と言いました。 :04/02/20 17:41 ID:qCpbiPGk

サラ「そんな些細なことは気にせずに、教えてくださいよ」

晶「可能性としては、花井くんの任期が終わったというのが考えられるわね」

サラ「えっ!? 花井先輩の人気が終わった!?」

美琴「違うわっ!」

サラ「えへへ、冗談です」

美琴「笑えねえぞ」

晶「スクラン時間軸では2学期、もしくは後期が始まったあたり、役職の交代
  があっても不思議じゃないわ」

美琴「もしくは男女一名ずつのクラス委員かもしれないしな」

サラ「なるほどなるほど、でもお二人のクラスなのに、なんで仮定系で話すん
   ですか?」

晶&美琴「大人の都合」

244 名前:そう、大人の都合。 :04/02/20 17:42 ID:qCpbiPGk

晶「それからに『私的』には播磨クンは興味ナシで通して欲しかった気もするけど」

美琴「なんで私的の部分が二重鍵カッコなんだ?」

晶「これは私こと高野晶じゃなくて『本当の私的』だから」

美琴「は?」

サラ「先輩が分からなくても、別の人たちが分かってくれればいいんですよ」

美琴「まあ、よく分からんが…」

245 名前:私的、です。 :04/02/20 17:48 ID:qCpbiPGk

サラ「えーと、面倒になってきたので、そろそろ締めにします」

美琴「オイオイ」

サラ「今月のポイントは、刑部絃子姉さんの半ヌード( ´Д`)ハァハァ、笹倉先生と
   刑部先生の妖しい過去、山のフドウ動く、やっぱり花井はスケベ、播磨も
   興味あんじゃん、男はずっとそんなモン、昴は小学生のころが一番面白かった」

美琴「また議題になかったことを…突っ込む気にもならねえ」

サラ「まあまあ、気になったところを全部書くと、すごく長くなっちゃいますから」

晶「ピンポイント攻撃、というわけね」


246 名前:次回はあるのか。 :04/02/20 17:49 ID:qCpbiPGk

サラ「それでは議長、次回の予想…と言いたいんですけど、マガスペは難しいです
   から、ナシにしましょうか」

美琴「あんな予想、あってもなくても一緒だろうが」

サラ「あ、それは言っちゃダメです」

晶「じゃあ一言だけ『同士よ、この回を見て確信した! 隣子の出番はもうスグだ!』
  とでも言っておくわ」

美琴「それは誰の叫びだ?」

サラ「さあ? 来週の会議は『新たなる誤解』『伊織の逆襲』『播磨の復讐』
   の三本をお送りします」

晶「ジャン・ケン・ポン…うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

美琴「怖えって」

247 名前:Classical名無しさん :04/02/20 18:00 ID:aj6U1OrQ
>播磨も興味あんじゃん
播磨は絃子の裸体が晒されないか心配だったんですよ
俺は“播磨”を信じるよ
フォロー終わり

笹倉先生の下の名前が「葉子」であるということが判明したのも大きい収穫だと思いますよ
と突っ込み


そして、乙

248 名前:Classical名無しさん :04/02/20 18:09 ID:KE6l.l.U
お疲れ様です。
今回のマガスペは今まででも屈指のおもしろさだったと思いました。
個人的には笹倉先生の本名判明が一番の収穫です。
髪を束ねてる姿もよかったなあ…。

それにしても美術館で個展開催とは。笹倉先生はすごい。


249 名前:Classical名無しさん :04/02/20 21:51 ID:pFgpZ14I
奈良のもうちょっと掘り下げて欲しかったですね
まだまだです程度を知りなさい

250 名前:今度はお泊まり♪(後編) :04/02/20 21:51 ID:r1BPe4uk
風呂から上がった2人は奈良の部屋のベッドでじゃれ合っていた。
「さっきはお風呂で迫水君を無理に攻めてしまってごめんね」
奈良がビールを迫水に渡しながら謝る。
「いや、いいさ。気にするな。俺も結構感じちゃったからさ!」
と、迫水がビールを受け取った手の一方の手で奈良の方を叩く。
「それにしても、奈良ってどんどんテクニックを覚えていってるんだなー」
「うん、これでも毎日、同人誌とか801本とか男同士によるセックスの本とか精読しているからね」
「・・・男同士によるセックスの本・・・」
迫水が思わず噎せてしまう。そんな本まであるのか・・・。
「しかし、迫水君のブリーフ姿もなかなかいいねぇ。僕、改めて惚れ直しちゃったよ」
そう、2人は、今、Tシャツにブリーフの姿なのだ。
「そういえば・・・さっき、迫水君、飲尿プレイやりたいって言ってたよね」
「そうだよ。今からやるか?」
「えーっと・・・先ず、僕のおしっこから飲む?どうやって?」
「うーんっと・・・俺も初めてだからなぁ。奈良のチンポコから直接飲むかコップに入れて飲むか」
「ここで直接やったら口からこぼれてしまうでしょ!そしたら困っちゃうよ!」
「それもそうだなあ。じゃコップに入れるか」
「分かったよ。じゃ、今から持ってくるね」
奈良がそう言って、リビングから紙コップを2つ持って来た。
「何か検尿を思い出してしまうなー」
「でしょ・・・。でも食事用のコップを使うわけにはいかないものね」
「そりゃそうだ」
2人は顔を見合わせて笑った。

251 名前:今度はお泊まり♪(後編) :04/02/20 21:53 ID:r1BPe4uk
「じゃ、僕の方から先に出そうか」
奈良がブリーフの前開きを開いて自分のジュニアを取り出す。ビールを飲んでいるのですぐに
尿意が催してくるのだった。奈良の皮を被ったジュニアからゆっくりと淡黄色の液体が流れ
出す。わずかな芳香臭が迫水の鼻をついた。
「へぇ〜奈良の小便って色が薄い方なんだ」
「えっそうなのー。迫水君のおしっこの色はどうなの?」
コップに一杯になったところで、奈良は放尿を止めた。
「んー俺の場合は・・・濃い場合が多いな。濃い黄色・・・」
「そうなんだ。じゃ、僕は残りのおしっこをトイレで出してくるからね」
奈良がそう言ってトイレへ行った。その間に、迫水も片方のコップに自分の尿を注ぐ。
トイレから戻って来た奈良が迫水の尿の入ったコップを見て
「わあ。本当に濃い色なんだねー。何でこんなに色が違うのかなー?」
と不思議そうに言った。
「多分、俺、元々汗かきだし、さっき奈良から攻められて体中の汗を多く流してしまったから
その分、濃縮されてしまったんじゃないかな?」
「ああ、なるほどね。じゃ、僕、迫水君のを飲んでみるよ、いい?」
「ああ、いいぜ。俺は奈良のを飲んでみるぜ」

252 名前:今度はお泊まり♪(後編) :04/02/20 21:55 ID:r1BPe4uk
「う〜小便って、やっぱり一気には飲めないよなー」
「本当だよねービールよりも苦いし匂いも強いししょっぱいし」
「でもさー、好きな人の小便だと思えば大丈夫じゃないか?」
「それは一理あるよね。飲尿療法なんてのもあるらしいしね」
そう言って2人は更に互いの尿を飲み干した。
「ぶわぁ〜奈良の小便、何か優しさがこもっているようで俺まで元気になったような気がするぜ」
「僕も迫水君のおしっこを飲んで体中に元気が湧き出てきたような気がするよ!」
「やっぱ、愛する人の小便は相手を元気にさせるパワーがあるのさ!」
「でも、ちょっと口の中がアンモニア臭いね。ちょっとうがいしようか?」
「ラジャー!」
そう言って2人は洗面室へ行き、互いにうがいをした。
そして、紙コップをゴミ箱に捨て、ベッドに横になった。
「やっぱり、迫水君のブリーフ姿はサマになるねぇ」
「そーか。ブリーフはくの小学生のとき以来だからよ、何だかちょっと恥ずかしいや」
迫水がはにかむように言った。
「今日もパンツ1枚同士で寝る?」
「それがいいなー。2人で抱き合って寝ればあったたかいもんなー」

そして、2人は優しく互いの身体を抱きながら深い眠りの中へ入っていくのであった。
(完)

253 名前:Classical名無しさん :04/02/20 21:59 ID:pFgpZ14I
>>252
感動しました!!!
なんだよこの最高傑作は!!!
もう俺感動して涙が止まらない
これが恋って奴なのかな・・・
2人ともお幸せにネ!!!

254 名前:Classical名無しさん :04/02/20 22:50 ID:uWv9mxtw
>>247
いやー、俺はハリマも男だった、と解釈したけど。
んで最大の収穫はリンコ登場。
バレのせいで知ってたわけだが、やっぱ嬉しい。

>>246
からくりは名作ですよね。

255 名前:Classical名無しさん :04/02/20 23:08 ID:pFq/c2Os
奈良×迫水って本当にいい小説だねぇ・・・ハァハァ

256 名前:Classical名無しさん :04/02/21 01:23 ID:zTo1drnw
>>254
そんな奴だから播磨は憎めないんだろうな。やはり近縁で同棲までしている
女性でっせ、高校男子なら…ねぇ。まあでも俺は播磨を信じているぜ。
俺が堕ちたお姉さんの誘惑に勝ったストイックぶりは本物だ!
今回のマガスペは最高に青春してましたね。こういう話もいいですよね。

257 名前:Classical名無しさん :04/02/21 10:27 ID:c4Ahx66g
「ときに拳児君」
「なんだイトコ」
「笹倉先生の個展でキミらしき人物を目撃したとの情報があるんだが」
「!!…さ、さぁ、人違いじゃねーか?」
「そうか。キミのようなダメ男にも少しは芸術を愛する豊かな心が育ってきたのかと期待したんだがな。残念だ」
「……」
「…それとも見てみたかったのか?」
「!!!な、何をだよ…」
「何なら今ここで見せてやってもいいぞ」
「や、やめろよイトコ!俺はただクラスの連中がヌードだって盛り上がってたから心配で…あ」
「…成程そういうことか」
「……」
「私を心配してくれたのか。有難う拳児君」
「なっ…別に何でもねーよ…身内なんだから当然だろ…」
「でもそれと今夜の洗い物当番は別だぞ」
「わーってるよ」
「よろしい、じゃあ後片づけ頼むよ拳児君。私はシャワーを浴びてくる」
「へいへい」
「ヌードを見れなかったからと言って覗きに来ないように」
「だから違うっつってんだろ!」
「ムキになるな拳児君。冗談だ」
「ったく…」

おしまい。

258 名前:Classical名無しさん :04/02/21 11:41 ID:zWM/H5WU
>>257
ナイス

259 名前:Classical名無しさん :04/02/21 11:51 ID:5FTTJUbY
>>257
下手に長くなってないSSでイイ!
文章のまとめ方に職人の差が出るねー。

260 名前:Classical名無しさん :04/02/21 11:52 ID:5FTTJUbY
スマン、ageちまった・・・

261 名前:Classical名無しさん :04/02/21 11:56 ID:zWM/H5WU
ところで、ハリマのあれは「心配だったから」という解釈が多いのかな?

262 名前:Classical名無しさん :04/02/21 12:27 ID:bw9vS9yk
オレは見たかったから行ったと思ってる


263 名前:Classical名無しさん :04/02/21 14:22 ID:ZQJzpP9Q
>>257
お疲れさまッス。
タイムリーな投下&シンプルな文が大変いい感じです。

心配派 ノシ
なにやら複雑な家族関係を持っているような播磨は
やはり同居人で従姉妹な絃子さんを案じてあの行動をとったと思う。

264 名前:Classical名無しさん :04/02/21 16:59 ID:aj6U1OrQ
あれは心配だったんだよ派
そうだと思わなかったら播磨が絃子の下着を洗濯しながら何か(ry

とか妄想しちゃうじゃないか

265 名前:Classical名無しさん :04/02/21 20:23 ID:zTo1drnw
>>264
俺も激しく同意です。やっはり心配だったんだろうな…。
だがっ、期待もあったはずだぁ!!それが男ってもんだろ!
従妹だからな、小さいころから播磨も知ってるだろうしなにせ
同居人ですからねぇ、色々思うところがあるんだろうな…。
そのうち播磨の家族関係や同居するはめになった経緯を書いてほしいですね。

266 名前:Classical名無しさん :04/02/21 23:08 ID:bm46bNQc
今日は暑苦しい真夏の日だった。

「ふー暑いなー、ここが奈良の学校か・・・」
校門に立つ少年は迫水天馬。奈良に「一度、僕の学校へ遊びに来なよ」と誘われたので、
下校ついでに寄ってみたのである。
「やあ、迫水くん!来てくれたんだね!ありがとう!」
迫水の姿を目敏く見つけた奈良健太郎が寄って来る。
「迫水くんの学校の制服って夏でもネクタイ着用なんだ、きちんとした学校なんだね」
白いワイシャツを襟元までボタンをつけその上にネクタイを締めている迫水に対し、奈良は
白の開襟シャツに黒のズボンである。
「そのお陰で、暑苦しいよ。夏だけでもお前のような開襟シャツにしてくれればいいのにさ」
「いや、迫水くんってネクタイがよく似合うよ。僕なんて似合わないもん、ネクタイ」
「あはははは。それは言えてる」
「んもーひどいなー迫水くんったらさ」
そんな他愛のない会話をしながら、校内へ入っていくと、途中で2人の女子生徒と会った。
「あ、塚本さん」
奈良が挨拶する。
「あー奈良くんだ。だーれ?、その子」
塚本天満が興味津々の目で迫水を見ながら、奈良に聞く。
「新葉学園の迫水天馬くん。今の僕にとって一番大事な人」
「そーなんだー、私と同じ「てんま」なんだねー!奈良くんの恋人なんだねー!迫水くん、
よろしくねー!」
塚本が満面の笑顔で迫水に握手を求めた。迫水も慌てて自分の手を差し出した。
「で、隣の金髪の子が沢近愛理さん。帰国子女だよ」
奈良が迫水に沢近を紹介した。
「よろしくねー!迫水くん」
沢近が迫水にウィンクをする。
「ど、どうも・・・」
迫水がドギマギしながら挨拶を返す。

267 名前:Classical名無しさん :04/02/21 23:09 ID:bm46bNQc
「じゃ、奈良くん、迫水くんを後生大事にするんだよー!」
塚本が屈託のない明るい声で奈良に言った。そのときだった。
「おう!えーと・・・奈良だったけ。そいつは誰なんだ?」
張りのある声が響き渡った。皆が振り向いた先にはサングラス男がいた。
「わー播磨くん、この子はねー迫水くんといって奈良くんの恋人なんだよー!」
塚本が播磨拳児という男に迫水を紹介した。
「奈良・・・お前、そういう趣味があったのか・・・?」
播磨が呆れたような声で言う。
「播磨くん、僕が誰と付き合おうと僕の自由じゃない?」
奈良が播磨に反論した。
「別にお前の勝手だがな。塚本にさえ手出さなければ、俺は何も言わないぜ」
「うん、分かったよ」

そんなやり取りをして、2人は塚本たちと別れた。
「いいのか・・・?奈良」
「えっ?」
「塚本とかいう子のことだよ。お前、俺と付き合う前はあの子が好きだったんだろ?」
「ううん、いいんだよ。今はもう何の未練もないからさ。今の僕は迫水くんさえいてくれれば、
それで満足・・・だもの」
「うー、そう言われると照れちゃうなー」
「だって、本当のことだもん。僕が髪型変えたのも迫水くんに近い髪型にしたかったからだよ」
確かに、最近の奈良は髪を長く伸ばしている。
「俺もそんな奈良が大・好・き!」
迫水が奈良の頭を自分の胸元に抱え込む。
「わー、迫水くん、苦しいよー。でも迫水くんの腋の汗の匂いが嗅げていいね」

268 名前:Classical名無しさん :04/02/21 23:12 ID:bm46bNQc
その後、2人は帰途についた。しかし、そのとき、突然の大雨が2人を襲った。
「うわー夕立だー!」
「迫水くん!どっかで雨宿りをしていこうよ!」
2人は近くにあった建物に入る。が、その建物の看板を見て2人は赤面した。
『シンデレラ城』
俗に言うラブホテルである。偶然とはいえ、こんな建物に入ってしまうとは・・・。
「どうする?迫水くん」
「どうすると言ったって、こりゃ入るしかないだろ。エッチホテルなんて俺も初めてだけど」
「う、うん・・・そうだね。ドキドキするなぁ。男同士で入って変な目で見られないかなぁ?」
「大丈夫じゃないか?」
「うん、僕が読んだ本によるとラブホテルでは客とホテルの人が顔を合わせないような
構造になってるらしいよ」

「なるほど、本当だ・・・。ここで部屋のタイプを選ぶのか・・・」
ホテルの入口には部屋のタイプを客が選べるようにパネルが設置されていた。
早速、迫水が好みの部屋のボタンを押す。そして、エレベーターで部屋へ向かった。
「わぁ、すげーっ!」
ホテルの部屋の中は、見たこともない絢爛豪華な世界が広がっていた。
「いい趣味だね。さすが、迫水くんが選んだ部屋だよ」
奈良はそう嬉しそうに言って、シャワーを浴びに行った。
「迫水くん。君もシャワーを使わせてもらったら?・・・何やっているの?」
「万華鏡みたいだな〜と思って」
硝子ばりの天井や壁に向かって、つい百面相をしていた迫水に、奈良が声をかける。
「あははは。迫水くんにとってここは初体験の部屋だものね。でも早くシャワー浴びない
と雨で濡れてしまった体が冷えちゃうよ」
「それもそうだな。ここのホテル代、どうする?」
「ご安心を。実は、僕、家族カード持ってるから」
奈良がそう言って、自分の財布からクレジットカードを見せる。
「さすが、金持ちの息子だ・・・」
迫水が羨ましそうに言った。

269 名前:Classical名無しさん :04/02/21 23:13 ID:bm46bNQc
その後、迫水と奈良はお互いにブリーフの姿でダブルベッドに横たわっていた。
「早く制服が乾くといいね」
「そうだよな。ネクタイの色も少し落ちたしさ。しかし、奈良が着替えのブリーフを用意している
とは思わなかった」
「たまたま、鞄の中に入れてたんだ。今日、迫水くんと会うのは分かってたからね。準備万全
でしょ、僕」
「あっはははは。奈良のブリーフはいいねぇ!」
「そう言ってくれると嬉しいよ」
「じゃ、そろそろやる?今日は僕が受けで迫水くんが攻めだよね?」
「そうだな」
2人はセックスをやり始めてから交替で「攻め」「受け」をするようになっていたのだ。
ベッドに横になっている奈良に、迫水の口付けが落とされる。
相変わらず、いい唇だ・・・・。
「ふっ・・・・」
濡れた感触が乳首に落ちてきて、奈良が息をのんだ。
そっちに気を取られた奈良を見計らったかのように、するりと迫水の手が内股に忍び込む。
「あっ・・・・・・・」
迫水に触れられた所から、何とも言えない感覚がわきでててきて、奈良は思わず声を上げて
しまう。
前をいじられる快感に堪えるのに精一杯で、奈良は抵抗を忘れてしまった。
そして、力の緩んだ奈良の足の間に迫水が体を入れて、奈良のナニをくわえてしまった。

270 名前:Classical名無しさん :04/02/21 23:15 ID:bm46bNQc
「ああ・・・・・っ。迫水くん・・・いいよっ!」
ヌメるように絡んでくる迫水の舌の感触に、奈良が堪え切れず声を上げる。
何ともいえない快感に、まるで誘うように腰を動けめかせてしまう。
のけぞって見開いた奈良の目に、大きな鏡になった天井が、足の間に迫水を挟み込んで
喘いでいる、自分の淫らな姿態を写し出していた。それを見て、奈良は自分が恥ずかしく
なってきたが
「まあ、いいや・・・迫水くんがこんなに気持ちのいいことをしてくれるのなら・・・」
と開き直るように自分に対して言い聞かせた。
「さぁて、奈良、いよいよ、行くよー!」
「う、うんっ・・・・!」
迫水がのしかかってくると、奈良の下肢に固い感触が当たった。
「少し痛いけど我慢してくれよ」
そう言ってニッコリ微笑む迫水に、奈良が引きつった笑いを顔に張り付かせる。
次の瞬間、奈良は地獄に叩き落されたような激痛に襲われた。
「痛かった?ごめん」
迫水が謝る。しかし、奈良は首を振って
「いや、いいんだよ。まだ僕は入れられる方に慣れてないからさ。少しずつ慣れていくと思う
からね。でも僕の中に迫水くんが入ってきて嬉しいような気分だった」
「奈良・・・俺もだよ」
そう言って、迫水が再び、奈良に唇を重ねた。
復習と称した第2ラウンドが始まった。雨が止むまで。2人が満足するまで・・・。

271 名前:Classical名無しさん :04/02/22 01:35 ID:bm46bNQc
>>266-270
なかなかいいよーーー!!!!


272 名前:My family :04/02/22 01:55 ID:YQ5.p6rQ
「……こんなもんか」
 珍しく自分から台所に立っていた播磨、一仕事終えてそう呟く。
「別に俺がこんなことする必要ないねぇんだけどな……」
 ぶつぶつとそんなことをぼやきつつ、料理をテーブルの上に並べていると。
「やあ、今帰ったよ拳児君」
 ちょっと上機嫌な様子で部屋の主が帰ってくる。今日は絵画展の初日、モデルとして関わりのあった
絃子が閉館後に軽く一杯ひっかけて来るだろう、と予想していた播磨、その態度にはあまり気を留めず
に、おう、とだけ返事をする。
「おや?君にしてはずいぶんと気が利くじゃないか」
 酒の肴ばかりだけれどね、と料理が広げられたテーブルを見回しながら絃子。
「今ウチにゃこんなもんしかねぇだろうが。大体昨日あれだけ酒買い込んでりゃ予想もつくけどな……」
「ふむ、味の方もなかなか、か。教え込んだ甲斐があったというものだよ」
 そんな台詞もどこ吹く風、適当に一品つまんで口に運ぶ。
「はん、イトコに言われても全然――」
「どうですか?笹倉先生」
「美味しいですね、これ。播磨君が作ったんですか?」
「――嬉しく……?」
 聞こえるはずのない第三者の声に首を捻る。
「こんばんは。お邪魔してます」
「あ、どうも」
 そこにいるのは美術教師の笹倉。ああ、そういやイトコを描いたのこの人だったよな、と一瞬納得し
かけてから。
「じゃねぇっ!てめぇ何考えてやがるイト……あーいや、その俺は……」
 教師と生徒が一つ屋根の下、というのは客観的に見ればどう考えてもアレな状況なわけで、あたふたと
言い訳に走る播磨。

273 名前:My family :04/02/22 01:56 ID:YQ5.p6rQ
「ああ、気にすることはないよ拳児君。君のことはちゃんと話してあるから」
「……ハイ?」
 思わぬ発言に目を丸くする。見れば、笹倉はにこにこと楽しそうに微笑んでいる。
「そうか、君の方に言っていなかったか。笹倉先生は旧い友人でね、君がここに住むようになってからは
なかなか来てもらう機会がなかったんだが」
 今日はせっかくだしね、と意味ありげに笑う絃子。
(ワザと黙ってやがったな……)
 せめてもの抵抗、とばかりに睨みつける播磨だったが、絃子相手に通じるはずもなく。
「さて、合格点は出すが満点、とはいかないからね。仕上げは私がしてくるとしよう」
 それじゃ後はよろしく、と言って台所に姿を消す。
「……」
「えっと……いいかな、それじゃあ」
「……あー、ドウゾ」
 どことなくぎこちない様子で向かい合って座る二人。
(どうしろってんだよ……)
 先ほどから変わらず、いつも通りの優しげな表情の笹倉を前に落ち着かない播磨。どうにもこういう
相手は苦手な様子である。
「あー……」
 何か言おうと口を開くものの、出てくるのは意味のない言葉。そんな播磨の耳に、台所から料理を作って
いる音に紛れて絃子の鼻歌が聞こえてくる。
(……アイツが?)
 播磨の知る『刑部絃子』という人物は、いつだって冷めているのかどうなのかわからないような眼差し、
加えて皮肉ったような口振りで人をおちょくってくるような人間であり、間違っても鼻歌交じりに台所に立つ
ようなタイプではない。

274 名前:My family :04/02/22 01:57 ID:YQ5.p6rQ
「どうかしたの?播磨君」
 怪訝そうな顔をしていたのに気がついて、笹倉が尋ねてくる。
「いや、イトコ……じゃねぇ、オサカベセンセイがずいぶん機嫌がいいな、と……」
 オサカベセンセイ、というその慣れない発音がおかしかったのか、くすりと小さな笑みをこぼす笹倉。
「イトコ、でいいと思うよ。ここは学校じゃないし」
 そっちの方が自然なんだよね、と微笑みかけてくる。
「まあ、そうっすけど……」
 どうにもこういうタイプは苦手だ、と思いつつ答える播磨。
「ふふ……ところで刑部さんだけど、いつもはこうじゃないの?」
「いつもは――」
 そこでふと、言ってしまっていいものかと考える。自分の知らないところで自分のことを話される、という
のはあまり気分のいいものではない。
「――別に普通っすよ」
 結局無難な言葉を選んだ播磨に、優しいんだね、と笹倉。
 そこに。
「それは何と言っても、この私の自慢の従姉弟だからね」
 手早く仕上げたらしい料理の大皿を手に戻ってくる絃子。自慢、というところに妙にアクセントを置いている。
「ま、話してしまってくれても構わないが、後でそれなりの報いは、ね……」
「てめえ……」
 冗談とも本気ともつかない、そんないつもの口振りにやり込められる播磨だったが。
「――と、こんな感じですよ」
「変わってませんね、相変わらず」
「いやいや、これでも学校ではちゃんと教師をやってるんですから、評価してもらいたいところです」
 そうですね、と言う笹倉ににやりとした表情で応えつつ、播磨の方にも軽くウインクしてくる絃子。
(そういうことかよ……)
 つまりにはその程度のことでは痛くもかゆくもない関係らしい、とようやく理解する。
「ったく……」
「悪かった悪かった。さて、それじゃ始めようか」
 言って、それぞれのグラスに酒を注ぐ。
「では、笹倉葉子の個展開催を祝して――」
 乾杯、という声とグラスを触れ合わせる音が響いて、ささやかな打ち上げは始まった。

275 名前:My family :04/02/22 01:57 ID:YQ5.p6rQ
「さて、拳児君」
 ひとしきり料理も酒も消化し終えたところで、唐突に改まった様子で言う絃子。
「なんだよ」
「今日の昼間は何をしていたのかな?」
 昼間。変装――とも言えないような恰好だったのだが――して絵画展に行っていた播磨である。が、当然
そんなことを言えるはずもなく。
「昼間?ウチで寝てたぜ」
 そう誤魔化してみたのだが。
「ふむ、それは不思議だね。なにやら、今日絵画展の会場で君らしき人物を見た、という話があるんだが」
「……見間違いだろ」
 助け船を出してはくれないか、と一応笹倉の方を見てはみるものの、そこにはむしろ興味津々といった様子
でこちらも見ている姿があるだけ。
(……イトコよりよっぽど喰わせモンじゃねえのか?)
 いろいろあったこの数時間での播磨の素直な感想である。
 それはさておき。
「そうか……だったらこれは何かな?」
 そう言って絃子が取り出したのは、どこにでもあるような帽子にコート。
「なっ!イトコ、てめぇどこで」
「どこで、か。これは今日適当に見つくろって買ってきたものなんだが、何か心当たりでもあるのかな……?」
 にやにやと意地の悪い笑み。はめられた、と気がつく播磨だったが時既に遅し。
「そこまでやるかよ、普通……」
「おっと、怒らないでくれよ。ちょっとした出来心だよ、いや悪かった」
「ごめんなさいね、私も黙って見てろって言われてたの」
「いいっすよ、もう別に……」
 ふてくされる播磨に、あの程度で私を誤魔化せると思う方が問題だと思うが、と言ってから。
「しかし、君がわざわざ出向いてくるとは、そんなに見たかったのかな?」
「んなわけねぇだろっ!」

276 名前:My family :04/02/22 01:58 ID:YQ5.p6rQ
 力一杯全否定する播磨に、わざとらしく耳を押さえながら、おお怖い怖い、と絃子。
「軽いジョークじゃないか。君もいちいち全部本気にしていたらこの先やっていけないぞ?」
 もうやっていけてねぇよ、と思う播磨。
「刑部さんが言うと説得力がありますね」
「……昔は昔、今は今、ですよ」
 それはそれとして、と話を元に戻す絃子。
「拳児君がそういうタイプじゃないのはわかっているさ」
 これでも一応保護者みたいなものだしね、とそこで一呼吸置いて。
「心配して来てくれたんだろう?」
 そう尋ねた。
「……」
 播磨はしばらく考えてから。
「……別にそんなんじゃねぇよ」
「やれやれ、相変わらずだね」
 こういうときくらい素直になったらどうかな、とグラスを傾けながら言う絃子。
「……言ってろ」
 その視線がいつもの面白がっているようなものとは違い、どこか優しげなものに見えて思わず目をそらす播磨。
「そういうところが君らしいんだがね……まあいいさ」
 さてそれじゃあ、と言葉を続ける。
「せっかくだからご褒美をあげよう。こちらを向きたまえ」
「あのなイトコ、俺は別に――」
 言いながら不承々々向けたその顔の――
「っ!?」
 ――唇を奪われた。

277 名前:My family :04/02/22 01:59 ID:YQ5.p6rQ
 ほんの一瞬、けれど確かに残るその感触。
「な、な、な、何しやがんだっ!」
「おや、私では不満なのかな。これでも自分にはそれなりに自信を持っているつもりなのだが……」
「そういう問題じゃねぇっ!」
 何を言っても仕方がない、とはわかっていても黙っていられない播磨だが、案の定その文句はあっさりと
受け流されて。
「ああ、なんだか少し自信をなくしてしまったよ。夜風にでもあたってくるかな」
 そう言って立ち上がる絃子。
「絶対酔ってるだろ、アイツ……」
 その姿が外へと消えてから、ぽつりと呟く。
「そうみたいだね。でも珍しいな、あんな刑部さん」
 一連のやりとりを楽しそうに見守っていた笹倉が口を開く。
「……そうなんすか?いや、ウチでもあそこまでっつーのはなかなかないっすけど」
「きっとね、播磨君に感謝してるんだよ」
「ハイ?」
 どこをどうしたらそうなるのか、という言葉に首を捻る播磨に、今日は心配して来てくれたんでしょう?、
と尋ねる笹倉。
「あー、だからそれは……」
「ふふ、じゃあ違うっていうことにしておこうか。でもね、大事なのは彼女がそう思った、っていうこと」
「イトコが?」
「そう。誰だって自分のことを考えてくれる人がいたら、嬉しいと思うもの。普段のあなたたちの関係が
どんな風か私にはわからないけど、目に見えてはっきりそうだ、ってわかること、少ないんじゃないかな」
「……まあ」
 なんつーかイトコのせいだけどな、と思いながらも頷く。

278 名前:My family :04/02/22 02:00 ID:YQ5.p6rQ
「刑部さん、昔からそうだから。一番素直じゃないのが自分だってきっとわかってると思うし」
 何かを懐かしむような目をする笹倉。
「……なんてね。いろいろ言っちゃったけど、簡単に言うとこうかな」
 一度言葉を切って、今までとは少し違う微笑みを浮かべてから。
「家族なんだよ、播磨君と刑部さん」
 そういうもんか、と少し納得する播磨。確かにややこしい理屈だなんだではなく、その方がわかりやすい。
(ま、フツウの家族にしちゃいろいろあれだけどな)
「どうも」
 そう言って、ぺこりと頭を下げる。
「気にしなくていいよ、私も久しぶりにあんな刑部さんが見られたし」
 そして、そこに戻ってくる絃子。
「おや、なんだか私がいない間にずいぶんと仲良くなったようだね」
 うるせえ、と言う播磨だったが、そこで彼女が手から提げている袋に気づく。中身は当然――
「まだ飲むのかよ……」
 播磨のぼやきには答えず、問いかけで返してくる絃子。
「拳児君、明日は何曜日かな?」
「……わーったよ」
「素直なのはいいことだよ。なに、まだまだ若いんだから大丈夫」
「私たちも昔はいろいろ無茶しましたしね」
 こちらも結構な量を飲んでいるはずなのに、最初から変わらずいつも通りの笹倉。何にしても、播磨に
逃げ場はない様子。
「さあ、どんどんいこうか」
「はい」
「……どうなっても知らねぇからな」
 そうやって更けていく夜は、けれどまだまだ先は長い――

279 名前:My family :04/02/22 02:05 ID:YQ5.p6rQ
>>257と同ネタ故、後発は語ることもなし。
オヤスミナサイ……

280 名前:Classical名無しさん :04/02/22 02:10 ID:KE6l.l.U
笹倉先生キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
酔っぱらってる絃子先生もいい感じです。

自分も一本、笹倉先生で書こうかな……。

281 名前:Classical名無しさん :04/02/22 11:24 ID:zTo1drnw
>>272-278
おおう!!いいです!サイコ―♪
絃子サンの心描写がいいです。よくできていますね。
彼女は、実は寂しがりやさんっぽくていいです。
なにより大人の女性の様な行動>>277にすごく彼女らしさを感じます。
笹倉先生も絃子サンの大切な親友としていい味だしていていいです。
…最後の終わり方、どうしてもエロパロ化の方に考えてしまう俺を許してくれ!
!!ガハァ!……GJです。お疲れ様でした。

282 名前:Classical名無しさん :04/02/22 13:12 ID:nz6fmPA2
イザーク・ジュールが質問に答えるぅ!11
http://tmp2.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1075021599/


283 名前:Classical名無しさん :04/02/22 19:57 ID:64ySk3pM
漫画の相談をしている播磨と八雲
八雲「何で播磨さんは、いつもサングラスをしているんですか?」
播磨「いや、これは…」
(まてよ、妹さんに話す。
天満ちゃんに説明してもらう。
誤解が解け、いいイメージだけ残る。)
全て話す播磨
播磨「じゃ、お姉さんにうまく伝えてくれねぇか」
八雲「…」

翌日、髪を短くし、グラサンを取って、いつもより早く登校する播磨
一瞬誰だかわからないクラスメイト
妙にドキドキする沢近
そして天満登校「あ、変態さん」

八雲(ごめんなさい播磨さん、姉さんにあなたを取られたくなかった。)


お目汚し失礼、八雲をこんなに黒くならないと思いますが、
こういう展開になってほしいという妄想を書いてみました。

284 名前:Classical名無しさん :04/02/22 21:08 ID:c4Ahx66g
腹黒ヤクモンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

285 名前:Classical名無しさん :04/02/22 21:29 ID:9JzQ69yQ
キタキターー!! 播磨ご愁傷様

286 名前:Classical名無しさん :04/02/22 21:48 ID:KE6l.l.U
変態さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
めくるめく不幸な播磨に合掌。

287 名前:Classical名無しさん :04/02/23 00:36 ID:CnQVMtbI
しかし今度は沢近が・・(*´Д`)

288 名前:Classical名無しさん :04/02/23 09:09 ID:pmO8H13Q
腹黒ヤクモン イイヨイイヨー

289 名前:改行多いって言われた :04/02/23 10:09 ID:c4Ahx66g
「……」
「どうだい、妹さん」
「相談相手…ヒロインの妹さんにしたんですね…」
「あぁ、なんとなくそれが良さそうな気がしてな。将来の身内な訳だし」
「あ…そういうことですか…確かにそうですね…」
「…で、どうだい?」
「え、あ、感想ですね…私は結構面白いと思いますけど…続きが気になるっていうか…」
「そうだな、この後無事に主人公とヒロインが結ばれるかどうか…」
「あ、いや、それもですけど、この妹さんの方も…」
「?ヒロインの妹?…あぁ、そうだな。誰かいい相手あてがってやんねーと
こんないい娘さんなのに男っ気ナシじゃ不自然っつーか可哀そ」
「あ、いや、そうじゃなくて!この妹さんはきっと主人公のことがすk…あ!!」
「???…妹さん?」
「い、いえ、なんでもないです…」
「なんでもないってこたぁないだろう妹さん…オレは忌憚無きイケンって奴を聞かせて欲しいんだ。
逃げも隠れもしねぇ。思ったことは何でもスッパリ言っちゃってくれ」
「………はい」
「このヒロインの妹は主人公のことがどうなんだ?」
「え…あの…その…だから…この妹さんは…その…主人公のことが…」
「主人公のことが?」


290 名前:改行多いって言われた :04/02/23 10:11 ID:c4Ahx66g
「………『妹さん』じゃなくてちゃんと名前で呼んで欲しいじゃないかなあって」
「!!!なるほど!そうだよな、将来義理の兄妹になるってのにこんな他人行儀なのはいけねぇよなぁ。
全くなんでこんな単純なことに気付かなかったんだほとほと自分のバカさ加減がイヤになるぜ」
「あの…」
「いや、本当に有難う妹さん。これでいい漫画が描けそうだぜ」
「あ、はい…」
「そうと決まれば善は急げだ。早速家に帰って描き直さねえと…じゃあな、妹さん!」
「あ…行っちゃった………あれ…慌てて戻ってくる…」
「いやいやオレとしたことが本当に済まねぇ八雲ちゃん」
「!!!」
「考えてみりゃオレ自身いろいろ相談に乗ってもらってるのに他人行儀な物言いしてたもんだ…」
「あ、いえ、別にそんなつもりじゃ…わざわざそれを言いに?」
「……」
「……」
「いや、勘定忘れたから」

おしまい。

291 名前:Classical名無しさん :04/02/23 10:56 ID:E/1MH1VE
>>289-290乙。
本編でも播磨が「八雲ちゃん」って呼ぶ日が来るといいなあ。

292 名前:Classical名無しさん :04/02/23 17:46 ID:9JzQ69yQ
うまいなー。 変に播磨が八雲を意識してない所がイイ!
あくまで播磨は天満一筋で

293 名前:奈良キュン大好き!!の手下 :04/02/23 22:55 ID:eHk51Odg
いつも迫水×奈良だと食傷気味になるかもしれないので、今回は少し見方を変えてみた。

あくる日、自宅で奈良がくつろいでいたところへ玄関のインターホーンが鳴った。
「はい、どちら様ですか?」
奈良が受話器を取って応答する。
「新葉学園の宇津木です。迫水先輩からお使いにやって来ました」
ハキハキしたきれいな声が聞こえてくる。
「あ、宇津木君だね。今からドアを開けるから待っててね」
そう言い、奈良は玄関へ行き、ドアを開けて、宇津木を中へ招き入れた。
「君が宇津木君だね。初めて顔を合わせるけどよろしくね!」
「いいえ、こちらこそ初めまして。よろしくお願いします」
宇津木が頭を深々と下げる。
(とても礼儀正しい、気持ちのいい子だなあ)
奈良が思った。
「今日は迫水先輩から奈良先輩へロボットのパーツを届けに参りました」
ソファに座った宇津木が紙袋の中からロボットの箱を取り出してテーブルの上に載せる。
「ああ、ありがとう。僕が頼んでおいたんだ。最近、ロボットに関心を持ってねー」
と、奈良が2人分の紅茶を盆に載せて持って来た。
「そうなんですか。ロボット作りはとっても面白いんですよ!」
宇津木が力を込めて言った。
(この子も迫水君に劣らずにロボットが大好きなんだなぁ)
そんな宇津木を見て奈良が感心した。

294 名前:奈良キュン大好き!!の手下 :04/02/23 22:56 ID:eHk51Odg
暫く、世間話を交わしていた2人だったが、突如、宇津木が
「奈良先輩、不倫についてどう思います?」
と切り出してきた。奈良が飲んでいた紅茶をぷっと吹き出しながら
「ど、どうしたの?宇津木君。いきなりそんなことを」
「あ、あの・・・いや、ち、ちょっと聞いただけなんです。いつもは好きな者同士でやるセックス
なんですが、たまに違う人とやっても罰は当たりませんよね?」
(そういえば、この子って星沢君と付き合ってるって言ってたよなあ・・・)
「ぼ、僕は・・・不倫は良くないことだと思うよ。だって、君には星沢君がいるし、僕には迫水君が
いる。それなのに、その関係を裏切って不倫するなんて道徳に反する行為だと思うんだよ」
「で、でも・・・一回だけなら許されるんじゃないんですか?僕、今の奈良先輩を見て、ヤりたく
なってきたんです。奈良先輩も結構、魅力のある方なんだなと」
(はぁ・・・・何で、僕って男ばかりから好かれるんだろ?)
そう思いながらも、悪い気がしなかった自分に奈良は驚きを覚えていた。

295 名前:奈良キュン大好き!!の手下 :04/02/23 23:00 ID:eHk51Odg
「奈良先輩・・・!」
言うが早いか、宇津木が奈良の唇を奪った。奈良は無意識に薄く口を開き、そのまま宇津木の
侵入してくる舌を受け入れていた。
そして、宇津木はズボン越しに手の平で奈良のそれを包み、ゆっくりと弄る。
「ん・・・・・あぁぁっ・・・」
奈良が自分の意思とは裏腹に嫌らしい喘ぎ声を出してしまう。
知らぬうちに、奈良の上着は身体から剥がされ、リビングの床に落ちていた。シャツの前は
殆ど肌蹴られ、ズボンのベルトも外されてずり落ちそうだった。
「おや、奈良先輩、今日はトランクスはいてるんですか?迫水先輩から聞いたところではブリーフ
をはいているって聞いたんですが・・・」
(・・・もう、迫水君ったら後輩にそんなことまで話しているのーっ!)
「き、今日は迫水君と会わない日だったので・・・」
「なるほど、分かりました」
宇津木がそう言って、長い指で項を捕らえ、又もう一つの指先が奈良の股間の高ぶりを、下着の
上から奈良の殊更弱い部分に絡げて捕らえ尽くす。
「やぁ・・・・・・・・・・・・っ!!!ん・・・・・・・・・・・・・」
奈良がもがいでしまう。しかし、宇津木の指が容赦なく、薄い布越しに、自分の高ぶりを弄り出す
と、瞬時に奈良の身体は反応し、跳ね上がって、次には宇津木の身体に先の手で縋っていた。

296 名前:奈良キュン大好き!!の手下 :04/02/23 23:01 ID:eHk51Odg
「は・・・・っ!ダメ・・・・だよ・・・・・あぁんっ!あっ!」
宇津木は知らぬ顔で布越しの熱を焦らすように嬲り続ける。
そして、更に奈良の下着の中へ前から指先が潜り込み、感じるままの奈良のものに触れたとき、
奈良の身体は再び強く跳ね、足元から崩れた。その腰を宇津木の強い腕が支える。開かれた
下着の前から熱く昂ぶったものを引き摺り出すと、執拗に下着の中で濡れた括れをきゅっと
伸ばしながら、回して行く。先端を指の腹で幾度となく、突いてくる。
「・・・・・・・・・はぁ・・・・・っ・・・・・あぁ・・・・ン・・・・は・・・・んン・・・・ッ」
更に零れる自分の体液に下着は勿論、ズボンを濡らし、リビングの床にも後を滴らせる。もう
下肢は震えるばかりで、立つと言う単純な唯一の役目すら果たしてくれない。支えられた腕に
身体全部を預けて、自分の腕は宇津木の首へ絡んで行くのを止められない。指先に宇津木の
堅い髪が触れる。

297 名前:奈良キュン大好き!!の手下 :04/02/23 23:03 ID:eHk51Odg
そして、宇津木が一気に奈良のズボンと下着を床へ摺り下ろし、脚から奪い取った。床に奈良の
ベルトの金属部分が高く固い音を上げて落ちる。それから、宇津木も自分のズボンのベルトに
手を掛けた。もう目の前に用意された獲物は自分を待つだけの熱い肉の器と化している。
小さな金属がぶつかる音を上げ、ベルトを解き下着の合間からずっとこの時を待ち続けていた
熱く猛る自身のものを引き出すと、奈良の腰を抱き寄せた。
「んっ!・・・・・・・んっ・・・・んンっつふん・・・・あっ!あんっ!」
下からまるで熱を煽って焦らすように、ゆっくりと腰を回して、必死に恋しい相手に絡み付いている
その壁の内部を、更に熱い狂暴な熱を潜めた肉で掻き回される。もう、こうなると奈良は抗う術を
全て放り出してしまう。
「はぁぁああぁぁ・・・・・・・・・・・・っ!!」
根元まで飲み込んだ途端、奈良は宇津木のそれから頭の奥底まで痛いほど痺れる快感が上り
詰めて、精を放っていた。

・・・・そうして、いつくらいの時間が経っただろう。奈良と宇津木は全力を使い果たしたように
リビングの床に寝そべっていた。
「・・・はぁぁぁっ。びっくりしたよ・・・。今日の宇津木君には」
奈良がようやく切り出した。顔にはまだ多くの汗がこびり付いている。
「な、奈良先輩!本当にすいませんっ!不倫は良くないとは分かっていながらも、奈良先輩の
美顔にどうしても耐え切れなかったんです!こんな自分を許して下さい!」
宇津木が慌てたように、床に正座して、奈良に頭を下げた。
「いや、いいんだよ。謝らなくっても。僕も感じちゃったからねぇ。でも、こういうことは1回きりだけ
だよ。迫水君にも悪いし、君の星沢君にも申し訳ないからね」
奈良が微笑しながら言うと
「も、勿論ですっ!今日の事は僕と奈良先輩の間の秘密にしておきましょう!」
と、宇津木も笑顔で返した。
「じゃあ、体力回復にもう一杯、紅茶を入れてくるね」
奈良がキッチンへ向かった。その後姿が嬉しそうに見えたのは宇津木の気のせいだったのだろ
うか・・・・。

298 名前:Classical名無しさん :04/02/23 23:52 ID:zTo1drnw
>>289-290
本編で播磨が「八雲ちゃん」って呼ぶ日が来たら、沢近とのいざこざが
起こりそうですね・・・。彼女には幸せになってほしい・・・。
彼女が播磨に恋心を持ったら大変だな。最大のライバルはやはり姉である
天満ちゃんになる。彼女にとって大きな転機になることでしょうね。
人を好きになるということの、大きなテーマとなるでしょう。彼女なら身を引きそうだな…。

299 名前:Classical名無しさん :04/02/24 00:19 ID:eHk51Odg
再来週、奈良がついに天満に告白するそうだ!!!!

300 名前:Classical名無しさん :04/02/24 00:27 ID:lpsk/8PM
感動したぜ奈良と小説!!!
しかも再来週告白するだって!!!!!!!!!
まじかよ!!!!!!!!!!!!
まじかよ!!!!!!!!!!!!!

301 名前:Innocent painter :04/02/25 01:09 ID:KE6l.l.U
「…どうした?ここまで来て、出さずに済ませる気か?」
「う、うるせぇ。ちょっと待ってろ」
「フッ、意外とだらしないんだな」
「な、何だと!」
「君にはがっかりしたよ。こんなことじゃ、塚本さんには振り向いてもらえんぞ?」
「……言ったなテメェ。オラ、俺の魂だ!受け取れ!」
播磨拳児が、一枚の封筒を床に叩き付ける。刑部絃子はその封筒を手に取ると、やれやれと
いった表情で播磨の方に目を向けた。
「まったく、あるならさっさと出したまえ。往生際が悪い」
「黙れ!その金は俺の一ヶ月の汗と涙の結晶なんだぞ!」
「ほう、何なら今すぐここを出ていってもらっても構わないのだがね」
「ぐっ……」
播磨はぐうの音も出ず、恨めしそうに絃子を見つめる。いくら同居させてもらっているとはいえ、
高校生に家賃・生活費諸々の折半は厳しい。月末になると、二人の間では常にこのような口論が
繰り広げられていた。
「まあ、私も鬼じゃない。ここは一つ、君にアルバイトを紹介してやろうじゃないか」
その言葉に、播磨が訝しげな表情をする。
「バイト?何だテメェ急に」
「別にイヤなら無理にとは言わん。日給は二万円だ」
「にまん!?」
播磨は思わず立ち上がった。日給二万円は、引っ越しバイトの相場と比べてもほぼ二倍の数字である。
万年金欠状態の播磨としては、渡りに船の話だ。
「……それは何のバイトだイトコ」
「さんをつけろ。なに、命に関わるものじゃないさ。ただ立ってるだけでいい」
「立ってるだけ!?立ってるだけで二万なのか!?」
立っているだけで二万円とは、どう考えてもうさんくさい話である。播磨の頭の中で、損得勘定用の
そろばんがパチパチと音を立てた。
「……本当に立ってるだけでいいのか?」
「ああ、保証する」
結局播磨は二万円の誘惑に負け、アルバイトを引き受けたのだった。


302 名前:Innocent painter :04/02/25 01:10 ID:KE6l.l.U
「チッ、遅ぇな……」
翌日、播磨は絃子が指定した喫茶店を訪れた。約束の時間をもう三十分ほど過ぎているが、まだ
依頼主は現れない。
「先方にはもう君のことを伝えてある。向こうから声をかけてくるさ」
そう言って、絃子は依頼主の特徴すら播磨に教えようとしなかった。今の播磨にできるのは
待つことのみである。コーヒーのお替わりを頼み、長期戦の陣を引く。
(二万のためだ。我慢しろ、俺)
そう自分に言い聞かせ、ひたすら播磨は待ち続けた。しかし、一時間経っても依頼主らしき
人物の姿は見えない。
(それにしても遅ぇ。もしかして、イトコに担がれたか……?)
約束の時間から二時間が過ぎ、さすがに播磨も疑惑の念を抱き始めた。手元のコーヒーはすでに
冷めきっている。
(いや、イトコはこういう嘘をつくヤツじゃねえ。ともかく二万のバイトだ、待ってみる価値はある)
そうして約束の時間から二時間半が経過し、播磨のイライラが頂点に達した時、
「こんにちは、播磨くん」
「遅え!何考えてやがんだ……って、あれ?あんたは」
笑顔で現れたのは、何と美術教師の笹倉葉子だった。


303 名前:Innocent painter :04/02/25 01:11 ID:KE6l.l.U
「すいません、紅茶一つ」
そう店員に告げると、笹倉は播磨の正面の椅子へ腰掛けた。
「……なあ、ひょっとしてあんたがバイトの依頼主なのか?」
「ええ、そうよ。今日はよろしくね」
笹倉が笑顔で答える。その態度に、播磨は少々面食らった。
(二時間半も遅刻してきておいて、こいつ悪かったとか思わねえのか?)
サングラス越しに睨みを効かせてみたが、笹倉に全く動じる様子はない。それどころか、にこにこと
笑顔を返してくる始末である。播磨は諦めて自分のカップを手に取り、コーヒーを一気に
飲み干した。
「それじゃ、そろそろ行きましょうか」
笹倉は手元の紅茶を飲み干すと、立ち上がってそのまま外へと歩いていった。播磨が慌てて
それを追いかける。
「あっ、おい、ちょっと待て!金払え!」
結局、播磨は二人分の代金を支払うことになった。


304 名前:Innocent painter :04/02/25 01:11 ID:KE6l.l.U
「じゃあ、とりあえずそこの椅子にでも座っててもらえるかしら?」
播磨が連れてこられたのは、笹倉のアトリエらしき建物だった。辺りを見渡してみると、そこかしこに
画材やら資料やらが散らばっている。お世辞にも、綺麗とは言い難い。
(もしかして、ここを掃除するとかか?いや、立ってるだけでいいって言ってたしな……)
そんなことを考えていると、突然アトリエの奥の方から何かが崩れ落ちるような音が聞こえた。
「おい!どうした!」
「た、助けて〜」
悪い予感を胸に播磨がアトリエの奥へ踏み込むと、案の定笹倉は大量の資料の下敷きとなっていた。
「まったく、何やってんだテメェは!」
播磨が仕方なく山の下から笹倉を引っ張り出す。その拍子に、隣に積んであった資料の山が
ドサドサと崩れた。
「ごめんなさい、うっかり山を崩しちゃって」
「テメェも画家の端くれなら、資料の整理ぐらいきちんとしとけ。このままじゃいつか死ぬぞオイ」
「ごめんなさい……でも、なかなか暇が無くて……」
うなだれる笹倉を、呆れたように播磨が見つめる。
「……チッ、ったく。オラ、片づけっぞ」
「え?でも……」
「こんなんじゃバイトどころの騒ぎじゃねーよ。早くしろ、手伝ってやるから」
その言葉に、笹倉の表情が太陽の如き輝きを取り戻した。
「本当!?ありがとう播磨くん!」
「礼はいいからさっさと来い!どこに何をやったらいいのかわかんねーだろうが!」
それから播磨は笹倉の指示のもとアトリエの大掃除を行った。普段絃子にこき使われていることもあり、
一時間少々でアトリエは見違えたように綺麗な姿となった。


305 名前:Innocent painter :04/02/25 01:12 ID:KE6l.l.U
「本当にありがとう、播磨くん」
笹倉が頭を下げる。何となく、播磨は照れくさい。
「う、うるせぇ。男として当然のことをしたまでだ」
「助かったわ。それにしても、播磨くんって力持ちねぇ」
「ん?ああ、鍛えてるからな」
「かっこいいわねぇ。男の中の男って感じ」
「そ、そうか?」
「ええ、播磨くんの彼女は幸せ者ね。こんなステキな人を独り占めできるんだから」
「そうか、そうだよな、ハハハハハ!」
笹倉の言葉によって、次第に播磨は調子に乗っていった。なおも笹倉は播磨をおだて続ける。
「そのサングラスも渋いわねぇ。映画の俳優みたい」
「おう、こいつは俺の魂だからな!」
「背も高いし、たくましいし、私が教師じゃなかったらほっとかないなぁ」
「そうだろハハハハハ!」
「ところで、そろそろ本題のアルバイトの方に入りたいんだけど」
「おう、何でも言ってみろ!」
「それじゃ、早速服を脱いでもらえるかしら?」
「任せとけ!」

「……ん?」



306 名前:Innocent painter :04/02/25 01:14 ID:KE6l.l.U
「……ちょっと待て。脱ぐってのはいったいどういう事だ」
その言葉に、笹倉がきょとんとした表情になる。
「……ひょっとして、刑部さんから何も聞いてないの?」
笹倉によると、近々男性ヌード画のコンクールがあり、そのモデルとなってくれる男性を探して
いたのだが、なかなか候補が見つからない。そのことを旧知の仲である絃子に相談したところ、
播磨のことを紹介してくれたのだという。
「『立ってるだけ』ってのはそういうことか……あんのクソアマ!」
「ちょ、ちょっと、どこへ行くの?」
「決まってんだろ、帰るんだよ」
そのまま播磨はアトリエを出て行こうとした。それを見た笹倉が、ポケットに右手を突っ込んで
何かを取り出す。

「それじゃ、早速服を脱いでもらえるかしら?」
「任せとけ!」

「な、何だ今のは!?」
驚いて播磨が振り向く。笹倉は、得意げに小さな機械を播磨に見せつけた。
「刑部さん特製の録音機よ。念のために借りておいたの。何なら近所の人が飛び出してくるぐらいの
 音量にもできるんだけどなぁ」
それを聞いた播磨は、がっくりとその場に膝をついた。
「汚ねぇぞ!」
「ごめんね。でも締め切りが近くて、手段を選んでいる余裕がないの」
「テメェそれでも教師か!?」
「今の私は教師ではなく、一人の画家なの。大丈夫よ、パンツは脱がなくてもいいから」
笑顔で笹倉が言い放つ。とうとう播磨は観念し、ヌードモデルを引き受けることになったのだった。


307 名前:Innocent painter :04/02/25 01:15 ID:KE6l.l.U
「おや、お帰り拳児くん。どうだったかな?モデルの仕事は」
憔悴しきって帰宅した播磨を、絃子が出迎えた。
「……」
「元気がないようだな。モデルの仕事は体力勝負、君にはぴったりだと思ったんだが」
「……イトコ」
「さんをつけろ。どうした?調子でも悪いのか?」
その瞬間、播磨が半泣きで絃子に掴みかかった。
「ふざけんじゃねぇぞこのアマ!もう少しで一生消えない心の傷を負うとこだったじゃねーか!」
「目先の金に目が眩んだ君がいけないのだよ」
「全部知ってて、その上でこのバイトを俺に紹介したな!?」
「私は何も嘘はついていないはずだがね。まあ、とりあえず中に入ろうじゃないか」
絃子に促され、播磨はしぶしぶ部屋の中へ入った。絃子がポケットから一枚の封筒を取りだし、
播磨に手渡す。
「バイト代だ。欲しかっただろう?」
それを聞いて、播磨はさっそく封筒の中を改めた。約束通り、一万円札が二枚出てくる。
「ん?まだ何か入ってるのか?」
封筒には、なぜか一枚の写真が同封されていた。表側を確認した播磨の表情が、驚愕のそれに変わる。
「ななな何じゃこりゃああああ!!」
それは、台に乗ってパンツ一枚でポーズを取っている播磨の写真だった。
「どどどどういうことだイトコ!」
「さんをつけろ。何、帰り際に偶然笹倉と会ってね。せっかくだから一枚もらっておいたのさ」
「ふざけんな!ネガはどこだ!」
「一枚だけと言っただろう?ネガは笹倉が持ってる。言っておくが、取り返そうとしても無駄だぞ。
今日一日で充分彼女の怖さを思い知っただろう?」
播磨は一言も発しない。一呼吸置いて、絃子がそのまま言葉を続ける。
「ああ、そうそう。それから彼女はずいぶん君のことが気に入ったようだ。機会があれば、また
 君をモデルにして絵を描きたいと言っていたぞ。もちろん今度はフルヌードでな」
「いやじゃあああああああああああああ!!」
かくして播磨の悲壮な叫びが響き渡る中、長い一日は終わりを告げたのだった。


308 名前:Innocent painter :04/02/25 01:17 ID:KE6l.l.U
ぶっちゃけ笹倉先生が書きたかったんです。
マガスペを見る限り、絃子先生すら手玉に取る最強キャラっぽいですね。
笹倉スキーとしては、今後の活躍に期待大です。

それにしても、ID変わらないなあ……とほほ。


309 名前:Classical名無しさん :04/02/25 01:30 ID:YQ5.p6rQ
>>280
イトコは全然酔わなそうで酔います、きっと。
>>281
エロくないですょ?そんなこの後以下省略。
>>308
乙ー。
やはり笹倉先生は天然で狡猾なわけですね(語弊有り
IDは……自分もそろそろ変わらないものか、と思っているのですが、どうにもこうにも。

310 名前:Classical名無しさん :04/02/25 02:07 ID:5xJfuwEE
>>308
お疲れさまッス。
笹倉先生最強伝説はこうして育まれていくのですなぁ。
所感ながら
傍若無人な播磨でもクライアント(それも女性)相手に
そんな乱暴な口調になるか…ちょっと疑問です。
あと、もう少し文章にテンポ、緩急が欲しかったなと思いました。
偉そうですいません OTL

遅ればせながら>>279お疲れさまッス。
氏の新作をコソーリとお待ちしていました。
正直キスはやりすぎな感じがしましたが、それもまた良し。
珍しくエロスを感じさせてくれてもうどうしていいのやら(*´∀`)

(´-`).。oO(タイトルの安易さはいかがなものかと思ったのは内緒です)


311 名前:Classical名無しさん :04/02/25 02:19 ID:NSVoz2hg
会話が、
「コラ!イトコ!」
「さんをつけろ、何だ?」
の繰り返しになるところが、らしくて良いです。
この二人も良い関係ですよね

312 名前:Classical名無しさん :04/02/25 02:30 ID:zTo1drnw
葉子先生キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!♪♪
サイコー!! 俺も葉子先生の今後の活躍に期待しています!
マガスペにより明かされたストーリは、多くのネタを発生させているなぁ♪
今月はモブキャラ達も活躍していましたね。
播磨には笑った、最高にHOTなSSでした。GJです。ヌードネタ、本作の絃子サンに
続いて誰かやってほしい。むしろヤングマガジンで大人のストーリーを描てくれないだろうか?

313 名前:Innocent painter :04/02/25 11:17 ID:KE6l.l.U
読んでくださった方々ありがとうございます。

実は今日実家の方に戻る予定でして、その前にとかなり急いで
書き上げたものなんです。
そして完成後ろくに推敲もせずに即投下……。
改めて読み直してみると、ホント文章のリズムが悪いなぁ……。
おまけに日本語がおかしいところまであるし(つД`)ナンダヨ「陣を引く」ッテ
あせって書いてはいけないという実例を身をもって示してしまいました_| ̄|○
書き上げたら一晩寝かせて血反吐を吐くほど推敲することを心に誓います。


とりあえず、しばらくは田舎でネタを仕込んできます。
皆さんもお元気でノシ



314 名前:沢近愛理 :04/02/25 20:22 ID:e01s11w6
私も801SS書いてみたわよ。奈良君と工具楽君の絡みをね。

あくる日、奈良健太郎は、祖父母の家へ出掛けていた。祖父母から
「もう使わなくなった牛小屋を処分したいんだけど、どっかに解体してくれるようなところはないのかねぇ?」
と相談を受けていたからである。
「小屋の解体ね。電話帳で探してみるよ」
奈良がそう言って、古ぼけた電話帳のページを捲る。するとあるページに目ぼしい名前が見つかった。

   解体業 工具楽屋(株) どんなものでも壊します

「よし!この会社に依頼してみよう」
奈良が早速、工具楽屋に電話をかけてみた。
「もしもし・・・・」
「はい!こちら、工具楽屋の國生でございます」
透き通るような綺麗な声が返ってきた。
「あ、あの・・・こちら、○○町の奈良ですが、もう使わなくなった牛小屋を処分したいと思うので解体をお願い
したいのですが・・・」
「分かりました。その依頼、お受け致します。とりあえず、もう少し詳しいお話を伺い、見積もりを出したいと思
いますので、一度、弊社の方へお越し頂けますか?」
「分かりました」

315 名前:沢近愛理 :04/02/25 20:23 ID:e01s11w6
こうして、奈良とその祖父母は工具楽屋へ向かった。
「思ったよりも小さな会社なんだなぁ・・・」
奈良が驚いたようにプレハブで出来た建物を見上げる。中から若い女性が出てきて
「さっきお電話を頂きました奈良様ですね。ようこそ、おいで下さいました。私、秘書の國生と申します。中へ
どうぞ」
と奈良達を社内へ迎え入れた。
「随分と若い女性なんだなぁ・・・。年はいくつくらいなんだろう?」
奈良がそう思いながら中へ入る。
社内にある応接間で、國生ともう一人、若い男が向かいに座ってきた。しかもその男は高校の制服を着ている。
「えっ、僕と同じ高校生?!」
奈良がそう考えているとその男が、制服のポケットから学生証を取り出して
「どうも、オレが社長の工具楽です」
と挨拶をして来た。その瞬間、奈良が目を白黒させる。
「ええーっ!僕と同じ高校2年生で社長ー!?」
「おや、奈良さんも高校2年生なんですか。それは奇遇ですね。いや、オレ、ここに入ってまだ3ヶ月なんスよ。
でも、仕事の腕には自信を持っておりますのでご安心下さい。えーっと、今回は牛小屋の解体ですね」
しかし、その声は奈良の耳に入っていなかった・・・。
「何て、カッコいい端正な引き締まった顔をしているんだ・・・ポッ」
奈良が工具楽我聞の容姿に見とれてしまう。その間にも國生がさっさと、事務的に処理をこなしていき、
「えーっと、この位の牛小屋でしたらこれくらいのお値段になりますが、如何でしょうか?」
と見積書を呈示してきた。
「は、はい!それでいいです!」
奈良が即答する。
「こんなカッコいい男に仕事を依頼出来るなんて・・・僕は何てラッキーなのだろう」
奈良のそんな惚れ惚れとした顔に工具楽も國生も、そして祖父母も気が付かなかった。

316 名前:沢近愛理 :04/02/25 20:27 ID:e01s11w6
こうして、奈良とその祖父母は工具楽屋へ向かった。
「思ったよりも小さな会社なんだなぁ・・・」
奈良が驚いたようにプレハブで出来た建物を見上げる。中から若い女性が出てきて
「さっきお電話を頂きました奈良様ですね。ようこそ、おいで下さいました。私、秘書の國生と申します。中へ
どうぞ」
と奈良達を社内へ迎え入れた。
「随分と若い女性なんだなぁ・・・。年はいくつくらいなんだろう?」
奈良がそう思いながら中へ入る。
社内にある応接間で、國生ともう一人、若い男が向かいに座ってきた。しかもその男は高校の制服を着ている。
「えっ、僕と同じ高校生?!」
奈良がそう考えているとその男が、制服のポケットから学生証を取り出して
「どうも、オレが社長の工具楽です」
と挨拶をして来た。その瞬間、奈良が目を白黒させる。
「ええーっ!僕と同じ高校2年生で社長ー!?」
「おや、奈良さんも高校2年生なんですか。それは奇遇ですね。いや、オレ、ここに入ってまだ3ヶ月なんスよ。
でも、仕事の腕には自信を持っておりますのでご安心下さい。えーっと、今回は牛小屋の解体ですね」
しかし、その声は奈良の耳に入っていなかった・・・。
「何て、カッコいい端正な引き締まった顔をしているんだ・・・ポッ」
奈良が工具楽我聞の容姿に見とれてしまう。その間にも國生がさっさと、事務的に処理をこなしていき、
「えーっと、この位の牛小屋でしたらこれくらいのお値段になりますが、如何でしょうか?」
と見積書を呈示してきた。
「は、はい!それでいいです!」
奈良が即答する。
「こんなカッコいい男に仕事を依頼出来るなんて・・・僕は何てラッキーなのだろう」
奈良のそんな惚れ惚れとした顔に工具楽も國生も、そして祖父母も気が付かなかった。

317 名前:沢近愛理 :04/02/25 20:28 ID:e01s11w6
その日の夜。「安全+第一」の文字が書かれた黄色の安全ヘルメットにハンマーを担いだ作業服姿で現れた
工具楽に、奈良はますます心臓がドキドキしてしまった。
「はっ!何で、僕、同じ男に惚れてしまっているのだろう?」
しかし、その理由が分からない。これが一目惚れというヤツか?
「じゃあ、作業開始しまーす!」
國生の掛け声に
「はい!準備完了です。それでは、今から牛小屋を解体させて頂きます!」
と工具楽が元気のいい声を張り上げる。そして、両手に持ったハンマーを撃ち付けて、てきぱきと解体作業を
こなしていく。その間、奈良の視線はずーっと工具楽に釘付けにされていた。
「仕事しているときの工具楽さんもカッコいいなぁ・・・僕と同じ年だとは思えないや・・・」
「工具楽屋25代目社長 工具楽我聞・・・突貫!!!!!」
数分もしないうちに、牛小屋が崩れ落ちた。
「ふ〜」
ヘルメットを脱いで顔の汗を拭っている工具楽に奈良が近寄り
「あのう、工具楽さん・・・ちょっと2人だけで話したいことが・・・」
と耳打ちをする。
「ん?オレは別に構わないよ。じゃ、國生さん、オレはこの奈良さんと話してくるので後処理を頼みます」
「はい、社長、分かりました。出来るだけ早く帰社するようお願いします」
「了解!」

318 名前:沢近愛理 :04/02/25 20:33 ID:e01s11w6
暗い草むらへ来た奈良と工具楽。2人は地に腰を下ろした。
「で、話したいことって何かな?あ、それからオレと君は同じ年だから別に敬語使わなくてもいいよ」
工具楽が優しく、声をかけた。
「あ、あのう・・・!僕、工具楽さんに惚れちゃいました!!」
「・・・・・・・・・・・へ?」
工具楽の目が点になる。
「え、えーっと、今の言葉の意味がよく分からなかったんだけど・・・すまないけどもう一度言ってくれるかな?」
「ぼ、僕・・・!工具楽さんを初めて見たときから好きになってしまったんです!」
「!・・・・・・・・・・・・・・・」
工具楽の頭の中がクラクラしてくる。何言ってるんだーこの人は!?
「あ、奈良君・・・オレ、悪いけど、その方面の趣味はないから・・・」
工具楽がそう言って立ち上がろうとすると、すかさず奈良が工具楽の腰を捕まえる。
「わっ・・・な、何をする・・・?」
工具楽が拍子に倒れてしまう。その上に奈良が覆い被さる。さっき、作業を終えたばかりの工具楽の全身から
は汗の匂いが漂ってくる。その匂いが奈良のたまっていた性欲を絶頂に達させたようである。
突如、奈良が工具楽の作業着の腰のベルトを外し、チャックを開ける。
「な、何をする・・・・や、やめ・・・奈良君!!!」
そんな工具楽の抵抗する声も無視し、奈良はそのまま、工具楽のトランクスを下げ、一物を取り出す。それは、
奈良の一物とは比べ物にならないほど、逞しく皮が完全露呈した物だった。その上に濃い黒い茂みが被さっている。
「す、すごい・・・僕と同じ年だとは思えない筋肉質の体にこの立派な物を持っているなんて、羨ましい!」
そう言う奈良の目は既に獲物を狙うように眼光を発していた。
・・・奈良が工具楽の一物を口の中に入れて舌で何度も愛撫する。その度に
「ぐ・・・ぐははっ・・・」
と喘いでしまう。今まで立派に仕事をしていた人間とは思えないくらい嫌らしい悶え様である。そして、工具楽が
オーガズムに達したとき、彼の一物から多量のミルクが奈良の口中を濡らした。工具楽自身、驚くほどの量だった・・・。

319 名前:沢近愛理 :04/02/25 20:34 ID:e01s11w6
「な、奈良君だったけ・・・君、すごいなぁ」
全身の体力を使い果たした工具楽が草むらに仰向けに寝たまま、目をぱちくりさせながら言った。
「いきなり襲っちゃって、すいません・・・。僕、どうしても我慢出来なかったもので・・・」
奈良が弁解した。まだ、口の中に工具楽が発した粘液が残っているが、気にせずに少しずつ飲み込む。
「それにしても、工具楽さんっていいなぁ・・・。僕と年変わらないのに、社長の席についているし、体も筋肉隆々と
しているし、憧れてしまうよ」
「いや、社長と言ってもまだ新入社員の扱いなんだけどな。奈良君もフェラチオに関しては誰にもひけを取らない
んじゃないの?」
工具楽がからかうように言うと、奈良が顔を真っ赤にさせて
「そ、そんなこと言わないでよ!つい、僕の本能がさせてしまったんだしー」
とまた言い訳がましく言った。そんな奈良をいとおしく感じた工具楽が突然、奈良の体を自分の方に引き寄せ、
口付けをする。
「く、工具楽さん・・・!?」
「おっと、そろそろ社の方へ戻らなくちゃな。今回のことはオレと君だけの秘密だよ」
「う、うん!分かったよ。ありがとう!」
「今回はご依頼、ありがとうございました」
工具楽が最後に社長らしく奈良に頭を下げた。
空の満月がいつまでも2人を照らしていた。

どうだったかしら?みんなの感想をお待ちしているわね。

320 名前:Classical名無しさん :04/02/25 22:09 ID:WDJtt4f.
凄い面白かったです
ずっとここにいてSSを書いてくださったら
皆さんの元気の源になるでしょうね
頑張ってください沢近さん

321 名前:どさくさに紛れて続行 :04/02/25 22:59 ID:qCpbiPGk

サラ「スクランは何故面白いと思う?」

美琴「は?」

サラ「もともと面白いからよ!」

美琴「…いきなり何かと思えば、戦国無双ネタかよ」

晶「また一部の人しか分からないわね、いい加減にしてほしい気もするけど」

サラ「そんなことより、前田慶次カッコイイですよね、私おもむろに花の慶次
   読み返しちゃいましたよ。なんで武論尊の書く男たちはああも漢ぞろいな
   んですかね、元々は嫌なキャラだったのに、いつの間にか漢になってたり
   しますし。あ、あと戦国無双の前田慶次よりも、やっぱり花の慶次の方が
   いいと思うんですよ。こう、なんて言うんですか、あんな戦馬鹿じゃなく
   てもっと華があるというか、懐が広いというか…」

美琴「(キャラ壊れすぎだぞ…)あーハイハイもういい、そんなの聞きたくねえよ」

サラ「そんな、まだまだ言い足りませんよ?」

美琴「どこか誰も知らない遠くの場所で、一人空に向かって言っててくれ」

322 名前:サラの使用キャラは武田信玄。 :04/02/25 23:02 ID:qCpbiPGk

サラ「…先輩、さらっとひどいですね」

美琴「それはともかくだ、もしかしてまたやるのか? 考察を」

晶「そうみたい」

サラ「たった一つのキャラ捨てて 生まれ変わった不思議な女 
   尽の漫画を叩いて砕く サラがやらねば誰がやる、というんですか」

晶「なんて早い立ち直り…」

美琴「なぜキャシャーン…つか叩いて砕いてどうする」

晶「なんだか今日はずいぶんノってるわね」

サラ「実写映画版の予告を見てちょっとヒートアップしてしまいまして…」

323 名前:楽しみです。 :04/02/25 23:03 ID:qCpbiPGk

サラ「というわけで『サラ・アディエマスのオンドゥラギッタンディスカー!?』
   のお時間です。今日は都合によりやや遅めの投下となりました」

美琴「いや、ちょっと待て」

サラ「仕方ありません、今日はホラ、国公立入試でしたから。収録が遅くなるっ
   たもご容赦を願います」

美琴「そういう問題じゃねえ、なんだそのふざけた題名は!」

晶「『サラ・アディエマスのオンドゥラギッタンディスカー!?』のこと?」

美琴「そうにきまってんだろ! 他にあるか!」

サラ「まあ、確かに私の名前しかないのが気に食わないのも分かりますが…」

晶「まあ、私のもないわけだし」

美琴「そーゆー問題ぢゃねえ…なぜにそれになったんだよ…よりにもよって…」

サラ「それは私が聞きたいぐらいです」

324 名前:私も聞きたいです。 :04/02/25 23:04 ID:qCpbiPGk

美琴「仕方ねえ、気を取り直していくとするか」

サラ「はい♪ がんばっていきましょう♪」

美琴「今週は先週とうってかわって、オニギリ派キタ―――(゜∀゜)―――!って感じか?」

サラ「は? 何を言ってるんですか先輩は。そんな事はどーでもいいんですよ」

美琴「いや、どーでもよくねーだろ。間違いなく今週のメインテーマだって」

サラ「そんな事は些細な事です。いいですか?今週の目玉は」

美琴「今週の目玉は?」

サラ「八雲のメイド姿です」

美琴「は?」

325 名前:私も聞きたいです。 :04/02/25 23:05 ID:qCpbiPGk

サラ「八雲のメイド姿ですよ? もう一度言います、八雲のメイド服なんです
   よ?」

美琴「まーそーだけどよ…」

サラ「八雲がメイド服、むしろメイド服が八雲ですよ。八雲がメイド服でご奉仕
   してくれるわけですよ?」

美琴「いや、ご奉仕は違うだろ…」

サラ「ご奉仕? ご奉仕?…WRYYYYYYYYYYY!!!!」

美琴「うん、いや、えーと、とりあえず落ち着いてくれ」

サラ「これがモチついてられますか? まあ、八雲がメイド服といいますと、む
   しろ月で姫なあの人を連想してしまうかもしれません、もしくは某メイド
   ロボットとか、どちらもお姉さんの役どころもありますしね! あ、もち
   ろんロボトは八雲が高性能なほうですよ? それから…」

326 名前:…サラ? :04/02/25 23:08 ID:qCpbiPGk

美琴「ええい、正気にならんか!」

 ズビシッ!!

サラ「グフゥ」

晶「…見事な人中突きね」

美琴「ふー…落ち着いたか?」

晶「普通なら正気に戻る前に病院送りな気がするけど」

サラ「…は、私は一体…?」

晶「さすが」

美琴「やれやれ、正気に戻ったか…」

晶「どうやら、誰かの強い怨念が乗り移って、人格が変わって
  いたようね」

327 名前:誰でしょうね。 :04/02/25 23:10 ID:qCpbiPGk

サラ「まあ、それでもメイド服は議題にはするんですけどね」

美琴「ん〜ま、そうだな」

晶「妥当ね」

サラ「まあ、前回の沢近さんのように、普通ベーシックなメイド服といいますと
   ヒラヒラにフリルで、スカートも普通なんですよね。今回の八雲のあれは、
   メイド服の亜流といった感じだと思います」

美琴「言われてみれば、そうかもな。ちょっとイメージと違うな」

サラ「でもですね、今回の服にはリーサルウェポンがあります」

晶「それは?」

サラ「ウェイトレスさんの服だからなんですが、スカートがタイトなミニなんで
   す。これはもうたまりませんよ?」

美琴「…なんか、親父くさい感想だな」

サラ「ほっといてください。でも、あれって着こなすのが実は難しいんですよ。
   ウエストやヒップのラインがもろに出ますから…よっぽどスタイルがよ
   くないと、だから素人にはオススメできません」

美琴「なんか、妙に詳しくないか?」

サラ「気にしないでください。コホン、その点、八雲はきれいなラインをしてま
   すから。なんというか、こう、グッ! とくるものがありますよね」

328 名前:グッ!ときます。 :04/02/25 23:12 ID:qCpbiPGk

美琴(取り憑かれてるときと、あんま変わってねえんじゃねえか?)

晶「フフフ、まだまだね…」

サラ「…どういうことですか、先輩」

美琴(こっちはこっちで普段からよく分かんねーしなぁ…)

晶「今回のポイントは…彼女の足にあるわ」

サラ「足…? あ! そうか!」

晶「そう、膝上までのニーソックス…今日のポイントはこれよ…!」

美琴(なんだかなー、置いてきぼりのような、その方がいいような…)

サラ「気づかなかった…。流石です…高野先輩…私ってまだまだですね…」

晶「いいのよ、目の付け所は悪くなかったわ…ただ、そこに固執したのが間違い
  だった…それだけよ」

329 名前:まあ、どちらもたまりません。 :04/02/25 23:13 ID:qCpbiPGk

サラ「さて、播磨さんまだ漫画書いてたんですね」

美琴「本当は知らないけどな、私たちは」

サラ「そんなウルトラマンがなぜスペシウム光線をすぐ出さないのか、みたいな
   ことを言わないでください。こほん、で、不評ですねストーリーが」

晶「まあ、自分勝手でひとりよがりなストーリーはアマチュアによくあるから…
  プロとアマの違いは、ファンを満足させるか、自分が満足するかの違いとも
  言われてるし」

サラ「いやぼーん、とか」

晶「貴種流離譚、とか」

美琴「伝説の剣、とか」

サラ「伝説の戦士、とか」

晶「ご都合主義、とか」

美琴「強さのインフレ、とか」

サラ「…なんか、今あげたのってマガジン連載中の『あれ』みたいですね」

美琴「…まあ、気にしないでおこうや」

330 名前:どれかは気にしないでください。 :04/02/25 23:14 ID:qCpbiPGk

美琴「で、次は?」

サラ「はい、やっと今日のメインテーマです。オニギリ派待望ですね」

晶「それじゃあ、始めましょう」

サラ「まず、全体としてどうですか? 結構順調みたいですけど?」

晶「そうね…悪くない、むしろ良好ね」

サラ「まあ、ちょっと播磨先輩のことを怖がってたみたいですけど…そこはど
   うですか、問題になるんじゃあ?」

晶「イエ、むしろ良いことだと思うわ」

サラ「その理由は?」

晶「『不良の捨てネコ効果』よ。よくあるでしょ? いつもは乱暴な不良が、雨
  の日に濡れた捨て猫の箱の前で、そのネコを可愛がる…それを見たヒロイン
  は彼の意外な一面で恋に落ちる…」

サラ「よくパターンですね」

晶「王道、と言って欲しいわね。逆もあるでしょ、いつも強気な金髪ツインテー
  ルな女の子が、たまに見せる素直なカワイサ、コロっといく男は星の数…」

サラ「いやに具体的な例ですが…いわゆるツンデレですか?」

晶「そう」

331 名前:誰でしょうね。パート2 :04/02/25 23:17 ID:qCpbiPGk

晶「だから、最後の真面目な播磨くんに、心が傾く可能性も…」

サラ「なきにしもあらず…むしろ、ありえる、と?」

晶「それに彼女は前々から彼のいいところを見てるから」

サラ「そうですね、動物にために一生懸命なところとか」

晶「4巻に収録されているかもしれないあの話ね」

サラ「ここらへんはポイントですか?」

晶「ええ」

332 名前:テストに出ます。 :04/02/25 23:18 ID:qCpbiPGk

サラ「他に気になった所はありませんか? 私としては、漫画の主人公を好き
   と言ったのが気になるんですけど…これって…?」

晶「そこまで深い意味はない、と思う。たしかに漫画の設定やキャラクターは
  まんま播磨君なわけだけど、多分、塚本さんはそのことに気づいてない」

サラ「ニブいですからねー八雲ってば」

晶「そこが魅力でもあるんだけど…それに、気づいてたらあの子、そんなこと
  言えるとは思えないし。まあ、あれを見て気づかないのはあの姉妹だけで
  しょう」

サラ「それじゃあ、特に気にしないでいいと…? でも…それはさすがに」

晶「そう、それだけじゃあない。確かにあなたが最初に言った事に関しては気に
  しないほうがいいけど、それによってまた新しい側面が出てくる」

サラ「それは?」

晶「いい? あの漫画の主人公=播磨くん、それは間違いなし。そして、彼女は
  その主人公が好き、これはつまり、最低でも播磨くんは八雲さんに好かれる
  条件を満たしている、ということ。もしかしたら、本人は意識していないけ
  ど、好みのタイプかもしれない」

サラ「ははー…なるほど」

333 名前:そうなの? :04/02/25 23:19 ID:qCpbiPGk

晶「さらに言えば、二人には『二人だけの秘密』と『二人だけの約束』ができた。
  約束に関しては、何度も会う可能性があるし。これは一気に近づく機会になる
  と思う」

サラ「なるほどなるほどー」

晶「『秘密』に関しては、その一端が最後のコマに出てる。八雲さんは姉の塚本さ
  んに珍しく隠し事をした。それも、少し迷った末にね。これが『二人の秘密』
  の効果よ。それに、この行動は恋愛における初期症状とも見てとれるし」

サラ「分かりました…、それじゃあまとめをお願いします」

晶「間違いなく進んでいる、それもわりといい形で、といった所かしら」

サラ「そうですか…あれ、どうしました? 周防先輩、鳩が水鉄砲撃った顔して」

美琴「いや、違うだろ…って、そうじゃなくて、お前等、まともな考察ができ
   るじゃねえか!」

サラ「…」

晶「…」

美琴「ええい、二人して不思議そうな顔で見るな!」

334 名前:ホントだ。 :04/02/25 23:20 ID:qCpbiPGk

サラ「当たり前じゃないですか? 今までそう思ってなかったんですか?」

美琴「応」

サラ「ムカつくぐらいきっぱりと言い切りましたね」

美琴「今までのことを考えればな」

サラ「それじゃあ、私たちは今まで、マイナーなネタを振って一部の人が笑うの
   を影ながら楽しんでいたり、ヒマつぶしの時間つぶしで自分に関係がない
   からといって、好き放題やって、勝手なことを言っていたと言うんですか?」

美琴「そこまでは言ってねえけどな」

サラ「…」

美琴「つか、そんなことを考えてたのか」

サラ「…違いますよー、やだなー」

美琴「なぜ目をそらす」

335 名前:違いますよ? :04/02/25 23:21 ID:qCpbiPGk


美琴「ったく、毎回さっきぐらいしろよ」

サラ「えーそれだと面倒ですよ?」

美琴「コラ」

サラ「はいはい、それじゃあ今日のポイントです」

晶「逃げたわね」

サラ「さくっといきます。まだ漫画を描いてたのか、友達いない漫画書き…ヒッ○ー?
   結構ヒドイ播磨の評価、やっぱヒゲがないとなー、進展アリ、巻末イラストコー
   ナーにイチさんアリ、もうラ○ひなはいいよ、もうループはいいよ、八雲のメ
   イド服、八雲のミニスカ、八雲のニーソ、八雲のメイド服、八雲のミニスカ、
   八雲のニーソ、八雲のメイド服…」

美琴「おい、待て、そのへんにしておけ、キリはねえ」

サラ「…今日あげたポイントは、明日使えるものばかりでしたね」

美琴「だから聞け…って、ん?」

サラ「なお、本日の金のコマ、は勝手ながら452Pの驚きつつも、少し…な表情の八雲
   です♪」

晶「MFK、マイ・フェイバリット・コマはその前のコマ、おぼんを持った八雲
  さんの全体像に決定します」

336 名前:どうも毎週投下…らしい。 :04/02/25 23:23 ID:qCpbiPGk

美琴「…なにかと思ったら、トリ○アかよ…」

サラ「それでは議長、来週の予想を」

晶「…たぶん、逃げた近藤さんはフェイク…ケロベロスのは演技で、入れ替わっ
  てなんかいない。おそらく、そういう暗示を近藤さんにかけた」

美琴「って、誰がQの予想をしろって言った!」

晶「違ったかしら?」

サラ「違いますよ、先輩、来週のスクランです」

晶「分かったわ…それでは、予告予想…
  『ハリマ☆ハリマの漫画に、なんとあの――』

サラ「はい、ここおまででーす、それでは来週にまたお会いしましょう♪」

美琴「いいのか、こんな終わりで…」

337 名前:Classical名無しさん :04/02/25 23:52 ID:nXZVKug.
GJですー。もうマガジン発売日は、このコーナーを拝まないと物足りないw
緩急つけたボケに笑わせてもらいました。

338 名前:Classical名無しさん :04/02/26 00:37 ID:fa5fqy4E
GJ

だが人の呼び方とか「オンドゥルルラギッタンディスカー」とかそういう細かい描写は
もちっとちゃんと表現してほしかったり

339 名前:Classical名無しさん :04/02/26 00:57 ID:WDJtt4f.
もうSSじゃあねえじゃん
死ね

340 名前:Classical名無しさん :04/02/26 01:07 ID:/F8HxTbQ
俺もちょっと辟易だが、他に書き手もいないこの状況で文句は言えまい・・・

341 名前:Classical名無しさん :04/02/26 01:12 ID:nXZVKug.
【企画もの】として、しっかりSS保管庫で分類済みですよ。


342 名前:Classical名無しさん :04/02/26 01:31 ID:CAf14WDE
>>339
死ねというほどでもないが、そろそろ作者さんにはタイトルに「考察」を入れて欲しいところ。
毎回NG作業はマンドクセ

いや、ホントお願いします…

343 名前:Classical名無しさん :04/02/26 03:11 ID:bjQtLvpg
ID変わらないと、誰が荒らしかわかって笑える 奈良のSSマンセー意見ほざいてる奴なんて最高!

344 名前:Classical名無しさん :04/02/26 12:38 ID:epzGOBP.
>343
ほんとだ。
教えてくれて有り難う

>336
題名が最高です。
中の人はタイトなミニを(ry

345 名前:Classical名無しさん :04/02/26 14:14 ID:aj6U1OrQ
>>335
八雲の制服は資料が無かったので超テキトーです

が抜けてますよ、グジョブ

346 名前:Classical名無しさん :04/02/27 03:49 ID:2Hni18TY
SS投下します
ぼんくらSSでもいいすか?

347 名前:Classical名無しさん :04/02/27 03:53 ID:2Hni18TY
「妹さん、妹さん」
「・・・?」
「妹さん、こっちこっち」
「あ、播磨さん・・・」
八雲は廊下の曲がり角に隠れて手招きしている播磨を見つけて、ぱたぱたと走り寄っていった。
「・・・あ、あの・・・何か・・・」
「いや、妹さんのアドバイスを参考に新しい漫画描いたんで読んでもらおうと思ってな、
おっと、こんな人気のあるところで見せるわけにはいかねえな、ちょっと人のいないとこ
ろ、(ってどこだ?茶道部部室・・・はイトコがきたら面倒だし、高野だったかにも見られ
ると天満ちゃんにばらされるかもしれねぇ。じゃあ屋上・・・は今日は雨だし原稿が風で
飛ばされちまったらお終いだし、便所・・・っていかんいかん、サボり場所探してるわけ
じゃねえし、どっか適当な空き教室探すか・・・以上0,5秒)どっか適当な空き教室ま
で付き合ってくれねえか?もちろん無理にとは言わないけどよ」
「・・・はい・・・いいですよ・・・っつ」
 そのとき
「∞〆☆÷灯ェ雲♯∴君§◎∈〆ゞ∀付き合※仝ξ±●いいですよってΦ‥★ずが
ぱ!!?」
 という耳をつんざくような叫び声が学校中に響いた。(そして、八雲は全く同内容のどで
かい心の声を目にした)さらに、ずどどどどどと漫画のような音を立てて何かがこちらに
向かってきた。っていうか花井なんだけど。


348 名前:Classical名無しさん :04/02/27 03:56 ID:2Hni18TY
「やややややややややや八雲君、聞いたぞ聞いたぞ。『付き合う』だって?君がこの不肖・
花井春樹以外の男と付き合うなど、ぼ、ぼ、僕には到底納得できない!それもよりによっ
てこんな・・・こんな男なんかと・・・」
「え・・・いえ・・・あの・・・(花井先輩どういう耳の仕組みなんだろう)」
「ちょっと待てメガネ、こんな男とは言ってくれるじゃねえか」
「ああ、ああ、天地神明に誓って何度でも言ってやろう、貴様、八雲君の純真無垢な心に
付け込んでいったい何をした?僕がそのサングラスの下の悪魔のような素顔を暴いてやろ
う。勝負だ!」
「(カッチーン)ほお、そこまで言うからには覚悟できてんだろうな。最近何かと災難続き
でイラついてたからよ、手加減できねえぜ?」
「なんの、愛と正義は必ず勝つ。八雲君、僕が必ず君の目を覚まさせてあげよう。っと、
ここでは人が多すぎる、播磨、どこか適当な空き教室まで付き合ってもらうぞ」
気付くと当然のように人だかりができてしまっている。
「ああ、かまわないぜ」
「あ、あの・・・(ああ、何が何だか)」


349 名前:Classical名無しさん :04/02/27 03:57 ID:2Hni18TY



「ふぅぅぅぅ(←武道家の呼吸)播磨よ、今までの友誼に免じて一瞬で倒してあげよう」
「こほぉぉぉ(←武道家の呼吸のつもり)花井よ、短い付き合いだったがここが貴様の墓
場だ」
 その墓場に指定されたのは机と椅子を端っこまで寄せた美術室、まぁ単に空いていたか
らなのだが。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「(もらった!)」「(今だ!)」
どごっ
「ぐはぁ」「むんっ」
 二人同時に仕掛けたが、やはり武道家と漫画家の差か、体格の差(身長差3a)か、播
磨のほうが壁まで吹っ飛ばされた。そのとき、壁に備え付けの棚の中から作品が落ちた。
「む?」
 一瞬気を取られた花井、それに乗じて播磨が体勢を整え差をつめる。
「くっ、しまった」
「必殺播拳投ぐっ(舌噛んだー)」
 外目から見る分には単なる巴投げなのだが、気合がこもっていたせいか割ときれいに決
まる。しかし、きれいに決まりすぎて逆に花井は綺麗に受身を取るが・・・
 
 ぐしゃ


350 名前:Classical名無しさん :04/02/27 03:58 ID:2Hni18TY

「あ!しまった、ちょっと待て播磨、いったん中止だ」
「あ゛!?いまさら怖気づいたかメガネ」
「いや、何か作品を潰してしまったようだ、いくら決闘とはいえ他人に迷惑をかけるのは
まずい」
「ふん、まあしかたねえ、勝負は預けといてやるよ(くそ、播拳投げがちっとも効いてね
えし)。ところで何潰したんだ?焼き物か?」
「いや・・・これは・・・ガンプラだ」
「は?なんでそんなものが学校にあるんだ?」
「しかし、実際にある以上しかたあるまい。それよりも見ろこの色の塗り具合、素人目に
も相当の出来映えに見えるが」
「確かに、動き出しそうな出来映えだ、しかし、いったい誰が」
「ひょっとすると笹倉・・・」
 花井が「先生」と言おうとしたときに、一人美術室に入ってきた人間は二人にとっては
全く予想外の人物、高野晶だった。
「・・・何してるの」
「た、高野・・・(うわーこれはまずい、この女ならガンプラ作ってそうだし、もし本当に
そうだとしたらあれがあーなって〔天満ちゃん/八雲君〕に悪い印象を与えかねない。頼
む、違うひとのであってくれ!!・・・以上0,2秒かつ播&花シンクロ)」


351 名前:Classical名無しさん :04/02/27 03:59 ID:2Hni18TY
「二人で暴れるのはいいけどちょっと我慢してくれない?」
「な、なんで?」
「コンクールに出す作品の塗装を乾かしているから・・・花井君、後ろに何か隠している
の?見せてもらえない?」
「こ、これは」
「と、ところでコンクールに出す作品って何だ?焼き物か?絵か?」
「潟Tンセット主催の世界選手権決勝大会に出すガンプラなんだけど」
 一瞬沈黙が流れる。次の瞬間男二人は額を地面にこすりつけて土下座した。
「すまねえ、俺と花井とで潰しちまったんだ。ホントにすまねえ」
「すまない高野、僕の不注意だ、そんなに大切なものとは知らず・・・面目無い」

 大の男二人は頭を下げっぱなしにして、晶から繰り出されるであろう非難に身構えた。
 が、一向にかけてくる言葉はなし。あ、あれ?もしかしてそんなに怒ってない?それと
も冗談?と思って二人そろって顔を上げてみると・・・

 そこには、はじめてみる晶の表情があった。二人は「なあんだ高野にも表情あるんジャ
ン!」なんておちゃらける余裕は無く・・・

(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

「(な、なんだ今のは・・・)」
「(くっ、武は平常心を旨とすべし!)高野、本当にすまない、いや、こんな詫びを入れた
ところでどうなるものではないが、この償いは誠心誠意やらせてもらう」
「俺もだ、いまさら言い訳はしねえ。俺にできることなら何でもするつもりだ」
「・・・・・・そう、とりあえず花井君は茶道部部室無期限出入り禁止、そして、茶道部
員とのコンタクト一切禁止ね」
「んがっ!?八雲君、八雲君とのつながりが・・・遠のく」
 花井はぼそりとつぶやくと塩の像になって風化してしまった。そして、晶は今度は播磨
のほうに厳しい視線を送る。


352 名前:Classical名無しさん :04/02/27 04:40 ID:oU3oSbuM
支援

353 名前:Classical名無しさん :04/02/27 11:16 ID:tFg33Y9I
播磨だけ優遇しておにぎり展開にもっていったら
駄作認定。


354 名前:Classical名無しさん :04/02/27 19:17 ID:64ySk3pM
 放課後
花井「八雲君、最近播磨と一緒にいることが多いって噂は本当なのか?」
八雲「…はい。」
花井(本当だったのか、まさかデート?)「それで、一緒にいるときはいつも何をしてるんだ?」
八雲「…(播磨「このことは胸にしまっておいてくれ」)…言えません」
花井(まさか、言えないようなことをヤっている関係だったなんて)
「うあぁぁぁ、うそだぁぁぁ」
泣きながら走り去る花井
八雲が弁解しようとしたときには、既に視界から消えていた。

 夜 道場にて
美琴「どうしたんだ、花井。元気ないぞ」
花井「…大丈夫」
美琴「本当に大丈夫か?なんか目も赤いぞ、…泣いたのか?」
花井「…」
美琴「話してみろよ」
泣きながら今日のことを話す花井
美琴(話してもらったのはいいとして、恋の相談とか柄じゃないんだよなぁ)
花井「周防?聞いてるのか?」
美琴「ああ、聞いてる聞いてる。…しかしなぁ、播磨も八雲も、そんなに軽いやつだとは思えないんだが
聞き間違いか、勘違いなんじゃないのか?」
花井「え、そうか、そうだよな、八雲君が播磨とそんな関係のわけないものな」

美琴帰宅
美琴(あいつの泣き顔を見るのは久しぶりだった、何年ぶりだろう? 失恋か…)

355 名前:Classical名無しさん :04/02/27 19:17 ID:64ySk3pM
翌朝
花井が登校すると、校門のところで既に八雲が待っていた。
八雲「詳しくは話せないんですけど、私と播磨さんは花井先輩が思っているような関係じゃないですよ。
…ただのお友達です。」
花井「そ、そうか、そいつは良かった。ははははは、今日もいい天気だねぇ」

程なくして美琴も登校
花井「機能のは、おまえに言われたとおり僕の勘違いだった。」
満面の笑顔で話す花井
美琴「…あ、そう」
それだけ言って足早に校舎に向かう美琴
花井(なんか、機嫌悪そうだな)
美琴(なんで、私イライラしてるんだろう?)

356 名前:Classical名無しさん :04/02/27 19:20 ID:64ySk3pM
『機能』は、『昨日』だった。
前回も、八雲『を』あんな黒くならないとか書いちゃうし、遂行が足らないなぁ

357 名前:沢近愛理 :04/02/27 19:26 ID:y8K0SXKo
「じゃ、お大事になさって下さいませ。休んでいる分の給与は差っ引いておきますから」
「早く退院できるようにご自愛するんですぞ」
「たまにはゆっくり休むのもいいにゃ〜」
「余り無理しないようにして下さいね」
國生さん、中之井さん、森永さん、辻原さんがそう言って、病室を出て行った。
そう、オレ、工具楽我聞は、仕事中にあるミスをしでかして右足を骨折してしまって入院中
なのである。手術もしたので1ヶ月入院である。はあ・・・参った。
ふと、尿意を催したので、松葉杖をついてトイレへ向かう。
トイレに入って、便器の前に立ったオレはパジャマのズボンを下げて放水開始した。
は〜気持ちいい・・・ずーっとたまっていた尿を勢いよく出すのは気持ちいいものだ。そのとき、
オレはふと奈良君のことを思い出していた。
あの依頼を初めて受けた日の夜・・・彼はオレの大事なモノをフェラしてくれたのである。
あのときも、今のような気持ちいい思いをしたもんだなぁ。またしてくれないかな・・・。
はっ!オレって何てことを考えているのだよ?!自分でも恥ずかしくなってきた。
排尿が終わって、最後の滴をしっかりと振るい落として、再び自分の病室へ向かう。

358 名前:沢近愛理 :04/02/27 19:35 ID:y8K0SXKo
すると、病室の前に2人の男が立っていた。1人はさっき考えていた奈良君、もう1人は・・・
見知らぬ人だった。
「あ、工具楽君・・・入院したと聞いてお見舞いに来たんだよ。大丈夫?」
奈良君がオレを心配するような目で聞いてきた。わざわざ来てくれたのか・・・。何という優しい
人なんだ。ウルウル・・・。
「あ、この子は迫水天馬君。宜しくね!」
奈良君がもう一人の男を紹介してきた。奈良君よりも背が低く、そして童顔の少年だった。
「どうも、工具楽です。わざわざ見舞いに来てくれてありがとう」
オレが笑顔でその迫水君とかいう男に挨拶した。
「ど、どうもー迫水です。同じ高校2年生だとは思えないくらいにいい体してんじゃん」
おや、この子も奈良君と似たようなことを言っているよ。そんなにオレっていい体つきをして
いるのかな。
「じゃ、立ち話も何だから、病室の中へ入ってよ。せっかく来てくれたんだから」
オレが2人を病室の中に招き入れた。
「うわー個室なんだ。さすが、社長なんだねー」
奈良君が驚いたように言う。
「いや・・・この差額代もオレの給与から引かれてるんだけどね・・・」
オレが苦笑いをする。
「あ、これは工具楽君へのお見舞いの品物だよ。口に合うかどうか分からないけど」
奈良君が色々な果物が入った籠をオレに差し出してきた。な、何という心の優しい子なんだ。
1回しか顔を合わせていないのに、見舞いに来てくれたりこのような気遣いをしてくれるなんて。
さすが、オレの初フェラの相手だよ・・・はっ!また、変なこと考えているんだっ!?オレは。
真っ赤になったオレを不思議そうに見る迫水君。そのとき、奈良君が急に頭を下げて
「僕、工具楽君に謝らなければいけないことがあるんだ。あ、あの・・・この迫水君、実は、
僕の今の恋人なんだ。それなのに、前はいきなり工具楽君を無理に犯してしまって。本当に
ごめんね」

359 名前:沢近愛理 :04/02/27 19:47 ID:y8K0SXKo
な、何だってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!???
こ、この2人は恋人同士だったのかっ!オレは奈落の底へ落とされたような思いだった・・・。
「全く・・・奈良ったら、俺のような相手がいるのに、工具楽をイかせてしまうなんてよー」
迫水君が呆れたような顔で奈良君に突っ掛かる。
お、おい・・・・じゃ、迫水君はあの日の夜の出来事も知っているのか・・・。奈良君にフェラされて
射精してしまったことも・・・。
「い、いや・・・いいんだよ」
そう言うのが精一杯だった。頭の中がこんがらっちゃったのだ。
「工具楽君には内緒にしてしまってごめんね。勝手に一方的にフェラしてしまって。工具楽君が
余りにもカッコよかったので・・・」
奈良君が弁解するように言うと、迫水君も納得したような顔で頷きながら
「確かに工具楽って、俺たちとは比べ物にならないほど、ハンサムな顔立ちしてるし、こういい
体つきしてるもんなぁ」
とオレの体をベタベタ触ってくる。はぁ〜オレってそんなに男受けするタイプなのかよ・・・。
「奈良、前にお前が工具楽を襲ったことは許してやるから、その代わりに、俺にも工具楽のアレ
を触らせてくれよ」
迫水君が急にそんなことを言ったものだから、オレも奈良君も思わずむせてしまった。何という
ことを言うのだ、この迫水君はー!それも初めて会う相手に。奈良君も暫く考えたような顔を
すると
「いいよ。じゃ、今日はついでに3Pやらない?迫水君が工具楽君をイかせて、僕は工具楽君に
イかせてもらう」
と言ってきた。2人とも考えることがすげえな・・・。ということは、オレが今度は奈良君のアレを
頂くのか。それも悪くないな・・・。ま、こんなことに同意するオレもオレだけどな。

360 名前:沢近愛理 :04/02/27 19:50 ID:y8K0SXKo
病室のドアに鍵が掛けられ、オレと奈良君、迫水君によるトリプルプレイが始まった。
「入院生活でたまってんだろ?俺が抜いてやるよ」
迫水君が悪戯っぽい笑みを顔に浮かべて、オレの膝に手を掛けた。奈良君はオレの体に
馬乗りになる。丁度、奈良君の股間がオレの顔のところに来るように・・・。
あっと言う間に、迫水君がオレのズボンをパンツごと膝まで引き下ろした。同時に奈良君が
自分のズボンのチャックを開けた。あ・・・白い物が見える。奈良君、ブリーフ派なのか・・・。
「おっ、工具楽、なかなかいいモノ持っているじゃん!俺も完全に皮むけてんだけどよー、
大きさは俺よりも上だぜ!」
迫水君が感動したような声を上げる。でもなー自分のアレを初めての人に覗かれるのはちょっと
恥ずかしいんだよなー。奈良君にフェラされたときも同じような気持ちだったんだけど。
奈良君もパンツの中からアレを取り出して俺の目の前に披露してくる。奈良君のお稲荷さんを
初めて拝むんだ。皮はまだかぶっていたが・・・。
「じ、じゃ、奈良君、頂くぞ」
オレがそう言うと
「う、うん・・・いいよ」
奈良君が承知してきた。少し、アンモニア臭かったが、オレの性欲が上昇してきた。がぶりと
奈良君のソレにかぶりつく。

361 名前:沢近愛理 :04/02/27 19:54 ID:y8K0SXKo
「ん・・・・・あぁっ!」
そして、迫水君もリズミカルな動きでオレを攻めてくる。
まるで、生き物のように絡みつかれ、きつく締め上げられ、擦り合わされて、オレの背筋に小さな
震えが走った。欲望を追い上げることに慣れたかのような、巧みで細やかな指の動きに、オレの
股間のモノが敏感に反応し始めた。
また、オレのフェラに奈良君が悶え声を上げ始める。そんなに上手いのかな、オレって。
「ん・・・・・ああ・・・・っ!」
思わず、オレが喘ぎ声を洩らしてしまった。
「やっぱ、たまってんのだなーっ。ちょっといじってやったくらいで、もうこんなになってやがる」
ルンルン浮かれている迫水君の声。
「迫水君って、とーっても上手いんだよ・・・男の体のことをよく知り尽くしているからね・・・
あぁっ!」
奈良君がハァハァ息を漏らしながらそう言ってくる。そうなのか、この2人はいつもこのように
してセックスしているのだな。少し羨ましい気分になって来た。
「は・・・・はぁぁぁぁぁぁっ!」
今度は、迫水君がオレのモノを自分の口の中に入れて来た。迫水君の柔らかい舌の動きが
オレのモノの敏感な部分を攻めまくってくる。マジで奈良君よりも上手過ぎだ。
・・・・・数分後、オレは迫水君の口の中にたまっていたモノを吐き出していた・・・。そして、
奈良君も時を同じくして、オレの口の中にミルクを放っていた。
「はぁ・・・・っ」
「気持ちよかったね・・・」
「うん」

その後は、汚れた部分を3人で片付けて、2人は帰ることになった。
「じゃ、工具楽君、お大事にね。今日は気持ちいいことしてくれてありがとうね」
「俺のフェラに満足してくれたようだな。今夜はこれでぐっすりと眠れるだろ」
奈良君、迫水君がそれぞれ言って、何と、オレの頬に口付けしてくれたのだ。
國生さん、森永さんのような美人と一緒に仕事出来たり、この2人の少年に愛されるなんて
オレって幸せ者なんだなって思った。窓の外に映える夕日を見ながら・・・。

362 名前:Classical名無しさん :04/02/28 00:31 ID:WDJtt4f.
沢近愛理さんのSSはいつみてもすばらしいですね
感動ものはすばらしい、がんばって下さいね

363 名前:Classical名無しさん :04/02/28 09:13 ID:aj6U1OrQ
SSはSSスレで頼(ヨロ)んだぜ

スクールランブルIf05【脳内補完】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1076661969/

えっちなのはエロパロ板じゃないといけないと思います

スクールランブル@エロパロ板2
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077723024/

364 名前:Classical名無しさん :04/02/28 09:13 ID:aj6U1OrQ
“誤爆”った・・・・!?

365 名前:Classical名無しさん :04/02/28 14:13 ID:tLvhCC6c
誤爆なんだけど誤爆じゃないと言っても
なんとかごまかせる感じ

366 名前:Classical名無しさん :04/02/28 19:10 ID:iEgLLezM
花井と舞の司会で次々と各自の種目が決まっていく。
そして、組み対抗リレー男女各五名を決める段階になった。
女子は円(まどか)、周防、沢近
男子はウメ、花井、麻生、管(すが)までが候補に挙がる。
他のメンバーとして、実は今鳥が早いと言う話が出て、皆が彼を見るが
今鳥は完全個人モードで携帯をいじっていた。
そんな今鳥を見て、天満は前の席の美琴の肩をぽんぽんと叩き、
「ちょいと奥さん、私も出る、って言えば今鳥君きっと出るよ!」
「知るか。だいたいあいつがんな速いわワケ・・・」
そこまで言いかけたとき、ちょうど花井が今鳥にタイムを聞いた。
「100mは?」
「12ちょーど、たしか」
見かけに寄らず足が速いことにざわめくクラスメイトたち。
花井はそれを聞いて今鳥に参加をうながす。
しかし、今鳥は見返りもなしにそんなことはやらんと断った。が―――
美琴の方を見て
「・・・・! あ! やっぱ俺出るワ!」
今鳥、愛のバトンタッチを見返りとして参加決定。
そこで、ふと花井が思い出したように一言。
「・・・・ところで、あいつはどーなんだ? 播磨」
播磨が教室にいないため、クラスメートたちに問い掛けた。
その言葉にクラスメートの反応は様々。

367 名前:Classical名無しさん :04/02/28 19:11 ID:iEgLLezM
『うわ!聞きにくいことハッキリ言うなー』
『実は皆気になってたんだよな・・・』                
『いや〜、でも出ねーだろ〜〜〜〜どー考えても』
不良の播磨はやはりクラスで浮いているようだ。
花井は今鳥に電話をかけてみろと命令するが、今鳥は番号を知らないと返答。
「・・・お前もか?」
花井も番号を知らなかった。
そのやりとりに、こいつら友達じゃなかったのか・・・?とざわめくクラス。
それを聞いていた沢近が、後ろの席に晶を振り返り話し掛けた。
「意外と持ってないんじゃない? ケータイ」
「ううん、もってるよ」
即答する晶。
「・・・・・・・なんでわかるの? アンタまさか・・・」
「番号知ってるから」
あれ? 知りたい? と問い掛けるが、沢近はあっさりと「いらない」と返答。
花井君に教えてあげなさいよと言ったが、
晶は花井には協力する気になれないとため息をついた。
花井のヤル気を見ると気分が乗らないらしい。
段取りが悪いと我慢がならない花井は、ついに堪えきれなくなった。
「こーなったら探し出してイヤでも出場させるぞ!」
舞に後を託して播磨を探しに教室の外へ。
「フン! どーせ屋上で昼寝でもしてるんだろう!」

368 名前:Classical名無しさん :04/02/28 19:12 ID:iEgLLezM
その頃、屋上では―――
「いや〜〜〜ワリーな。ワザワザ呼び出しちまって!」
「いえ、、授業はもう終わってたので・・・」
播磨が、現在友人ランク第一位の八雲をメールで呼び出していた。
ちなみに播磨は相変わらずベレー帽をかぶっている。
「でも驚いたろ? 突然メールで呼び出しなんてよ。しかも屋上」
「あ、ええ、それは・・・確かに・・・」
さっそく原稿を見せて、キタンない意見を聞かせてくれと頼む播磨。
「問題はこのシーンなんだ。クライマックスで主人公がヒロインを呼び止めるだろ?」
「はい・・・」
向かい合ったまま原稿を覗き込む二人。
そこに、播磨を探しに来た花井が到着した。
屋上に立つ男の背中を播磨と確認。
「ヤハリいたか播磨め!!」
しかしそこで播磨の前に女生徒が立っているのに気がついた。
「ん? 誰かといるのか? あれは・・・」
一方、播磨たちは花井が来たことにも気付かず、漫画のストーリー構築を話し合っていた。
「ここでキスしちゃってもいーかな?」
「え・・・あ・・・はい・・・いいと思います」
・・・・・・・・
「・・・?」
何かに気付いた八雲。ふと屋上入り口を見るが、そこには誰もいなかった。
「ん?どーした?」
「いえ、今誰かいたような気がして・・・」
「あ、ワリィ! なんか誤解させちまうかもな。男と女でこのシチュエーションは」
「あ、いえ、それは別に・・・」
特に気にする風も無い八雲。
「でも・・・何か・・・上手く言えないんですが・・・すごい思念が・・」
「は? シネン?」
「い、いえっ、いーんです・・・・」


369 名前:Classical名無しさん :04/02/28 19:13 ID:iEgLLezM
――――そしてそのまま花井は教室に戻ってこなかった。

その夜、胴着に着替えて道場にやって来た美琴。
『結局花井、帰ってこなかったな・・・まさか播磨と何かあったのか・・?』
でもアタシから電話するのもナンだしなー、と呟きながら道場の扉を開けた。
するとそこには。
「!! な・・・こ、これはーーーー!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

迫力満点で縦笛を吹く花井の姿が。
ちなみにゴットファーザーのテーマを吹いている。
なぜか周囲にはハメルンの笛吹きばりにねずみの大群がぞろぞろとついていた。

「・・・俺は・・・体育祭(けっせん)にむけて修行に入る・・・・とめるな・・・」
「え!? け・・・決戦・・?」
そしてそのまま笛を吹いてねずみを引き連れながら、花井は去っていく。
花井ファミリーの旗揚げであった。
「ネ、ネズミ・・・?」



370 名前:Classical名無しさん :04/02/28 19:58 ID:qWTM3Kjg
↑バレ?

371 名前:Classical名無しさん :04/02/28 21:45 ID:AbPJ7Fyc
>>370
たぶん

372 名前:Comic Communication :04/02/28 22:01 ID:XrvHWdDY
SS作ったけどかなり多く区切ってしまったので、3つに分けて気づいた時載せていきます。

一応#68の後の話です。

373 名前:Comic Communication :04/02/28 22:03 ID:XrvHWdDY
ねぇねぇ!すっごいの!八雲が万石のサイン持ってきたの♪」
エッヘンとふんぞり返る天満。
「・・・万石?なにそれ?」
「え〜〜〜〜!愛理ちゃん知らないの〜〜!」
「時代劇の役者だよ。作品は・・・」
「三匹が斬られる」
「それそれ・・・・・・って晶、知ってんだ」
「イェース」
「なんで美琴が知ってるのよ?あんたそういう趣味だっけ」
「違うって。親父が好きなんだよ。夕ご飯後にいっつも見てるから覚えちまったんだよ」
「でも、なんで持ってるのか教えてくれないんだよね。その日はバイトだけのはずだし、きっと店長が八雲が万石好きを見破ってサインくれたんだと・・・」
「「「それは絶対違う」」」
そんなやりとりをしている天満、沢近、美琴、晶の近く(席が隣なので)で一人の男が悩んでいた・・・・

(天満ちゃん・・・万石の事話してるよ・・・天満ちゃんも万石好きなんだ〜・・・ほわわぁ〜〜ん・・・・・って違うだろ!
・・・万石のサインって俺があげたヤツだよな・・・・
ぐぅ・・・心配だ。妹さんが原稿の事言ってないか心配だ・・・・
いやいや、妹さんが天満ちゃんに言うわけない。
天満ちゃんには内緒って言ったはずだ。・・・・言ったよな?・・・・アレェ?・・・・・・・・・・・ヤベェ・・・ダンダン自身ナクナッテキタ・・・)

いつの間にかHRが始まっていた。
担任が出席を取り、連絡事項を言う。
(しかたねぇ。妹さんに一度会いに行くか。もう一度お礼言いたいしな)
HRが終わり、授業が始まるまであと2〜3分。
さすがに無理なので1限目の後に行くことにした。なぜなら、1学期に少し休みすぎて単位がやばいのだ。


374 名前:Comic Communication ☆間の悪い男、播磨拳児☆ :04/02/28 22:03 ID:XrvHWdDY
播磨は1限目終了後すぐに八雲の教室へと向かった。
――――――が、移動教室なので不在でした。
(・・・・・・・・・次の放課行くか・・・)

2限目終了後すぐに八雲の教室へと向かった。
――――――が、
「お〜い播磨〜!どこ行くんだ〜〜!次は体育だぞ〜〜!」
(クソッ!)

3限目終了後は時間がないので(体育の為)、しかたなしに体操着で行った。
――――――が、絃子に捕まり終了。
(イトコの奴、絶対わかってて引き止めただろ)


キーンコーンカーンコーーーン


375 名前:Comic Communication ☆播磨拳児。漫画描いてる不良☆ :04/02/28 22:04 ID:XrvHWdDY
結局、昼放課になってしまった。
幸か不幸か天満から漫画の事はまだ聞かれていなかった。
播磨はすぐさま八雲の教室へ行く。
昼放課ということでかなり賑わっていた。
一応、1−Dに到着した。が・・・・
(どうやって妹さんを呼べばいいんだ?さすがに入るわけには・・・)
そこまで考えてなかった播磨。
そうやって悩んでいると、一人の女生徒が出てきたのでこの女性に呼んでもらう事に決めた。
「あの・・・・・」
女生徒は一瞬ビクッっとしたように見えたが、気のせいだろう
「塚本八雲を呼んでくれ」
数歩後ずさりしたあと、コクコクと頷き教室に戻っていった。
(?)
腑に落ちないが気にせず八雲が来るのを待った。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

(なんか俺を見てる奴多くねぇか?)
たしかに播磨という校内・・・いや、市内でも有名な不良である男が1年の教室にいるのだから異様に見えるのは必然である。
噂や体格だけならまだいいが・・・一般の高校生には普通装備しないサングラスを掛けているのだからいっそう目立っていた。
自分には疎いところが播磨の良い所であり悪い所でもあるだろう。
野次馬が増えてきた頃、さっきの女生徒が恐る恐る出てきた・・・・なんか、今にも泣きそうである。
「あ・・・・・あの・・・・・、塚本さん・・・・・・・・・・・教室にいない・・・みたいです」
「・・・・・マジ?」
と言って、ガバッと教室内を見る。・・・が、それらしき人物は発見できなかった。
播磨の顔を見て教室内の生徒の何人かはビクッっとなったのも、気のせいだろう。

376 名前:Comic Communication ☆ピョートル元気かな・・・・・☆ :04/02/28 22:05 ID:XrvHWdDY
「どこ行ったか知らねぇか!?」
と、肩に手を置き女生徒に詰問した。そのため凄く怯えてるようだ。
「え・・・・えっと、ごめんなさい・・・・・場所知らないん・・・です。最近昼放課に・・・なると・・・・・教室から出てるから・・・たぶん外で・・・・食べてると・・・・・・・・」
もう彼女は半泣き状態で、途切れ途切れであるがなんとか言うことが出来たみたいだ。
「クソッ!」
朝からずっと空回りしていて、思わずそんな言葉を放ってしまった。
(なぜこうもタイミング悪いんだ!?)
だんだんと播磨の顔に苛立ちが見えるようになってきて、周りの生徒の恐怖の的になってきた。
(しょーがない。まず中庭でも探してみるか)
膳は急げ。
「ありがとな」と一言女生徒に言い残し、中庭に向かおうとした。
しかし、それは実行されなかった。
「あ・・・播磨先輩じゃないですか」
と声を掛けられたからだ。
声の主は
(たしか・・・・サラだったかな?ピョートル達の事でお世話になったはずだ。・・・こいつ、妹さんの友達だったよな)
「どうしたんですか?こんなところで」
(妹さんがどこにいるか知ってるかもな)
「妹さん・・・じゃなかった、塚本八雲がどこにいるか知らねぇか?」
サラは目を数回パチクリさせ驚きを隠せなかった様子だ。


377 名前:Comic Communication ☆サラ。八雲想い☆ :04/02/28 22:07 ID:XrvHWdDY
「え〜と、八雲なら茶道部にいますよ。いつも私と一緒にそこで食べてるんです。今日は八雲がお茶係でしたから先に行きました」
「助かった!サンキュー!」
すぐさま茶道部にダッシュ!が、
「播磨先輩」
また呼び止められてしまった。
「ん?」
「どうせなら一緒に行きませんか?私も茶道部に行きますので」
「あ・・・あぁ」
一緒に行くのが嬉しいのか、サラはご機嫌になった様子だ。
そして播磨とサラは教室前をあとにする。
その前に、先程言い忘れていた言葉を女生徒に言った。
女生徒は唖然としていた。まさか、お礼を言われるとは思ってもみてなかったのだろう。
もともと義理高い男であるが、普段の素行の悪さのせいでソレを知るのは絃子ぐらいだ。
播磨はここにやり残したことはもうないので茶道部に向かった。それを多くの観衆が見送った。


「播磨先輩・・・八雲に何の用ですか?」
「え?・・・・・えっと・・・・・・・たいした用事じゃねぇんだが・・・」
播磨の歯切れが悪いのは当然だろう。自分の書いた漫画の事を天満ちゃんに言わないでくれ〜〜〜〜っと、念押ししにいくだけだ。
それに、漫画の事をあまり話したくなかったのもある。
「先日、妹さんに世話になってな。で、言い忘れたことがあったからそれを言いに来ただけだ」
サラはその言葉に安心した。
「それにしても・・・・・播磨先輩のおかげで八雲に近づく人減っちゃったかな」
「?」
「独り言ですから」



378 名前:Classical名無しさん :04/02/29 00:19 ID:WKl1dEdE
ナイス、ヤクモンSSイイ!(・∀・)
支援、てーかもう遅いか。
まだ途中かな?

379 名前:Classical名無しさん :04/02/29 01:37 ID:.PIJqZWM
>>378
ヤクモンSSではないだろよ

380 名前:Comic Communication ☆茶道部って和室じゃないのか・・・・・☆ :04/02/29 04:49 ID:XrvHWdDY
>>379の続き


「先輩、着きましたよ」
と言ってガラガラーっと扉を開ける。
「あ・・・サラ。・・・やっと来た」
「遅くなってゴメンネ。あと、お客さん連れてきたよ」
サラの後から部室に入る播磨。
「ヤァ・・・・・先日はどうも」
と、わけがわからんアイサツをする。
突然の訪問者に八雲の思考が停止したようだ。
「で、その事で少し話がある・・・・」
ぐぅ〜〜〜〜〜
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

播磨のお腹が鳴った。三人の沈黙。
「ぷっ・・・あはははははは」
「サラ・・・・・笑っちゃ悪いよ・・・・」
と言いつつ八雲も笑いを堪えているみたいだ。
カァァァーーーー。
(しまった。今昼飯時間だった・・・・)
八雲に言う事に夢中になってて全然気づかなかったのだ。

381 名前:Comic Communication ☆いつものお昼ご飯は水道水☆ :04/02/29 04:51 ID:XrvHWdDY
やっと、笑い終わったサラが質問してくる。
「播磨先輩、お昼ご飯は?」
「ねぇよ」
「なら私の少しあげますよ」
「・・・・・イイ」
「実は私、ダイエット中でして、半分食べてくれると助かります」
もちろんサラのダイエットはウソなのだが、播磨は信じたみたいだ。
「・・・すまねぇ」
「えっと・・・・私のも・・・・いいですよ」
と、八雲。
「妹さんもダイエットなのか?」
こんな事、女性にとって禁句だと思うのだが、そんな乙女心わからないのが播磨だ。
「えっと・・・・はい」
「二人とも。助かるぜ」
サラは八雲の言動にクスクスと笑いながら
「私、お皿と箸持ってくるね」
と言い、すぐに持ってきた。
そして、お皿に盛られる料理の数々。
いつも昼飯抜きの播磨にはサラと八雲が仏様のように見えた。
たいして親しい間柄の友人などいなく、助けてもらう機会がないので妙に恥ずかしい。
装った料理は水道水を掻き込む毎日がウソのように豪勢だ。


382 名前:Comic Communication ☆おねえさん。名前なんだろ?☆ :04/02/29 04:52 ID:XrvHWdDY
「くぅ〜〜〜〜!ありがてぇ〜!!」
「そこまで泣かなくても・・・・・よかったら毎日いいですよ」
「・・・さすがにそれは・・・・・」
「少し多く作ってくるだけだしね〜。八雲」
「え・・・・あ・・・うん」
「まさか・・・二人とも弁当作ってんのか!?」
「そうですよ。八雲のお料理なんて食べたくても食べれない人ばっかりですよ。」
「サ・・サラ・・・・」
(手料理か〜)
知り合いの女性の料理など食べたことあるのはお袋と絃子の気まぐれしかない。
あとは、コンビニやココイチなどばかりである。
(いや、あった。・・・・・あの時は、おねえさんの世話になったな)
1学期終盤の時を思い出す。
(そうか・・・・おねえさんとの約束の為にも漫画描いてるんだな・・・・)
最後に交わした
『ちゃんとマンガ描くんだゾ・・・』
という言葉。
(どうして・・・あの時・・・・漫画を描いてる理由がわからなかったんだ・・・・)
編集者の人にダメな部分を指摘され、その指摘の解決方法がないのに苛立っていた播磨。
その苛立ちが自分にとって当たり前の事をわからなくしていた。
(おねえさん!俺、ちゃんと描くぜ!)
と、別の事でも泣いていた。


383 名前:Comic Communication ☆自分の世界に入りすぎ☆ :04/02/29 04:54 ID:XrvHWdDY
・・・・・ぱい・・・
・・・せ・・・・ぱい・・・・・
「・・・・・・先輩・・・?」
「ん?」
思いっきり自分の世界にトリップしていた。
「だから・・・食べないんですか?」
二人とも自分の料理に期待と不安があるので、播磨が食べるのが気になってるようだ。
「じゃあ、いただきます」
ちゃんと手を合わせていたので、結構礼儀正しい。
そして、食す。
「うめぇ!」
美味しくてガツガツ食べてしまっていた。
「メチャクチャうめぇぞ!」
その言葉に嬉しくなって、サラと八雲も食べ始める。


384 名前:Comic Communication ☆お昼ご飯食べて超ご機嫌☆ :04/02/29 04:56 ID:XrvHWdDY
「ごっそうさん!」
「先輩、食べるの速いですよ」
コクコクと頷く八雲。
「いや〜。こんなウマイの久しぶりだったからな〜。二人ともありがとな」
素直な意見を恥ずかし気もなく言う播磨。
「八雲と私・・・どっちが美味しかったですか?」
と、意地悪な質問をするサラだが
「どっちもウマカッタぞ」
と即答だった。
サラとしてはもう少し困って欲しかったかなと・・・・思っていたのだが。
八雲は八雲で赤くなっている。
「そういえば・・・・天満ちゃ・・・・・妹さんのお姉さんの料理はどれだったのかな?」
「え?・・・・姉さんは作ってませんけど・・・・・それが?」
「いやいや・・・・ちょっと気になっただけで・・・・・お姉さんの分も妹さんが作ってるのか」
「・・はい・・・・姉さんは全然料理出来なくて・・・・・」
「な・・・・なにぃ!?」
勝手に天満ちゃんを想像で創っていた播磨としてはかなりショッキングであった。
「あ・・・・・・でも・・・・最近・・・カレーを作れるようになりました・・・」
(カレー!・・・まさか・・・・俺がカレー好きなのを知っていて!)
播磨の中では、天満が料理下手だけど播磨の為に頑張ってカレーを作っている姿が・・・・・
(マイハニー!俺はいつでもお前の味方だぜ!)←?


385 名前:Comic Communication ☆カレーと天満でK.O☆ :04/02/29 04:57 ID:XrvHWdDY
「・・・・播磨さん?」
「・・・え?・・・俺?・・・・カレーは好きだけど!?」
「?・・・・・播磨さんはカレーが好きなんですか?」
またトリップしてました。&全然話聞いてませんでした。
「あはは〜・・・・じゃあ、八雲ちょうどいいんじゃない?・・・・たまにカレー弁当作ってくるでしょ」
「それは・・・姉さんが・・・・」
(ま・・・・まさか!カレーは天満ちゃんの手料理か!?・・・・スゲー食べたい・・・。・・・・しかし、いっぱしの不良としてはお弁当をねだるのは・・・・・。しかし、背に腹

は・・・・・。いや、しかし・・・・。だが、しかし・・・・)
苦悶の末、めちゃくちゃ小声で・・・・・
ボソボソ(「カレーなら食ってもいいぞ・・・・・・」)
どちらにも聞こえないような声だったが、サラには微かに聞こえたみたいだ。
「じゃあ・・・・先輩のリクエストはカレーですね」
「?・・・サラ?」
「だから・・・・・カレーをとっても食べてみたいな〜だって。・・・・ですよね?播磨先輩」
多少言葉が付け足されているが、言った意味合いは同じなのでコクコクと頷く播磨。
「え?・・・・それって・・・・」
「明日のお弁当頑張ってね」
顔が赤くなる八雲。
一人勘違いがいるが・・・・知らない方が幸せだろう。
なぜなら、カレー弁当を作っているのは天満じゃなく八雲なのだから。


386 名前:沢近愛理 ◆S.LYCTtk :04/02/29 05:56 ID:jnGVnY76
【奈良】スクールランブルなりきりスレ別館【健太郎】
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1078000880/

新しく、奈良くんのために別スレを立ててあげました。
奈良くんが好きな人たちは今後はこちらへお願いします。

387 名前:Classical名無しさん :04/02/29 07:33 ID:CAf14WDE
5で規制?
それとも6かな。

388 名前:Classical名無しさん :04/02/29 09:37 ID:eq3MNC9g
もう播磨茶道部ネタはうんざりです。

389 名前:Comic Communication ☆絃子は従姉弟☆ :04/02/29 12:38 ID:XrvHWdDY
>>385の続き〜

そんな事を話している間に二人とも食べ終わり、食後のお茶を啜る。
播磨は熱い緑茶。八雲とサラは紅茶を。
「しっかし、ここにはなんでもあるよな。茶道部だから抹茶しかないと思ってたんだが・・・・・」
「まぁ・・・・顧問が刑部先生で部長が高野先輩ですから・・・・・」
「たしかに・・・・」
晶は別として絃子は播磨の同居人である為、その言葉だけでわかった。
そして、お茶も空になり始めた頃
「そういえば、先輩・・・八雲に用があるんじゃなかったですか?」
と不意に言うサラ。
(忘れてた・・・・・・)
「そうだった・・・・えっと・・・妹さん」
「あ・・・・はい」
・・・・・・
・・・

全然続きが来ない事に八雲はハテナ顔をしている。
播磨はチラチラッとサラの方を気にしているようだ。
「えっと・・・・二人で話したいんだが・・・・・」
「私は仲間外れですか?」
と頬を膨らませるサラ。それに困る播磨。
「別にそういうわけじゃないんだが・・・・」
「あはは〜冗談ですよ。私は片付けしてますよ」
と、食器類を洗いに行った。

390 名前:Comic Communication ☆あの日を思い出してください☆ :04/02/29 12:39 ID:XrvHWdDY
で・・・・妹さん・・・・漫画の事なんだが・・・・・」
「あ・・・・・はい・・・面白かったです」
「いや・・・そうじゃなくて・・・・・・漫画の事はお姉さんには言ってないよな?」
「?・・・・・言ってませんが?」
「そ・・・そうか!」
ボソボソ(「こんなこと・・・・姉さんには言えませんけど・・・・・」)
「ん?何か言ったか?」
「い・・・いえ!・・・何でもないです!」
「それで悪いんだが、この事は天満ちゃ・・・お姉さんには内緒にしてて欲しいんだ」
「は・・・はい・・・・・」
「あ〜・・・・それとだな・・・妹さんのおかげでまた漫画を描けるようになったんだ。・・・・ありがとな」
ポカ〜ン・・・・・と唖然となってしまった八雲。
「私は・・・・思ったことを言っただけで・・・・・」
「いやいや・・・・それが嬉しかったんだ。あの時、妹さんに見てもらわなかったら漫画描くのやめてたかもしれねぇ。もう少しで大事な約束を破ってしまうところ

だった。本当に助かった」
「大事な約束・・・・・ですか」
「俺を助けてくれた人と交わした約束だ。これだけは絶対破れねぇ!」
「・・・・・その人は・・・・・男の人ですか・・・・女の人ですか?」
「?・・・女の人だが?」
「・・・・そうですか・・・」


391 名前:Comic Communication ☆播磨君は万年金欠☆ :04/02/29 12:39 ID:XrvHWdDY
あ〜・・・それでだな・・・・・前も言ったが、原稿できたらまた見てほしいんだ。ダメか?」
「え?・・・・私でいいなら」
「その時は・・・・よろしく頼む!」
「こ・・こちらこそ・・・よろしくお願いします」
二人とも頭を下げるのがなんとも微笑ましい。会話が終わった頃、外から話すサラ。
「せんぱ〜い。やくも〜。もういいですか〜〜?」
「・・・もう大丈夫だ」
ガラガラーっと扉を開け入るサラ。
「本当、すまねぇ」
「いいですよ〜。その代わり、私のお願い一つ聞いてくれませんか?」
「む・・・・・」
しばし考え。
「・・・・・わかった。だが、お金の掛かる事以外だ」
「じゃあ、また明日・・・ここに来てください」
と微笑みながら願い事を言ったサラ。
「え?そんなんでいいのか?」
「えぇ。その代わり、絶対ですよ。約束やぶったら酷いですよ」
「お・・・おぅ」
「よろしい。あ・・・・もうそろそろ教室に戻らないと、授業始まっちゃいますよ」
「もう、そんな時間か」
「二人とも出てください。忘れ物はないですか?」
3人一緒に部室を出て鍵を閉める。


392 名前:Comic Communication ☆これで終了☆ :04/02/29 12:40 ID:XrvHWdDY
「では、播磨先輩。約束破らないで下さいね。私達は職員室に鍵を返しに行ってきます」
「おう」
「また今度」
「播磨さん・・・・頑張ってください」
手を振り、二人と別れて自分の教室を目指す。
朝ではどうなることやらと思っていたのだが、案外いい日だったと感じた播磨。
スキップなどはしないものの、足取りは軽い。
「さ〜〜〜て!頑張るとするか!」
キーンコーンカーンコーン
「やべぇ!急がねぇと!」
そして、走って教室へ向かう播磨の姿があった。

追伸:廊下は走らないようにね



393 名前:おまけ :04/02/29 12:41 ID:XrvHWdDY
「私の大事な生徒の世話になったようだね」
「ん?なんの事だ?・・・イトコ」
「『さん』をつけろ。しかし、ケンジ君もなかなかやるねぇ」
「だから何の事だ?」
「本当にわからないのか?まぁ、それが君のいいところではあるがね。後輩は大切にしたまえ」
「あ〜。そういう事か。てかなんで知ってんだ?」
「あまり私を舐めないでくれよ」
「わけわかんねぇよ」
「世話になるということは、その人に魅力があるということだ」
「みりょく〜?そんなの俺にあるわけねぇだろ」
「君もまだまだ青いねぇ・・・ま、頑張りたまえ」
(魅力か・・・。私も君の世話をしている一人なのだがね)

394 名前:Classical名無しさん :04/02/29 12:49 ID:XrvHWdDY
長くなってすみませんでした。
八雲好きのSSですが、気にしないで呼んでくれると嬉しいです。
汚してごめんなさい。

あと、訂正箇所が・・・・>>385の8行目が途中で切れて10行目になっちゃってます。

あと2つSSを考えているんですが、いつになるやら・・・・。
途切れ途切れに載せて迷惑かけてごめんなさい

395 名前:Classical名無しさん :04/02/29 12:50 ID:eq3MNC9g
・・・既視感?前に見たSSと内容が変わんない。
加えて、播磨が出てるのに面白くない。キャラの持ち味殺してる感じ。
虫酸が走る。
BAD JOBでした。


396 名前:Classical名無しさん :04/02/29 13:40 ID:mxK9NOLE
>>394
お疲れ様。
所々文章が読みにくかったから、読みやすい表現を心がけるといいかもしれない。
次も頑張ってください。

>>388=>>395
気に入らないにしてももう少し言葉を選べ。

397 名前:Classical名無しさん :04/02/29 14:28 ID:7el1Zyio
>>356
GJでした。あー、早く花井を意識する美琴がみたいなぁ・・・
>>394
同じくGJ!残りの2つも早く読みたいです。

>>396
>>1の通り、スルーヨロ


398 名前:Classical名無しさん :04/02/29 14:37 ID:lGdi1Mac
>>394
お疲れ様っす。
最近本編でも動きがあったばかりだから、タイムリーなSSでGJですた。
次も期待しております。

399 名前:Classical名無しさん :04/02/29 17:19 ID:9xYPtR.U
>>394
お疲れさまッス。
名前欄を柱のように使う手法は上手く決まると
とてもいい感じですねー。
そして、やはりサラは小悪魔チックですか。
なんか八雲は最近遊ばれている感じがするよー(;´Д`)


以下偉そうにダメだしー

地の文が薄いですね。
会話をメインにつなぐとテンポは良くなるけど
状況がわかりにくくなってしまう諸刃の刃。
シチュエーションとしては使い回されている感があるので
状況描写は少なくてもいいと言えます、が

>「・・・・・その人は・・・・・男の人ですか・・・・女の人ですか?」
>「?・・・女の人だが?」
>「・・・・そうですか・・・」

この箇所はもう少し言及して欲しかったです。
おにぎりとしては重要なところですからね。

あとは>>38あたりを一読するといいかもしれません。


あー、最近書いてもいないのに偉そうなことばかり……
長文、スレ消費、失礼しました。


400 名前:Classical名無しさん :04/02/29 23:46 ID:mxPzUsEc
>>394
おつかれさんです。会話だけのほうが八雲や播磨などの表情や状況を
想像とかできておもしろかったです。のこり二つも楽しみにしてます。

401 名前:Classical名無しさん :04/03/01 03:00 ID:HttE1s2M
>>395 BAD JOB だって・・・。ププ・・・。なんてつまんない表現するんだろうね。
>>394 とても面白かった。結構ありそうな展開だよね。

402 名前:Classical名無しさん :04/03/01 03:45 ID:bg23PwtM
       _n n_
  _、_  .(  ll  )    _、_
( ,_ノ` )  `/ /ヽ  ( <_,` )   >>394
(    ̄ ̄___/ ヽ___ ̄ ̄   )   グッジョブ!次も期待してるよ
 \   丶     /     /    

403 名前:Classical名無しさん :04/03/01 16:07 ID:chu0zdas
>>394
これが原作なら、

3人が部室の扉を開けると高野晶が立っていた。

みたいなな(引き)オチが好きかも。


あ、でも・・・皆はどう思うかはわからないけど
私は・・・こういうSSは好き・・です・・・。

次回作も期待ー。

404 名前:推敲中 :04/03/01 18:53 ID:Yp5bss6k
書き終わったはいいけれど、テキストにして34kbという長文になってしまいました。
やっぱ半分ずつ分けて投下するべきでしょうか?
あと連続投稿規制を避けるための適当なスレを探さないと…

405 名前:Classical名無しさん :04/03/01 22:03 ID:Yp5bss6k
人、少なすぎ…
仕方がないので、独断で投下開始します。

内容的にはイマイチ花美?

興味のない方はスルーでお願いします。

406 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:05 ID:Yp5bss6k

 休日は繁華街。
 とは些か言い過ぎの感もあるが、その言葉に偽りがないことは確かだ。
 駅前やショッピング街は若年層を中心に本日も盛況この上ない。
 残暑も下り坂、暑すぎず涼しいというわけでもない、まさに季節の変わり目。
 モデル体型は見目麗しく、ショートカットの髪を流して道を歩く女の子。
 ロングスカートにノースリーブシャツ、白でまとめ上げた彼女の服装は
この時期でも夏を感じさせてくれる。
 そう、ご存じ周防美琴もそんな休日を享受していた。
 時刻は既に昼を回りきり、食事を終えた人々がエンターテイメントを求めて
町に溢れかえっている。


407 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:06 ID:Yp5bss6k

「……それにしても」
 歩く先々はカップル、カップル、カップル、カップル……
 何かイベントでもあったのだろうか、彼女の目の前はツーマンセルだらけだ。
「やっぱり今日は止めときゃよかったかな……」
 予定では彼女の親友である沢近愛理と二人でショッピングのはずだった。
 特に買いたいものもなかったが、愛理がストッキングを見て回りたいと強く希望していたため
町を散策するつもりで同行に同意したのがつい先日。
 突如、予定が変わったと言ってキャンセルしてきたのが昨日の夜のことだ。
「そういや、前にも一度ストッキングって言ってたような……」
 夏の終わり頃にも確かそう息巻いていたことがあったことを思い出す。
 結局、どんな目的で買ったのかは分からなかった。
 一度聞こうとしたが何故か黙りこくって話にならなかったのだ。
(どこのストッキングでもいいだろうに……)
 そんなことを本人の前で言おうものなら猛烈な反撃が予想される。
 愛理は特にファッションにはうるさい。
 彼女自身だけに収まればそれでいいのだが、時には美琴にまで勧めてくるのが厄介だ。
 やれもっと短いスカートを履けだの、もっと胸を強調する服を着ろだの、元がいいのだから
もっと着飾れだの。
(はぁ……大きなお世話だっつーの)
 言われて満更でもないが、どうにも性に合わないのだ、そういった服装は。


408 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:07 ID:Yp5bss6k

「まだかなり早いけど、もう帰るか」
 足を止め、携帯電話で時刻を確認した美琴は一人そう呟いた。
 別段目的があってやってきたわけではない。
 ただ、なんとなく予定通りに行動してみたくなり、そうしてみただけだった。
 今日は予定を組んでいたためか、朝から昼にかけて(自分でも驚くほど)暇だったのだ。
 真面目馬鹿な幼馴染みのように休日も予習復習などそれこそ馬鹿らしいし
夕方からは道場へ行くつもりだったので朝から鍛錬も休日がもったいない。
 そこまで考えてやってきたは良かったが――
「オ〜ゥ、そこのキレーなオネーサーン。オ一人デスカ?」
 もう三度目だろうか。
 美琴は深いため息をついた。
 愛理たちと一緒にいるときも声をかけてくる輩は多かったが、それが自分一人でもこう頻繁だと
そろそろ追い払うのも億劫になってくる。
「ココであったも何かのフェイト。チョットそこいら…ってミコちんジャン!」
 無視を決めて歩いていた足を止める。
「……はぁ……、何だって休日までオマエと顔を付き合わさなきゃなんねーんだ、今鳥」
 振り向いた先にいたのは、金髪でサマーセーター、装飾類の豊富な軟派男。今鳥恭介だった。
「何故ってそりゃ俺たちは運命の赤いタイトロープで綱渡――」

 ゲシッ


409 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:07 ID:Yp5bss6k

「それを言うなら『赤い糸』だろうがっ。あと『ミコちん』って言うな!」
「だってミコちんはミコちんじゃん。ミコちん以外アリエネーよ」
「名字で呼べばいいだろ!名字で!」
「えーっ、天満ちゃんとかはミコちゃんって呼んでんジャン。何で俺はダメなわけ?」
「あ〜〜〜、もう! 塚本は塚本、今鳥は今鳥!とにかくこれから、は………」
 ふっと自分が妙に視線を浴びていることに気が付く。
 それもそのはず、いきなり路上で始まった夫婦漫才は、つかみはともかくボケもツッコミも
なかなかの切れ味。
 路上パフォーマーとまでは見られていないようだが、昼下がりのコンシューマー達には
足を止めて見ている人たちもいる。もちろん好奇の視線で。
「どったのミコちん?」
「ちょっ、こっち来い今鳥っ!」
 衆目の前で立ち振る舞える友人達とは違い、美琴はこういったことに弱い。
 疑問顔の恭介の腕を掴むと、美琴はとりあえず手近な店に入っていった。



410 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:08 ID:Yp5bss6k

「なんだ、デートがしたいならそうい――」

 ゴツンッ

「さっきから痛いよミコちん」
「そう思うなら変なことを言うな」
「でもさぁ、どーみてもこれってデートに見えねぇ?」
 入った店は喫茶店だった。
 店内の雰囲気も、出てきたケーキも実に女の子向きな「甘さ」を多分に含んでいる。
 当然、客層も女性客ばかり。男性客はちらほらしか見受けられない。
 そしてその男性客は総じて女性同伴。つまりはそういうことである。
「…………帰るか」
「まぁ待て美琴」

 ゴンッ

「ミコちんって言わなくても殴るんだ…(メソメソ」
「呼び捨ての方が、なお悪いわ!」
「だったら、ミコちんでいいね」
「〜〜〜っ勝手にしろ!」


411 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:08 ID:Yp5bss6k
 変な形で引き留められ、とりあえず美琴は目の前のケーキに再び手をつける。
 目の前の男は何が楽しいのやら、やたらとニコニコ(?)している。
(ったく、金髪にキャンセルされて金髪に誘われるだなんて、今日は金髪デーかよ)
 目的もなかったとはいえ不本意なこの出会いは、訳の分からないことを考えさせられる。
 黙々と成り行きで頼んだケーキセットを片づけていると、珈琲だけを頼んだ(自分も
紅茶だけにすべきだったと今更思ったが)恭介が口を開いてきた。
「で、これからどうしよっか?」
「…はぁ?」
「いや、まだ昼だし。どっか行こうよミコちん」
「……あたしはこれ食べ終わったら帰るつもりだよ」
「えぇ〜、ミコちんからデートに誘っておいてそれは無いジャン」
「………………」
「いや、だって、ほら。この店に連れ込んだのってミコちんで、俺じゃないっしょ?」
 不穏な空気を感じたのか恭介は矢継ぎ早に言葉を続ける。
「それにまだ時間もいっぱいあるしさ、買い物とかだったら俺荷物持つヨ」


412 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:08 ID:Yp5bss6k

 確かに日はまだ高い。
 いつものメンバーでこの時間に帰るとか言い出すのは、行動予測の不可能な天満ぐらいだろう。
(……だけど今鳥と一緒でもなぁ)
 正直に言うと恭介は苦手だ。
 そもそも軽薄な男はあまり好きではない。
 何度も町で声をかけられるたびに自分の気持ちを再確認させられる。
 軟派の類を何とも思っていない愛理が時々宇宙人に見えてくることもあるぐらいだ。
(まぁ悪いヤツじゃないってことは分かるんだけどな)
 最近では教室でもよく声をかけてくる恭介を、そこらの軟派男と同一視することが
ほんの僅かであるが減りつつある。
 本当に、馬鹿で、スケベで、根性のない、どうしようもない男だが不思議と
憎めないところがある、と思ってしまう。
 鬱陶しいとは思いつつも、彼女が恭介の相手をしてやっているのは
彼女の美徳の一つである「人を内面で判断する」という考え方があるからだろう。


413 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:09 ID:Yp5bss6k

「……まぁアンタの言い分も一理あるな、確かにココに連れ込んだのはあたしだし」
「だろだろー? ジャ、決まり。ほら、さっさと行こうゼ」
「お、おい。チョット待てよ」
 皿に食べかけのモンブランを四分の一ほど残し、美琴は席を立たされた。
 ぐいぐいと手を引っ張る力強さは日頃の彼からは想像も付かない行動力だ。
 勘定をさっさと(恭介が)済ませ店を出る。
 そこでようやく美琴は握られた手を振りきった。
「ったく、そう焦らなくても逃げやしねーよ」
「フッ、今鳥流デート術『押してダメならもっと押す』。術中に嵌ってきたな(ニヤッ」
(……やっぱアホだ、こいつ)
 独り言のつもりだったのだろうか、はっきりと聞こえてきたその言葉は
美琴に承諾したことを後悔させるのには十分だった。
 とはいえ、一度言い出したことを引っ込めるのは彼女の嫌うところである。
 何とかこの男から諦めさせられないかと思案すること暫し。
「じゃあ、買い物に付き合ってくれよ今鳥」
「オーケェイ、荷物持ちなら任せてくれ!」
 フンッと気合いを入れる恭介を後目に美琴は歩き始めた。
 実際に買い物をするつもりはさらさら無い。
 つまり荷物を持たせるようなこともないだろう。
 第一嫌がらせに重いものを買うなどとアホらしい。
 彼女の目的は買い物ではなく、恭介自身が自発的に自分から離れていくことだ。
 そうして美琴は、とある店に入っていった。



414 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:09 ID:Yp5bss6k


 誤算だった。
 大きな計算ミスだった。
(まさか、ここまで馬鹿だったとは……)
 陰が伸び始めている道を悲しくも二人連れだって歩く美琴。
 繁華街からは既に離れ、現在は帰宅の途の真っ最中。
 隣の馬鹿は何が楽しかったのか、終始ご機嫌だ。
(なんで、こう、こいつは平気なんだよ。アイツだったら確実におかしくなってるぞ)
 今日の午後の流れを思い出してみる。


415 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:09 ID:Yp5bss6k

 最初に入った店はバリバリのファンシーショップ。
 ショーウィンドウに、遊んで食って寝て人気者という巫山戯た設定の黄色い大きな熊が
ででんと構えているような、見るからに野郎禁制な雰囲気がいっぱいの店だ。
 牽制拿のつもりで入った店だが、この時点でヤツは想像以上だった。
「おおぉ、猫とネズミの奴だよ。これのヌイグルミってあったんだ。
お、こっちの電気ネズミは鳴き声が出るんだって」
 ちょこんと鎮座しているその黄色いネズミ(?)をいろいろといじくる恭介。
 程なくして「ギャキャーッ」とあまりかわいくない鳴き声を電気ネズミはあげた。
「わははははっ!これって初期のゲーム版の鳴き声ジャン。すっげー、超レアだよ」
 何が面白いのかネズミ片手に笑い転げる。
(……なんだよこのリアクションは)
 かわいい人形達に囲まれて、どれがいい、どれがかわいい、どれが気に入った
と品評したことは美琴にだってある。
 というよりも、店に入って美琴がとった行動はまさにそれだ。
 男同伴でこんな店に入ったことは二度しかないが、そのどちらのパターンにおいても男達は
終始リアクションに困っていた印象があった。
 それなのに、目の前の金髪はどうだろうか。
 こちらが振る話にもきちんと返してくる、それだけでなく彼自身からもどんどん話を振ってくる。
(……こいつは、強敵だぜ)
 場馴れしている雰囲気も感じるが、それ以上にこの手の話題そのものに順応している。
 そう感じた美琴は適当に冷やかして、店を後にした。

416 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:10 ID:Yp5bss6k

(もっと直接的に訪れにくい場所じゃなきゃな……)
 婦人服専門店、化粧品店、ケーキバイキング、etc etc。
 およそ、野郎が縁の無い店を片っ端から当たってみる。
 だが結果は芳しくなった。
 最後の砦、ランジェリーショップに何食わぬ顔をして入ろうとした恭介に
とうとう美琴は全面降伏した。


417 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:10 ID:Yp5bss6k

「はぁ〜〜〜」
「お、疲れたのミコちん?」
「……いや、なんでもない」 
 対極的な足取りで歩を進める二人。
 速いとはいえないが遅いわけではないペースで歩いていたため、気がつけば
近所では割と大きい公園に差し掛かっていた。
(今日は散々あたしが引っ張りまわしたって形なのに、な……)
 夕方から予定があるから帰るといった美琴に恭介は不満声一つもあげなかった。
 何やら恭介自身も、今日は偶然あそこにいたとかで休日は十分に堪能できたそうだ。
 最初の目的を言えるはずもないが、何となく最後のほうは自分も楽しんでいた
そんな気さえする。
(少なくとも、今日一日は有意義に過ごせたかな?) 
 学校では知らなかった、恭介の新たな一面を今日だけでもいろいろと見れた。
 軽くて、お調子者。何かといえば胸とかそんなことばかりしか考えていないと
思っていたが(いや、実際そうだが)見かけ以上に気配りが細やかで甲斐性があり
意外と優しい面もあることがわかった。
 軽い夫婦漫才がほぼ永続的に続いていたこと。
 客観的に見れば、このことが二人の関係を最も端的に象徴しているだろう。


418 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:11 ID:Yp5bss6k

 公園の中に入っていく。
 何処まで着いてくるつもりかは知らないが、恭介はまだ隣にいる。
(家がどこかは知らないけど、ここいらで別れなきゃなー)
 そうは思うがなんとなく、これから道場へ行く、と言うのが憚られる。
 別に道場まで付いてきてもかまわないが、向こうには質実剛健を体で表した男
花井春樹が予定より遅い自分の到着を待っているだろう。
 そんな春樹と恭介が顔を合わせれば必ず一悶着起こる。それは間違いない。
 しかも、そのシチュエーションだとまるで自分が連れてきたみたいだ。
(それだけは防がないと)
 誤解されたくない。
 どちらに対しての気持ちかは本人も分からない。
 一人はただの幼馴染み、もう一人は最近話すようになった男友達(?)だ。
 それ以上の気持ちは何もないはず。
 自身に念を押す。
(……ダメだなぁ、臆病になってる。)
 夏のあの一時から幾ばくか日時は経っている。
 一方的な想いだったが、その気持ちさえ表すことなく散っていった恋心は
どうやらまだ尾を引きそうだ。
 不意に涙腺が刺激される。
(ヤバッ…)
 隣の男だけには悟られないようにそれとなく視線を変えてみる。
 その変えた視界に子供達が入る。
 どうやら恭介も美琴を見ておらず、無邪気に笑い合う子供達を見ているようだ。


419 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:11 ID:Yp5bss6k
「ミコちんってさー、子供の頃はどんな感じだった?」
「ぇ?」
「小学校の頃とか。やっぱそのころから今みたいに胸が大きかっ――」

 ポカリッ

「んなわけあるか」
 動じていた心に突如来た質問は思わず拳を振るってしまうものだった。
 だがそのことが良かったのか、今の美琴はいつもの彼女だ。
 弛みかけた涙腺も元に戻っている。
「いや、胸の大きな娘って小学生ぐらいからグングン大きくなるパターンが
多いらしくてさ。ミコちんのことだから8歳ぐらいで既にブラジャーを――」

 ゴッ

「いい加減にしとけよ、今鳥」
「〜っつー、冗談だって。手加減してくれよ〜」
「はっ。オマエはどこまでが冗談かわかんねーんだよ」
 もちろんちゃんと手加減はしている(つもりだ)。
(人を乱暴者みたいにいうなよな)
 不満には思いつつも、言葉に非難の色は少ないことを察する美琴。
 なんだかんだといって彼女がポカポカと気軽に叩ける相手は春樹以外では恭介しかいない。
 その事柄は様々なことを意味するのだが本人は全く気が付いていない様子……。


420 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:12 ID:Yp5bss6k


 たらたらと歩いて公園の中程まで入ったところで、美琴は違和感を感じた。
(いや、違う……)
 違和感ではない、既知感だ。
 今とは視点の高さが遙かに違うが、同じ景色を見た覚えがある。
 夕日になろうとしている太陽も、まるで同じ軌跡をトレースしているかのようだ。
 泣き声が、聞こえた。
(そう、こんな泣き声を聞いたような気がする)
 わんわんと泣き叫ぶような声ではなく、雨が降る前のような湿度の高い空気を感じさせる
心からの悲しみを表した泣き声だ。
 気になり歩を止める。
「どしたの?」
「…泣き声、聞こえないか今鳥?」
 昔の、何か苦々しいものが心を引っ掻く。
(そうだ…、凄く身近なヤツだ。聞いたことが、ある)
 だが、肝心なことが思い出せない。
 あのとき、泣いていたのは誰だろう……。
「ぁー、言われてみれば。さっきのガキんちょかな?」
 ミコちん耳いいなー、と続ける恭介の言葉も耳に入らない。
 確かにその声は子供のものだ。それも男の子。
 変声期を迎えていない甲高そうな声は、何故か小さいころのアイツを思い出させる。
「……さっきの子達ってさ。遊んでなかったっけ?楽しそうに、一緒に」
「ガキなんてさ、そんなもんジャン。遊んでいても急に喧嘩したりさー、ってどこいくんだよ
ミコちん!?」
 気が付けば再び歩き出していた。


421 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:12 ID:Yp5bss6k

 行く先は変更している。
 足は声がする方、泣き声の元へと自然に向かっている。
「おいおーい、まさかガキのケンカに加わるつもりな――」
「そうだ」
 返事もそこそこ、振り返ることもなく美琴は歩く。
 理由は分からない。
 とにかく現場へ向かわなければいけない。
 何故こんなにも、焦りにも似た気持ちになるのか。
 どうしてこんなにも、他人面している恭介がむかつくのか。
 理由は全く分からない。
「カンケーねえじゃん。それに俺たちがいけば余計にややこしくなるって」
 ぴたっと足が止まる。
 まるで撃鉄のように恭介の言葉は美琴の頭に打ち下とされた。
 既知感にリアリティが彩色される。
「……そっか」
 思い出し、理解してきた。
 恭介にとっては何気ない一言だったのだろうが。
 その一言こそが決定的だった。
 始まりがいつかは分からない。
 聞いてもアイツは教えてくれないだろう。
(どーして忘れちまってたんだろうなぁ……)
 あのとき、泣き声は聞こえていなかった。
 誰も泣いていなかった。
(でも、心の中であたしは泣いていた)


422 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:12 ID:Yp5bss6k


 ずっと、男の子同士で遊んでいるものとばかり思っていた。
 偶然ここを通りかかったあの日もそうだった。
 男の子達の中にアイツはいなかった。
 先に道場へ行ったんだろうと思った。
 私も行かなくちゃと思った。
 でも、男の子達が話していることが、アイツの名前が出ていることが気になった。
 聞き耳を立ててみた。
 男の子達が悪口言っていることが分かった。
 全部アイツのことだった。
 カッとなった。
 止めさせようと思った。
 飛び出した。
 けど、既にそこには誰もいなかった。
 遅かった。
 次の日からアイツは無視され始めた。
 止められなかった。
 がんばったけどクラス全員を相手にするのは分が悪かった。
 悔しかった。
 とても悔しかった。
 無視をさせている男の子達に腹が立った。
 それに従っているクラスメイトにも腹が立った。
 文句の一つも言わないアイツにも腹が立った。
 それ以上に、何もできない自分に腹が立った。
 そして
 アイツは学校に来なくなった。



423 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:13 ID:Yp5bss6k

「そーだよ。いきしケンカ止めに行くとかマジでちょっと焦ったゼ」
 別に子供同士のケンカだろうし、止めに行っても怪我をすることはないだろう。
 でも、そんな馬鹿っぽいことに関わろうとするのは恭介の価値観ではありえないことだ。
 美琴が行くというのに自分だけはここにいる、または帰るという選択肢も選べない。
 よって彼女自身が行くことを止めてくれるのがベストだ。
「………………」
 説得は幸い成功したようだ。
 もう彼女が歩き出す気配はない。
 心なしか見える背中が寂しそうに感じるが、そこはきちんとフォローするつもりだ。
 せっかくのデートも終わりが悪ければ台無しになってしまう。
 経験豊富な恭介理論らしい考え方だろう。
「ま、アレだよ。仮にさぁ、ケンカがイジメに繋がっていったとしても
イジメなんて受けるヤツが気合い入れればすぐ解決するもんだって」
 ぴくっと美琴の肩が震える。
 反応があったことに気をよくした恭介は続けて話す。
「逆にさ。誰かが守ってやったり、お節介を焼く方がずっとイジメが続いたりして大変だって
聞いたことがあるし。こういうときは放っておくのも間違ってねーよ」
「……あのときも、そう言っていた奴等が……いたなぁ」
 ぎすぎすしていた空気が収まっていく。
 恭介はそう感じていた。
 それは決して間違いではない。
 ただ、大概にして嵐の前というのもな静かなものだということを恭介は気が付かなかった。
「大体さー、イジメられている方にも悪いところがあるんだよ。だからイジメられ――」
 ぞくり、と背中を何かが駆け上がった。
 美琴との距離はおよそ三尺。
 恭介は意識せずに一歩後ろへ下がった。その刹那――


424 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:15 ID:Yp5bss6k

 ゴウッ

 何かが目の前を通り過ぎていった。
「えっ?」
 目を見張った。
 何故か恭介は美琴の後ろ姿ではなく、顔が視界に入っている。
 それもそのはず。
 さながら回転する花弁のようにスカートを舞わせて美琴が半回転していたのだ。
 伸びきった腕と掌を突き出すような形という奇形を伴って。
「イジメられたヤツが悪い、そう言いたいのか今鳥」
 驚くほど冷めた声。
 これが先程まで逢瀬を楽しんでいた(と恭介は信じて疑わない)同一人物の声だろうか。
 体勢を整えながら美琴は近づいてくる。
「ちょっ、待っ――」
 格闘技やスポーツなんてアホらしい、といつも思っている恭介だが
この時だけはそんな余裕はなかった。
(何でマジギレしてんのミコちん!? ってヤバ。近すぎる!)
 咄嗟に稼いだ一丈の距離はもう一間ほどになっている。
 初撃を避けられたのは、はっきり言って運だ。
 もう二度はないだろう。
 腰溜めに構えた姿勢から飛んでくるものは何だろうか。
 それが何であれ、目視することは適わず自分は昏倒させられるだろう。
 走馬燈のように頭の中で思考がゆっくりと駆けめぐる。
 美琴の、姿勢が変わった。


425 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:15 ID:Yp5bss6k

 ブンッ
 パシィッ

 恭介は思わず目をつぶってしまった。
 痛いのは誰だってイヤだし、ガチンコの経験が少ないものなら当然だろう。
 一秒、二秒、三秒待ってみた。
 いや、実際に三秒待っていたのかどうかは分からないが体感的にだ。
 しかし、何も起きていない。
 痛みどころか、未だしっかりと二本の足で立っている。
「そこをどいてくれ、一条さん」
「それはできません、周防さん」
 耳朶に響くは、聞き覚えのある二つの声。
 恭介はゆっくりと目を開けてみた。
 果たしてそこで彼が見た二人は、まるで演舞のように綺麗な突きを繰り出している美琴と
その大きくない拳をしっかりと受け止め掴んでいる編み込みの女の子、一条かれんだった。


426 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:16 ID:Yp5bss6k

「えっ、一条……何で」
 疑問は自然に口から出た。
 この場にいるはずのない女が、あり得ないことをしている。
 目の前の光景は彼の思惑の外の出来事だ。
「……話は、後です今鳥さん」
 かれんは一瞬たりとも視線を変えることなく恭介に答える。
 それがどういうことか、今、どんな状況なのかやっと恭介にも分かってきた。
「もう一度言う。一条さん、そこをどいてくれ。あたしは今鳥に話がある」
「話があるだけならどきます。でも、話だけじゃ、ないですよね」
 一見すると彫像のような二人の姿だが、この会話の間にも力の込め合いは緩んでいない。
 ぎりぎり、と歯が、骨が擦れ合うような音が聞こえる。むろん音など実際にはしていないが。
「どうしても、引いてくれないってことか」
「さっきのと今のこれは、明らかに本気でした。黙って見過ごすことはできません」
 拮抗が崩れ始める。
 掴んでいただけのかれんはその受け止めた拳を押し出し始めた。
「くっ!」
 ここに来て美琴の顔が苦み走ったものに変わる。
 よくみると、拳はただ押し返されているだけではなく、同時に強く握り込まれている。
 片手でリンゴを握りつぶすかれんの握力を知っている恭介だけに、美琴の表情に思わず
共感してしまう。
「引くのは周防さん、あなたです。この場は退けません」
 伸びていた美琴の腕はもう半分まで押し返されている。
 力量の差は明らかだ。
 素人の恭介の目から見ても、腕力の点においては美琴が勝っているとは思えない。


427 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:16 ID:Yp5bss6k

 バッと美琴は捕まれていた拳を振り切る。
 と、同時に半間ほど間合いを広げる。
「そうか……」
 捕まれていた手をぷらぷらさせる美琴。
「……はい」
 肩に提げていたポーチを地面に置くかれん。
「いや、チョット待てって、二人とも」
(おいおい、まさかこの二人)
 イヤな予感がする、いや違う、イヤな予感しかしない。
 恭介はその予感に従って声を上げたが二人の耳にはもう聞こえていないようだ。
 静かに一つ息を付くと構えをとる両者。

「だったら押し通る!」
「させません!」

 戦いの火蓋は切って落とされた。


428 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:17 ID:Yp5bss6k


 もう何手目になるだろうか。
 十手目までは覚えているが、それ以降はあやふやだ。
 息もかなり上がっている、疲労のピークは近い。
 乱れかける呼吸を整え、目の前の長身の女の子を見やる。
 相手も顔色がいいとは言えない、お互いに疲労が蓄積されていると言うことだ。
(やっぱり、強いですね)
 体勢はレスリングスタイルを維持しながら、相手の動向を窺う。
 流れは序盤から大きく変わり、虚実を絡め合うフェイントの応酬となっていた。
 ぎゅっと掌を握り、広げる。
 幾多の練習試合、公式戦の試合でもここまでの緊張感は感じられない。
 大きく深呼吸をする。
 勝機を掴むため、改めて相手と自分の格闘スタイルの差を考えてみる。


429 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:17 ID:Yp5bss6k

 掴み、投げ、極める、それが自分のWRESTLING(レスリング)だ。
 近接、特にグラウンドは独壇場。
 かの人類最強の男と評されている方もレスラーだ。
 対して相手は中国拳法。
 打撃、投げ、極めの3つを併せ持っているオールレンジ。
 日本に伝わっている空手の始祖とも言われている古来からの格闘術。
 やはりどう考えても勝負は間合いの取り合いだ。
(接近できたのは二度、つまり私は二回周防さんを倒していないといけない)
 ラフプレーの多い相手との対戦経験が功を奏した。
 なんとか打撃の雨をかいくぐり、その広い懐までたどり着けたのは合計二回。
 単純な腕力なら自分が上。
 クラッチを切られることはまず無い。
 そう思って飛び込んだ一回目は掴みにいった腕をたたき落とされてしまう。
 ならばと相手のフェイントの打撃を貰いながら潜り込めた二回目は
腕の戻りより早く掴みかけたというのに見事な体捌きで切られてしまう。
 レスラーというわけでもないのにだ。
 かれんは自らの鍛錬の足りなさを痛感していた。


430 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:18 ID:Yp5bss6k

「正直、ここまでやるとは思ってなかった」
 今までの沈黙を破り、美琴が話しかけてきた。
「レスリングなんて所詮スポーツ、そう思っていたことを謝るよ」
「レスリングは本来『闘い』という意味です。侮って見られては、困ります」
 世間のレスリングに対する一つの偏見、それをされてはかれんも黙ってはいられない。
「古くは古代ギリシャ時代からの格闘術です。中国拳法にだってひけはとりません」
「いや、悪い悪い。気を悪くしたのなら謝るよ」
 その声はひどく現状に合っていなかった。
 まるで待ち合わせに遅れた友人が話しかけてくるような、そんな気軽さが感じられる。
「たださ、強いなって、そう思ったんだ」
 視線も雰囲気も変えず、ただその言葉だけがフラットさを醸し出している。
 そこまで話すと美琴は、すぅっとゆっくり構えを変えていく。
 流れるような動作はまるで舞い。
 隙だらけのような動きはその実隙など無く、美しさだけが存在している。
「次で最後だ。きっちり決める」
 彼女の意が伝わってくる。
 願ってもない、こちらもへとへとだ。
「こちらも、全力で行きます」


431 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:18 ID:Yp5bss6k

 相手との距離はおよそ二間、この間合いでは掴みようもない。
 そして美琴の構えを観察する。
 重心を明らかに後ろに位置し、片足を浮かせるような形。
 今まで見たことのない奇妙な構えだ。
 その構えの名前は分からないが意味するところは理解できる。
(後の先……ですか)
 おそらく遮二無二に掴みに行こうとする自分にカウンターを入れるつもりなのだろう。
 あの構えからはそんな雰囲気が感じられる。
 ならばどうする。
 決まっている、先の先だ。


432 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:19 ID:Yp5bss6k

 ざっざっと足下の土をならす。
 今日の服装と、場所が良かった。
 グレーのキュロットスカートにスニーカー。
 これなら今からやることにも支障はない。
 問題は試合ではおろか、練習でもやったことはないことをするという点だけだ。
 というかコーチにこんな話をした日には、追加メニューを叩きつけられるに違いないだろう。
 ゆっくりとこちらも姿勢を変えていく。
 そこで思わぬところから声がかかった。
「一条、もういい。ミコちんも止めてくれよ。こんなことにマジになるなって」
 少し離れた場所にいる恭介がまるで懇願するかのようにこちらに向けて喋っている。
「なんかさ俺が悪かったんだろ?謝るからさーもう――」
「今鳥!黙ってろ!!」
「今鳥さん!黙っていてください!!」
 意図せず二人の声は調和を奏でた。
 その二人の気迫に押され、恭介は続く言葉を失う。
(今鳥さんに何て思われても、これだけは止められない)
 姿勢を完全に変えたかれんは美琴に視線を向ける。
 そこに見えるのは不適に笑う対戦相手だ。
 おそらく同じ気持ちなんだろう、かれんはそう思わずにはいられなかった。
 事の発端に恭介は確かにいた。
 だけど、今の二人にはどうでもいいことだ。
 ただ目の前の相手と戦いたい、そして勝ちたい。
 今、二人の気持ちは一つだった。


433 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:18 ID:Yp5bss6k

 ドンッ

 まさにそんな効果音が適切と言えるだろう。
 かれんは美琴に向かって一直線に飛び出した。
 彼女がとった構えとはクラウチング。
 あの陸上競技などでみられるスタート法だ。
 まるで張力の限界まで引き絞られた矢が発射されたかのように、かれんは美琴に急接近する。
(狙いは一点!)
 今まで掴もうとしていたのは全て胴体、腰回りだ。
 だが、それでは遠い。
 よって狙いを変えた先は足。
 片足タックルからグラウンドを奪い、アキレス腱固めなどに派生させる。
 これが二度にわたる苦渋の末、かれんが導き出した結論だ。
 間合いは既に一尺。
 後の先を選択した結果か、美琴の対応は数瞬遅い。
 かれんは速度を落とすことなく足を掴みにかかる。
 シュッと素早く足に腕を絡ませ、次はグラウンド。
 そのつもりで絡ませるために振った左手が、どかっと何かにぶつかる。
「ぐっ!」
「えっ?」
 互いの口から漏れる声。
 勝負は次の瞬間決まっていた。
「んりゃゃゃゃあああ!!」
 気合一閃、放たれた手刀はかれんの頸根に吸い込まれていった。


434 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:19 ID:Yp5bss6k


「どれくらい、気を失っていましたか?」
「よくわかんねーけど30秒ぐらいかな」
「……そうですか」
 時刻はとうに夕方になっていた。
 紅く赤く染まっていく公園の土の上、二人の女の子は何をするわけでもなく
ぽかーんと沈んでいく太陽を見ていた。
「……完敗です。やっぱり周防さんは強いですね」
 しばらく経ってかれんはそう口を開いた。
 仰向けに見る逆しまの太陽はどこかひどく懐かしくて、自然と笑みがこぼれていく。
「いや、ありゃこっちの負けだ。あたしはほんのチョット運が良かっただけ」
 その言葉には一欠片の謙遜も感じられない、心からの本音だろう。
 それ故に少し癪に障る。
「む、それじゃ私に運がなかったって言うんですか?」
「最後のアレ、あたしは避けることも防ぐこともできなかった。だからあたしの負けだ」
 ますます持って納得がいかない。
 あのタックルはしっかりと防がれたではないか。
 現に地面に寝転がっているのは自分だ。
 考えがそこまで至り、不満を口に出そうとしたところで美琴が続ける。
「ほら、あたしの今日の格好って、スカート長いでしょ?」


435 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:20 ID:Yp5bss6k

「うむ、つまり合気における袴の役割をしたということだな」
 ばばっと二人して声のする方に向き直る。
 ちょうど美琴の背後に位置するところに彼はいた。
 白い胴着を真っ赤に染め上げ、何故か腕組み仁王立ち。普段かけているメガネを外しているのは
かれんにとっては珍しい姿。真面目が服を着て歩く男こと花井春樹がそこにいた。
「いや、なかなかにいい試合だったぞ。特に最後のやつはこちらも感極まりそうになった。
おしかったな一条君。周防がそんな長いスカートを履いていなかったら、目測が狂うこともなく
君は確実に周防の足を掴めていただろう。いや、実に残念。それにその前のあの妙手、あれも――」
 誰も聞いていないことを勝手にべらべらと喋り続ける春樹。
 突如やってきた解説魔をただただ見上げる続ける美琴とかれん。
 そんなおかしな空間がチョット続いて、ふっと隣の美琴が気になりかれんは横を見てみた。
(あ、怒ってる……)
 美琴とは親しいわけではない、むしろさっきまで殴り合っていたかれんだが
何となく彼女が怒っていることが分かる。それも隙あらば蹴りが飛ぶな、という程度まで分かる。
「花井」
「――が、僕だったらって、どうした周防?」
「いつから見てた?」
「むむむ、いつからだったか…………あ、そうそう。確か周防が捕まれそうになって
夢中で一条君の腕を払っていたあたりだ」
「テメエ、割と最初の方からじゃねーか!」
 その後は隣で聞いていた自分にもよく分からない言葉が続いた。
 早口にまくし立てていた言葉の中に恥ずかしいとか、見てんじゃねーとか、ぶん殴るぞとか
少々物騒なことも含まれている。


436 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:20 ID:Yp5bss6k

「あの、周防さん」
「あ〜、なんだ、一条(ゼーハー」
 一種の無呼吸運動をうち切られ、春樹に向けていた形相でこちらを振り向いた美琴にちょっと
びっくりするかれん。
「あの、怒らないで聞いて欲しいんですけど、周防さんと花井さんって、えと、付き合――」
「「ただの幼馴染みだ!」」
 素敵なハーモニーが流れる。
「ったく、どいつもこいつも、二言目にはそれだ。どこをどう見ればそんな関係に
見えるんだっつーの」
「全くだ、僕の想い人は唯一人。塚本八雲君のみ!こんながさつで女らしくもない
大和撫子の対極――」

 スコーンッ

 投げたものはパンプスだろうか、当たり所が悪かったらしく春樹は蹲っている。
「あー、一条」
「えっ、あっ、はい。何ですか周防さん」
 ぼうっと蹲っている春樹を見ていたかれんは不意に声をかけられ戸惑った。
 それに先程から美琴の口調が変わったことも戸惑いに拍車をかけている。


437 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:21 ID:Yp5bss6k

「そこでさ、小さくなって泣いているヤツを捕まえて、この公園を出て真っ直ぐ行ったところにある
道場に行っててくれねーか?」
 指さす先にいる人物は、先程の一喝が効いていて黙っているものとばかり思っていた恭介だ。
「ううぅ、怖いよー。ミコちん怖いよー。一条怖いよー。(メソメソ」
 思わずあぅと口に出すかれん。
「何か、もの凄く怖がられているんですけど……」
「気にせず、ひっぱっちまえ」
「そ、そんなこと!できま、せん……」
「あぁもう、仕方ねーなー、ちょっと耳貸せ一条」
 ぼそぼそと美琴が口にするのは一条にとっては赤面キーワードばかりだ。
 聞くだけで真っ赤になったかれんは思わず目を見張り美琴へ振り返る。
 そこには同じように真っ赤になっている美琴がいた。
「こっち見んなって、ほら行って来い一条」
 座ったままの姿勢で背を押され、かれんはよろめき立つ。
「でも、こんな、その、周防さん……」
「いいから言う!」
 正気を疑うような考えだが、確かに彼には効果的だろう。
 ただ、想像するだけで耳まで赤くなりそうなのに、それを本当に美琴はやれるのだろうか?
 そして自分も。
 俯きながらかれんは恭介に近づいていく。


438 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:22 ID:Yp5bss6k

「い、今鳥さん。あのです、ね」
「ひぃぃ、俺かっ、今度は俺なのか!ついに俺の番が回ってきたのか!?」
「落ち着いてください、今鳥さん!」
 あわあわと慌てふためく恭介を力ずくでかれんは取り押さえる。
「周防さん、そのことはもう怒ってないそうです」
「……マジで?」
「マジです」
 ほっと恭介は一息ついた。
 その安堵の姿は自分から見てもはっきりと分かる。
「それでですね、あの、これから、(ゴニョゴニョ」
 美琴と同じようにかれんも恭介の耳に身を寄せ囁きかける。
 恭介のそばに寄ることも恥ずかしいが、それ以上にこんな内容を大きな声で言う方が
遥かに恥ずかしい。
「マジか!!(キュピーン」
「……マジ………です…」
 最後の方は掠れるような小声になったというのに、恭介はその全てを余すことなく聞き入れ
やおら、かれんの肩をがしっと掴むと
「よくやった!」
 目をきらきらさせながら賛辞の言葉をかれんに贈った。
 さっきまでの臆病風はどこ吹くものか、すくっと立ち上がると恭介はかれんの腕を掴み
走り出した。
「いくぞ一条!ぐずぐずするなっ!」
「い、今鳥さん!?」
「うぉぉぉぉー、ソープオブキングダムー!ニルバーナはそこかぁ!」
 この元気溌剌っぶりはちょっと納得いかないが、力強く握ってくれるその手は
心身ともに疲れたかれんにはとても心地よかった。
(今日のデートは結局ダメになっちゃったけど、これはこれでいい……かも)
 夕日を背に浴びながら、かれんも恭介の歩調に合わせるように走り出した。


439 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:23 ID:Yp5bss6k


「……行ったか」
 最後に恭介が喚いていた言葉はよく分からないが、とにかく行ってくれたようだ。
(しっかし、一条もよくあんなこと言えたなぁ)
 自分が発案したことだが、自身では絶対恭介には言えないだろう。
 どう考えても恥ずかしすぎる。
「ふぅ、さてと、問題はあたしの方だが……」
 今までずっと座りっぱなしだった美琴はゆっくりと立ち上がる。
 ゆっくり、ゆっくり、生まれたての子鹿のようにゆっくりと両の足で大地を踏む。
「立てるまでには回復したのか」
「……花井」
 声をかけられるとは思っていなかった。
 さっきの一投は割と会心の出来だったからだ。
 もう少し春樹は蹲っていると思っていた美琴は少し驚かされていた。
「何を驚いている周防?」
 ほれ、と投げたパンプスを手渡される。
「あんがと。いや、もう少し黙っているかなーと思ってたからさ」
「ふん、男 花井春樹。あれしきのことでいつまでもダメージが残る分けなかろう」
 そういって目の前の男は胸を張る。
 いつからだろうか、この男がこうやって自信満々に胸を張るようになったのは。
 そしてその姿を頼もしいなと感じ始めたのは。


440 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:23 ID:Yp5bss6k

(って何考えてんだあたしゃ)
 愚にも付かない考えをうち切り、意識を外界に戻す。
 そこにはこちらに背を向け屈んでいる春樹の姿があった。
「やっぱり効いてんのか?無理すんなって」
「それはこちらの台詞だ。さ、早く乗れ」
(……何言ってんだこいつ?)
 イマイチ目の前の男の言っていることが分からない。
 乗れというのは春樹に乗っかかるということなのだろうか。
「何やってんだ花井?」
「見て分からないのか、おぶってやるから早く乗れと言っているのだ」
「……なんであたしがオマエにおんぶされなきゃなんねーんだよ」
「じゃあ、歩けるのか周防?」
「………………」
 反論できなかった。
 自分の体は自分が一番よく分かっている。
 確かに今の体では満足に歩けない。
 かれんが意図せず放った一撃は、あれから少々時が経ったというのに
未だ美琴の片足を痺れから解放してはくれなかった。
「し、仕方ねー。借り1だ」
 美琴はゆっくりと春樹の背中にもたれかかっていった。


441 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:24 ID:Yp5bss6k

「もうちょっとしっかり前に乗れ、重くてずり落としてしまう」
「重いとか言うな!」
 手に持つパンプスで頭をひっぱたいてやろうかと思ったが、ぐっとこらえる。
 今の春樹は自家用車だ、むかついたからといって叩いても仕方がない。
 自らにそう言い聞かせる。
 あたりは静かだ、他に歩いている人もいない。
 夕日に染まった町並みをゆっくりと歩いていく。
 普段とは違う視点で見る道々は先程のデジャビュを蒸し返していく。
「……なぁ花井」
「なんだ?」
「子供の頃って、覚えてるか?」
「ああ、覚えているぞ。周防が初めて溺れたときとか。あのときはって暴れるな周防!」
「余計な事は思い出さなくていーんだよ!」
 じたばたと春樹の背中で暴れる美琴。
 今度こそ目の前の頭をぶん殴ってやろうかと思ったが、再びぐっとこらえる。
 そもそも、こんな朴念仁に昔話をさせたことが間違っているのだ。
 自分の求めている答えなんて言ってくれるはずがない。
 そう思うと、諦めに似た気持ちが沸き上がってきた。
 結局あのころを未だ根に持っているのは自分だけなのだ、と思わず自虐的になってしまう。
 現にこうして自分を背負っている男は強く凛々しく成長した。
 この広い背中をかつて自分が守っていたなんて誰が信じてくれようか?


442 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:25 ID:Yp5bss6k

 道場が見えてきた。 
 あれから一言も話すことなく歩いたためか、思っていたよりも早く着くようだ。
 道場の方ではきっと恭介がわいわいと騒ぎながら自分の到着を待っているだろう。
 あの約束もどうしたものか考えなければなるまい。
 流石に言葉通りに実行する気にはならない、恥ずかしすぎる。
 そんなことを考えながら、痺れていた方の足を少し動かしてみる。
 ぴくぴくっと動く足はまだ少々感覚が鈍いが、もう歩けないことはないだろう。
「さっきの話だが」
 少しだけ歩く速度を落とし春樹は口を開いた。
「僕は忘れたことがないぞ」
「……ふん、毎回毎回オマエに助けられているからな。そりゃ忘れないだろうよ」
(何を言い出すかと思えば、またその話か)
 美琴は少々げんなりした。
 言い出したのは自分だが、何度もその話を振られては不快にもなる。
(足の痺れもとれてきたことだし、イッパツここで殴っておくか)
 問題はパンプスで殴るか、素手で殴るかだ。
 悩むこと数秒、美琴は素手に決めた。


443 名前:Love Deluxe :04/03/01 22:25 ID:Yp5bss6k

「そうじゃないよ」
 次の不埒な発言に合わせて殴るつもりだった手は、振り上げた位置で止まる。
 聞き慣れた男の声が、まるで初めて聞く声のように感じる。
「僕はずっと覚えている」
 口調の違いだと気が付いた。
 その喋り方は最近では全く聞かない幼いときの春樹の喋り方だ。
「ありがとう、ミコちゃん」
 ゆっくりと手を下ろす。
 反らしていた上体も弛緩していく。
 しばしの無言。
 アスファルトを踏みしめる音だけが鼓膜を振動させる。
 美琴は何も言わず春樹の首筋に顔を埋めた。
「うぉ、どうした周防?」
「なんでもない」
「何でもないなら顔を上げろ、髪がこそばゆい」
「なんでもない」
「……やれやれ、貸し2だぞ」
「うるさい、だまれ」
「聞こえているじゃないか、ったく。このまま道場にいくぞ?」
「………(コクリ」
 とんでもない一日だった。
 金髪につきまとわれたと思ったら、レスラーと異種格闘技戦。
 最後は幼馴染みにおんぶ。
 本日の予定はもう滅茶苦茶だ。

 でも
 こんな日も悪くない。
 今日はとても楽しかったのだから。


444 名前:Classical名無しさん :04/03/01 22:53 ID:As1.nkYw
417からの分岐で今鳥×美琴エンドキボン

445 名前:星三つや! :04/03/01 22:56 ID:xvBQ9CvE
>>406-443
・・・ちょっと待て、俺的に近年稀に見る素晴らしいレベルのSSなのだが。
今鳥との突然のデートに始まり、一条の乱入による異種格闘技戦を経て
花井との心の交感に至る起承転結の構成が抜群。
キャラの性格や喋り方も原作のイメージを損なう事無くそれでいて枠に
はまる事無く生き生きと描けている。
過去の話や設定を違和感なく絡ませているのも上手い。
文句のつけようのない大傑作と認定させていただく。
ぜひ次回作も期待したい。

とりあえず声を大にして

                 ∩
                  ( ⌒)      ∩_ _  グッジョブ!!
                 /,. ノ      i .,,E)
             / /"      / /"
   n グッジョブ!!   / / _、_   ,/ ノ'
 ( l     _、 _   / / ,_ノ` )/ / _、_     グッジョブ!!
  \ \ ( <_,` )(       / ( ,_ノ` )     n
   ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ      |  ̄     \    ( E)
     /    /   \    ヽ フ    / ヽ ヽ_//



446 名前:花井嫌いなんだよなあ…… :04/03/01 23:18 ID:bg23PwtM
>>405
でも
   n                n
 (ヨ )              ( E)
 / |    _、_     _、_    | ヽ
 \ \/( ,_ノ` )/( <_,` )ヽ/ / good job!!
   \(uu     /     uu)/
    |      ∧     /

447 名前:Classical名無しさん :04/03/01 23:31 ID:YQ5.p6rQ
>>405
乙ー……ってすげえ。
長くなるとどうしても話が散漫になりがちなのですが、きっちりまとまっているし、
表現の難しいバトル部分もしっかりと流れになっているし。
どうやっても短くなるわ原作らしさがでないわの自分としては羨ましい限りです。
次も期待してますですよ。

448 名前:Classical名無しさん :04/03/02 00:03 ID:64ySk3pM
おもしろかったです。グッジョブ!!

449 名前:自分は花井好き :04/03/02 00:18 ID:Tloq.mLE
>>405(□ヮ□)!!!GJ!!!(≡∀≡)
…凄すぎです。花美今一の4人すべて生き生きしてる!
キャラの登場のタイミングもばっちし。
笑えて緊迫感持てて、さらにほんわか出来る。(←説明下手…)
まさにランブルSS!GJでしたー。



450 名前:Classical名無しさん :04/03/02 00:27 ID:qMTuL.zM
正直、今鳥にあんなに怒ったのはゲンナリだ・・・・
SS自体は面白かったけど。決闘とか余計な気がする。
レベル自体は高いと思うけど。とりあえずGJ

451 名前:Classical名無しさん :04/03/02 14:59 ID:1jxMRm3Q
同感、、一さんは出てこなくてもよかったんじゃないかと

452 名前:Classical名無しさん :04/03/02 16:54 ID:kEtUazWE
ネタ短編SSなんでちゃんとしたSSが読みたい人は無視してください

453 名前:わけよわけよも好きのウチ :04/03/02 16:55 ID:kEtUazWE
まぶしく照りつける夕焼けの中を、日々の生活に疲れたどこぞのお嬢様が歩いているわけよ。
一人前の女といえども、やっぱ恋もしたけりゃ遊びもしたいお年頃なわけよ。
けど私にはそんな甘えた感情はクチに出せないわけよ。んなもんだから、
ついついうつむいて歩いちゃってるわけよ。いじらしい少女なわけよ。
なんだか段々と気分が沈んできちゃうわけよ。どうにも夕焼けは、さみしさ増幅装置なわけよ。
可憐な溜め息をふう、とついた途端、ドン、と誰かにぶつかっちゃうわけよ。
あ、ご、ごめんなさい! 突発的自体に弱い沢近は慌てて相手を見上げるわけよ。
そしたら目と鼻の先に播磨の顔があるわけよ。沢近は彼に会えて嬉しいやら、悲しいやら
こんな沈んだ顔を見せて悲しいやらで困っちまうわけよ。だもんだから、ついいつものように、
他人に感情が悟らせないように、表情をムッと消しちゃうわけよ。器用じゃないのよ。

そしたらあなた、それなのにあなた、播磨が突然、沢近の頭をやさしく撫でてくれるわけよ。
夕焼けはなぜか悲しいんだよな、元気出せよ、って。その瞬間、沢近の中で、いろんな想いが
堰を切ってあふれ出ちゃうわけよ。いきなり、うわぁあああん、と泣き出して、播磨の
胸に飛び込むわけよ。その時播磨はまた気付いたわけよ、「やべぇ、俺また天満ちゃんと間違えちまった」と
泣いてる沢近を見て播磨は夕方の光の逆境で天満ちゃんと間違えたなんて言ったらお嬢に殺されると確信したわけよ
だから播磨がは冷や汗をかきながら驚きつつも、そっと不器用な、さみしがりやの女の子を
暖かくて大きな腕で抱きしめるわけよ。この場合抱きしめないと男じゃあないといった従姉の助言なわけよ。
夕陽はふたりの足元にひとつだけの影を作るわけよ。 だから後ろにビデオを持った茶道部部長の姿がいるなんて
2人とも知らなかったわけよ・・・ 

                                                         つづく

と、ここから続きの「ずっと抱きしめて離さないで」編(18禁)が始まるんだけど、
そいつぁまた今度のお楽しみなわけよ。何でかっていうと俺はこれから飯が入るわけよ。

454 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:34 ID:ivDRjumw
ある日の夜、沢近愛理はビルの解体現場に立っていた。
沢近が恋している工具楽我聞が、今からハンマーで柱を壊すところである。
「工具楽屋 25代目 社長・・・工具楽我聞!!」
工具楽の口からそんな言葉が発せられ、その瞬間
「突貫!!」
大声と共にハンマーが柱に当たる。あっという間に柱に複数のひびが入り、
ビルが大きな音と共に崩れ落ちる。
「カッコいーよ!工具楽くん!!」
沢近が思わず工具楽に駆け寄る。工具楽がそんな沢近を抱えて
「おっと、ここへ来ると危ないぜ?お嬢さん」
「・・・だって、仕事を頑張っている工具楽くんを見ていると、私、ウキウキして
しまうんだよー」
「ふ・・・その労いの言葉が嬉しいな。じゃ、今夜は約束どおり・・・」
「うん、私が既にホテルを取っているからねっ!」

2人は高級ホテルの前に立っていた。
「す、すげぇ・・・。こんなホテル、オレの給料じゃとてもじゃねえが払えねえよ」
工具楽が驚愕の表情を見せる。沢近が悪戯っぽく笑って
「うふふ。工具楽くんはお金の心配などしなくてもいいわ。このホテルは、
スウェーデンで経営している母の会社の系列だから特別に安く泊まれるように
してもらったの」
「うわー。やっぱり沢近さんはすごいなあ。零細企業の社長のオレとは釣り合わ
ないほどだよ」
「ううん、そんなことないわ。工具楽くんは今の私にとって最も大事な人・・・。
その大事な人のためなら私は全てを投げ売ってもいいわ・・・」
「沢近さん・・・」
「工具楽くん、さあ早くホテルの中へ入ろうよ!」

455 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:37 ID:ivDRjumw
贅沢なディーナーを堪能した後、沢近と工具楽は、自室へ戻った。
沢近はスカートを脱ぎ、工具楽はシャツだけ脱いだ姿になっている。
そして、暫く、沢近と工具楽は童心に返って互いの身体をくすぐりあった。
−−−柔らかいな。
でも、互いのその手つきはもう童心とはいえないかも知れない。2人は互いに
相手の存在が確かめたかった。手の届くところにある、その身体が。
暫くして、沢近と工具楽は仰向けになってベッドに寝転がった。沢近のブラウスの
ボタンはもう全て外れていたから、腕に押しつぶされた丸い胸が強調される。
工具楽は、その胸元に視線が釘付けになるのを抑えずにはいられなかった。
やがて、沢近が身体を乗り出してきて、工具楽に唇を合わせた。舐め回すように
キスをしてからようやく満足したように顔を離す。
「工具楽くんって、私から見ても本当に本当にカッコよくて・・・理想的な男性・・・。
うちの学校には工具楽くんのような生徒なんて1人もいないわ」
「沢近さん・・・」
今度は、工具楽の方から沢近にキスをする。
「オレも沢近さんが一番理想的な女性だと思ってるよ。國生さんや優さんよりも」
「ホントウ?」
「ああ、本当さ」
工具楽は両手で沢近の頬を包むと、舌を本格的に差し入れた。
「ンンッ!」
軽くうめき声をあげたけれど、沢近は拒まなかった。少しずつ動かした舌先に、
沢近はやがて応えてきた。絡み合うように、舌が幾度も交差する。
それから、2人は幾度となく、キスを繰り返した。

飽きるほどキスを繰り返した後、沢近と工具楽は一旦、身体を起こして、ベッドの上
で壁にもたれ掛かった。真っ白で飾りのないブラが、工具楽の目には眩しかった。
「こんなのはいていたら、暑いよね」
沢近がベッドに横になると、工具楽の腰に手を伸ばした。いそいそと工具楽のズボンを
脱がせる。
「ズボン、皺になっちゃうかなぁ」
「作業着のズボンだし大丈夫だろ」
工具楽は、少し腰を浮かせて、それに協力した。

456 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:38 ID:ivDRjumw
「あら・・・工具楽くんったら緑と青のチェックのトランクスはいてるんだー」
「解体の仕事やっていると暑くなるからね」
工具楽が、照れながら何となく腰に手を当てた。
「だから、トランクスの方が涼しいしむれないしね」
「それに、何か大きくなってる」
「うるさい」
工具楽が、思わず腰を引いた。
「沢近さんの服だって、皺になるぞ」
「・・・・・・あの、ね」
沢近は、身体を起こしたまま工具楽を見つめた。
「その」
「いい。それ以上言うな」
工具楽は上半身を起こし、沢近のブラウスの襟元を掴んだ。ゆっくりと両手を袖から
引き抜く。
「ありがとう」
沢近は、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに頷いた。
ブラとショーツ姿の沢近は、工具楽の想像以上に整ったプロポーションをしていた。
「やだ、そんなマジマジと見ないでよ」
沢近は、肌を隠そうとするかのように、工具楽に抱きつく。
−−−暖かいんだな。
工具楽が、その肌の感触に酔っていると、沢近はそのままクンクンと鼻を動かした。
「ねぇ」
真面目な顔をして、突然冷静な声で告げる。
「何かと思ったけど、工具楽くん、ちょっと汗臭いね」
「そりゃあ、先まで仕事していたからね。解体の仕事って結構、汗を流すんだよ」
「そうだよね。でも、私、工具楽くんの汗のにおいは好きだわ」
沢近が、クンクン、と鼻を鳴らす。
「フローラルの香り、とかしてるよりは、ずっと男らしくていいわ」
「でも・・・汗臭くちゃ、お金持ちのお嬢様に失礼だよな」
「ううん、そんなことはないわ。でも・・・一緒にシャワー浴びる?」
「いいよ」

457 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:41 ID:ivDRjumw
それから、沢近と工具楽は2人で1枚のシーツを身体に巻いて、バスルームに向かった。
浴室は、シャワーの湯気に満ちていた。
「うぁー、気持ちいい」
汗ばんでいた身体に当たる水滴が心地いい。暫く甘い雰囲気を忘れ、頭からシャワーを
浴びる。
「髪、濡らしても大丈夫?」
工具楽が聞くと
「うん。大丈夫」
と、沢近も、頭からシャワーを浴びる。金色の髪が肩から文様を描くように流れ落ちる様が
美しかった。暫く、そうして全身の汗を流すと、工具楽は、そっと沢近の肩を掴んだ。
「ん、なに?」
濡れた髪をかき上げながら、沢近が工具楽を見上げる。
「沢近さん、愛してるよ・・・」
工具楽が、沢近をギュッと抱き締めた。
「私も・・・よ。あのね。工具楽くんに一つ、お願いしてもいい?」
「なに?」
「・・・・・その、一度、工具楽くんのをちゃんと見せて」
「えっ?」
「いいでしょー。私、工具楽くんの全部が知りたいの・・・」
「い、いいけど、でも」
沢近は、後ろ手にシャワーを止めると、そろそろとしゃがみ込んだ。
「・・・・・ふーん、こんなふうになってるんだぁ」
沢近は、工具楽の足下でしゃがみ込んだ。
ピクッ!
工具楽は、沢近の視線を感じただけで、何かが反応するのがわかった。
「あ、少し動いた。また動いた。・・・・・やだ」
沢近に見られていると意識するだけで、瞬く間に、工具楽のそこが熱く、たぎってくるのが
判った。
「やだ、もっと大きくなってきた」

458 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:42 ID:ivDRjumw
工具楽はどうにもこらえようがなかった。
「・・・・・こんなに、なっちゃうの?」
「も、もういいだろ」
工具楽は、重く沈む、異様な熱さに耐えかねて僅かに腰を引いた。
「充分、見たろ」
けれど、沢近は、工具楽の前にしゃがみ込んだまま、じっと動かなかった。
腰を引こうにも、狭いバスルームでは場所がない。後ろを向くのも、卑怯な気がした。
「あ、あのね、工具楽くん」
やがて、沢近がオズオズと言う。
「その、・・・・・・触ってみても、いい?」
「い、いいよ」
答えると同時に、サワッと、沢近の手が触れる感触があった。
ビクビクッ!
そのショックで、激しく腰が震える。
「そんなに柔らかくないんだ」
沢近の手は、優しく、撫でるように、工具楽の表面をさする。その微妙な触り具合は、
逆に凶悪だった。
「こんなに、変わるんだ」
やがて、沢近はゆっくりと力を入れながら、中程を握り締める。
「充分だろ、もう!」
思わず、工具楽がそう叫んでいた。
−−−こ、このままだと、もう・・・・・
沢近に触られて、予想以上に、速い速度で熱さが腰に溜まりつつあった。
「なあ・・・沢近さん」
「・・・お願い、その、もう少しだけ触らせて」
「どうして?」
その意外なほど真剣な声に、工具楽は思わず問い返した。工具楽のものを握り締めた
まま、沢近は工具楽を見上げる。
「私・・・工具楽くんの全てが知りたいんだもの・・・」

459 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:44 ID:ivDRjumw
それから−−−シャワーを浴び終え、沢近と工具楽は再び部屋に戻った。2人とも裸の
まま、ベッドの中へ潜り込む。
「ヘヘヘッ」
毛布の中から顔だけを出し、沢近は楽しそうに笑った。一つの枕に頭を並べて、ベッドに
横になる。沢近が工具楽の頬に軽くキスをした。
「今の私はとーっても幸せ・・・。工具楽くんとこんなふうに、一緒にベッドに入って、こうして
るなんて」
毛布の中に身体が隠れて、沢近は随分リラックスしたみたいだった。ベタッと身体を寄せて
指で工具楽の脇腹を撫でる。
「こらっ!」
「エヘヘッ」
沢近が工具楽に抱きつく。そして、その抱きついた手を下に伸ばした。細い指を、既に反応
している工具楽のあれに絡みつかせる。工具楽が、咄嗟に漏れた息をこらえた。
軽い刺激だったのに。それだけで、工具楽の身体はすぐに反応してしまった。
更に沢近が、両手を工具楽の胸にまわして、抱きついてくる。オズオズと、胸を、工具楽の
身体にすり寄せてくる。工具楽も、沢近を抱き締める腕に力を込めた。
「その、・・・・・もう少し触ってもらっても、いいか?」
「うん・・・いいよ。工具楽くんも・・・私に触れて・・・」
沢近が、工具楽の右手首を掴むと、それをソロソロと、下へ導いていく。その手は、沢近の
ヘソのあたりから、更に下へと進んだ。柔らかい、サワサワとした手触りが、工具楽の指先に
触れる。

460 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:46 ID:ivDRjumw
「・・・・アッ・・・・ハッ・・・・・」
甘く、とろけるような沢近の声が室内に響く。
「ハァーッ・・・・・」
工具楽はその感触を確かめながらゆっくりと指を動かした。右手の中指が、沢近の茂みの
奥の割れ目をなぞる。
−−−温かい。
そこは、ひどく熱く火照っていた。そして柔らかく濡れていた。
「ン・・・・・・・・・・アッ・・・・」
思わず、小さく声を漏らす沢近。その呟きには、今まで聞いたことがなかった艶が見え隠れ
していた。
「・・・・・・・ハァ・・・・・・・・ィ・・・・・・・・ア・・・・・・・・」
酔ったような瞳を湛えた沢近の身体に、指を這わせる。はじめはそっと。そして少しずつ、
その身体を確かめるように念入りに。その肌は、じっとりと汗ばんで、弾力豊かな肌は、
信じられないほど柔らかかった。
「アッ!」
工具楽は、沢近を傷つけないよう、細心の注意をはらって、指を動かした。
「・・・・・・ねぇ、工具楽くん・・・・」
「なに?」
「・・・・工具楽くんの指、熱い・・・・・」
工具楽が、左手で、沢近の乳首をそっと撫でる。小さい乳首は、いつのまにか堅さを増し、
次第に固く隆起していた。時折、優しく撫でると、それだけで、ビクン!と沢近の背筋が
大きく震える。
「沢近さんのここも、熱いよ・・・・・」
工具楽は、右手を小刻みに揺らした。
「・・・・・・アアッー!」
沢近の声が、やや大きくなる。後ろから、抱えるようにして抱き締めた沢近の身体は
柔らかかった。

461 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:47 ID:ivDRjumw
「アッ、工具楽くん・・・・・・」
沢近の手が、何かを掴むかのように、毛布から伸びる。
「どうした?沢近さん」
「・・・・・・やだ、工具楽くん」
何かを探すかのように、沢近の手は宙をさまよう。工具楽は、そっと沢近の身体を反転
させた。胸にまわした手は苦しくなるが、正面から沢近と向き合えるようになった。
「・・・・・・・・・・ン・・・・・・アァ・・・・・」
沢近が、ギュッと工具楽に抱きついてきた。
「工具楽くん・・・・・」
工具楽も、左手で沢近を抱き締めた。沢近の柔らかい胸が、工具楽の身体で押しつぶされる。
「なあに?」
「・・・大好き・・・」
沢近が、工具楽の首筋に軽くキスをする。

「優しくするから」
工具楽が、ひとしきり指で沢近の身体を確かめた。手をついて身体を起こし、寝そべった
沢近を見下ろす。
「・・・・ちゃんとするよ」
もう、迷いはなかった。
「いいよね?」
「うん」
沢近が、金髪を払いながら、工具楽を見上げて頷いた。
「ちゃんとして、工具楽くん」
身体を伸ばして、工具楽の上半身につかまろうとする。工具楽はそれを右手で支えた。
「なんとなくね」
沢近が顔を寄せてくる。軽くキスをした。
「そのまま、奥まで」
恥ずかしそうに顔を背ける。
「出来るだけ優しくするよ」

462 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:48 ID:ivDRjumw
工具楽が、丁寧に沢近を抱き締めながら、身体を完全に起こす。肩から毛布が滑り落ちて
沢近の身体が露わになった。
細かい足首。健康的な小麦色から、次第に真っ白な肌に変わっていく太股。緩やかに、
女らしくくびれたウエスト。
「・・・・・やだ、そんなに見つめないでよ」
手足を僅かに縮こまらせて、恥ずかしそうに沢近が呟いた。それでも、身体を隠そうとは
しなかった。むしろ、身体をほんの少しだけ開いた。
「ゴメン・・・でも、綺麗だから」
「・・・・工具楽くんにそう言われると、ちょっと嬉しい」
「つい、触りたくなっちゃう」
スッ、と工具楽は沢近の胸元から腰にかけて指を這わせた。
「バカァ・・・・」
呟きながらも、沢近は指を拒まなかった。瞼を閉じて、何かをこらえるかのように、眉間に
皺をよせる。
−−−よしっ!
工具楽は、そのまま腰にまわした手で、沢近を抱え込もうとした。
「・・・・・・あ、工具楽くん」
沢近は、薄目を開けて、工具楽を見上げる。
「あのね、ちゃんとして」
「えっ?」
「その、・・・・・ゴムして」
−−−ゴム?
一瞬、工具楽はそれが何のことか判らなかった。だが、すぐに気付いて真っ青になった。
「そ、それは」
・・・・そんなの用意してないぜ。
そんな工具楽を見て、沢近が悪戯っぽく笑う。
「そうだと、思って、私が用意してきたの」
沢近が、自分のバッグに手を伸ばして、無地の茶色い紙袋を差し出した。その中には、
コンドームが一箱、入っていた。

463 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:50 ID:ivDRjumw
「さすが・・・沢近さんだね」
コンドームのパッケージを手に、呆然としている工具楽に、沢近が下から抱きついてくる。
手を脇にまわし、肌をすり寄せてくる。工具楽の首筋に頬を寄せて、気持ちよさそうに、
頬ずりする。そして、工具楽の手からコンドームを取る。
「ゴム、つけてあげるね」
「えっ?」
沢近がクスッと笑いながら、ピリピリ、と慣れない手つきで、パッケージの封を切ると、
工具楽の足下にうずくまる。工具楽は下半身を横にして、仰向けになった。
沢近の手は、けれど震えていた。工具楽は、沢近にされるがままに任せた。付け終わる
までには、暫くの時間が必要だった。
「・・・・・これで、いいかな?」
「ああ」
工具楽が、ゆっくりと身体を起こした。かわって、沢近がそっと、身体を横たえる。
「痛かったら、ちゃんと言えよ」
「・・・・・あ、あのね。工具楽くん」
沢近は、工具楽の右手をギュッと握り締めた。
「私が、痛いって言っても、やめないでいいからね」
「・・・・沢近さん」
「痛いって泣いても、やめてって叫んでも、絶対にやめないでいいからね」
「・・・・・・優しくするよ」
「何を言っても、やめないでね。痛かったら、つい、叫んじゃうかも知れないけど」
工具楽が、泣き出しそうな顔の沢近を、力一杯抱き締める。
「私、・・・・・・本当に、工具楽くんにして欲しいんだから」
「うん、わかってる」
工具楽は頷くと、そっと、撫でるように沢近の瞼を閉じた。
「愛してるよ」
それから、腰にそっと手をあて。工具楽は、沢近と自分の身体を一つに繋げた。
「アァン!」
「綺麗だよ、沢近さん・・・・・それに、すごく可愛い」
「バカァ・・・・ウソ・・・・」
優しく囁いた言葉は、決して嘘じゃなかった。少なくないはずの痛みに必死に耐え、工具楽を
受け入れてくれている沢近。その健気さが、工具楽の胸を熱く震わせていた。

464 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:53 ID:ivDRjumw
「本当に・・・・・綺麗だ・・・・・」
沢近が、困ったように身悶えする。それは、愛らしくなまめかしい仕草だった。
たまらずに、工具楽はつい腰を突き動かしてしまう。ねっとりとした液体に絡められながらも、
沢近の中は狭くて、動きにくくて・・・気持ちよかった。
「やだ、そんな・・・・・・・・・・・ハァァ・・・・・・・アンッ!」
「ごめん、痛かった?」
「う、うん・・・・・・ううん、違うの。あ、あのね・・・・・・」
顔を赤らめながら、沢近が上目遣いに工具楽を見た。
「へ、変な子だって思わないでね」
「思うわけないだろ、そんなこと」
「・・・・本当に?」
「約束する」
「・・・・・絶対に?」
「絶対にだよ」
「・・・・本当に絶対に?」
「本当に絶対に、思わないから」
「じ、じゃあ・・・・・・・・・言うね」
やがて、一度結ばれた口が、意を決したように開く。
「そ、そんなに・・・・痛くなかったの・・・・」
「えっ?」
「あ、ち、違うの、そういう意味じゃなくて・・・・痛いのはやっぱり痛いんだけど、で、でも、
あの・・・・」
赤く染まった頬を隠すように、沢近が視線を逸らす。
「痛いだけじゃ、なかったから・・・・・」
「・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・」
「熱くて、痛いんだけど・・・・・すごく嬉しくて、幸せだから・・・・」

465 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:53 ID:ivDRjumw
泣き出しそうな瞳で、沢近はにっこりと笑った。その健気な言葉と態度に、工具楽は恥ず
かしいような嬉しいような気持ちで一杯になった。
「沢近さん!」
「ァン!」
考えるよりも早く、工具楽の腕が沢近を抱き締めてしまう。その衝撃が一部を通して、
沢近の内側に刺激を与えてしまった。
「ン・・・・もぅ、いきなりなんだから・・・・」
「・・・・・・えっと、驚かせた?」
「う、うん。ちょっとだけ・・・・・・・・・・」

工具楽が強くしっかりと抱き締めたまま、ゆっくりと腰を動かし始める。沢近を壊さないように。
けれど、決して手放さないように。
「ァ・・・・・・・・アァ・・・・・・・・ンァ・・・・」
工具楽の動き合わせ、小さな声が部屋にこぼれる。
「ハァ・・・・・・ン・・・・・アハッ・・・・・アハァ・・・・・・」
それは、やがて小さからぬ声になり、次第に、部屋中に響くような喘ぎへと変わった。
「アッ・・・・いや・・・・・そんなに・・・・・ンァ・・・・・だ、だめ・・・・」
「可愛いよ・・・・沢近さん・・・・」
「アン、アン、アァンッ・・・・イ、ア、激し・・・・ンンンッ」
羞恥心を覆い隠すように、沢近は刺激に没頭していた。
「ァン!」
苦悶を覆い隠すかのように、嬌声を漏らす。
「・・・・・・アハァ・・・・・ンァァ・・・・・こ、声・・・・止められな・・・・ングッ!」
快感と苦痛と、自分ではどうしようもない二つの感覚に翻弄され、身悶えする沢近。しかし
工具楽では、沢近を助けることは出来なかった。・・・工具楽自身も、沢近とのつながりに
身も心も奪われていたから。
「・・・・あぁ・・・・沢近さん・・・・だ、大丈夫、か・・・・?」
「ンァ・・・・工具楽・・・・工具楽く・・・・」

466 名前:高級ホテルでの甘い夜 :04/03/02 17:54 ID:ivDRjumw
互いの名を呼ぶ声と、粘着性の高い音だけが耳に届く。高まる鼓動と絡み合う身体。
痛みと快楽に、本当は境なんてないのかも知れない。
「・・・・アアッー!」
沢近と工具楽は、とどまることなく互いを求め続けた。
伝わる重みと、重ねた肌の熱さ。沢近と、沢近と触れ合う工具楽自身のこと以外、
工具楽は何も考えられなかった。
・・・・・・・・・・・・・・そして、高ぶる感情だけに支えられて、2人は終わりのときを迎えようと
していた。昇り詰める緊張感は、確実に限界へと近づく。2人は一気に押し流された。
・・・・苦痛とか、快感とかを越えた何処かへ・・・・。
瞬間、沢近の身体が弓なりに激しく揺れた。同時に、背筋を例えようのない刺激が駆け
めぐる。まるで、痙攣のように小刻みに震える沢近を、工具楽は夢中で抱き締めた。
沢近も、抜ける力を必死に押しとどめるように工具楽にしがみつく。
荒れ狂う刺激の渦に晒された2人は、ただただ互いを強く抱き締め合うしかなくて。
体内に残っていた余韻は、冷める気配もなく、熱さを増していくばかりだった・・・・。
・・・そして、2人は気持ちのよい世界へ躍り出たのであった。
(完)

467 名前:Classical名無しさん :04/03/02 23:13 ID:qmFuUY2Q
「ねえ花井君」
「何だね沢近君」
「ちょっと聞いたんだけど播磨君と天満の妹が二人で屋上で会ってるの見たって本当?」
「……あぁ、本当だ」
「それで最近様子がおかしかったのね…美琴も心配してたわよ」
「そうか…すまないと伝えておいてくれたまえ」
「っていうかあの二人が付き合ってるなんてちょっと急には信じられないわね…偶然居合せたとかじゃないの?」
「……いや、別に盗み聞きする気はなかったんだが『キスしちゃってもいーかな?』『いいと思います』と言うのが聞こえた」
「もうキスまで行ってるの!?結構展開早いわね…確かアイツ美琴が好きだったはずなのn」
「なに!?それは本当かね沢近君!!」
「え?…えぇ、天満からそうだって聞いたしこないだも私間違えてアイツの髭切っちゃっていくら謝ってもなかなか許してくれなかったのに
美琴が髭ない方がいいって言ったら速攻で自分で残りの髭全部剃っちゃったりとかしたから多分間違いないと思うわ」
「だから急に髭を全部剃ったわけかあの男…」
「しかしうまくいかないものよね、天満の妹が好きな花井君は美琴と幼馴染で美琴が好きなアイツは天満の妹と…って花井君?」
「他に本命がいるのに八雲君を弄んだというだけでも許しがたいがよりによってその本命が周防だと?
八雲君と周防を共に愚弄するとはどうやらあの播磨という男よほどこの僕を怒らせないと気が済まないと見える…こうしてはおれん!」
「えっ?ちょ、ちょっと…あーあどっか行っちゃった。もう何なのよ一体…」

468 名前:オンドゥララギッタンディスカー!? :04/03/03 00:47 ID:qWTM3Kjg

サラ「う〜ん、迷いますね」

晶「どれにするの……?」

美琴「ん〜? 何してんだよオメーら」

晶「せっかくだから、キャッチフレーズ、もしくは通り名など、ともかくこの三人
  をあらわす二つ名みたいなものを考え中」

サラ「シャッフル同盟、ソロモンの悪夢、ただのコックさ、オンドゥルルラギッタ
   ンディスカー!? みたいなものですね」

美琴「最後の二つは違うだろ…。で、どんな案が出てるんだ?」

サラ「えーと今のところ候補はいくつか出てます。とりあえず、三人組みというこ
   とを考えまして」

美琴「ふむ」

サラ「『黒い三連星』マイナーどこで『スの国の赤い三生徒』」

美琴「まあ、基本だな、つまらんほどに」

サラ「それでしたら『ジェットストリームアタック』『トリプラー』の方がいい
   ですか?」

美琴「いや、そういう問題じゃねえだろ…」

469 名前:オンドゥララギッタンディスカー!? :04/03/03 00:49 ID:qWTM3Kjg

サラ「それならこれはどうです?『電光石火のトリプルプレイ』」

美琴「…懐かしいな、ボキャ○ラ時代のネプ○ューンか」

サラ「他には…某大作映像重視ゲームの]−2をヒントに。三人の名前の頭を採っ
   て『さあす』」

美琴「なんか感染しそうな病原菌みてーだな」

サラ「少し懐かしく『レツゴー三人』」

美琴「……たまに思うんだが、お前、本当にイギリスからの留学生か?」

サラ「それじゃあこれがラストです。超有名、美人ぞろいで三人組の大怪盗…」

美琴「それもどうかと思うが…まあ、ギリギリでまともか」

470 名前:オンドゥララギッタンディスカー!? :04/03/03 00:50 ID:qWTM3Kjg

サラ「『怪盗!とんちんかん』!」

美琴「まてぇい!いろいろ言いたいが、まず美人じゃねえ、それに三人でもねえ!」

サラ「まあまあ、先輩にはぬけさく役をやらせてあげますから♪」

美琴「いらんわっ!」

晶「フゥ、ぜんぜんまとまらない…」

サラ「キャッツフレーズで、三人の心を一つにしようとしたかったんですが…
   どうやら無理みたいですね」

美琴「お前らと心を一つにしたくない……」

晶「そう言わずに、昔の歌にもあるし…みーっつのこ〜こ〜ろ〜が一つにな〜れ
  ば〜♪」

サラ「正義の力は〜百万ぱわぁあ〜♪」

美琴「歌わんでいい!」

471 名前:オンドゥララギッタンディスカー!? :04/03/03 00:51 ID:qWTM3Kjg

サラ「東はアキバから西はポンバシ、間を取って大須あたりがターゲット、
   抜け出せマイナー、飛び出せメジャー、今日もこの時間がやってまいりました。
   実は腹黒そう、と思われているキャラbP、サラ・アディエマスがお送りする
   『サラ・アディエマスのオンドゥルルラギッタンディスカー!?』のお時間です」

晶「謎多きクールビューティー…だったはず、高野晶です」

美琴「オメーら、いつの間にこんなものを考えてたんだよ…」

サラ「ほらほら先輩『突っ込み役は任しとけ! ネタの広さは漫画に映画にアニメ
   まで、実は一番オ○クじゃないのか?周防美琴です』って言ってくださいよ」

美琴「んなもん言えるか!」

サラ「もう、我がままですね」

美琴「やかましい、てかこれは我がままとかそういう問題じゃねえ」

晶「でも、内容はそれなりに事実という罠…」

美琴「う、そ、そんなコトより、微妙に題名かわってんぞ、前回は確か…」

サラ「さーきばっていきましょー、バッチ打ってこーい!」

美琴「大声でごますな」

サラ「まあまあ、そんなことでは大きな人間になれませんよ?」

晶「胸だけじゃなく、人間性も大きくなった方がいいわよ?」

美琴「な、バ、バカ野郎! 大きなお世話だ!」

472 名前:オンドゥララギッタンディスカー!? :04/03/03 00:53 ID:qWTM3Kjg

サラ「はい切り替えていきましょう。どこでも誰でも言うように、真面目と遊びの
   切り替えは大切です。まあ、それができたら苦労も追試も補習も浪人もしな
   くていいんでけどね、心情的には難しい、というよりも、無理な人には無理
   といった感じですが…。
    …と、スイマセン、どうも話がズレてしまいましたネ。戻しましょう。
   今週は『オリギリ派続行?』といったところが焦点かと思いますが?」

美琴「ま〜な〜」

晶「半分だけ賛成」

サラ「ほほう、そのワケは?」

晶「それはおいおい…まずはいつも通りに順番に」

473 名前:Classical名無しさん :04/03/03 00:52 ID:mCXbmzRE
途中で言うのもあれだけど名前欄の方間違ってるぞ

474 名前:Classical名無しさん :04/03/03 00:52 ID:vGL2ab3g
支援

475 名前:オンドゥララギッタンディスカー!? :04/03/03 00:53 ID:qWTM3Kjg

サラ「焦らしますね、先輩…さすがです。分かりました、それではまず体育祭とのこ
   とです。作中時間ならこの時期の学園生活としては当然ですけど…」

晶「妥当なイベントね…どんな種目があるのかが気になる所」

サラ「男女混合二人二脚走や学年合同バナナ食い競争があるかどうか、非常に楽し
   みですね」

美琴「…いや、ないだろ、普通に考えて」

サラ「もう、ビックなお世話ですよ。周防先輩は浪漫がないですね」

美琴「それは浪漫じゃねえ……」

晶「そういえば、普通は文化祭が先な気もするけど…?」

サラ「それは学校によって違うんじゃないですか? 某進学校なんかは3年生の
   受験のために、5月に体育祭をするところもありますし」

476 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 00:55 ID:qWTM3Kjg

サラ「続いて携帯電話です。意外にも播磨先輩は持ってたんですね」

美琴「そうだな、意外っちゃー意外だけど、普通の高校生なら持ってんじゃねーか」

サラ「時代ですからねえ…」

美琴「まあ、絃子センセが持たせたんじゃねーの? アイツを捕まえるために」

サラ「なるほどありえますね、高野先輩はどう思いますか」

晶「そうね、たぶん… 

  @塚本さんとメールがしたいから
  A塚本さんに話しかける(かけられる)ネタになるから
  B塚本さんが持っているから

  こんなところじゃない?」

美琴「なんつーか、身も蓋もないな…」

サラ「でも、一番ありえそうですよね、播磨先輩の場合」

477 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 00:56 ID:qWTM3Kjg

サラ「次はモブキャラの名前に注目していきましょう。今回いろいろな名前が
   出てきました」

美琴「目指せ! 第二の西本願司! か。まあ、アイツの場合は後から名前が出て
   きたわけだが…」

サラ「件のリレーメンバーですが…ウメ、花井、麻生、菅といった名前が出て
   きました。花井・麻生はモチラン知っていますが、残りの二人は…?

晶「まだ名前だけのキャラみたいね…まあ、会話の内容から菅クンは陸上部っぽい
  けど」

美琴「もしくはサッカー部か野球部か? 足が速いヤツはだいたいこの二つだし」

サラ「女子に関しては円さん、委員長の舞さん…あれ?」

美琴「どうした?」

478 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 00:58 ID:qWTM3Kjg

サラ「…委員長はショートカットの人じゃありませんでしたか? マガスペの時
   に出てた」

美琴「気のせいだ」

サラ「え、でも間違いないですよ…ほら、ここに書いてあります」

美琴「やれやれ、仕方がない、晶…やれ」

サラ「な、いきなり羽交い絞めにしたなにをするつもりですか!?」

晶「了解…動かないで、動くと…ね?」

サラ「『ね?』じゃないです! な、なんですかこの展開は…こういう役回りは周
   防先輩なハズじゃあ!?」

美琴「勝手に決めんな! と、早くしろ晶」

晶「さあ、これをよく見て…」

サラ「な、なんですか、その怪しい動きは……え…あれ? …ううん…?」

晶「あなたを…催眠術……舞さんを…委員長です」

サラ「舞さんを……委員長?」

晶「舞さんを…委員長です……舞さんを…委員長です」

サラ「舞さんを……委員長…舞さんを……委員長」

479 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 00:59 ID:qWTM3Kjg

サラ「…は! 私は一体?」

美琴「なんでもねーよ、ちゃっちゃか進もうぜ」

晶「そうそう」

サラ「え? あ、はい。ええと、それではなにか気になることはありませんか?」

美琴「うい、今鳥の100mを12秒びったしって速いのか?」

サラ「はいはい、その質問はくると思いましたよ、民名書房から出版されている
   『これが男塾塾生!100m平均タイムである!!!』によりますと…」

美琴「待て、それは世界で一番説得力がありそうで全くない資料だ。つーか
   男塾の平均なんぞあてにできるか!」

480 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:02 ID:qWTM3Kjg
サラ「チッチッチ、よく見てください、民明書房とは違いますよ?」

美琴「漢字だけだろが、それになおさら信用できんわ」

サラ「でも数字はいたって普通ですよ、平均は12秒8ってあります」

美琴「…本当か?」

サラ「はい、ほら100m綱のぼりの平均タイム12秒8…」

美琴&晶「……」

サラ「なんですかその顔は、言いたいことがあるなら言ってください」

美琴「言っていいのか?」

サラ「…いえ、言わないでくれるなら、言わずにいてくださって一向に構いませ
   んよ? むしろ言わないほうがお互いいい関係でいられると思いますし」

美琴「なんだそりゃ」

晶「逃げたわね…」

481 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:02 ID:qWTM3Kjg

サラ「はい、それでは今週もオリギリについてです、あ、オリギリといっても食
   べるほうじゃありませんよ? もちろん、ご飯の硬さとか、具のチョイスの
   仕方なんかではありません」

美琴「そんな分かりきったことを言わんでいい」

サラ「さて、どうですか? 今週の二人は」

晶「…これといってナシ…」

サラ「あれ、そうですか?」

晶「まあ、順調…というのは確か。形はどうあれ二人が合うチャンスができた
  のも好展開、でも先週から進展はあるか? というと、そうでもない……」

サラ「ははー言われてみればそうですね…」

晶「むしろこの回はつなぎ…イベントの前フリみたいなものじゃないかしら」

美琴「フム、確かにそんな感じだな」

482 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:04 ID:qWTM3Kjg

晶「彼の勘違いも同様…まあ、教会ネタの逆バージョンなだけ…」

サラ「先輩、それを言ってはオシマイですよ…」

晶「とはいえ、さすがにオチは違うと思うけど」

美琴「つーか同じだったらいろんな誰かがキレるぞ」

サラ「まあ、私的には、オチはどうでもいいんですけど」

美琴「オイ」

サラ「誤解解け→どんな誤解が花井に聞く→花井の誤解を話す→八雲真っ赤、
   という強烈なコンボに期待してます」

美琴「相も変わらず親父くさい…それにマンネリじゃねえか?」

サラ「王道です、そして王道こそ真理なのです!」

483 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:04 ID:qWTM3Kjg

サラ「しかし、それにしても益々旗派は衰退の一歩ですね」

晶「それがそうでもない、かもしれない、かもしれない…」

美琴「その心は?」

晶「ラブコメディにおいて…まあ、スクランの場合ラブが2割で5割がコメディ
  なわけだけど…」

美琴「ちょい待て、残りの3割はどこだ?」

晶「隣子に決まってる」

美琴「は?」

晶「もとい、それは人それぞれ…これといって決まったものはナシ」

美琴「なんか上手く逃げられた気がする…」

晶「ともかく、必要なものとしては第一に片思い、関係でいうと一方通行」

サラ「ええと、つまり播磨→天満→烏丸…懐かしい名前ですね、この方。こほん、
   これらに代表されるものですね。というか、スクランの骨の部分ですか。
   あと他にもイチさん、花井先輩などなど」

美琴「フム、それはもう溢れるほどあるな。それで?」

484 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:06 ID:qWTM3Kjg

晶「第二に三角関係……これがポイント」

サラ「むむ…それじゃあ先輩は八雲→播磨←沢近となると?」

晶「それはまだ分からない。ただ現状でもっともソレに近いのがこの3人なのは
  確か」

サラ「まあ、他にはパッと思いつきませんねえ…」

美琴「なるほど…つまり、オリギリが高まるにつれて、その結果旗も高まる、と」

サラ「高まれ! 俺の中のオニギリ派よ! 燃え上がれ! 限界の彼方まで!」

美琴「いや、ソレは違うだろ」

サラ「もう、そこで先輩は『なにぃぃ、このオニギリはブロンズのそれではない…
   まさか、黄金星闘士と同等!?』と続けてもらわないと、相方として
   失格です」

美琴「そりゃよかった」

晶「コホン、愛理の性格からして燃え上がるか、逆に突き放すかは微妙…。まあ、
  3分7分といったところ。もっとも、この考え自体が希望的観測なんだけど」

サラ「分かりました、むしろこれからに期待ですね」

485 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:07 ID:qWTM3Kjg

美琴「しっかし、先週の柱に期待させられたけど、そうでもなかったなー…拍子
   抜けというかなんというか…まあ、期待しちまうのが人間だけどよ」

サラ「なるほど、『柱なんて飾りです! お偉いさんにはそれが分からんのですよ!』
   と先輩は言いたいわけですね」

美琴「微妙に合ってるんだが、違うと言いたい…」

サラ「でも、スゴイことはありますよ? ほら、最終ページを見てください。暗黒
   のフォースをまとったダース花井先輩を」

美琴「ダース花井てオイ…んで、これがどうした」

晶「分からないの? 彼の中でなにかが変わった…それがなんなのか」

美琴「なんなんだよ」

晶「…彼は『目覚めた』のよ、自分の中の『不思議な力』に…」

美琴「だから、それはなんなんだよ!」

晶「彼はついに目覚めた、自分に授けられた『力』に…『能力』はまだ分からない
  でも『これ』だけは間違いのない『事実』! そう、彼は『スタンド使い』!!」

美琴「な!

486 名前:Classical名無しさん :04/03/03 01:08 ID:mCXbmzRE
なんだってーーー!!

487 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:12 ID:qWTM3Kjg

美琴「………今なんか、通らなかったか?」

サラ「気のせいですよ」

晶「気のせいじゃない?」

美琴「そ、そうか?………そうそう。なんだそりゃ、スタンド使いって」

晶「ポップでチャ−トなメリケン冗談」

美琴「もうワケ分からん…」

サラ「それにしても、今の人ってゴッドファーザー知ってるんですかね? そう
   じゃないと花井ファミリーの意味が分かりませんよ」

晶「フランシス・F・コッポラが若干31歳で製作した名作。三大三部作といえば、
  スターウォーズ、バック・トゥ・ザ・フューチャーとこれ。おそらく映画史に
  残る不朽の名作。名優アル・パチーノ演じるマフィアの裏世界の『家族愛』
  を描いた緻密で重厚な作品。有名な『ゴッドファーザ−のテーマ』はニーノ・
  ロータ……」

サラ「極道の妻たちのマフィア版…などというのはこの作品に失礼ですね。格が
   違います。特にアル・パチーノの演技がクールで熱い! あ、ファミリー
   の意味はもうお分かりですね、そう、そのファミリーです」

美琴「なんでお前らはこういう時に瞳を輝やかせて、弁舌になるんだ?」

サラ「それはもう生きがいですから」

488 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:13 ID:qWTM3Kjg

美琴「ふう、それにしても今回はまだまともだったな…」

晶「……まともだった? これが?」

美琴「普段に比べれば、だ!」

サラ「まあまあ、いいじゃないですか。誰も真面目な考察なんて期待してませんよ?
   それに今回はただ単にネタにしにくかっただけですし」

美琴「みなまで言うな」

サラ「ともかく、まとめると今週はこれからの体育祭編へのつなぎ、ということで。
   花井先輩の能力については気になりますが、のちのち明かされることですし」

晶「パワーD(ネズミの)、スピードB(ネズミの)、射程距離C(音が聞える範囲)、
  持続力B(息が続くまで)、精密行動D(ネズミの)、成長力E(ずっと下手)
  といったところかしら…」

美琴「能力て、てか勝手にランク付けるなよ…」

489 名前:オンドゥルルラギッタンディスカー!? :04/03/03 01:14 ID:qWTM3Kjg

サラ「それでは今週もいきなりまとめに入ります」

美琴「本当にいきなりだな」

晶「まあ、時間の都合……というよりも、文章構成がへt(ry」

サラ「はいはい、ズバっといきます。播磨は浮いてるのか、そういえば不良だっ
   たっけ、やはり三馬鹿として見られてた、イ員チょーは舞サん、なんで番
   号知ってるのか? 眼鏡っ娘萌え、委員長萌え、隣子イター! 花井覚醒、
   ズギュゥゥゥゥーン!! なんだってー!? とにもかくにも次週に期待」

美琴「相変わらず偏ったまとめだな…」

サラ「そうですか? まあ、いいじゃないですか。それでは恒例の次週予想に参り
   ましょう、それでは先輩、ズズいとどうぞ」

晶「……君たちに最新情報を公開しよう!」

美琴「…はい?」

晶「生まれてしまった誤解、勇者達の鋼の結束が壊れかかる。リレーにおいて
  致命的なハンデを背負った勇者たち。しかしそのとき新たなる勇者が誕生する!
  スクールランブル『遅れてきた男』
  次回も、この漫画でファイナルフュージョン、承認!」

サラ「これが勝利の鍵だ!『播磨のジャージ』」

美琴「…なんでガ○ガイガー」

490 名前:Classical名無しさん :04/03/03 01:25 ID:CMr1mFJU
>>オンドゥルルラギッタンディスカー!?
GJでしたー。晶が進行役じゃなかったら花井に対する行動も考察してもらえたんだろうか?
そして、>>486さん。ナイスw
あー、それにしても、次週が気になる。

491 名前:Classical名無しさん :04/03/03 01:27 ID:.YJn0uBg
もうこれっきりにしてください

492 名前:Classical名無しさん :04/03/03 09:47 ID:USTzDXbk
とりあえずおつカレリン。
舞ちゃんは委員長なんて描写あったっけ?
体育委員とかじゃないの?とつっこんでおきます。

493 名前:Classical名無しさん :04/03/03 10:48 ID:aj6U1OrQ
>>492
ごめん、舞ちゃんが委員長でしたby三浦の煽り

オン(ry乙カレリン
ゴッドファーザーネタはネギま!とのコンボで笑いましたよ

494 名前:Classical名無しさん :04/03/03 13:04 ID:VMSfNIPg
・・・自己満足の世界だな

495 名前:禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/03 18:52 ID:bREktFUI
ある夏の暑い日、僕、奈良健太郎は、某解体現場へ出掛けていた。
そこでは、僕と同い年の工具楽我聞君が一生懸命に部下達と解体の仕事に励んでいる
姿を見ることが出来た。貧弱な体の持ち主の僕なんかよりも逞しい体つきをしている工具
楽君は、僕にとっても憧れの人だった。
「やあ。奈良君。来てくれたのかい。もうちょっとで終わるところだからそこで待ってくれ」
「うん・・・」
いつ、見ても本当にカッコいいなぁ・・・工具楽君は。やがて、
「突貫!!」
工具楽君の空を切り裂くかのような大声が聞こえ、家がバラバラになった。この瞬間が、
僕にとっては楽しいショットだった。そして、工具楽君は秘書の國生さんや部下の中之井
さんや森永さんと必要な打ち合わせを済ませて、作業着から私服に着替えた。
「奈良君、待たせたな。さあ、これからどうする?」
工具楽君が僕の肩をぽんと叩きながら言って来た。
「そうだね。ビールでも飲みながらどこかで休む?僕、工具楽君の分も買って来たから」
僕はそう言って、コンビニで買ったビールが入ったビニール袋を見せる。
「おー、奈良君、まだ高校生なのにビールを飲むんだ。まあ、オレも飲みたいからいいか」
工具楽君が嬉しそうに顔を綻ばせながら言った。
こうして、僕と工具楽君は、連れ立って解体の現場から離れた。

496 名前:禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/03 18:55 ID:bREktFUI
現場を抜け出すと、周囲にはいつもの空気が戻ってきた。
「ほら」
僕が、手にした2つの冷えた缶ビールのうち、1本を工具楽君に渡す。
「ありがとうな」
道端の石垣に腰掛けて、工具楽君が、ブシュッ、とプルタブを開け、一息にビールを飲む。
「ぷはぁ〜、仕事後に飲むビールはうめぇ〜!」
「工具楽君って、少しオヤジ入ってるね」
「いいじゃねぇか、オレ、現に家長やってるんだぜ。3人の弟、妹を世話しているからよ」
「あ・・・ごめん。余計なことに触れてしまって」
「いや、いいんだよ。それよりも奈良君も飲みな」
工具楽君に勧められて、僕も彼の隣に腰をおろし、ビールに口をつける。
山から下りてくる夜風は冷たく、火照った肌に、その冷たさが心地よい。
「あー、ビール飲み終わっちまったな。またコンビニで買うか?」
工具楽君がそう言ったが、僕は
「いや、それよりちょっと、酔い覚ましに歩きたいな」
と言った。
「じゃあ、川原へ行ってみるか。ここよりももっと涼しいぜ」
「いいね」
ほろ酔い気分のまま、僕たちは川原へと向かった。
「さすがに、こっちの方が涼しいな」
「それに、水の音も耳に心地いいしね」
穏やかな、川のせせらぎの音に包まれながら、暫く目を瞑ってみる。
「奈良君、ホントいい人だな」
工具楽君がふとそういった言葉を漏らす。
「え?」
「何でもねーよ。それより、もっと向こうの方へ行ってみようぜ」
僕と工具楽君は、他愛もない会話をしながら、少し川原を歩いた。
「何だか少し、腹が減ってきたな」
「そうだね。僕も少しお腹が減ってきたよ」
「それじゃ、何か食い物を調達してこようぜ」
僕たちは川原から離れかける。すると、草むらの向こうから、何かの物音が聞こえた。

497 名前:禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/03 18:56 ID:bREktFUI
「何の音だろう」
「案外、どこかのカップルがイチャついたりしてるのかもな」
「ええっ!!」
「バカッ、声がデカい。気付かれたらどうするんだよ」
「そんなこと言われても」
「な、ちょっと覗いてみようぜ」
工具楽君がニヤニヤしながら言ったが、僕は
「そんな、やめた方がいいよ」
と引き止めようとした。しかし、
「大丈夫だって。ちょっとだけだからよ」
と、工具楽君は僕を残してさっさと行ってしまう。
「はぁ〜」
大きくため息をつきながら、仕方なく工具楽君の後に付いていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「う〜ん、確かこの辺だと思ったんだけどなぁ・・・・あっ!」
薄暗がりの中、周囲を見回していると、突然、工具楽君が短く声をあげた。
「工具楽君、何か見つけたの?」
とっさに工具楽君の方を見る。工具楽君は、ある一点の方向を凝視したまま固まっていた。
何を見ているのかと思い、工具楽君に近寄って、その視線の先に目を向けてみる。
そこには・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・愛しています、優さん」
「アッ!陽菜ちゃん・・・」
僕の、想像だにしていなかった光景が広がっていた。
「これ、は・・・・・・!?」
國生さんの指が、森永さんの股間をなぞりながら、激しく攻め立てている。森永さんの方は、
甘い声をあげながら身悶えていた。
「・・・・・・・・・・」
僕と、工具楽君は声を出すことも出来ず、ただ、その場に立ち尽くしていた。

498 名前:禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/03 18:57 ID:bREktFUI
それから、どのくらい時間が経ったのだろう。気が付くと、目の前の行為はいつの間にか
終わっていた。
「このことは・・・・2人だけの秘密ですよ」
「・・・そうね、陽菜ちゃん」
國生さんと森永さんは、僕たちの存在に気付かないまま、どこかへ行ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・なぁ。奈良君。今日は・・・・どこかで飲み明かさないか?」
工具楽君なりに気を遣っているのだろう。今の僕には、その心遣いがとても有り難かった。
「・・・・なるべく、人のいない所がいいかな・・・・」
僕はそう言った。酔っ払って、何もかも忘れてしまいたい。
「それじゃあ、オレの学校へ行くか。今の時間、誰もいないからよ」
工具楽君の提案に、黙って、コクン、と頷いた。
途中、コンビニで、持てるだけ缶ビールを買い込み、終始無言のまま、工具楽君の学校へと
向かう。
「誰もいないようだな」
「工具楽君・・・・早く・・・中へ入ろう」
「ふぅ、腕に抱えてここまで持って来るのは、さすがにキツイぜ」
工具楽君が、教室の机の上にゴトゴトと缶ビールを置く。僕も、もう耐えられないと半ば落とす
ように置いた。
「これだけありゃ、朝までもつだろ」
「そうだね・・・・・」
工具楽君の言葉に相槌を打ちながら、近くの椅子に腰を下ろす。
「今夜はオレがついているから、酔いつぶれるまで飲んでも構わないからな」
「・・・ありがとう。遠慮なく酔わせて貰うよ」
工具楽君も適当な場所に腰を下ろし、プシュッ、とプルタブを開ける。そして2人して、一気に
ビールを飲み干した。
「なんか、苦いな・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

499 名前:禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/03 18:57 ID:bREktFUI
「わはははは!國生さんがぁ〜、なんだぁ〜!」
7本目の缶ビールを一気飲みしたあたりで、工具楽君はすっかりデキあがっていた。僕は、
途中でペースを落としたせいで、まだ、それほど酔ってはいなかった。
「まったく、工具楽君ったら、どこかの酔っ払いのサラリーマンみたいだね」
「ぬわんだとぉ〜!そういやぁ、さっきからオレばかり飲んでるよなぁ〜!?」
「そんなことないと思うけど」
さっきまでの雰囲気はどこへ行ったのか、工具楽君が大声で騒ぎ立てる。でも、この方が
僕にとって気が紛れていいように思った。
そんなことを考えていると。
「よぅ〜し。それじゃあ、オレが代わりに飲ませてやるぅ〜」
工具楽君が手近にあった缶を掴み、プルタブを乱暴に開けながら絡んできた。
「い、いいよ、自分で飲むから」
「オレと君の仲じゃあないかぁ〜。遠慮なんかするなぁ〜」
仰け反る僕の口元で、工具楽君がお構いなしに缶を傾ける。
ジョボジョボジョボ
「うわ!工具楽君、こぼしてるよ!」
「わはははははぁ〜!飲め、飲めぇ〜!」
「や、やめてよぉ!」
僕の叫びも虚しく、ビールは瞬く間に上着を濡らしていった。
中身がなくなり、やっと工具楽君が離れる。上着の方はすっかりビールが染み込んで、
特有の香ばしい匂いを放っていた。
「これは、早めに洗った方がいいな・・・・・」
すぐさま、上着を脱いで上半身裸になる。ふと、気が付くと、工具楽君が何故か、真剣な
表情で僕を見つめていた。
「・・・・」
「どうか、したの?工具楽君」
「・・・・」
「工具楽君?」
「・・・・なぁ」
「同性同士って・・・・気持ちいいもんなのか?」
「え?」

500 名前:禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/03 18:57 ID:bREktFUI
唐突な質問に、どういう意味なのか、と聞き返そうと思った瞬間。
ガタンッ!
椅子ごと倒され、身体が床に投げ出される。そこを、すかさず工具楽君が馬乗りになった。
「何すっ」
最後まで言い終わらないうちに、工具楽君の唇で僕の唇が塞がれる。続けざま、半開き
だった口の中に、ぬめった生暖かい舌が滑り込んできた。
なに・・・なんだ?
僕はすっかり気が動転し、なかなか正常な思考を取り戻すことが出来ない。
「ンッ・・・・・・ァ・・・・・・・ンムッ・・・・・・」
その間にも、工具楽君の舌が内壁や歯の裏側を乱雑に犯していった。
「クチュ・・・・・ン・・・・・・ハブァ・・・・・・」
舌を伝わってゆっくりと、そして止めどなく唾液が流れ込んでくる。僕は口の中に溜まった
唾液を、工具楽君の唾液と混ざり合っていることさえ判らないまま、何度も飲み込む。
そうして、工具楽君が一通り内側を舐めた後、今度は僕の舌にねっとりと絡めてきた。
「・・・・・・!!」
不意に我に返り、工具楽君を払いのけようと腕に力を込める。だが、いつの間に押さえられ
ていたのか、両腕は微かに動いただけだった。
「抵抗したって無駄だからな、大人しくしてろよ」
工具楽君がいったん口を離す。そして、頭を胸のところまで移動させると、また口を開いて
舌をのばしてきた。
「やめてっ!!」
反射的に体を動かしてもがく。しかし、工具楽君はそのまま、小さな突起をペロッと舐め
あげた。
「アッ!」
何ともいえない刺激に、思わず身体が、ビクッ、と反応してしまう。
「奈良君の胸、ビールの味がするな」
そう一言だけ言うと、僕の体に染みたビールの味を楽しむかのように、縦横無尽に舌を
這わせた。
ピチャ・・・・・ペロ・・・・・ピチャピチャ・・・・・
暗く静まり返った室内に、工具楽君の舌の、淫猥な音が響く。

501 名前:禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/03 18:58 ID:bREktFUI
「奈良君なんか・・・・メチャクチャにしてやる!!」
工具楽君が勢いよく覆い被さってくる。その力強さから、今の言葉が本気だということを
悟った。
「・・・工具楽君」
何故か僕は、自分がこれから何をされようとしているのか判っていながら、工具楽君の
気の済むようにさせようと思った。どうしてそう思ったのか・・・・。もしかしたら、工具楽君
の苦しみを少しでも減らしてやりたかったのかも知れない。
工具楽君は、僕の気持ちを知ってか知らずか、乱暴にズボンを下着ごと引き下ろして脇に
投げ捨てる。そして、彼もチャックを開け、自分のモノを取り出した。両足を掴んでその間に
割って入る。続けて、自分のソレを僕の後ろの入り口に押し当てた。僕は、工具楽君が
次にするであろう行為を考えて、ギュッと目を瞑る。そして、その予想はすぐに的中した。
ズッ−−
先端が入り口を押し広げる。工具楽君の僕の足を掴む手に力が入り、そのまま中に入ろう
とした。だが・・・・
「クソッ、入らねぇ!!」
工具楽君は何度も挿入を試みるが、どうやっても先端までしか入らない。僕自身、性行為
は初めてだし、ましてや、後ろに入れられたことなどあるはずもない。キツすぎて、中に
入っていかないのは当然のことだった。

502 名前:禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/03 18:59 ID:bREktFUI
「・・・・・・・・・・」
工具楽君は行為を中断して、しばらく何かを考え込む。すると、何を思いついたのか、急に
自分の掌に数回唾を吐いた。
「こうすりゃ、少しは良くなるだろ」
そう言って自分のモノに唾を塗りつけ、もう一度、挿入を試みる。
「いくぜ」
再度、工具楽君のモノが入り口に押し当てられ、体重をかけながら強く腰を進めてきた。
唾液が潤滑液の代わりになったのか、少しずつ、かつ強引に僕の中に進入してくる。
「ぐうぅっ!!」
下半身を襲う激痛に、唇を噛みしめて堪える。工具楽君は、そんな僕を無視してどんどん
腰を進めた。そのまま痛みに耐えていると、やがて、僕の体と工具楽君の体が触れ合う。
「全部入ったぜ」
一息ついて僕の足を抱え直し、今度はゆっくり引き抜く。入ってくるときよりは幾分楽だが、
それでも、かなり痛みが伴った。
「・・・・・・・・っく、ぅぅ・・・・・・・」
先端だけを残して引き抜かれ、それが終わるとまた入ってくる。そうして繰り返されるうちに
少しずつ工具楽君の動きがスムーズになっていった。工具楽君は気持ち良く感じている
らしく、僕に向かって何度も腰を打ち付ける。
「ハァ、ハァ、ハァ」
息を荒くしながら、その動きが徐々に速度を増していく。そして・・・・
「うぁっ!!」
呻き声を上げると同時に、その体が、ビクッと震えた。
「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・」
工具楽君は暫く絶頂の余韻にボーっとしていたが、自分のモノを引き抜くとそのまま僕の
上にもたれ込む。
「・・・・」
工具楽君の様子が静かになる。見てみると、いつの間にか寝息を立てて眠っていた。
これで、少しでも苦しみが減ったのならいいんだけど・・・・。そんなことを考えていると。
−−−ポトッ
胸の上に何かが滴ったような気がした。室内に薄く差し込む月明かりに、工具楽君の頬が
一瞬光る。僕は、工具楽君の体を抱きしめてやると、僕自身も目を瞑って、そのまま深い
眠りに落ちていった−−−。

503 名前:Classical名無しさん :04/03/03 19:27 ID:s4OapX/I
マガスペの「スクラン初! 大戦争勃発!! あの娘とあの娘が大激突!! 」ってのは、

”八雲vs沢近”ではなく”八雲vs周防”じゃないかなーと最近思うようになった。


504 名前:Classical名無しさん :04/03/03 20:44 ID:ofAvEJCA
>>503
俺の予想ではサラvs晶なのだが、、

505 名前:Classical名無しさん :04/03/03 21:12 ID:ZFAzEowU
花井の茶道部問題を巡ってじゃないか?
…これ以上は本スレで。

506 名前:Classical名無しさん :04/03/03 21:13 ID:lUbsG7uw
花井の茶道部問題を巡ってじゃないか?
…これ以降は本スレで。

507 名前:Classical名無しさん :04/03/03 21:14 ID:bjQtLvpg
…と思ったが、別に考察SS読んだ後の感想と思えば問題ないか。
すまん。

508 名前:Classical名無しさん :04/03/03 22:32 ID:8Mhx7cuo
実際のところ当分は播磨周辺は焦らし展開で伏線貼りまくって
イマイチ花ミコ辺りから進展させていく感じだろう

そして作中時間が冬のラブスパイラルシーズン突入する第4コーナーまわった最後の直線で
旗おにぎり王道各馬いっせいにムチが入ってラストスパートって感じだと思うんだが

509 名前:Classical名無しさん :04/03/03 22:52 ID:8Mhx7cuo
うお、本スレに書きこむつもりが誤爆った

>>467
花井と沢近とは斬新でつな(w

播磨と八雲の関係をなかなか信じたがらない沢近とか
なんだかんだ言って美琴のことが大事な花井とかが萌えどころなんですね?ね?

510 名前:feeling heart :04/03/03 23:38 ID:YQ5.p6rQ
 休日のお昼時、ともなれば、さほど大きくないこの街でもやはり繁華街は人混みであふれかえる。そんな中を修治は
ぶらぶらと歩いていた。別に確たる目的があったわけでもなく、単にインドアよりアウトドア、というそれだけの理由
である。
(つっても一人じゃなあ……)
 そんなことを思いながら、なんとはなしに見回した視界に見慣れた姿が飛び込んでくる。
「……兄貴?」
 喫茶店のガラスの向こうにあったのは、兄・拳児の姿だった。常日頃から金に苦労している、そんな兄が喫茶店など
という似つかわしくない場所にいるのを不思議に思い、声をかけてみようと店内に入る修治。
「お客様、お一人でしょうか」
「えーと、その、連れが……」
 連れはないだろう、と思いながらも、こういうときどう言っていいのかわからずそう口にする。幸い、店員の方で、
窓際のお客様ですね、お連れさまがいらしたらご案内するよう言われています、とわざわざ案内してくれた。
(お連れさま、じゃないんだけどな)
 とは言え、わざわざその勘違いを正す必要もない、と大人しくついていく。
「お客様、お連れの方がお見えになりました」
「よう、兄貴!」
「おう、わざわざ……ってなんでオメェが来るんだよっ!」
 テーブルの上に広げてあった紙――当然、原稿――を慌ててかき集める。
「ん?なんだよ、それ」
「あー気にすんな、お前にゃ関係ねぇ……っつーか帰れ、さっさと」
「あの、お客様……?」
 訳がわからない、という様子で訊いてくる店員に、俺の連れは、と説明を始める播磨。

511 名前:feeling heart :04/03/03 23:39 ID:YQ5.p6rQ
「なんだよ、誰かと待ち合わせ?」
「悪ぃかよ。あー、で、ですね、連れはコイツじゃなくて――」
「……あの、お待たせしました、播磨さん」
「そう、そこのカノジョみたいな――」
「八雲姉ちゃん!?」
「修治君?」
 よりにもよってなのか何なのか、そのタイミングで現れたのは、播磨が本当に会う予定だった相手――八雲だった。
「えっと……兄貴が、八雲姉ちゃんと待ち合わせ――?」
(いやでも別にオカシナことじゃないよなほらあの夏休みのときだってでも連れってのは一人なわけでだったら他に
誰もいないってことはつまりそれって二人っきりってことでそれってつまり二人は)
 ほんの一瞬の間に、修治の頭の中を無数の思考が飛び交う。
「オイ、どうかしたのか?」
「修治君……?」
「……」
 そして出た結論は。
「……ゴメン、俺、邪魔だったみたいだな」
「はぁ?何言って――おい!」
「きゃっ!」
「っと!」
 八雲と店員を突き飛ばすようにして、逃げるように店を飛び出していく修治。播磨の声にも足を止める素振りはない。
「何考えてやがんだ、アイツ……」

512 名前:feeling heart :04/03/03 23:40 ID:YQ5.p6rQ
 普段とはまるで違うその様子に眉をひそめてから、大丈夫か、と八雲に手を差し出す。
「あ、大丈夫、です……」
「あんたは?」
「いえ、私の方も……それよりお客様、今のは……」
「いや、今のはコッチが悪い。すまねぇな」
 困ったような表情の店員に、とりあえずコーヒー二つな、と注文をする播磨。かしこまりました、コーヒー二つですね、
と答える店員はさすがにプロ、外してくれ、という言外の意味をきっちり汲み取ってくれたようで、伝票を置いてすっと
店の奥へと戻っていく。
「……あー、なんか妙なことになっちまったな」
「私は別に……でも修治君が……」
 心配そうな八雲に、俺にもさっぱりわからねぇ、と播磨。
「後でちゃんと訊いとくからよ、そんな心配いらねぇって。……つっても、コイツを見てもらうような雰囲気じゃねぇよな」
 原稿を封筒にしまいながら、今日はなんか食うだけにしとくか、と言う播磨に、いえ、と答える八雲。
「せっかくですし、その、私……播磨さんの描くマンガ」
 好きですから、とうつむき気味に言う八雲に、そ、そうか?、と言いながらごそごそとしまいかけの原稿を取り出す播磨。
「それじゃ早速なんだけどよ……」
 どこか嬉しそうに解説し始めた播磨から少しだけ視線をずらして、窓の外を見る八雲。
(修治君……)
 あのとき流れ込んできた心の声。それはひどく乱れていて、意味の通らない部分もずいぶんと多かった。
 けれど。
 その悲しみだけははっきりと感じ取れた。
(だったらどうして……)
 追いかけなかったの、と自分自身に問いかける。その答えもまたずいぶんと曖昧で、でも直感的に悟ったものだった。
 自分にはどうにも出来ない、と。
 きっとそれは、誰か第三者から指摘されないと見えないことで、当事者である自分ではどうあっても本当にわかって
もらうことが出来ない。あのとき見えたのは、そんな類の感情だった。
 それでも。
(私は……)
 抜けないトゲのような小さな痛みを心に感じつつ、八雲は原稿に目を落とした。

513 名前:feeling heart :04/03/03 23:41 ID:YQ5.p6rQ
 ここで、舞台を少し離れた場所に移す。ウィンドウショッピングをするように歩いている二人組――沢近と晶である。
「ごめんね、急に呼び出しちゃったりして」
「私は構わないよ」
 いつも通りのポーカーフェイスで答えてから、美琴は何か用事?、と自分が呼び出されたであろう理由を尋ねる晶。
「ええ……試合が近いからやっぱりやめとく、だって」
 しょうがない、といったような口振りで続ける。
「おまけに新しい服なんてわざわざ、よ。あのコももうちょっとこういうのに気を遣えばいいのに」
 センスは悪くないのに、とぼやくその表情は、けれど口調とは違って柔らかいもの。
「ま、その方が美琴らしいんだけど……って何よ、その顔」
「別に。ただ愛理は愛理だなって思っただけ」
「……あのね、私は――きゃっ!?」
「っと!」
 反論すべく口を開いた沢近に、角から飛び出してきた少年がちょうど体当たりするような恰好になる。
「っつ……もう、気をつけなさいよ!」
 スカートの裾を払いながら立ち上がる沢近から目を背け、再び走り出そうとする少年。
 が――
「――修治君?」
「あ――」
 びくり、と小さく肩を震わせる少年――修治。

514 名前:feeling heart :04/03/03 23:42 ID:YQ5.p6rQ
「どうかしたの?」
「……っ」
 問いかける晶に一瞬何かを言いかける素振りを見せてから、うつむいて走り出す。
「……」
「……晶、あの子知ってるの?」
 無言で頷く。
「……」
 そして、視線を彼が走り去った方に向けてから。
「行こうか」
 と晶は言った。それを聞いて、珍しいこともあるわね、と大袈裟に肩をすくめてみせる沢近。
「晶が私に遠慮するなんて初めてじゃない?あ、明日は雨かしら」
「愛理……」
「気にしないで。追いかけるんでしょ?あの子。だったらほら、早くしないと」
 私はほら、一人でも行くところはいろいろあるし、と微笑む。
「それに、あなたに貸しが作れるなんてこの先なさそうだし、ね」
「……ありがとう」
 そう言って駆けていく背中を見送る。
「なんだかフラれてばっかりよね、今日」
 はあ、と小さく溜息。
「ま、しょうがないわよね。貸し二つ、ってとこでガマンするしかない、か」
 そう気を取り直してから、さてどこに行こうか、と算段を巡らせながら沢近も歩き出した。

515 名前:feeling heart :04/03/03 23:43 ID:YQ5.p6rQ
「はあ、はあ、はあ……」
 行き先もないままにがむしゃらに走り続けた修治は、いつのまにか公園の中にいた。
(何やってんだ、俺)
 別に八雲が誰と会って何をしようと、自分にそれを止めることなんて出来るわけがないのに。
(でもなんで、兄貴が)
 それも二人は知り合いなのだから、不思議なことではないとわかっているのに。
(俺は……)
 なんだかよくわからない感情に突き動かされて、逃げてきてしまった。あまつさえ、その八雲を突き飛ばして。
「どう、しよう……」
 視界に入ったベンチに崩れ落ちるように座り込み、うつむいて目を閉じる。
 何も見えず、何も聞こえない。
 そんな時間が暫く過ぎてから。
 ふと、目の前に立つ誰かの気配を感じた。
「――隣り、いいかな」
 静かな、けれどよく通るその声の持ち主――晶は、修治の返事を聞く前に、その隣りに腰掛けた。
「……」
「……」
 どうしたの、という問いかけの声はない。ただ、話したければ話していいし、そうでないならば無理はしなくていい、
そんな空気だけがそこにあった。
 かさかさと、朱く染まった葉が風に吹かれていく。
「もう、秋だね」
 口を開いた晶は、それだけを言った。
「……晶、姉ちゃん」
 断ち切られた静寂につられるように、修治も口を開く。
「俺、俺……」
 泣き出しそうなその声に、優しく念を押すように訊く。
「本当にいいの?私で」
「……うん。晶姉ちゃんなら」
 ぽつりとそう言って、修治は話し始めた。

516 名前:feeling heart :04/03/03 23:43 ID:YQ5.p6rQ
「……そう」
 すべてを語り終えた修治に、晶は一言だけそう言った。
「……なあ、晶姉ちゃん」
 すがるような声。
「俺――俺、どうしたらいいのかな」
 思い詰めたような表情で自分を見上げる修治に、晶は小さく――本当に小さく、けれど確かに微笑んだ。
「修治君は八雲のことが本当に大事なんだね」
「俺は……」
 だったらね、と。その瞳を見据えて短いアドバイスを与える。
「――君はもう、どうすればいいか知ってると思うよ」
 それで十分、と思いながら。
「……」
 沈黙の合間に、風の音だけが聞こえる。
「……そっか。そうだよな」
 その言葉にしばらく考え込むようにしていた修治が、わかった、という様子で立ち上がる。
「ありがと、晶姉ちゃん」
「お礼を言われるほどのことじゃないよ」
「えっと、そうじゃなくってさ……俺が言いたいって思ったんだ、お礼」
 そういうこと、だよな、と笑ってみせる修治。
「合格」
 返す晶も、もう一度微笑んでみせる。

517 名前:feeling heart :04/03/03 23:44 ID:YQ5.p6rQ
「それじゃ行ってくるぜ!」
「今度は人にぶつからないようにね」
「ちぇっ、わかってるよ」
 そう言って駆け出した修治だったが、何かを思い出したように公園の入り口でくるりと振り返る。
「晶ねーちゃん!」
 何?、という顔をした晶に向かって。
「俺、八雲ねーちゃんの次に晶ねーちゃんのこと、好きだから!」
 じゃまたな、と言い残し、今度こそ飛び出すようにして公園から出て行く。
「……」
 一方、後に残された晶は。
「ホントに素直でいい子――だと思わない?」
 そう言って覗き込んだベンチの下からは、なおう、という鳴き声。黒い毛並みに特徴ある額の印――伊織である。
「お前はいつも八雲の味方だから、そうは思わないかな」
 問に答える気があるのかないのか、すっとベンチに上がって丸くなる伊織。
「……そうだね、お前からしたら八雲の周りにいるのはみんな同じ――」
 なおう、と黒猫が鳴いた。先ほどよりも強く、まるで抗議するかのように。
「……伊織」
 その声にもう一度向けた視線の先には、何事もなかったかのように再び丸くなって午睡を決め込む黒猫の姿。
「――フフ」
 その姿に、珍しく苦笑めいた笑顔を見せてから立ち上がる。
「それじゃあ私は行くから」
 黒猫からの返事はなく、ただその尻尾がわずかに揺れた――ように晶には見えた。ふ、とその態度にもう一度
苦笑をもらしてから歩き出す。
 自分もいつか彼のように素直になれるだろうか、と思いながら。

518 名前:feeling heart :04/03/03 23:45 ID:YQ5.p6rQ
「いや、助かったぜ!」
「そんな、私は別に……」
 ひとしきり相談もし終え、まとめた原稿をしまう播磨。
「ケンソンすることねぇって。さて、んじゃちっと遅くなっちまったが……行くか」
 どこに、という顔の八雲に答える。
「探しに行くつもりだったんだろ?修治のヤツ」
「――え」
 なんだかよくわかんねぇけどな、ぼちぼち頭の方も冷えてるころだろうし、と少し恥ずかしげに早口の播磨に、
「はい――!」
 笑顔で八雲は答えた。

「つってもアイツが行きそうな……ってうぉっ!」
「はあ……はあ……よかった、まだいた……」
 喫茶店を出た二人の前、飛び出していったときと同じような勢いで飛び込んできたのは修治だった。
「大丈夫……?」
 心配そうに声をかける八雲を、大丈夫、というように腕で押さえる仕草を見せて、呼吸を整えてから。
「……八雲姉ちゃん」
 その瞳をまっすぐ見つめて。

519 名前:feeling heart :04/03/03 23:46 ID:YQ5.p6rQ
「ゴメン。ほんとに、ゴメン」
 考えていた言葉はあった、でもそれはうまく形にならず、出てきたのはただそれだけ。
 ただそれだけのまっすぐな謝罪の言葉。
「修治君……」
「あ――」
 だから、八雲は彼の肩をそっと抱いて言った。
「ごめんね……」
「そんな、悪いのは八雲姉ちゃんじゃなくて、」
「ううん、そうじゃない。悪いのは修治君だけじゃないよ。だから、ごめんね」
「……八雲姉ちゃん」
(ったく……)
 一発くらいぶん殴っておくか、などと思っていた播磨だったが、そんな二人の姿に貸し一つにしといてやる、と考えを改める。
(アイツもアイツで苦労してんだろうしな、いろいろ)
 邪魔にならないよう、少し離れたところから見る二人の姿。
 それは、夕陽の中でまるで姉弟のように見えた。

520 名前:feeling heart :04/03/03 23:47 ID:YQ5.p6rQ
……というわけで今回はやりたい放題やってみました。
たまには妄想どっぷりでも、ということでどうかご容赦を。
さて、次はアレかサラ八雲か、それとも全然別なのにするか……

521 名前:Classical名無しさん :04/03/03 23:50 ID:ot8CYGj6
>>520
GJ!!

522 名前:Classical名無しさん :04/03/04 01:05 ID:ifEKy0B2
ヨカッタヨー。途中晶が「八雲」って呼んでたとこが微妙に気になったかな

523 名前:Classical名無しさん :04/03/04 01:36 ID:.YJn0uBg
・前〜中盤までドキドキしながら読んだ
・でも最後が弱いと思った
・沢近の登場に必要性を感じなかった

次回作期待しています。お疲れ様でした

524 名前:day after tommorow :04/03/04 07:44 ID:xKf/aKNk
ある夜のこと、花井と美琴は道場で練習をしていた。

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「・・・・・・」
「吼えろ!!奥義百花虎拳!!破!破!破!!!」
「・・・・・・」
「ピューピルピーーーーー!!!」
「だあっ、うるさい!」
最後に縦笛を吹いて自分を奮いたたせている花井に
美琴は一喝した。ついでに花井の周りにいた鼠達も驚いて穴の中にそそくさ逃げていく。

花井は屋上に行って帰ってからずっとこの調子だ。
修行に出ると言って山に篭っていたと思ったら家に帰ってきて
練習相手をさせられる、正直花井は燃えている、
燃えてるというか執念の炎を燃やしている、
美琴はこれほどまでに花井が燃えてる姿を過去に見たことがなかった。

「なにかあったか知らないけどさ、少しは黙って練習できないのか?」
「聞くな・・・僕は誓ったのだ・・・ある男を倒さねばならん・・・」
微妙に話がかみ合っていない、いつも興奮すると会話がかみ合わないのは
花井のくせだ。この調子だと体育祭までずっとこのままかもしれない。
(はぁ・・・これは何言っても無駄だ・・・)
美琴はため息をつき休憩に入ることにした。

525 名前:day after tommorow :04/03/04 07:46 ID:xKf/aKNk
花井は今だに猛特訓をしている。
何気に花井の型を見てみると、綺麗な型だ、さすがは全国クラスの腕を持つ男である。
(昔は弱虫だったのになあ・・・)
いつから彼は強くなったのだろうか?中学生の時は全国の猛者を相手にするぐらい
強くなってたし・・・小学生の頃は・・・。
「ん?」
その時、キラリッとなにかが光った

光る方向に行ってみるとそこに縦笛が置いてあった、手にとってみてみると
「これは・・・」
普通の縦笛だ、だが年期は古いらしく何処かしら汚ならしい。
だが大切にしているということはわかる。
「へー・・・懐かしいな。」
それは自分も昔持っていた縦笛と一緒だった、多分どっかにしまってあるから、今度探してみようかね。
美琴はそう思いながら花井の練習風景を見ていた。

丁度休憩に入るのか汗水足らした花井がタオルを取りに、こちらに近づいてくる。
「ほら」
「ん、すまんな」
周防が花井にタオルを投げた、花井はそれを受け取り汗を拭き、近くの壁に寄り添う。

526 名前:day after tommorow :04/03/04 07:46 ID:xKf/aKNk
「なあ周防よ・・・」
「ん?どうした?」
真剣な面持ちで花井が話かけてくる。さっきとは違い真面目な花井に少し手間取った。
「キスをしたことあるか・・・?」
「ブーーーーー!!」
美琴は思わず飲んでいたポカリを吐き出してしまった。
「げほっげほっ、い・・・いったいどうしたんだよ?」
「例えばの話なんだがな例えばだぞ、もし僕がここでキスしちゃってもいーかな?
とか言ったらお前は、はいいいですとか言うか?」
「いやいや、言わないし!そーいうもんは恋人同士が言うもんだろ!!!」

「やはりそうか・・そうだよな・・・。」
さっきまでの威勢のよさは空元気だったようだ。
花井はシュンとなり空気が重くなる。
(なんか調子狂う・・・)
花井が暗くなるのは何度か目撃したことはあるが
これほど空気が重くなってなにも言えなくなる雰囲気は初めてだ。
手に持っていた笛がキラリと光る。その瞬間、美琴はあることを閃いた。

527 名前:day after tommorow :04/03/04 07:49 ID:xKf/aKNk
「よし!花井、ちょっくら私が元気つけてやる!」
「は?」
花井は美琴を見上げる、そうすると美琴は手に取った笛を思いっきり吹いた。

昔から笛だけは得意だった。筋肉バカと罵られようとも
これだけは自分でも好きだった、なぜだかわからない
でも小学生の頃、笛吹きを誰かと一緒に練習した思い出がかすかに残っている。

美琴の吹く縦笛で旋律が奏でられる、
その音楽は逃げていた鼠が集まって聞きほれるほど上手だった。

演奏が終ると花井は素直にパチパチと拍手をする。
「周防、大変よろしかったぞ。とてもうまかった。」
「いや、そんなに誉めるな、恥ずかしいし。」
「それとすまないな、僕を慰めるために吹いてくれたんだろ?」
「別にいいって、それに花井が落ち込んでいるのは似合わないだろ?」
「それもそうだな、はっはっは」
(世話のかかる幼馴染だなほんとに・・・)
いつもの調子に笑う花井に少し安堵を覚えた。


528 名前:day after tommorow :04/03/04 07:50 ID:xKf/aKNk
「それとなんなのだが・・・。」
元気を取り戻した花井がなにか気付いたのか。
「どうした?」
周防は満面の笑みで答えた。

「それは僕の笛ではないのか?」

「!!!!!!」
いつのまにとったんだ?と首をかしげてる花井、だがそんなことよりも美琴は困っていた。
しまった、丁度笛があったからってこれが花井の縦笛だというのをすっかり忘れていた。
美琴はあうあうとなにか言おうとするが声が出ない。なにか言わなければ、なにか・・・

花井は花井で真剣な顔持ちで笛をみながらふーむと悩んでいる、結論が出たのか。
「しまった!これではもう吹けないではないか!」
「なんでだーーー!!!!」
「は!!!こうしちゃしちゃおれん!よし休憩もすんだ!周防よ、また僕の練習相手になってくれ!!!」
「人の話を聞けーーー!!!!」

ようやく声に出した声は今日一番の大声だった。
今宵の道場も2人の罵りあいで夜も吹けていく・・・

529 名前:day after tommorow :04/03/04 07:52 ID:xKf/aKNk
今週のマガジンを見て勢いにまかせて書いたSS万歳

530 名前:Classical名無しさん :04/03/04 08:55 ID:r.H90VVY
>>529
勢いでこれだけの物が書けるとは…
面白かったです。


531 名前:Classical名無しさん :04/03/04 10:34 ID:ZDJdxkSI
「ねぇ美琴」
「ん?なんだよ沢近」
「花井君なんか最近様子おかしくない?普段から割とそうだけど特に思いつめた雰囲気っていうか」
「あー…なんでも塚本の妹と播磨の密会現場を目撃しちゃったらしくて」
「あの男天満の妹にも手出してんの!?ホント見境無しね!」
「…沢近ホント播磨嫌ってるなあ。一体何があったんだ?」
「だからいろいろはいろいろって言ってるでしょ!…だいたいあんなロクデナシにも
優しく接せる美琴のがおかしいのよそれでアイツに好かれてるのに気付いてもいないしゴニョゴニョ」
「ん?何か言ったか?…まいいや。んでキスしていいかとかいいですとかそんなような話してんの
聞いちゃったみたいでそれ以来体育祭で決戦挑む修行に入るとかでずっとあの調子なんだよ」
「へ、へぇ〜、そこまで行ってるんだ…ふーん」
「…どうしたらいいと思う?」
「え?わ、私にはわからないわよ。美琴のが花井君とも播磨君とも普通に仲いいし良い考えあるんじゃないの?」
「花井はともかく播磨とはそうでもないけどなぁ…まぁアンタと播磨は特別仲悪いからそれよりはマシか」
「そうよ、アイツ私がいくら謝っても聞いてくれないのに美琴の言うことならすぐに聞くし…」
「だったっけか?…とにかく体育祭までには何とかしないとな。クラス内で内輪もめは良くねえし」
「そ、そうね、やっぱ勝負事は何でも勝つために最善を尽くさないと…」
「…そう思うんなら沢近も協力頼むわ」
「そうね、わかったわ」
「なんか良い考えないか考えといてくれな」
「…了解」

おしまい。

532 名前:Classical名無しさん :04/03/04 14:47 ID:64ySk3pM
オチがない

533 名前:Classical名無しさん :04/03/04 16:12 ID:tKNVl8Xg
最近流行ってるな、会話形式の短編

534 名前:Love Deluxe を書いた人 :04/03/04 16:15 ID:iYS3S7Bo
>>520
お疲れさまッス。

基本的にSSはやりたい放題し放題。妄想上等、おまえら着いてこい!
でかまわないと思っています(持論)
そのエネルギーと純正度に共感できる人が喜んでもらえれば一番かと。
まぁ確かに日本語になっていないとかあまりにもアレな作品と呼べる物かどうか
怪しい物は別ですけど…

ということで今回もごちそうさまです。
確かに落とし所としては弱い感じも見られますが
秋の夕べらしく静かなフェードアウトって感じもまた良いかと。


そして賛辞や叱咤の言葉を贈ってくれた皆様方に、最大の御礼を。
今回は確変が決まったとしか言えません。
常時あのような物が書けるとは思われない方が精神衛生上好ましいです。いやホントに。
次回は気楽に何か一本書きたいなぁと思っていますし。


(´-`).。oO(某氏と違ってマークされていないのが幸いだなぁ)


535 名前:Classical名無しさん :04/03/04 16:31 ID:iYS3S7Bo
連続カキコはいかがなものかと思うが
>>529 >>531
お疲れさまッス。

>>529
勢いでこのぐらいまで書かれるとチョット(´・ω・`)
羨ましいやら妬ましいやらフクザツな気持ちです。

ずっとずっと気になって止まないのですが、笛が光っているってことは
つまり……唾液?

エロイ、エロイよ!

>>531
会話形式SSS(?)
キャラクターによる会話のキャッチボールだけで話を進める手法は
ちょっと憧れるものがあります。
きっと自分がやると支離滅裂になるんだろうなぁ…
難しいかもしれませんが、落ちが確かに欲しいところですね。
SSSの真骨頂、次回あたりに期待したいです。



536 名前:520 :04/03/04 18:07 ID:YQ5.p6rQ
>>522
晶による他人の呼称はひっそり鬼門です……
が、今回は素直に塚本さんの方がよかったやも。

>>523
沢近は晶との関係をちょっといつもとは違う角度で、と出したんですが、
それにしちゃ場面が短すぎた、という話で。
今回、主役は修治よりむしろ晶、いろいろつついてみようとして失敗したかな、とかなんとか。

>>534
自分はやりすぎると時々自分もついていけてねぇっ、という恐ろしい状況に陥るので要注意です。
舵取り舵取り。

>>529
勢い万歳。
どんとしんく、ふぃーる、ってやつです。

>>531
さり気なく連載になっているような。
続きますよね?

537 名前:Classical名無しさん :04/03/04 18:22 ID:YQ5.p6rQ
そしてID変わんねぇ……_| ̄|○

538 名前:Classical名無しさん :04/03/04 20:31 ID:Dojb0V3M
いつかの隣子SSの続きが激しく見たいなー

539 名前:Classical名無しさん :04/03/04 21:37 ID:bg23PwtM
531さんくらいの短さの会話SSなら好きなんだけど
468さんくらいの会話形式での長いやつになるとちょっと長すぎっていうか
読む気が起こらないっていうか……
わざわざ1行開けてるのも読みやすくしてるんだろうけど読みづらいし。
いや、好きな人がいたら気分悪くして申し訳ない。


540 名前:Classical名無しさん :04/03/04 22:29 ID:0nRTnIlU
漏れの脳内では>>531の続きは>>467ということで処理された(w

541 名前:Classical名無しさん :04/03/05 07:45 ID:pyoRdwDc
職人さんは神様です

職人さんと住人、ROMの良い関係を築く為の鉄則
・職人さんが現れたらまずはとりあえず誉める。
・その職人が凄腕、もしくはあなたの気に入ったなら「神」「ネ申」と呼んでみよう。
・「神キタ━━(゜∀゜)━━!!!」には時折AAも織り混ぜつつどこが良かったとかの感想も付け加えてみよう。
・上手くいけば職人さんも次回気分良くウp、住人も作品を見れて双方ハッピー。
それを見て漏れも、と思う新米職人が現れたらスレ繁栄の良循環。
・新米やいまいちな職人さんには出来るだけ具体的かつ簡潔に扇りだと思われないように注意しつつその理由をカキコ。
・それを踏まえての作品がウpされたら「良くなった」等の言葉を添えて感想をカキコ。
・それだけやっても投稿がしばらく途絶えた時は「神降臨期待」等と書いて保守。
・住民同士の争いは職人さんの意欲を減退させるのでマターリを大切に。

<これから職人になろうと思う人達へ>
・いきなりスレを立てたりせずにまずはスレタイ一覧をチェック、気になるスレは最低限>1を見ておこう。
 >1とは違う流れのときも多いから自分が投稿しようと思うスレは一通り読んでおくのは基本中の基本。
・下手に慣れ合いを求めずにある程度のネタを用意してから継続してウpしてみよう。
・レスが無いと継続意欲が沸かないかもしれないが宣伝、構って臭を嫌う人も多いのであくまでも控え目に。
・職人なら作品で勝負。下手な言い訳や言い逃れを書く暇があれば自分の腕を磨こう。
・扇りはあまり気にしない。ただし自分の振る舞いに無頓着になるのは厳禁。レスする時は一語一句まで気を配ろう。
・あくまでも謙虚に。叩かれ難いし、叩かれた時の擁護も多くなる。
・煽られたりしても興奮してカキコ、自演する前にお茶でも飲んで頭を冷やしてスレを読み返してみよう。
 扇りだと思っていたのが実は粗く書かれた感想だったりするかもしれない。
・そして自分の過ちだと思ったら素直に謝ろう。それで何を損する事がある?
 喪前が目指すのは神職人、神スレであって議論厨、糞スレでは無いのだろう?


542 名前:Classical名無しさん :04/03/05 15:00 ID:0yc2kw5k
>>541
そのコピペ初めて見た。
的を射ている。

543 名前:Classical名無しさん :04/03/05 15:50 ID:/lVsId2I
謙虚すぎても批判されたりする。
後書きならともかく初めに「つまらないものですが」とか言わないように。

544 名前:Classical名無しさん :04/03/05 17:30 ID:3rv7aPiM
>>541>>543
激しく同意。
そしてマターリ一番。

545 名前:Classical名無しさん :04/03/05 20:41 ID:3Z1KCBXs
468さんの考察SS面白いです!
サラ・美琴・晶のトリオ、めちゃくちゃハマりました!
毎週マガジン本編と合わせて楽しみに読ませていただいてます。
キッカリ発売日当日にアップしてくれるのも親切。
これからもよろしくお願いします!

546 名前:ひとりごと :04/03/05 21:13 ID:rnf0Xix.

 播磨さんの漫画のヒロイン。
 髪の長い小柄な女の人。
 サングラスを掛けた主人公にいつも想われている。
 ・・・・・・・・・。
「髪、伸ばそうかな」
「うん?何か言ったか、妹さん」
「いえ、独り言です」

 そう、ひとりごと。


547 名前:Classical名無しさん :04/03/05 21:15 ID:rnf0Xix.
皆様のSS読んで、ふと、思いつきました。
本人はSSSのつもり。
ちなみに初書き込みです。

誰かとネタかぶりしてませんよね?
していたらすいません。

548 名前:Classical名無しさん :04/03/05 21:33 ID:JwkPWGK2
まァ・・・・・・誌ですねこれは

549 名前:Classical名無しさん :04/03/05 21:48 ID:aj6U1OrQ
>>546
何とか妄想で補完すればいけそうかもしれない
でも妄想入りすぎてる気もしなくない

550 名前:Classical名無しさん :04/03/05 22:22 ID:/lVsId2I
実際、漫画のモデルが天満だってことに
八雲はどれだけ気づいてるんだろうか。
たぶん気づいてないと思うんだが。

というわけで>>546グッジョブ。

551 名前:Classical名無しさん :04/03/05 23:55 ID:h7AdoQCQ
>538
隣子SS、あれの続きを本気で希望されるとは思っていませんでした。
これ以上何を書くにしても蛇足になりそうで怖かったけれど、
大部分妄想に頼りでもしないとモブキャラのSSなんて不可能だと割り切って、
好きなようにやってみました。イメージと違ったらごめんなさい。
キリン大好き。(←こら)
     
《投下》

552 名前:Classical名無しさん :04/03/06 00:09 ID:64ySk3pM
頑張ってねー。
俺も書き込もうと思っとったけど、明日にします。

553 名前:have a argument :04/03/06 00:41 ID:gm9TrwR2
「〜君が騎馬戦で。〜さんが借り物競争でいいわよね、あ、それとバトンは先生から借りてきてだって。」
放課後の教室で2人の学級委員がメンバー表をみて確認していた。
「今鳥君が徒競走に出てもらうことになったのね、そして周防さんも・・・・」
「ぶつぶつぶつぶつぶつ」
「って聞いてる?花井君」
トントンと机を叩く女性、花井はその音で我に返ったのか、むすーと怒っている彼女を見上げた。

みつあみでそばかすが残り、少し幼さが見える女の子
そう彼女の名前は、2-Cで学級委員を務めている不幸な女性、舞ちゃんである

「聞いてるとも舞君、今鳥が騎馬線で周防をバトンタッチするのだろ?」
いってることがめちゃくちゃである。考え事をしていたのがまるわかりな花井に
「・・・もう・・・ちゃんと聞いててよね花井君、いつもは私がする前に、彼はココ!!!彼女はココだ!!!
とか仕切ってくれるのに、なにかあったの?」
思いっきりギクッ!と挙動不信になる花井が
「な、なんでもないぞ舞君、ただちょっと道場のネズミ達を思い浮かべていたのだ、はっはっは!!」
なんーだ、そうなんだーと一緒に微笑む舞、だが内心では
(なんかすごーいおかしいんだけど・・・)
でもそこで花井君に聞いても教えてくれるはずはない、まあどうせ八雲さんのことを考えてたんでしょうな・・・
彼が八雲を好きなのは2−Cの間では誰もが知っている常識である。

554 名前:have a argument :04/03/06 00:44 ID:gm9TrwR2
「まあ早くメンバー表の確認でもしましょうか、早く帰りたいしね。」
「それもそうだな、僕も早く帰って修行をしたいし、うんうん。」
なんか語尾にありえない言葉があったが舞は無視することにした。
花井の言動に振り回されてては気力が使いはたす、最初の頃は彼の言動に振り回されまわされたものだ。

「じゃあ花井君、リレーは今鳥君が参加してくれることになったのよね。」
「うむ、あいつがあそこまで早かったの意外だが、これで我クラスの優勝は一歩近づいたのも当然だ。」
「そうね、私達クラスを変人クラスとか言ってる人たちを見返すことができるしね。」
握りこぶしの握り意気込む舞、そう彼女は2-Cが変人クラスと言われるのに少しコンプレックスを持っていた。

(もとわと言えば男子が悪いのよねー、花井君には悪いけど男子は全員変人だし学年1番の悪がいるし)
悪という言葉で思い出した・・・そう言えば播磨君がなにに出てもらうかまだ決めていなかった。
「あ・・それと花井君、播磨君にはなにに出てもらうか教えてもらった?」
その瞬間あたりが暗くなる、机ががたがた動き、窓の外ではカラスがカーカーと騒ぎまくっている
花井の周りには何処からきたのかネズミの大群が押し寄せてきて、舞は驚いて声を出そうにも声が出ない
(な・・・なんなのよ、これ!)
辺りの陰湿な雰囲気に舞は愕然とした。

555 名前:have a argument :04/03/06 00:46 ID:gm9TrwR2
花井の手が舞の肩に乗る、少しビクつく舞
「舞君・・・」
「は、はい・・!!」
「播磨の話題は今は禁止にしてくれないか?播磨の競技は僕が決めるから。」
「わかった・・・わかったから少し落ち着いて!」
舞が言い放ったあと急に元の教室に戻る。いつのまにか花井の周りにいたネズミはいなくなり
窓の外のカラスもいなくなっていた・・・、椅子に座りさっきまでの花井君に戻る。

「すまない舞君、では早速さっきの続きをしようか。」
「え・・ええ」
まさか播磨君の話題でここまで狂変するとは思ってなかった。
(そういえば最近播磨君と仲良い人いたわよね・・・。)
彼は一匹狼だが最近屋上で誰かと喋っているのを見かけたことがある・・・あれは確か花井君の好きな人の

「もしかして八雲さんと関係あるの?」
ビクッとする花井と同時に、カサカサと音が聞こえてきた。
「い、嫌なら言わなくていいのよ!!全然興味ないから!!」
疲れる・・・今日の花井君は凄く疲れる・・・。

その後はなにもなく、普通にメンバー決めの確認も済み
そろそろ夕日が傾いてき始めた。


556 名前:have a argument :04/03/06 00:48 ID:gm9TrwR2
「よし!もう少しで終わりね。」
時間が掛かったようで掛からなかった短い時間だった。

「花井君はこの後どうするの?」
「どうするもなにも今日は家に帰って道場で稽古をしまくる予定だが。」
「へー、花井君のことだから、やっぱり八雲さんがいる茶道部にでもお邪魔するのと思ってたのに」
「く、それなのだが今は八雲君に合わせる顔がないので行きたくても行けんのだ・・・。」
しょんぼりする花井、このままだと花井君が哀れになってくるので調子を合わせる

「大変ね・・・でも八雲さんなら別に大丈夫だと思うけど?」
「ふむそうだのだが・・・八雲君はあの憎きヒゲなし男と最近会ってるのだ逢引してるのだ・・・・。」
だんだんなにがあったかを気付かぬうちに説明してる花井、でもちょっと面白いから聞いておこう。
「・・・うーん、でも落ち込まないでね?体育祭で士気を落とすはめにしたくないし。」
「それは大丈夫だ舞君、僕は今度の体育祭であのヒゲなしにめにものをいわせてくれるからな、はっはっは!!!。」
舞はその言葉を聞き逃さなかった。体育祭でヒゲなし(播磨君のことだろう)にめにものをいわせるという言葉を。

557 名前:have a argument :04/03/06 00:50 ID:gm9TrwR2
「もしかして花井君、体育祭で対決するつもりじゃあないでしょうね?」
ギクギクッと花井が凄く動揺するのがわかった、その時舞は花井に何があったのかやっと悟った。
「もう!今は播磨君と争ってる時ではないでしょ!」
「播磨の話題はy」
「だまらっしゃい!!」
花井が言い切る前にバンと机の叩く、ミシッとも音がしたがきっと気のせいだ。
「今は内輪でもめてる時ではないでしょう!!ケンカは体育祭の後にしてちょうだい!!!」
播磨と花井の問題はどうでもいい舞であった。だが花井はまだ諦めていないのか
「それは無理な相談!僕は体育祭で播磨を八雲君の目の前で倒すと決めたのだ!!!!」
「だー!!!静かに私の話をちゃんと聞いてなさい!!!」
ボキ!!!と机がありえない音する、しばらくすると2人が対峙してあった机は真っ二つに割れた。
煙がむんむんと立ちこみ、ハアハアと息切れしている舞、だがちゃんと真剣な顔に戻り
「今クラスで団結してくれないと困ります、優勝のためならそれぐらい学級委員の花井君ならわかってくれますよね?。」
「はい、わかりました。」
なぜか丁寧語になってしまう花井。舞はその一言に満足したのか

「よし!じゃあこれで終わり!!!花井君、じゃあ今日は一緒に帰ろっか?」
「ふむ、そ、そうだな、はっはっは!!!」
なにを笑っているのかわからないが、舞のつられて笑ってしまう。

その後、2人はわいわい喋りながら一緒に帰った。

花井君はほんとにわけがわからない。
よく、彼のことを喋ってなければかっこいいのにという人がいるが
私はそうは思わない、花井君と半年間学級委員をしていた私にすれば
仕切ったり、誰にも構ったりしてるところが私は好きだ。
舞は花井と帰りながらふとそんなことを思った。

558 名前:have a argument :04/03/06 00:55 ID:gm9TrwR2
舞ちゃん名前判明記念SS
播磨×隣子並にありえない花井×舞ちゃん
舞ちゃんのセリフは少なすぎなのでセリフにものすごく妄想入ってますがご愛嬌として流してください。
今なら>551さんの気持ちがよくわかる。
まあ自分だけでしょうね、花井×美琴より花井×舞ちゃんが好きなのは。はっはっは(´∀`)

559 名前:Classical名無しさん :04/03/06 01:06 ID:/lVsId2I
グッジョブです。舞ちゃん最強。
花井のこわれっぷりも最高。めにものをいわせるって…。

560 名前:Classical名無しさん :04/03/06 01:24 ID:YLPiRWFc
本スレに書こうかと思っていたのだが・・・
花井の修行って播磨の「キリンの人」に対抗する為のものだよね?(ネズミで対抗できるかどうかは置いといて)
俺の認識は間違っているのかな・・?

561 名前:Classical名無しさん :04/03/06 01:25 ID:2/xo3W9.
正直な感想を言わせてもらうと、展開が意味不明だった。
今後もガンガレ。

562 名前:have a argumentの書いた人 :04/03/06 01:38 ID:gm9TrwR2
>569
ありがとうございます、そしてどうもすいません。
急いで書いたのでセリフの一部がおかしいところがあるのは見逃してください。

>560
花井はキリンと播磨の関係は知らないと思うんですけどそうなんですかね?
普通に体育祭で決着をつけるのかと思ってました。
間違ってたならすいません、精進します。

>561
やっぱりそう思いましたか、自分も少しおかしいところがあったと思いますが舞ちゃんのために特攻してしまいました。
やはり1時間ぐらいでSS書くものではないですな。今度はもっとねってから投稿するよう努力します。
すいませんでした。

563 名前:Classical名無しさん :04/03/06 01:43 ID:/lVsId2I
展開がおかしいことはないが「これで終わり…?」とは思ったかな。できれば続きを。

564 名前:Classical名無しさん :04/03/06 02:23 ID:YQ5.p6rQ
いいなあ、舞。
本編でもチョーク折ったり(←そこかよ)いかにもな委員長ぶりがツボでした。
このまま花井を押さえられるキャラとして育ててあげてくださいな。
是非に続きを。

565 名前:Classical名無しさん :04/03/06 02:51 ID:1T9BKWIQ
>>562
んー、モブ達も名前をもらうと一気に存在感が増しますなぁ。
ということで舞ちゃんフルネーム教えてくれー(ぇ

最初は>>551の人が書いているかと思って読んでみたら舞ちゃんだったので
「おいおい、舞ちゃんから隣子への流れかー」などと思って読んでいましたよ。
所々おかしいところが見られるけど一時間でこれだけ書ければ十分というか
カンベンしてくれというか…
願わくば続きを。

566 名前:551 :04/03/06 11:41 ID:x1LCe7Hk
ごめんなさい、昨日エラー出たので接続切ってました。
まさか書き込まれていたなんて。

567 名前:今夜は眠れない :04/03/06 11:42 ID:x1LCe7Hk
 文化祭の開催日も近づいて、クラスはいつもより和気あいあいとしています。
来週あたりからはみんなで放課後残っての準備が始まるはずなので、
普段はあんまり話す機会のない人とも色々会話が弾んだりしそうで今から楽しみです。
 でも、私の隣りのこの人だけはいつでもマイペース。

 ―――が〜 ぐが〜

 播磨くん、もう放課後になってるのにまだ寝てます。
いびきが始まったのが五時限目の途中だったから、そろそろ三時間?
こんなに寝ちゃって、夜中にちゃんと眠れてるのかなぁ……。

「おい、そういや播磨さん、今日バイトの日だって朝方呟いてなかったか?」
「ああ、なんか『ピョートル』がどうとか言ってたよな。いったい何のバイトだ?」
「隠し符丁を使うくらいヤバいバイトなんだろ。係わり合いにならないほうがいいな」
「それもそうだな。俺たちは真人間でいたいし」

 部活へ向かおうとする直前の男子たちの声が聞こえてきます。
えーと……。つまり、播磨くんは今日、アルバイトがあるのに熟睡しているようです。
って、何でそこで起こしてあげようとしないの? 確かに『ピョートル』は怪しいけど!
 誰も起こしてあげなかったせいで遅刻なんてしちゃったらかわいそうです。
知ってしまった以上、私が声をかけてみるべきなのでしょうか。うん、そうだよね。

「……(ドキドキ)」
 さて、いざ播磨くんを起こしてみようとするものの、やっぱり不安になってきます。
快適な睡眠を邪魔しちゃって怒られないかな? そもそも本当に今日アルバイトなのかな?
あと、誰も見てやしないけど播磨くんを起こそうとする私はどう見えてるのかな?
そして、いろんな考えが交錯する中で気がついたことがひとつ。
(あ、今なら気になってた播磨くんの素顔、覗けるかも)
 幸いこちらを気にしている人はいませんでした。そっとサングラスに手を伸ばして……。

568 名前:今夜は眠れない 2/3 :04/03/06 11:43 ID:x1LCe7Hk
「んぁ?」
 わっ、播磨くん、起きちゃった!? 喧嘩慣れしてるからこういう気配にも敏感?
「お、もう休み時間になってやがったか。……何やってんだ? お前」
 手を伸ばしたままの状態で固まっていた私に気がついて尋ねてきます。
サングラスを外そうとしていたなんてばれたらもう隣りの席には座っていられない気が。
あーもう、こんな状況からいったいどう説明したらいいの?
「その…… 播磨くん、もう放課後だから」
「放課後?」
 額にしわを寄せて掛け時計を見つめる播磨くん。やっぱり機嫌は悪いようです。
ぐっすり気持ち良さそうに寝ていたし、嫌われちゃったかな。こんな事して……。

「おわっ! 本当に放課後じゃねーか。ありがとよ起こそうとしてくれて。
けど、俺のサングラスにはできるだけ触れねーでくれ。……ちょっとワケアリなんでよ」
 しかもバレてるし……。ごまかそうとしてた私が馬鹿みたいです。
けど、そんなに怒ってない、よね? やっぱり播磨くん、優しいのかも。
きつく言い過ぎたかなって思ったのか最後に照れた口調で一言付け足してくれたし。
「クラスメイトだから」「女の子だから」こんなふうに接してくれてるってわかってるのに、
それでも少しだけ嬉しくなってしまうのはどうしてでしょうか。

「じゃあ俺は急いでバイト行かねーと。またな!」
「う、うん」
 軽そうな鞄だけ持って駆け出していく播磨くん。また明日ね。
誰も見てないみたいだったから軽く手も振ってみたり。
と、入り口付近で「ドカッ」と鈍い音がしました。急ぎすぎて誰かとぶつかっちゃった?

569 名前:今夜は眠れない 3/3 :04/03/06 11:45 ID:x1LCe7Hk
 ぶつかられてよろけていたのは、零れるような金髪のクラスメイト。沢近さんです。
「いたた……」
「済まねぇ。って、お嬢か。謝って損したぜ」
「何よその言い方。まるで私になら何をしてもいいみたいじゃない」
 言ってからちょっと頬を赤らめる沢近さん。
男子たちの間で人気NO.1なだけあってちょっとした仕草もすごく魅力的です。

「たりめぇだ。テメェのせいでどれだけ俺が苦労させられたと思ってる。あぁ?」
「何のことかよく判らないけれど、自業自得でしょ? 勝手に私のせいにしないでよね」
 あれれ。播磨くんと沢近さん、廊下で口喧嘩を始めてしまいました。
それにしても、不良である播磨くんに真っ向から突っかかっている沢近さんって一体……。
外国で育つとはっきりと思った事を口にするようになると知ってはいても驚きです。
「おっと、それより急ぐんだよ。バイトに遅刻する訳にはいかねーんだ」
「へぇ、あんたが勤労青年? なんだか意外ね。上納金とか取ってるんじゃないの?」
「取るかよ!! ぶつかった事については謝る。だから行かせろ!」
「はいはい。雇った人がかわいそうだものね。遅刻なんてさせたら……」
 沢近さんが道をあけて、播磨くんが走っていきました。名誉ある敗走です。
でも、本当に何のアルバイトなんだろ? 

 そのあと私も帰ろうと廊下へ出たとき、自分が微笑んでいることに気付きました。
(あれ? なんで私笑ってるんだろ。なにかそんなに嬉しい事あったっけ?)
 ……そして気が付きました。

 播磨くんが優しいのは「クラスメイトだから」「女の子だから」って思ってたけど、
同じクラスメイト(しかも美人)の沢近さんには全然優しくするそぶりがなかったことに。
播磨くんってほとんど女子と喋る機会とかなかったりするからよくわからないけど、
これってもしかして、「私には特別優しい」ってこと!? どうしよう……。 
 ……今夜はドキドキしすぎて、眠れそうにありません。
《おわり》

570 名前:551 :04/03/06 11:48 ID:x1LCe7Hk
まずは投下のタイミングを計っていた>552氏に陳謝。本当にごめんなさい。

タイトルは邦画から取れませんでした。いいのが見つからなかったので。
沢近を書くのは初めてなのに、いきなり隣子の引き立て役にしちゃったよ……。

にしても、これで彼の言ってたのが1スレ目の人のことだったら私は立場ないな。
相変わらず私生活がだめぽなのでまたROMに戻ります。

571 名前:552 :04/03/06 12:35 ID:64ySk3pM
自分はあの後、すぐに寝たので謝らなくてもいいですよ。
お話おもしろかったです。
モブキャラで、これだけ想像できるのは凄いですね。

572 名前:Classical名無しさん :04/03/06 12:59 ID:KE6l.l.U
>>552氏ではないですが、一本投下いきます。
元ネタは童話のあれです。

573 名前:Magical Princess :04/03/06 12:59 ID:KE6l.l.U
昔々あるところに「かれん」という名前の女の子が住んでいました。
かれんはアマレスで鍛えた腕力と偉大な包容力で、いつもお母さんやお姉さんたちの手伝いを
していました。

そんなある日、かれんの家に一通の手紙が届きました。
「王室からね」
お母さんが手紙を開け、中身を読み始めます。
「……悪い話じゃないわね」
手紙を読み終わると、お母さんは二人のお姉さんを自分の元に呼びました。
「愛理、美琴さん、よく聞きなさい」
お母さんによると今夜お城で舞踏会が開かれ、そこで王子様のお相手探しが行われるとのことでした。
王子様は多少女グセが悪いのが難ですが、容姿と財力は文句なしです。もし王子様に見初められれば、
一生遊んで暮らすのも夢ではありません。
「……というわけで、二人とも支度をしなさい」
しかし、それを聞いてもお姉さんたちは無反応でした。
「どうしたの?早くドレスを出してきなさい」
「イヤよ、私軽い男はタイプじゃないの。例えどんなお金持ちでもね」
「私もパス。今日は道場の稽古があるしな」
どうもお姉さんたちは舞踏会に行く気がないようです。それを見ていたかれんは、深い溜め息を
一つつきました。
「舞踏会かぁ、いいなぁ……」
これまでかれんは、アマレスの練習と家事に追われる生活を送ってきました。もちろん、舞踏会に
行ったことなどありません。一度でいいから、きれいなドレスを着て舞踏会で踊ってみたい。
それがかれんの夢でした。


574 名前:Magical Princess :04/03/06 13:00 ID:KE6l.l.U
「かれん」
「はっ、はい!」
突然お母さんに声をかけられ、かれんは思わず大声をあげてしまいました。
「二人のドレスを持ってきてくれるかしら。なるべく早く」
「わ、わかりました」
かれんが小走りで二階へと向かいます。その姿を見て、お姉さんたちはあからさまに不機嫌な
顔をしました。
「ちょっと、舞踏会には行かないって言ったでしょ」
すると、お母さんは黙って懐から数枚の写真を取り出しました。お姉さんたちの顔が、みるみる
青ざめていきます。
「舞踏会に行かないなら、それを焼き増しして町中にばらまいてもいいんだけど」
それから数分後、お姉さんたちはドレスへと着替え、無言で馬車へと乗り込みました。
「じゃあかれん、留守番よろしく」
かれんを一人残し、馬車は城へと向かって走り去って行きました。


575 名前:Magical Princess :04/03/06 13:02 ID:KE6l.l.U
「舞踏会、行ってみたかったなぁ……」
クローゼットの整理をしながら、かれんはつぶやきました。
「でも、無理だよね。私ドレスなんか持ってないし、男の人と踊ったこともないし」
自分に言い聞かせるように、かれんはわざと大きな声を出しました。手元にある衣装は、すべて
お姉さんたちのものです。何だかかれんはつらくなり、窓の外へと視線を移しました。
「きれい……」
窓の向こうに、お城の明かりが見えました。今頃お姉さんたちは、大いに舞踏会を楽しんでいる
ことでしょう。かれんの目に、じわりと涙が浮かびました。
「い、いけない!早く終わらせないと」
そしてかれんが涙を拭い、洋服をたたみ始めたまさにその時、

ドシン!

ものすごい音を立てて、女の子がかれんの目の前に落ちてきたのです。
「いたたたた……」
かれんはびっくりしてその女の子を見つめました。女の子は全身白ずくめの服を着ており、
なぜかホウキを一本抱えています。
「あ、あの、あなたは……?」
かれんは恐る恐る女の子に尋ねました。
「え?えーと、あはは……」
女の子は困ったように笑い、頭をかいています。かれんが戸惑っていると、女の子の後を追うように、
今度は黒猫を連れた黒ずくめの女の子が家に入ってきました。
「姉さん!?だいじょうぶ!?」
「うん、何とか。ちょっと痛かったけど」
どうやら二人は姉妹のようでした。しかし、どうして女の子が屋根を突き破って家の中に
落ちてきたのかはかれんにはわかりませんでした。


576 名前:Magical Princess :04/03/06 13:02 ID:KE6l.l.U
「あの、この家の方でしょうか?」
「は、はい!」
またも突然声をかけられ、かれんは大声をあげてしまいました。黒ずくめの女の子が、申し訳
なさそうに頭を下げます。
「すみません。屋根の穴は今ふさぎますから」
そう言うと黒ずくめの女の子は目を閉じ、精神を集中させ始めました。
「ドーマキサラムーン、この家をきれいに」
するとあら不思議、屋根の穴はきれいにふさがり、家は新築同様にピカピカになってしまったのです。
「す、すごい!」
かれんが歓声をあげました。それを聞いて、白ずくめの女の子が胸を張ります。
「えっへん!すごいでしょ〜」
「ど、どうやってやったんですか!?」
「魔法よ。私たち魔法使いのタマゴなの。これも何かの縁だし、願い事があれば叶えてあげるよ?」
「じゃ、じゃあ……」
かれんは今日お城で舞踏会があること、でも自分はドレスを持っていなくて出席できないこと、
そしてきれいなドレスを着て舞踏会で踊るのが自分の夢なのだということを、包み隠さず二人に
話しました。
「ふっふっふ、それくらいお安いご用よ。メキニメキニヌダラダラー……」
「姉さん、呪文が違ってる……」
「え?そうだっけ?じゃあ、デュアル・オーロラ……」
「それも違うと思う……」
(だ、だいじょうぶかな……)
かれんは多少不安になりましたが、とりあえず待ってみることにしました。二人は何やら
分厚い本を取り出し、一生懸命魔法の呪文を調べています。


577 名前:Magical Princess :04/03/06 13:03 ID:KE6l.l.U
「……よし!この呪文ね!」
しばらくして、白ずくめの女の子は勢いよく本を閉じました。先程の黒ずくめの女の子と同様に、
目を閉じて精神集中に入ります。
「パラレル・パラレル、きれいなお姫様にな〜れっ!」

ボン!

「えっへん!大成功!」
何と、かれんの服はきらびやかなドレスへと変わってしまいました。まるで本物の女王様と
見まごうほどの美しさです。
「この魔法の効果は今日限りです。伊織――――この黒猫をお供に付けますから、伊織が鳴いたら
すぐに帰ってきてください。魔法が解けてしまいますから……」
「は、はい!わかりました!」
「じゃあカレリン、行きましょ」
白ずくめの女の子に誘われるまま、かれんは外に出ました。しかし、そこに馬車の姿はありません。
不思議に思い、かれんは白ずくめの女の子に尋ねました。
「あの、馬車もないのにどうやってお城まで行くんでしょうか?」
「だいじょぶだいじょぶ!とりあえず、私に掴まっててくれればいいから」
何だかよくわかりませんでしたが、とりあえずかれんは言われた通り彼女に身体を預けました。
白ずくめの女の子が、ホウキを握る手に力を込めます。
「よ〜し、しゅっぱ〜つ!」
その瞬間、ホウキと共に二人の身体が浮き上がりました。
「きゃ、きゃあ!」
「落ちないよう気を付けてね、危ないから」
「そ、そんなこと言われても……きゃあ!」
二人は屋根ぐらいの高さまで浮き上がると、ものすごいスピードでお城に向かって飛んでいきました。
街の人々が、まん丸の目でその姿を見つめています。
「姉さん、また落っこちなきゃいいけど……」
黒ずくめの女の子がつぶやく間にも、二人の姿はどんどん小さくなっていきました。


578 名前:Magical Princess :04/03/06 13:14 ID:KE6l.l.U
かれんがお城に着くと、すでに舞踏会は佳境を迎えていました。金髪の王子様が、近くにいる
女の子に手当たり次第声をかけています。
「カーノジョー、一緒に踊らナーイ?」
「イヤ」
「オー、ザンネンデース」
(あの人が王子様かぁ、かっこいいなぁ)
遠目で王子様を見つめながら、かれんは溜め息をつきました。なにぶんこういう機会は初めてです。
正直な話、どうしたらいいかわからないというのが本音でした。その時、
「……え!?」
かれんはびっくりしてしまいました。何と、王子様が一直線にこちらへと向かってきています。
うれしいやら恥ずかしいやらで、かれんの頭の中はパニックになってしまいました。
「お嬢さん」
王子様が、真剣な眼差しでかれんを見つめます。
「あなた、Dですね?」


579 名前:Magical Princess :04/03/06 13:15 ID:KE6l.l.U
ここで時間をちょっと戻してみましょう。ちょうど、かれんと白ずくめの女の子がお城に着いた
あたりです。
「……あの、これはいったい何ですか?」
突然薬のような物を渡され、かれんは首を傾げてしまいました。白ずくめの女の子が、懐から
一本のスプーンを取り出します。
「ヤモリとバラとローソクを焼いてつぶして粉にしたものよ。いいから食べてみて」
言われた通りにかれんはスプーンを受け取り、その粉を口にしました。すると、
「……え!?」
何とまあ、かれんの胸がお姉さんたち並みに大きくなってしまったのです。
「カレリン、悲しいけど男の子は胸の大きな女の子が好きなの。でも、それならきっと問題ないわ。
 だから、安心して舞踏会に行ってらっさい!」
「あ、ありがとうございます!」
「いいのいいの、サービスサービス」
白ずくめの女の子に深々と頭を下げると、かれんはお城の中へ入っていきました。


580 名前:Magical Princess :04/03/06 13:16 ID:KE6l.l.U
さて、場面は再びお城の中へと戻ります。
「おっと、隠しても無駄ですよお嬢さん。僕の目に狂いはない。もしよければ、一緒に踊って
頂けないでしょうか?」
「は、はい!よろしくお願いします!」
それからの時間は、かれんにとって夢のひとときでした。憧れの舞踏会で、しかも王子様と
一緒に踊っているなんて、さっきまでの自分からはとても考えられないことです。かれんは
まさに天にも昇る気持ちでした。

しかし、夢の時間はあっという間に過ぎていきます。
「にゃあ」
かれんの足下にいた黒猫が、突然鳴き声をあげました。かれんの頭の中に、黒ずくめの女の子の
言葉がよみがえります。

――――伊織が鳴いたらすぐに帰ってきてください。魔法が解けてしまいますから……

「いけない!帰らないと!」
かれんは王子様の手をふりほどき、出口に向かって走り出しました。
「ちょ、ちょっと!?どこ行くの!?」
「す、すみません!でも、帰らないといけないんです!――――あっ!?」
あまりに急いでいたため、かれんは出口のドアのところで転んでしまいました。転んだ拍子に靴が
片方脱げてしまいましたが、構わずかれんは走り続けました。
「待ってくれ!D!」
「すみません!さようなら!」
王子様の呼びかけが空しく響き渡る中、かれんは街へと走り去っていきました。


581 名前:Magical Princess :04/03/06 13:15 ID:KE6l.l.U
翌日、かれんはいつものように家の手伝いをしていました。
「じゃあ、次はそのピアノを運んでもらえるかしら?」
「は、はい」
そして、かれんが力を込めてピアノを持ち上げた時、
「あら?」
高らかに玄関の呼び鈴が鳴り響きました。お客さんへの応対はかれんがする決まりです。
しかたなく、かれんはピアノを抱えたまま玄関へと向かいました。
「はい、どなた様でしょう――――えっ!?」
何と、そこにはあの王子様が立っていたのです。
「うわ、すげー馬鹿力。近寄りたくねー」
王子様がぼそっとつぶやきました。それをかき消すかのように、ばたばたと従者の人たちが
家に入ってきます。
「失礼します。王子様のお相手となる女性を探しにやってきました」
そう言うと、眼鏡をかけた男性が懐から何かを取り出しました。
「昨晩この靴を落とされた方なのですが、ご存じないでしょうか?」
「そ、それは!?」
男性が持っていた靴は、まさしく昨晩かれんがお城に落としていったものです。驚きのあまり、
思わずかれんはピアノを床に落としてしまいました。
「うわっ!き、君、気を付けたまえ!」
「す、すみません!実は……」
その後所々どもりながらも、かれんはその靴が自分のものであることと、とある事情によって
途中で舞踏会を抜けざるを得なかったことを男性に伝えました。


582 名前:Magical Princess :04/03/06 13:16 ID:KE6l.l.U
「なるほど、ではこの靴を履いてみてもらえますか?」
男性がかれんに靴を差し出します。靴は、ぴったりとかれんの足に納まりました。
「おおっ、ぴったりだ!さっそく帰って王様に報告しなければ!」
男性を筆頭に、従者の人たちが喜び勇んで家を出て行きます。それを見て、慌てて王子様が
彼らを呼び止めました。
「ちょ、ちょっと待て!」
「む、何ですかな王子。顔色が優れませんが」
「勝手に決めつけんな!靴のサイズがたまたま同じなだけだろ!」
「しかし、女子でこのサイズはなかなか珍しいのではないかと」
「ぐ、偶然だ偶然!だいたいこいつはDじゃねえし、どう考えても昨日のあの娘とは別人だ!」
どうも、王子様はかれんのことがお気に召さないようです。どうにか理由を付けて、この場から
離れようとしています。その時、
「王子様、往生際が悪いですわね」
今まで傍観していたお母さんが、突然口を開きました。
「貴様、王子に向かって何と無礼な!」
「失礼、ではこれを」
お母さんが数枚の紙を男性に差し出します。少し戸惑ったようでしたが、男性はそれを受け取りました。
「こ、これは!」
それは、言うまでもなくかれんと王子様が一緒に踊っている写真でした。王子様は一言も発さず、
ただひたすらガタガタと震えています。お母さんは一歩前に歩み出ると、深々と頭を下げて
こう言いました。
「ふつつか者の娘ですが、よろしくお願いします」

こうしてかれんと王子様は結婚し、お母さんは王子様のお金で末永く幸せに遊んで暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。

                ―――FIN―――


583 名前:Magical Princess :04/03/06 13:17 ID:KE6l.l.U
話自体は説明不要ですね。
魔法の元ネタがすべてわかった人には個人的に1000スクラン差し上げます。

これだけじゃアレなので、一応近況報告を。
二月の頭から「食事をすると吐き気がする」という症状に悩まされておりまして、
実家に帰ったのを機に医者に行ってきたんですが……
やられました。胃カメラ飲まされました_| ̄|○
本気で死ぬかと思いました。
結果は単なる胃炎とのことでしたが、皆さんも身体にはくれぐれもお気を付けください。
とりあえず、もう二度と胃カメラはしたくありません……。


584 名前:Classical名無しさん :04/03/06 14:25 ID:dMbkU0Pc
>>567-569
GJ!良かったです。
なんかもうこのSSで隣子のキャラが脳内で出来上がってしまいましたw
さらなる続編期待してます←
>>573-583
王子様今鳥に笑わせてもらいました。はまり役ですね

585 名前:Classical名無しさん :04/03/06 14:40 ID:gm9TrwR2
最近職人多いですなあ、いいことです。

>570
俺には隣子のほうが引き立て役になってるような・・・ごふんごふん
隣子が全然喋らないのはいつも心の中で語ってるからだったのか!だから喋る時はいつも「播磨君〜」だったのか!
とてもとかったです、GJ

>583
今鳥はかれんがDならいいんですねw
こういうパラレルSS物は私は・・・好きです。

586 名前:Classical名無しさん :04/03/06 15:03 ID:64ySk3pM
 昼休み 屋上
美琴「播磨! おまえ花井に何をした!」
播磨「? なにもしてねぇぞ。」
美琴「嘘をつくな、昨日おまえを探しに行ってから、明らかに様子が変なんだよ。
学校も休んでるじゃないか!」
播磨「昨日は話もしてねぇって、とりあえず襟から手を離せ、苦しい。」

同じ頃 播磨に挑戦状を突きつけるため屋上に向かう花井
花井「特訓疲れで、昼まで爆睡とは一生の不覚!…これも奴のせいだ。ん?」
花井が見たものは、両手を握りあい、向かい合う播磨と美琴の姿だった。
花井「貴様、周防に何をしている!」
蹴りをくらわす花井、吹っ飛ぶ播磨
花井「周防、こいつに何か妙なことはされなかったか?…その、キスとか?」
美琴「いや、私は別に…」
花井「播磨、僕は貴様を認めることなどできん。体育祭で勝負だ!」
美琴(こいつ、私のことで怒ってるのか?)
花井「八雲君はわたさん!」
美琴(やっぱ違うよな。)
播磨「事情はよく判らんが、おまえは俺を怒らせた。つぶすぞ。」
花井「武道家は不良には負けんと言っている。貴様こそ覚悟しておけ。」
美琴「体育祭で、同じクラスがどうやって争うんだよ?」
播磨と花井はにらみ合いをつづけている。
美琴「…ああ、もう聞いちゃいねぇ。 まあ、心配することはなかったようだな。」

おしまい

587 名前:Classical名無しさん :04/03/06 20:02 ID:bmI/4TZY
>>570 >>583 >>856
お疲れさまッス。

いやはや、三本とも楽しませてもらいましたよ。
三つとも毛色の違う話だったので今日は凄い得した感じです。
これからの活躍に期待age。

>>585に激しく同意です。年末年始の活気が戻りつつありますな。
あと>>552氏の投下もどきわく待ってます。

588 名前:Classical名無しさん :04/03/06 21:31 ID:64ySk3pM
586は552
つまり自分の作品ですよ。
無題だったから、わかりにくかったですかね。

589 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:14 ID:MiXfTRD2
−−−工具楽我聞の夢の中−−−
トクン、トクン
なんだろう、この音は−−−。
トクン、トクン、トクン
とても心地いい。それに、誰かに抱かれてるような−−−。
いったい誰だろう。
國生さん?
いや、違う。
じゃあ、優さんか?
違う、優さんじゃない。
それじゃあ、いったい−−−。
・・・奈良君?

590 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:15 ID:MiXfTRD2
「う、ん・・・・・・・」
なんだか、とても穏やかな気持ちだ。こんな気持ちで目が覚めたのは久し振りだった。
「ん?」
気が付くと、オレは奈良君の腕に抱かれていた。
「奈良君・・・・。それじゃ、あれは、やっぱり奈良君だったのか?」
起こした頭を胸にくっつけてみる。
トクン、トクン、トクン
ああ、そうだ。この感じは間違いない−−。
もう一度頭を起こして、今度は、まじまじと顔を見てみる。そういえば、奈良君の寝顔を
見たのは初めてかも知れない。
「なんだ、こいつ。寝てるときは、結構可愛い顔してやがんだな」
あれ−−?
そういえば、どうしてオレは奈良君に抱かれて寝ていたんだろう。そこで、ふと昨日の
ことを思い出す。
「!!」
恐る恐る体を起こしてみる。やはり、奈良君は裸だった。更に、股の間からは自分が出し
たものと思われる液体が、半乾きになって床にこびり付いていた。
「・・・・オレは・・・・なんてことを・・・・」
自分のしてしまったことに驚愕する。酔っていたとはいえ、あまりに浅はかな行動だった。
多分オレは、一生、奈良君に許して貰えないだろう。それにオレ自身、顔向けなんて
到底出来やしない。自分の出来ることと言えば、奈良君に付いた汚れを拭いて、この場の
後片付けをするくらいだった。
用務員室で何か拭くものを借り、奈良君自身と床を綺麗にした後、何も身につけていない
下半身にズボンを被せてやる。

591 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:15 ID:MiXfTRD2
その後、空き缶を片付けている途中、ビールの染みた上着が目に付いた。
「これも、洗ってやらないと・・・・・」
急いで校庭にある水道で水洗いをし、そのまま窓辺に干す。
「これで・・・他にはもう、オレのしてやれることはないな・・・・・・」
ふと、これからどうするかを考える。どこかでジッとしていても、気が滅入ってしまうだけだ。
何かしていた方が、気が紛れていい。オレは仕事の手伝いをすることにした。
「早く、ここから離れよう。奈良君が目覚めてしまう前に・・・」
急いで、学校を離れる。そこで、水洗いした上着の代わりがないことに気が付いた。
オレは走って家に帰り、部屋にあったTシャツを掴んで、また学校に戻って来る。
「まだ、起きてなきゃいいんだけどな・・・・」
試しにドアの隙間から覗いてみる。すると、ちょうど奈良君が目覚めたところだった。
「このシャツ・・・どうしようか」
直接、奈良君に渡すことなんか出来ない。仕方なく、ドアの前に置いておくことにして、
気付かれないよう、静かにその場を立ち去った・・・・。

592 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:15 ID:MiXfTRD2
チュッチュッ
「んん・・・朝か?」
外はすっかり明るくなっている。結構、寝てしまったようだ、上半身を起こそうと体に力を
入れると、あそこがズキッと痛んだ。
「・・・・・ったた。そうだった、昨日はここで工具楽君に・・・」
ふっ、と昨晩のことが思い出される。
「・・・工具楽君」
そこで、ずっと自分が裸のままなことを思い出す。その割りに、寝ていて寒くは感じなか
った。きっと、工具楽君を抱きしめたまま眠ったからだろう。少し息苦しくはあったが・・・。
「取りあえず、服を着た方がいいな−−あれ?」
気が付くと、下半身にズボンが被せられていた。よく見ると、教室内は片付けられ、床も
綺麗になっている。ビールが染みているはずの上着も、水洗いされ窓辺に干されていた。
工具楽君がやってくれたのだろうか?だが、教室内には姿が見当たらない。
ズボンをはき廊下へ出たところで、何か柔らかいものを踏んづける。下を見ると、それは
Tシャツだった。
「なんでこんなところに」
工具楽君は違うシャツを着ていたし、昨日ここへ来たときは何もなかったはずだ。
しかし、こんな休みの日に、僕たち以外わざわざ学校に来る物好きがいるとも、到底
思えなかった。
だが、今そんなことを考えていてもしょうがなく、ちょうどいいので、家に帰るまで借りる
ことにする。僕はTシャツを着ると、工具楽君を捜しに校舎内を回った。
「おかしいなー。工具楽君、どこへ行ったんだ?」
校舎内の全教室、職員室と用務員室、果てはトイレまで見て回ったのだが、一向に
工具楽君の姿が見当たらない。
もしかして、先に帰ったのかも知れない。確かに、工具楽君としては物凄く顔を合わせ
づらいはずだろう。その可能性は充分に高かった。
「最後に、校庭を見てから帰るか」
一人呟いて、そのまま校庭に出てみた。
「ここにもいないな」
仕方がないので、そのまま外から窓辺に干されている上着を取り、学校を後にした。

593 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:16 ID:MiXfTRD2
帰って来ると、すぐに自分の服に着替え直す。
戻って来る途中、工具楽君の家へ電話すると、帰って来てすぐに会社へ出かけたらしい。
それなら慌てて会いに行く必要はないと、遅い朝食を食べた後、夕方近くまで寛いだ。
そして、その後、工具楽君の会社である工具楽屋へ向かった。
工具楽屋へ着くと、専務の中之井さんや営業の辻原さんがてきぱきと仕事をこなして
いるところだった。ふと、聞き覚えのある声がした。
「中之井さん、書類、ここに置いときます」
「社長、お疲れ様です。もう今日の仕事は終わりだから、後はゆっくりしなされ」
その声のした方へ向かうと、そこに工具楽君の姿を見つけた。
「工具楽君!」
「あ・・・・・・」
目が合った途端、僕のいる場所とは正反対の方向へ走り出す。
「待ってくれ!」
後を追って僕も走り出す。
必死に追いかけている内に、いつの間にか学校へと来ていた。校庭まで来たところで
工具楽君の腕を捕らえる。工具楽君は観念したのか、それとも体力が限界だったのか、
その場でグッタリとへたり込んだ。
「ゼェッ、ゼェッ、ゼェッ・・・・・」
「ハァハァ・・・・・」
長距離を走ったせいで、二人ともかなり呼吸が荒い。工具楽君はまだ息が荒いらしく
大きく肩を上下させている。
「奈良君・・・・ゼェ・・・・しつこすぎ」
「それは、お互い様だよ・・・」


594 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:17 ID:MiXfTRD2
「・・・・・・」
少し間を置いて、どちらともなく笑い出す。暫く笑っていると、工具楽君がボソッと口を
開いた。
「なんで、追いかけて来たんだよ・・・・」
「そりゃあ、工具楽君とどうしても話がしたかったからね」
「・・・・・」
「昨日、教室で工具楽君に言われたこと、確かにその通りだよ」
「何言ってんだ!オレは、君を無理やり犯したんだぞ!!謝っても謝りきれないほど
ひどいことをしたんだ!!」それなのに、どうして君はオレを責めないのだ・・・」
「・・・・・」
僕は一息おいて
「ぼ、僕は・・・工具楽君を信用しているから・・・」
と小声で言った。すると、工具楽君が体をもたれ掛けてきた。
「オレ、奈良君といると、何だか落ち着くんだ。どうしてだろ。今朝だってよ、君の腕の
中で、すごく穏やかな気持ちで目が覚めたんだぜ。だけど・・・・すぐに、オレがしてしま
ったことを思い出して、君が目を覚まさない内に学校を離れたんだ・・・すまない・・・・
本当にすまない・・・・ウゥ・・・・」
工具楽君は、僕の胸に顔を埋めて静かに泣き始める。僕は自然に、そうするのが当た
り前かのように、優しく肩を抱いた。

595 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:18 ID:MiXfTRD2
それくらいの間、そうしていただろうか。いつの間にか日は沈んでいて、校庭を吹き抜け
る風は涼しくなっていた。
「どう、気分は落ち着いた?」
ずっと顔を埋めたままだった工具楽君が、慌てて僕から離れる。
「も、もう大丈夫だ。悪かったな、また迷惑かけちまって」
「そんなこと、気にしなくていいよ。僕と工具楽君は友達なんだから」
「ああ・・・そっか、そうだったな・・・」
「・・・・?」
工具楽君がやっと落ち着いたと思ったが、まだ、どこか様子がおかしい。
「どうかしたの?」
「・・・・・」
工具楽君は少し考えると、何かを決心したかのように、僕に向き直った。
「奈良君に聞いて欲しいことがあるんだ」
その真剣な表情に、思わず姿勢を正してしまう。
「オレさ、奈良君のこと」
「え?」
「・・・・」
「いや、その・・・・・」
何故か、歯切れが悪い工具楽君。
「工具楽君らしくないよ。遠慮なく言ってよ」
「あ、ああ」
そして、もう一度向き直る。
「オレ・・・奈良君のことが、す・・・・」
ここでさすがに、今、工具楽君が何を言おうとしているのか理解した。
だが−−−
「・・・・・やっぱり、オレがこんなことを言う資格はないな」
悲しそうな表情に変わると、小声で呟く。
「悪かった、今のことは忘れてくれ」
工具楽君は勝手に話を終わらせて、僕に背を向けた。

596 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:18 ID:MiXfTRD2
そんな工具楽君を、僕は後ろから強く抱きしめた。
「!!」
工具楽君が驚いて、こっちに振り向こうとする。しかし、強く抱きしめた腕は、首を
辛うじて動かすのを許しただけだった。
「な、奈良君・・・」
その後も、何度か身じろぎをするが、その力は弱く、最後には抵抗することをやめる。
僕は、穏やかな声で背後から語りかけた。
「工具楽君。さっき言おうとしていたこと、最後まで言ってくれないかな」
「え・・・・・・?」
「工具楽君の気持ちを、僕の中でしっかり受け止めたいんだ。だから、もう一度言って
欲しい」
「・・・・・・・」
僕の言葉に暫く考え込む。今、工具楽君の中では、様々な考え、想いが交錯している
のだろう。そんな工具楽君の迷いを振り切らせるために、僕は改めて、ギュッ、と抱き
しめた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やがて、工具楽君が口を開く。
「わかった、最後まで言う」
その言葉を聞いて、腕の力を緩める。工具楽君は、さっきと同じように僕の方へと向き
直った。
「オレ、オレは・・・・奈良君、君のことが−−好きだ」
工具楽君が真っ直ぐに僕の目を見て言った。それを待ちわびていたように、こちらも
答える。
「僕もだよ、工具楽君−−」

597 名前:続・禁断の愛(我聞×奈良) :04/03/06 23:19 ID:MiXfTRD2
それから僕と工具楽君は、長い間、口づけを交わした。
二人並んで校庭に座り、一緒に星空を見上げる。
「まさか、工具楽君とこういうことになるとは思ってもいなかったよ」
「それはオレだって同じだ。まさか、奈良君とこんなことになるとはな」
二人して軽く笑い合う。
「だけど−−−」
地面に着いた手が、いつの間にか重なり合っていた。
「奈良君となら、悪くないな」
「−−工具楽君」
互いに顔を近づけ、再び口づけを交わす。そして、工具楽君が僕を見つめながら言った。
「オレたち、いつまでも一緒にいような」
僕も、工具楽君の気持ちに応えるように見つめ返す。
「もちろんだよ−−」
(完)

598 名前:Classical名無しさん :04/03/07 00:10 ID:YQ5.p6rQ
「だーかーらっ!花井君が来てくれないと私の仕事が……」
 いい加減に、と食ってかかる舞を、その必要はないだろう、と素っ気なくいなす花井。
「君の優秀さは一緒に仕事をしてきた僕が一番よく知っている。なに、君なら僕などいなくとも
立派にやっていける……それよりも僕には――」
「だったらっ!」
 そんな花井を遮って叫ぶ舞。
「……だったら、ちゃんと最後まで一緒にやってよ、仕事」
「……それは」
 怯む花井の前で、独り言のように続ける。
「……花井君てさ、変わってるところもいろいろあるけど、ホントはマジメでいい人だ、って。
そう思ってたんだよ、私」
 ふ、と自嘲気味の笑み。
「それがさ、なんだかよくわからない理由で学校は休むし、自分の仕事は放り出すなんて」
 そんなの私の知ってる花井君じゃないよ、と。正面からその瞳を見据えて言う。
「――僕にだって、譲れないものはある」
 その視線から目をそらすようにして答える花井。
「私にだってあるわよ、それくらい!」
 バカ、そう言い残し外へ飛び出していく舞。
「な――舞君!」
 その声にも彼女は振り返らない。
 ただ、雨の中を駆けていく。

――というようなのはどうだろう、と言うか>558氏の影響を受けまくりと言うかその。
ゴメンナサイ。

599 名前:Classical名無しさん :04/03/07 01:16 ID:EZlZwpZQ
これはまた古典的なインターネッツですね

600 名前:558 :04/03/07 04:18 ID:gm9TrwR2
まさか自分の影響でここまで書いてくれるとは意外でした。ありがとうございます。
というかそのSSの続きを書いてくださいお願いします _| ̄|○

601 名前:Classical名無しさん :04/03/08 01:33 ID:YQ5.p6rQ
>>600
いいんだなー書いちゃうぞー、ということで。
……なんか途中から妄想が一人歩きして舞がよくわかんなくなりましたが。
では行きます。

602 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:34 ID:YQ5.p6rQ
 日常、というのは何もしなくても過ぎていくものである。止めようとしても止められないその流れは、多少の
問題などなんでもないかのように押し流していく。
 日常、というのはそういうものである――良くも悪くも。
(……もう三日、か)
 予定のびっしりと書き込まれた手帳をぱたん、と閉じ、舞は一つ溜息をついた。その物憂げな様子とは裏腹に、
周囲の空気は次第に近づいてきた体育祭を控えてどこか浮き足だったものである。
(はあ、らしくない、っと)
 考えていても、と立ち上がって近くで談笑している美琴に声をかける。
「あの、周防さん」
「ん、何?……ってアイツのことだよな、多分」
「うん、葉梨君のことなんだけど」
 困った、というような顔で首筋をかく美琴に頷きながら、その表情からやはり何かあった、と察する。
「ほら、もう三日も休んでるし、それにあの日だって……」
 珍しく風邪でもひいたのかと思って担任に訊いてみても病欠の連絡は受けておらず、そもそも休み始める前日から
して、播磨を探しに行く、と言ったままそれっきり。これでは誰であろうと多少の心配はするところである。
「いや、別に病気とかそういうわけじゃないんだ、五体満足でぴんぴんしてたよ」
「それならいいんだけど……ほら、もうすぐ体育祭だからいろいろ仕事もあるし」
 なんだかわからないけど、出来れば来るように言っておいてほしんだけど、と頼む舞に、それなんだけどさ、と
言葉を濁す美琴。

603 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:34 ID:YQ5.p6rQ
「私も毎日言ってるんだけどさ、やることがある、とか言って聞かないんだよ……おまけにネズミだし……」
「……ネズミ?」
 あーいや、それはこっちの話、と言ってから、申し訳なさそうに続ける。
「正直、私も困ってるんだよ、どうすりゃいいのか、ってさ」
 ゴメン、と頭を下げる美琴に、周防さんが謝ることじゃないよ、と言いつつ考える舞。
「うん、わかった。それじゃ今日私も行ってみようかな、花井君のところ」
 それでダメだったら諦めよ、と笑う。
「……そっか。それじゃ私からも頼むよ。ホントにアイツ、何考えてんだか……」
 まかせといて、と席に戻る舞の背中に、そうだ、と声をかける美琴。
「あれだったらさ、私が手伝うよ、仕事」
「ううん、大丈夫。ウチの連中ってさ、いっつもロクでもないことばっかりで仕事が多いのなんて慣れてるし」
 一人だからちょっと調子狂っちゃってるだけだよ、平気平気、とぐっと親指を立てる。
「了解。でもさ、何かあったら遠慮なく、だよ」
「うん、ありがと周防さん」
 それじゃ、と荷物を手に舞は教室を出た。

604 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:35 ID:YQ5.p6rQ
(――とは言ったものの)
 花井の家に向かう道すがら、現状について考える舞。
「なかなか厄介よね、これ」
 思わずそんな言葉が出てしまう。確かに何かと問題を巻き起こす生徒の多い2-Cとは言え、ことが全校レベルの
体育祭となれば、やるべき仕事の量はさすがに違ってくる。
(やって出来ないことなんてないけど……)
 それでも、やはり一人と二人では能率はまったく異なるし、加えて。
(なんか……ね)
 当たり前だったことがそうでなくなる。それは周りから見れば些細なことでも、当事者にとって重要なこと、
というのはままあることである。少なくとも、舞にとって花井が隣にいる、というのはそういうことだった。
(――らしくないらしくない)
 立ち止まり、あまりよろしくない思考を追い出すべく一つ深呼吸。
「さ、早く行かないと」
 呟いて見上げる空は午前中とはうって変わって泣き出しそうな曇天。手にした傘をしっかりと握りしめ、舞は
小走りで駆け出した。

605 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:36 ID:YQ5.p6rQ
 どうにか雨粒が降りてくる前に目的地に辿り着いた舞。
 だが――
「だーかーらっ!花井君が来てくれないと私の仕事が……」
 やりたいことがある、だがそれは言えない、という花井の一点張りに、平行線を辿る話し合い。そのやりとりに
業を煮やして、いい加減に、と食ってかかる舞を、その必要はないだろう、と花井は素っ気なくいなす。
「君の優秀さは一緒に仕事をしてきた僕が一番よく知っている。なに、君なら僕などいなくとも立派にやっていけ
る……それよりも僕には――」
「だったらっ!」
 そんな花井を遮って叫ぶ舞。
「……だったら、ちゃんと最後まで一緒にやってよ、仕事」
「……それは」
 怯む花井の前で、独り言のように続ける。
「花井君てさ、変わってるところもいろいろあるけど、ホントはマジメでいい人だ、って。そう思ってたんだよ、私」
 ふ、と自嘲気味の笑み。
「それがさ、なんだかよくわからない理由で学校は休むし、自分の仕事は放り出すなんて」
 そんなの私の知ってる花井君じゃないよ、と。正面からその瞳を見据えて言う。
「――僕にだって、譲れないものはある」
 その視線から目をそらすようにして答える花井。
「私にだってあるわよ、それくらい!」
 バカ、そう言い残し外へ飛び出していく舞。
 外はいつのまにか降り出した雨が、その強さを少しずつ増している。
「な――舞君!」
 花井の声にも彼女は振り返らない。
 ただ、その中を駆けていく。
「くっ……」
 すぐに見えなくなる後ろ姿にどうするべきか迷う花井。

606 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:37 ID:YQ5.p6rQ
 と。
「あーあ、泣かせちゃったね」
 入り口の影から姿を現したのは。
「……周防」
「悪いけど途中から聞かせてもらったよ……で、わかるよな、私の言いたいこと」
「……僕が悪い、というんだろう?」
 ふん、と面白くなさそうに答える花井。
「わかってるならいいんだけどね……あのさ、何も全部悪いって言ってるんじゃないんだよ。優先順位ってのは
誰にだってあるんだしさ」
 でもね、と真剣な口調の美琴。
「それでもないがしろにしちゃいけないものってあるんだよ。絶対、ね」
「だが……っ!?」
 なおも迷っているような様子の花井に、一切の容赦なく突きこまれる拳。
「――ホント、どうしちゃったんだよ。頼むからさ、あんまり私を」
 怒らせないでくれよ、と悲しそうに笑う。
「周防……僕は」
 言いかけた花井に、はいはいそういうのは後回し、と置き去りにされた舞の傘を渡す美琴。
「お前ならまだ追いつけるだろ?」
「……すまん」
 その一言とともに駆け出す花井。
「……ふう」
 その後ろ姿を見送ってから、美琴は苦笑とともに溜息をついた。

607 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:38 ID:YQ5.p6rQ
(……何やってるんだろ、私)
 降りしきる雨の中を走りながら、舞は思う。どう考えても花井の方に問題がある、それは確かだ。あの説明で
納得出来る人間がいるとしたら、それはよほどのお人好しのはずである。
(だからってこんなことしたって)
 どうにもならない、そんなことはわかっているのに、自分は雨の中を走っている。荷物も傘も老いてきてしまったし、
おまけに勢いに任せて余計なことまで口走ってしまった気がする。
(……どうしよう)
 熱くなっていた頭が冷えてくるのにつられるようにして、その足取りは次第に重くなる。残るのはやるせない想いと
雨に濡れて重たくなった身体だけ。
 そこに。
「――舞君!」
「っ!」
 遠くから呼ぶ声が聞こえた。思わず振り向いたそこには、傘も差さずに走ってくる花井の姿。
「……どうして」
 何がどうなっているのかわからず一瞬立ち尽くすものの、次の瞬間には背を向けてそこから逃げ出す。
「――舞君!?」
 花井の声に戸惑いの響きが混じる。しかし、舞は止まらない。
(だって、どんな顔しろって……っ)
 けれど、最初から結果の見えている勝負、その差はどんどんと縮まっていく。
「舞君!待ってくれ!」
 もう手が届く、という距離まで来た花井の声にも、しかし舞は立ち止まらず、その速度をさらにあげようとして。
「あ――」
 もつれた足がバランスを崩し、そのままアスファルトの上に――
「くっ――」
「っ……!」
 倒れかけたその身体は、間一髪、後ろから抱きかかえるようにして腕を伸ばした花井に支えられていた。
「……」
「……」
 しばらく無言のままの二人。路面を打つ雨の音だけが響く。

608 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:39 ID:YQ5.p6rQ
 やがて、先に口を開いたのは花井だった。
「すまない」
 深々と頭を下げる。
「……花井君」
「――自分の都合だけしか見えていなかった。周りや君のことをまったく考えていなかった」
 許してくれとは言えん、だがせめて、とそこで頭を上げ、舞の顔をまっすぐに見つめる。
「せめて、謝罪はさせてほしい。すまなかった」
 もう一度頭を下げる。
「……」
 言い訳も何もなく、ただその言葉とともに頭を下げる花井。その姿に、舞はどこか安堵を覚える。
(……やっぱり、花井君は花井君、だよね)
 変わってるところもいろいろあるけど、ホントはマジメでいい人――それが花井春樹という人だと、そう思う。
 だから。
「花井君」
 黙ってそのまま頭を上げる花井に。
「……明日からキリキリ働いてもらうからね」
 そう言った。
「……舞君」
 何かを言いかけた花井の機先を制して、それじゃ戻ろうか、と笑ってみせる舞。
「荷物も全部置いて来ちゃったしね、なんかカッコ悪いけど」
 あはは、ともう一度笑顔を見せた舞に、一応傘はあるんだが、と差し出す花井。
「ううん、いいよ。これだけ濡れちゃったらもうおんなじ」
 それじゃ、競争ね、そう言って駆け出す。
「な――舞君!」
 そんな花井の声を後ろに聞きながら、昔聞いた古い歌を小さく口ずさみつつ、舞は走った。

609 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:40 ID:YQ5.p6rQ
 翌日のHR。
「皆に心配をかけたが、今日から僕も復帰だ」
 いや別にしてねーよ、という声があちこちから聞こえるものの、花井の耳には入っていないようである。
(まあ、そういうところがらしいんだけど)
 そんな様子に、思わず苦笑してしまう舞。
「ついてはいろいろとあるわけだが……」
 教室を見回してから、ぴたりとその視線を止める花井。
「――播磨、貴様には言っておくことがある」
「……あん?」
「……あの、花井君?」
 訝しむ舞に気にしないでくれたまえ、と言ってから。
「お前は潰す――それだけだ」
「――は?」
 播磨だけではなく、教室中の動きが一瞬止まる。
 そして。
「上等じゃねぇか……」
 なんだかわからねぇが受けてやるぜ、と静かに立ち上がる播磨と。
「フン、精々今のウチに吠えておくといい……」
 不敵に笑う花井。
 その間に不穏な空気が立ちこめ、一触即発の――

610 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:42 ID:YQ5.p6rQ
「花井君が問題増やしてどうするのよっ!」
 がん、と両拳を砕けんばかりの勢いで教卓に叩きつけて叫んだ舞の一言が、その空気をかき消した。
「何のために私があれだけ苦労したと思ってるの!?」
「い、いや、それとこれとは……」
「ち・が・わ・な・い!」
 その剣幕に、ハイ、と首を縦に振る花井に、よろしい、と頷いてから。
「――播磨君もわかってるわよね、もちろん」
「あー、そうだな、同じクラスだから仲良くしないとな、一致団結だな、うん」
「よろしい」
 それを見届けてから、それじゃ花井君、あとよろしく、と自分は一歩下がる舞。
「……うむ。えー、まずはだな……」
 花井の宣戦布告で一瞬凍りついた教室の雰囲気は、いつのまにか元に戻っている、というよりも、むしろ
さっきのは何だったのか、と逆に盛り上がる様子さえ見せている。結局、そういうクラスなのである。
(やっぱり、これくらいじゃないとね)
 ええいうるさいぞお前ら、と言いながらもてきぱきとHRを進行させていく花井を見つつ。
 舞は微笑んだ。

611 名前:Singin' in the Rain :04/03/08 01:43 ID:YQ5.p6rQ
――ということで。
忙しくなるのは実行委員じゃないのか、とかベタだなおい、というのは先に自分で言っておきます。
……好きなんです、お約束の展開。

612 名前:Classical名無しさん :04/03/08 02:13 ID:LgvCi4KM
イイヨイイヨー
上手いね。
舞ちゃんのキャラが俺の脳内と違うけどw
妄想に走り過ぎてないから読みやすかったよ。

613 名前:Classical名無しさん :04/03/08 02:52 ID:nhtOcuZc
正直俺は好きじゃない

614 名前:Classical名無しさん :04/03/08 03:05 ID:bjQtLvpg
ならば俺は、心の奥底からGJと叫ぼう。
播磨と隣子のSSを違和感無く読める人なら、
この作品も問題ないはずだ。

615 名前:Classical名無しさん :04/03/08 08:37 ID:YQ5.p6rQ
やはり確定していないキャラをメインに据えた時点で好き嫌いが分かれるのは承知の上……
と言うか分かれなかったらさすがにいろいろ考えます。
とりあえず最後の方だけ読むとそこはかとなくスクランっぽい気配がするので、
その辺でどうか一つ。

616 名前:Classical名無しさん :04/03/08 10:19 ID:KKjXPtwg
http://web2.poporo.net/%7Ereason/pbbs/

分校にエロおえびきたーーーーーーーーーー!!

617 名前:Classical名無しさん :04/03/08 16:44 ID:IKpHVAZU
>>611
お疲れさまッス。

足りない設定は妄想で補う。
SSの真骨頂、見せてもらいました。
ストーリー的には文字通り「雨降って地固まる」
お約束の殿堂入りを果たしているエピソードですね。

そこでふっと思ったんですが
びしょぬれになった二人が花井の家に戻ったなら
当然「風呂、着替えイベント」が発動すると思うんです。
そこで、花井の家の風呂を借りてドキドキしたり
借りた服と下着の戦闘能力(カップとか)の差にちょっと落ち込んだり
いっそ脱衣所目撃ドキュン…ってこんな事書いている自分がDQNだ_| ̄|○

で、何が言いたかったかというと、妄想ありがとうとそう言いたかったんですよ。

618 名前:Classical名無しさん :04/03/08 18:34 ID:YQ5.p6rQ
オチにつけたHRがもうちょっと短くて、おまけとして最後のコメントに同梱できる程度だったら、
その辺も展開上当然あったとかなかったとか。
ばっさりすっぱり切ってしまったので、それっぽいのをちょっとだけ書いて逃げます。

「――周防さんて」
 それは十分わかっていたことで、でも百聞は一見にしかずと言うか、現実はこれっぽっちも容赦が
ないと言うか――
 と。
 ガラガラガラガラ。
「「――あ」」
 ガラガラガラガラ、ピシャ。
「……」
「……」
 沈黙――やがて。
「すまない」
「……花井君」
 それはさきほどと同じ真摯な声。
「不可抗力というヤツだ。許してくれ」
「……」
 だから。
「……?」
「……それで」
 舞は。
「……舞君?」
「それで――」
 ――叫んだ。
「済むわけないでしょバカーッ!!!」

注)石を投げてはいけません

619 名前:卒業 :04/03/08 19:15 ID:iEPelNoU
ほたーるの、ひかーあり、まどのーゆーきー…
卒業式の後のHRの時間も終わり俺は卒業証書を片手に廊下を歩いていた
(…………いろいろあったがこれでこの学校ともお別れか…)
目を閉じこの学校での思い出を思い浮かべる
いろいろなことがあった、笑い、怒り、戦い、泣き、そして恋をした
この3年間は俺の人生の中でも最も大切な日々になるだろう
さっきのHRではクラスのほとんどのやつが泣いていた、花井や今鳥のあほまでだ
まあ面白いクラスだとは思っていたがこんなに感傷的になるものかと思い
ただ一人泣いていなかった高野に聞いてみたら
「日本の学校は他の国と違い家族的な体系をとっているからね、どうしても情が入ってしまうのよ」
「…おめーはどうなんだ、見たところどうってこと無い感じだが」
「私…?そうね少し感じるものがあるけど…」
こちらに背を向け歩きながら
「好きな男の前でしか泣かないことにしてるから」


620 名前:卒業 :04/03/08 19:15 ID:iEPelNoU
屋上に上がり下を眺めると校庭にたくさんの卒業生が別れを惜しんでいた
いくらか見知った顔がいたがそのまま眺めつづける
あいつらとはこれからも付き合っていくだろうが、おれにはもう心に決めた女がいる
こんな俺だが『愛してる』といってくれたからにはずっと守って生きたいと心に決めた女だ
今日はここで約束していて一緒に変える約束をしている
「…にしてもあいつおせーな…」
だいぶまえにHRは終わってるはずなのにまだ上がってくる気配が無い
「ま、ゆっくり待つとするか…」
『じゃあ僕とお話でもしよう』
その声は頭の上から聞こえてきた

「なんだおめーわ」
『たいしたもんじゃない』
「…宙に浮かんでるぬいぐるみみたいなものが、か?」
『ぬいぐるみではない、まあ『ジン』とでも呼んでくれ』
「…知るかバカ」
その場を立ち去ろうとしたが
『君の未来について知りたく無いかい』
「あん?」
その言葉に足を止める
『私はこの世界におけるまぁ神様みたいなもので、きみたちの未来や運命を知ることができるんだよ』
「なめんな、そんなことあるわけネーだろ」
『はは、まあ普通はそう思うだろうがね。別の世界でも私は高校生を3年間のぞいてきたりもしたんだぞ、この年の人間は無限の可能性を持ってるから観察が楽しくてねー、くくく』
色をころころ変えながら『ジン』はわらいはじめた
「ふざけたこといってんじゃねーぞ」
『ふむ、うそだとおもってるんなら校庭を見てごらん』

そこには時が止まったままの世界が広がっていた

621 名前:卒業 :04/03/08 19:15 ID:iEPelNoU
「で、なんだって?」
『人の話しはきちんと聞きなさい。…君の未来を教えてあげようといってるんだ』
「何でそんなこと知ってんだよ…ってかみさまだったかあんた」
『ジンだ…、神様ではないんだなーこれが。ただの他の世界の生命体だ』
「意味がわかんねー」
『わかりやすく言うとだな、このせかいは作り物の世界なんだ』
「…は?」
『君は今現実を生きているとおもうだろうが今いるこの世界はある一人の男によって作られた世界なんだよ』
「な…!そ、そんなわけあるわけねーだろ!」
『本当だ現実にこの状態を見ても信じれんかね』
「……」
突然の言葉に思わず声を失う
『ここに私が来たのは、君にこの後の未来と言う設定を教えようとおもってね』
「…設定?」
『気にするな、君はここを卒業した後2年半プータローとして過ごす。』
「いきなりいやな未来だな」
『その後獣医を目指すが、資格試験で落ちつづけ。とうとうその夢をあきらめ…』
「…」

『彼女から愛想をつかれ別れてしまう』

622 名前:卒業 :04/03/08 19:16 ID:iEPelNoU
播磨は動けなかった、とっさに殴ろうとした体はは石造のように動かず、頭には声が響いてくる
『その後自暴自棄になった君は裏の世界に入り、名をはせていく』
『何人かのごろつきを抱えるやくざ物になり犯罪に手を染めていく』
『そして最後はつまらない男にナイフで刺されて殺される』
『今から9年後、27歳だ』
声も出せない播磨は必死にその言葉を振り払う
    ふざけんな!、俺はそんな男じゃねえ
『今はね。しかし時は人を変えるものさ。彼女にも暴力を振るうような男にね』
    !!
『自分自身が腐ってるのを振り払うために女に当たるとは…情け無い男だねぇ』
    う…うぁぁぁぁ!!!
『君にはもったいない女性だ。彼女の将来のために別れていたほうがいいんではないか?』
    やめろ!ぶっ殺すぞ!
『まぁ運命は決まっている、これからも君の人生を楽しみにしているよ』
    まて!おめーはぶっとばす!おい!
『さぁ、彼女がお待ちだよ』

急に目の前が白一色になり聞きなれた声が耳に入ってくる
「もう、いつまで寝てんのよ。帰りましょ」

623 名前:卒業 :04/03/08 19:16 ID:iEPelNoU
いつの間にかほとんどの生徒が帰った矢神坂を二人並んで歩く
つきあうようになってから日課になった一緒の登下校も今日が最後になる
しかし今播磨は思い悩んでいた、さっきの夢がいつまでも頭から離れない
あまりにも現実的な夢と、その内容が播磨のこころを恐怖で覆っていた
「ねぇ…どうかしたの?」
「ん…」
「さっき屋上でうなされてたから…どっか具合でも悪いの?」
「いや。そうじゃねーんだけど…」
「けど?」
「いや、いいんだ」
話を打ち切ろうとする播磨しかし…
GYUUUUUU
おもいっきり頬をつねられる
「そんな態度とんないでよ、つきあってるんだから相談して、でなきゃわかんないよ、繋がんないよ、苦しかったら頼ってよ」
「…あぁそうだな」
楽しみも悩みも打ち明けることに決めた。二人の大切な約束のひとつだった

624 名前:卒業 :04/03/08 19:17 ID:iEPelNoU
「ふーん、変な夢ね」
「まぁそうなんだがな、ただいつものと違ってものすごくリアリティがあったんだよ」
「でもよくある話じゃない」
「問題は未来の俺のほうだ」
「?」
「俺、血の気の多いほうだから多分これからもつまんないけんかや、いらない騒ぎを起こすと思う。そんときお前にも当り散らしちまうかもしれない。それがこわいんだ」
「…」
「あの運命ってやつもあながち間違っちゃいねぇ。実際いまおれはプー確定だしやりてぇこともわかんねぇ。こんなんじゃお前とつりあわねぇっていうのもわかる気が…」

「バカね」
する、と腕をからまれる

「そんなのわかってるわよ。あんたがランボーで、頭悪くて、すぐかっとなることなんて。それも含めてあんたを好きになったのよ、私」
「あ…」
「運命だろうがなんだろうが知ったこっちゃ無いわ。私たちずっとずううううううっと付き合っていくんだから。誰にも邪魔なんかさせないわ。それに…」
こちらに向けてくるその笑顔はまさに女神で。


625 名前:卒業 :04/03/08 19:18 ID:iEPelNoU
「神様と私どっちを信じる気?」
「…言うまでもねえや」

道は続く、二人の前に、その道は見えなくとも、二人は共に歩く
夕焼けの道で二人の影がひとつになった

626 名前:はっぴ :04/03/08 19:19 ID:iEPelNoU
元ネタは『キラキラ』わかる人はかなりの年です
この二人は運命すら乗り越えそうだなーとかいてて感じました

・・・さて後書いてないメインキャラは天満か…

627 名前:Classical名無しさん :04/03/08 19:40 ID:trOBxtJo
一言ありがとうございましたと言いたい。
最近沢×播のSSがなかったもんで・・でも十分補給できましたよ

628 名前:Classical名無しさん :04/03/08 19:49 ID:trOBxtJo
ゴメン良く見たらこれ沢血かじゃない可能性が・・・名前明言されてないし。

629 名前:はっぴ :04/03/08 20:47 ID:iEPelNoU
スンません沢近です
文だけでわかるかなーと思いあえて書かなかったんですが…
未熟者ですいません

630 名前:Classical名無しさん :04/03/08 21:21 ID:64ySk3pM
イヤイヤ、何となく判りましたよ。
ニヤニヤしてました。
人によって色々想像できるし、おもしろいと思います。
…元ネタはわかんなかったけど

631 名前:Classical名無しさん :04/03/08 23:28 ID:A7O1/kpo
うおおぉぉぉ!!泣ける!!・・・イイ話です。
こんな素晴らしいSS書ける方って本当憧れます!
これからもよろしくお願いします。

632 名前:Classical名無しさん :04/03/09 00:18 ID:w9z/oY4M
「ところで拳児君」
「何だイトコ」
「最近うちのクラスの塚本八雲君と仲が良いそうだね」
「あ、あぁ…」
「彼女確かキミのクラスの塚本天満君の妹だったはずだよな」
「そうだ」
「…妹に乗り換えたのか?」
「ふざけるなイトコ!俺は天満ちゃん一筋だ!!妹さんにはいろいろ相談に乗ってもらってるだけだ」
「冗談だよ拳児君。キミがそういう男なのは私も一応理解してるつもりだ」
「ったく」
「…で相談とはつまり、『天満ちゃん』のことかね?」
「なっ…」
「ターゲットの身内に協力者を得たのは大きなアドバンテージだ。目の付け所は悪くないぞ」
「おいおい、それじゃまるで俺が天満ちゃんと仲良くなるために妹さんを利用してるだけみたいじゃねーか。
妹さんに相談に乗ってもらってるのはもっと個人的なことだ。天満ちゃんとは関係ねぇ」
「ほぅ、それでは一体何を相談してるのか言ってみたまえ」
「う…そ、それは言えねぇ」
「つまり私にも言えないようなことを相談しているわけか…
となれば一度彼女を職員室にでも呼び出して問いたださねばならんな」
「お、おいちょっと待て。なんでそうなるんだ?」
「校内一の札付きの悪が内気な下級生の女子を屋上に呼び出して
人に言えない話をしてるんだぞ?担任として放置できる事態ではなかろう」
「くっ…わかったよ、妹さんに迷惑かけるわけにいかねぇ」
「妙な所で義理堅いなキミは…まぁいい、さあ正直に話したまえ」

633 名前:Classical名無しさん :04/03/09 00:18 ID:w9z/oY4M
「俺実は漫画描いててその相談に乗ってもらってたんだよ」
「……」
「やっぱ呆れてるのかイトコ…畜生、だから話したくなかったんだよ」
「…いや、隠してるつもりだとは思ってなかったんで驚いただけだ。
キミが漫画描いてることぐらい前から普通に知ってるぞ?」
「!!!」
「最初はただの現実逃避の妄想を描き殴ってる感じだったが最近はそれを作品として昇華しようとしてる努力は感じるぞ」
「しかも読んでやがったのかイトコてめぇ」
「まぁ待ちたまえ拳児君。あれだけの暴れん坊が急に部屋に篭って何かブツブツ言いながら
ひたすら机に向かって書きだしたら誰だって心配になるだろう?別に秘密にするつもりだとも思わなかったしな」
「ちっ…わかったよ」
「…それはそうと主人公の相談役の無口な女の子だが」
「ん?漫画の話か?ひょっとしてキャラ弱いか?いい娘さんだと思うんだがな…」
「いや、彼女は十分すぎるほど魅力的だ。一つ間違えばヒロインを食ってしまいかねんぐらいな」
「お?そうか?いや俺はそこまでとは思わなかったんだが」
「…むしろだからこそなんだが、彼女を入れて三角関係の話にするというのはどうかね?」
「???」
「つまり彼女が実は主人公のことが好きだという方向に持っていくのだよ」
「あーなるほど、思わぬライバル出現にヒロインは自分の主人公への想いに気付かされてって寸法か。
…でもそういう話にするとなると全然違うキャラにしないといけなくなるなぁ、この娘さん」
「そうかな?」
「いやそうだろコレは。今のこの娘さんの言動で実は主人公のことが好きなんて120%ありえねぇ」
「…相変わらず鈍感な男だな」
「ん?何か言ったかイトコ?」
「いや何も」

おしまい。

634 名前:Classical名無しさん :04/03/09 01:24 ID:P1BIBsaQ
>>632
良いものはいい。批評なんていらない。
俺がいいたい事はこれだけだ。

  _n                 n_
 ( l    _、_     _、_    l )  good job!!
  \ \ ( <_,` ) ( ,_ノ` )  / /
   ヽ___ ̄ ̄  )  (   ̄ ̄___/
     /   /    \   \

635 名前:Classical名無しさん :04/03/09 01:54 ID:bbDrRkm.
バレじゃねーだろな?

636 名前:Classical名無しさん :04/03/09 03:59 ID:YLPiRWFc
>>635
推奨されたNGワードが含まれていないから
違うだろう・・・・


多分。

637 名前:Classical名無しさん :04/03/09 04:08 ID:tLvhCC6c
>>635
バレじゃないよ。てか、バレと思わせるぐらいうまかったと。

なんにせよ
>>632
乙。マジうまいですな。本編でこんな話があっても全然違和感ないな。

638 名前:Classical名無しさん :04/03/09 06:25 ID:8NxbUakQ
GJ!!
妄想と分かっているが・・・
妄想と分かっていてもっ!

639 名前:Take your kindness :04/03/09 14:38 ID:YQ5.p6rQ
「よう、ピョートル。ついに――ついに俺にも春が来たぜ」
 穏やかな秋の陽射しが降る日曜日、播磨はいつものように動物園を訪れていた。きれいさっぱりヒゲを剃り落としたアゴを
なでつつ、ピョートルに近況報告をしている。
 そこに。
「あれ?ヒゲのにーちゃんにヒゲがない」
「ほんとだー」
「……あん?」
 どこからかわらわらと群がってくる子供たちと――
「あ、先輩」
 引率の先生のようにその後ろから現れるサラ。
「おう、っつーことはコイツら教会の」
 はい、そうですよ、と頷く。
「今日はみんなで出かけることになって、どこがいいかなって訊いたんですけど」
「どーぶつえんー」
「おー」
「……と、そういうわけです」
 言いながらも、ほら走り回らないの、などとちゃんと周囲への注意を怠っていないサラ。引率の先生、という印象は
そんなに間違ってないのかもな、と思う播磨。

640 名前:Take your kindness :04/03/09 14:39 ID:YQ5.p6rQ
「……すげぇな」
 意識せず、そんな言葉がこぼれた。
「そんなことないですよ、私も好きでやってることだし、なによりみんないい子たちですから」
 ね、と微笑むサラに笑顔を返す子供たち。
「そうみてぇだな。……ま、口のきき方にゃちっとばかし気をつけた方がいいかもしれねぇがな」
「それを先輩が言っちゃダメですよ」
 苦笑いのサラに、そりゃそうか、と播磨。
「そうだ、先輩。少しこの子たちお願いできますか?せっかくだから私、何か買ってきます」
「別に気をつかわなくてもいいぜ……っつーか俺じゃコイツらの面倒なんてみれねぇって」
「そうですか?私は大丈夫だと思うんですけど……」
 思案顔のサラのそばで、オレにーちゃんとあそびたーい、オレもー、と子供たち。
「……だ、そうなんですけど、どうです?」
 しょうがないなあ、という様子のサラに、わかったぜ、と播磨も頷く。
「すぐ戻ってきますから、イタズラとかするようだったら叱ってくれちゃっていいですよ」
「おう、任せとけ」
 それじゃお願いしますね、と小走りに駆けていくサラ。
「さて、と」
 その背を見送った播磨の足下で、子供たちの目がキラリと輝いて――

641 名前:Take your kindness :04/03/09 14:40 ID:YQ5.p6rQ
「っだああ!ちったぁ大人しくしてろこのガキどもっ!」
 どこまでいっても子供は子供、という話で。
 サラがいなくなったとみるやその行動力を遺憾なく発揮する子供たち。
「おー、にーちゃんが怒ったー」
「きゃー、おそわれるー」
 頼まれた手前、最初はなんとか面倒を見ていた播磨も、まったく言うことを聞かない子供たちをさすがに持て余している。
ああ言えばこう言う、こうすればそうする、まさしく臨機応変に行動する子供たち。最後の手段として怒鳴ってはみたもの
の――四方八方に逃げていく小さい悪魔たちは、ますます状況を悪化させている。
「お前ら――」
 慌ててその後を追うも、あちらこちらに目移りしてなかなかつかまらない。ようやく一人に狙いを絞ったものの、人混み
の中でのすばしっこさには子供の方に分がある。
「待ちやがれっ」
「こっちっこっちー……うわっ!」
「きゃっ!」
 そんな追いかけっこも、後ろを向いてあかんべーをしていた子供が通行人にぶつかる、という形でようやく終わりを告げる。
「ったく……ホレ、謝れ。あー、すんません、どうも」
「……ごめんなさい」
「もう……別にいいけど今度から気をつけ――」
 唐突に途切れた言葉を不審に思い、播磨が頭を上げると。
「……お嬢」
 呆然としたその隙に、一目散に逃げ出す子供。

642 名前:Take your kindness :04/03/09 14:40 ID:YQ5.p6rQ
「っ!てめぇ!」
「……何やってんのよ、アンタ」
 そんなコントか何かのような様子に、呆れつつ尋ねるお嬢こと沢近。
「見りゃわかるだろうが、ガキの世話をだな……」
 だからなんでよ、と沢近が聞き返す間にも、あちこちからこっちこっち、という声がする。
「……しゃーねぇ、この際だから贅沢は言えねぇ。手伝え」
「……は?なんで私がそんなこと」
「お前は舎弟だっつったろーが」
 猫の手も借りたい、という播磨。メチャクチャを言っているのは自分で承知しつつも、とりあえず言ってみる。
「……わかったわよ」
「そうか無理かまあそうだと思っ……ハイ?」
「……だから、手伝えばいいんでしょ」
「……いや、それはそうなんだが」
 お前、熱でもあんのか、と言わなくてもいいことを言ってしまう播磨。
「――そう、人がせっかく手伝うって言ってるのに」
「……それはありがたいぞ、うん。だからな」
「だったら――!」
 秋空の下、沢近の怒声が辺りに響く。

643 名前:Take your kindness :04/03/09 14:41 ID:YQ5.p6rQ
 そんな光景を。
「私はちょっとお邪魔――かな?」
 ジュースを両手に持ったサラは少し離れたところから見つめていた。視線の先には沢近に怒鳴られている播磨、そして
それを面白そうに見ている子供たちの姿。言葉にするとあまり平穏とは言えないそれが、どうしてかそこからでは微笑ま
しい光景に見える。
「とりあえず、ジュースもう一つ買ってこようかな」
 どこか楽しそうにそう呟いて、サラはまた売店の方に歩き出した。

644 名前:Take your kindness :04/03/09 14:40 ID:YQ5.p6rQ
 一方、すったもんだの末に結局二人で事態を収拾した播磨と沢近、並んでベンチに腰掛けている。
「……アンタってさ」
 意外と言うか何と言うか、最初は戸惑った様子だったものの、緩急つけた話術で子供たちにすっかり懐かれた沢近、
ぐったりした様子の播磨を見つつ嘆息する。
「……うるせぇ。いいんだよ、俺は別に……」
 うめく播磨を、気にすんなよにーちゃん、オレたちがついてるぜ、と幾人かの男の子たちが慰めている。
「お前らが言うんじゃねぇ……」
「……」
 と、そこに。
「お待たせしました」
 ジュースを持って戻ってくるサラ。
「どうでした?みんなは」
 悪戯っぽい笑みを浮かべつつ尋ねるサラから、訊かないでくれ、と言いつつジュースを受け取る播磨。
「ふふ、そのうち慣れますよ」
 お疲れさまです、と言ってから、今度は沢近の方に向き直る。
「あなた、確か――」
「はい、花火のときに一度お会いしてます。サラ=アディエマスです、サラで構いません」
 沢近先輩にもお世話になったみたいですね、とジュースを手渡す。
「ありがとう。でもよく覚えてたわね、私の名前」
 一度きりなのに、と言う沢近に、一度きりだからですよ、とサラ。
「毎日会う人なら自然に覚えられますけど、滅多に会わない人ってなかなかそうはいきませんから」
「そうね……そういう考え方もあるわね」
 その解答が気に入ったのか、笑顔で右手を差し出す沢近。
「それじゃ、これからよろしくね、サラ」
「はい、こちらこそ」
 握手を交す二人に、姉ちゃんたち知り合いなのか?、と子供たち。
「うん、前にね」
「その話ききたいー」
「おしえておしえてー」
「はいはい」
 苦笑混じりに頷きつつ、いいですよね先輩?、と沢近にお伺いを立ててから話し始めるサラ。
「あれはね、夏の花火の日で――」

645 名前:Take your kindness :04/03/09 14:42 ID:YQ5.p6rQ
 そんな風にして、ひとしきり談笑し終えた後。
「さて、私はこれでお役御免、っていうやつかしらね」
 それじゃ、と行こうとする沢近を、あ、それなんですけど、と呼び止めるサラ。
「私たち、これからお昼なんですけど――沢近先輩もご一緒しませんか?」
「え……?そんないいわよ、私は別に……」
 お世話になりましたしお礼も兼ねて、というその申し出を、たいしたことはしてないわ、とやんわり辞退する沢近。
 けれど。
「えー、エリ姉ちゃん来ないの?」
「いこうよー」
「……アナタたち」
 短い時間とはいえ、沢近は予想以上に子供たち――とりわけ女の子たちの心をつかんでいたらしく、せがむような彼女
たちの輪がその周りに出来上がる。どうやら、幼心にも「如何にして女を魅せるか」という話には興味が尽きない様子。
「まったく、子供にはかなわないわね」
 嬉しさと恥ずかしさが半々、という笑みを浮かべる沢近。
「いいわ、それじゃお言葉に甘えさせてもらおうかしら」
 そう言ってから、でもいいの?、とちらりと横の方を見る。そこには、それこそ猿山か何かのように男の子たちに
しがみつかれ、よじ登られている播磨の姿。さすがにもう反抗する気力もないのか、為すがままになっているその姿は、
これはこれで懐かれている……ように見えなくもない。
「播磨先輩ですか?別に大丈夫だと思いますけど――いいですよね?先輩」
 あ、そういう意味じゃなくて、と沢近が口に出す前に播磨に確認を取るサラ。
「俺は別に構わねぇよ……ソイツがいいってんならな」
 不承不承、という播磨に、周囲から声が上がる。
「なんだにーちゃん、エリ姉ちゃん美人なのにうれしくないのか?」
「ばかだな、オマエさっき見ただろ?兄ちゃんはエリ姉ちゃんがこわいんだよ」
「おう、そっか。……えーと、なんて言うんだっけ、そーゆーの」
「んっとな……あ、そうだ。『しりにしかれてる』!」
「それだそれ!なあ、にーちゃんそうなんだろ?」

646 名前:Take your kindness :04/03/09 14:43 ID:YQ5.p6rQ
「ガキどもが……」
 いくらなんでもそれは聞き捨てならないわけで。
「もう容赦しねぇっ!待ちやがれっ!」
 そう言われて待つ者がいるわけもなく、わーいにーちゃんが怒ったー、などと笑いながら逃げまどう。つい先ほどの
繰り返しである。
「……バカね」
 そんな光景に思わず呟く沢近に、そーなの?エリ姉ちゃん、と無邪気に訊いてくる子供たち。
「なっ――そんなワケないでしょ」
「違うんですか?」
 即座に否定したところに重ねて尋ねてくるサラ。
「……アナタ」
「ふふ、冗談ですよ。はい、それじゃ行きますよー!みんな戻ってきてー」
 その声に、蜘蛛の子を散らすように逃げていった子供たちが、そろってわらわらと戻ってくる。後ろからは、ぜーはー
ぜーはーと肩で大きく息をする播磨の姿。何をか況や、である。
「うん、みんないるね。それじゃ行こっか」
 そう言って歩き出したサラの周りに群がる子供たち。やはりなんだかんだと言っても、サラ姉ちゃんが一番らしい。
「……やるわね、あの娘も」
 そんな後ろ姿にぽつりと呟く沢近。
「……あん?何言ってんだお前。おら、とっとと行くぞ」
「わかってるわよ!……って、大丈夫なの?アンタ」
 見れば、相当に辛そうな様子の播磨、子供をなめてはいけない、といういい例である。

647 名前:Take your kindness :04/03/09 14:43 ID:YQ5.p6rQ
「けっ、お前に心配される必要なんてねぇよ」
「――そう」
 じゃあね、と足早に歩き始める沢近だったが、少し行ったところでちらりと振り返る。
「……」
 よろよろと歩く播磨の姿。
「もう、いくら時間があっても足りないじゃない――」
 言って、ずんずんと播磨の方に向かう。
「な、なんだよ。俺は別に……ってオイ!」
「いいからとっとと来なさい!」
 前方から聞こえてくる、サラの大丈夫ですかー、という声に、今行くわ、と答えて。
(……なんで私がこんなことしてるのかしら)
 そんなことを考えつつ。
「な、ちょ、だから俺はっ」
 沢近はもう一度歩き出した。
「黙りなさい。きびきび歩く!」
 播磨の腕を引いて――

648 名前:Take your kindness :04/03/09 14:47 ID:YQ5.p6rQ
……なんかサラが違う方向に強まってる気がする今日この頃です。
決して腹黒い人だなんて思っていません、と言い訳してみる。
……いや、好きですよ?ホント。

649 名前:Classical名無しさん :04/03/09 15:36 ID:KE6l.l.U
お疲れ様です。
相変わらずキャラを動かすのが上手いですね。
あと、サラは自分の中では完全無欠の腹黒でうわなにをするやめ(ry

失礼しました。ホワイトデーSSも期待してます。


650 名前:Classical名無しさん :04/03/09 16:25 ID:DxRbV2tM
>>632-633
グッジョブです
おにぎりと超姉萌え一粒で二度美味しいSSですな

つーか絃子さん萌えとしては「相変わらず鈍感な男だな」の"相変わらず"が
すなわち絃子さんは普段から播磨の鈍感さに悩まされてるわけでそれはつまり…と
何やらいろいろと妄想をかきたてられるわけですよえぇ(w

あとヤクモンと絃子さんは接点があるから旗話よりおにぎり話のが絃子さんは絡ませやすいのかな、と思ったり

>>Take your kindness
旗っぽく見えて実はサラ萌え話キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!(断言)
腹黒最強サライイ(・∀・)!!

651 名前:Classical名無しさん :04/03/09 22:27 ID:YQ5.p6rQ
いやだから、サラはいい娘ですってば。
腹黒くなんてナイデスヨー。
>>649
ナズェミテルンディス!!……ととりあえずお約束をやっておいて。
ホワイトデーは正直最後の〆しかまだ見えてません、果てしなく微妙です。
と言うか、バレンタインほど需要がない気が……

652 名前:Classical名無しさん :04/03/09 22:48 ID:KE6l.l.U
>>651
需要無いですかねぇ……?
とりあえず旗やおにぎりはおまかせして、自分は
絃子先生と笹倉先生で一本いくつもりです。
百合?上等です(・∀・)

あと、もう480kb超えてますね。
というわけで↓の方スレ立てお願いします。

653 名前:Classical名無しさん :04/03/09 23:03 ID:5FOVs7y2
なんてこった。。。。
でも黒いサラもいいと思います!!

654 名前:653 :04/03/10 00:11 ID:5FOVs7y2
>>652
更新せずに書き込みしてしまったので責任とってたててみますた

次スレ
スクールランブルIf06【脳内補完】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1078844925/l50

655 名前:スクランIf05完走記念座談会 :04/03/10 08:18 ID:gm9TrwR2
花井「さあさあ、とうとうこのスレも終ってしまいました!これも
   名無しや職人、みんなのおかげだ、はっはっは。みんなありがとう!!!」
美琴「最初からハイテンションだなおい・・・」
花井「進行役を授かったのだ!これ以上のうれしいことはない!
   八雲君!僕の勇士をじっくりみてていたまえ・・!!!」
八雲「はあ・・・頑張ってください・・・」
晶 「うざい・・・」
花井「・・・まあ気を取り直して、話を進めようではないか。
   スレが立ってちょうど1ヶ月で次スレに突入した。良い終り方であったな。」
サラ「そうですね、バレンタインなど、さまざまな恒例行事がありましたから。」
花井「ふむ、そうだともサラ君!特にバレンタインのSSは実に多かった!
   なのに僕と八雲君の本格派SSはなぜなかったんだーーー!!!」

天満「そうなんだよーー!!私、主人公なんだよ?なのにスレでは全然出番なかったの!
   しかも烏丸君とのSSなんて微塵も見せなかったし!どうしてなの!?
   もしかして烏丸君と私の仲を妨げるエイリアンのしわざ!?」
八雲「姉さん・・・ちょっと大げさ過ぎ・・・。」
播磨「(はっ!そう言えば俺と天満ちゃんのからみが皆無だった!そうだ・・今天満ちゃんを慰めれば俺の好感度急激にアップ!)
   (全然会話してなかったんだ、きっと天満ちゃんも俺との会話を待ち望んでるに違いねえ、今がチャンスだ!!!)
   天m・・・いやいや塚本・・そう落ちこmふぎゅ」
沢近「はいはい、どいてね目障りだから。私はねあのヒゲ・・・もうヒゲじゃあないけど・・・播磨君とはなんら関係ないの
   少しはもっと他のバレンタインSSを書いたらどうなのかしら?もう遅いけど・・・」
晶 「照れ隠し」
沢近「うるさいです、そこ。」

656 名前:スクランIf05完走記念座談会 :04/03/10 08:20 ID:gm9TrwR2
花井「ふむふむ、仲が良いことはいいことだな。そしてなぜか僕と周防過去に関するSSが人気だったな、なぜなんだ周防。」
美琴「いや、私に振られたってな・・・まあお前とは付き合いながいし、いろんなことがあったしな。」
花井「そうだな、周防が泳げなくて仕方がないから僕が助けてって・・痛っ!・・・殴ることはないじゃあないか!」
美琴「勝手に過去話を語るな!もういいじゃあねえか2人だけの秘密ってことでさ。恥ずかしいんだよ。」
今鳥「ミコちんの怒ってる顔もかわいいー、さすがD・D・D!D・D・D!」
美琴「お前いたのかよ!!!」
今鳥「いたら悪いー?だってさみんなでわいわい騒いでるのに俺だけ一人のけものにしてさー
   しかも今逃げてるからここにいたほうが楽なんだよ・・・。
一条「見つけました!今鳥さん!!!早くデートの続きをしましょう!」
今鳥「やだー!!!!俺ミコちんと一緒にいたい!だからうわなにをするやめろぉぉぉぉぉ・・・。」
天満「カレリーーーン!女は男をリードしてなくちゃあいけないんだよ!だ・か・ら
   ちゃんと世話をやくんだよ!頑張ってきてねー!

657 名前:スクランIf05完走記念座談会 :04/03/10 08:22 ID:gm9TrwR2
美琴「な・・・なんなんだいったい・・・。」
花井「・・・・嵐のように去っていったな・・・一条達はもういないが彼女達のSSも中々の人気だった。」
サラ「彼女達には独特の雰囲気がありますから、それが魅力なんでしょうね。」
晶 「彼女の一直線の思いがさまざまな職人の胸を打ったのでしょう。彼女をなんとかしてしあわせにしてあげたい。
   その集大成が今鳥君と一条さんのSSだったのです。」
花井「晶君、丁寧な解説ありがとう。」
晶 「別に花井君のためじゃあないけど・・・。」

花井「っく・・・僕は負けんぞ。それと最近ではSSSというものが人気である。」
サラ「長い文章は苦手だけど、SSは書いてみたい!と思ってるそこのあなた!。
   SSSを使えば一気に解決!あなたも今日から職人です!。」
花井「サラ君・・・キャラが・・・まあいい、少ない文章でも味ができる作品にしあげることができるSSS
   是非みんなも試して欲しい、そして僕と八雲君のSSSを沢山作ってくれたまえ!!!」
晶 「実際はあとがきでSSS書いても、ギャグ、シリアスでもなんでもいいです。別に強制ではありません。」

花井「そして現代でも僕と周防のSSが多かったな、なぜなんだ周防。」
美琴「だからあたしに聞くなって、あれだろあれ、幼馴染だし、それが職人の魂に火がついたんだろ。」
花井「そういうもんなのか?だったら別に僕達じゃあなくてもいるんじゃあないのか?」
美琴「うー、お前に言ったのが間違いだった・・・合気道仲間だし、縦笛仲間だしいろんな接点があるしな。」
花井「ふーむ、なんでこんなに人気があるのかわからんな。どうせなら僕と八雲君の・・・!!」
八雲「??」

658 名前:スクランIf05完走記念座談会 :04/03/10 08:25 ID:gm9TrwR2
花井「そう・・・最近調子乗り始めてる、某SSがあるのだが・・・」
播磨「ん?どうして俺を睨みつけるんだよ、・・・やるんなら今すぐにでもやってやるぞコラ」
花井「きーさーまー、八雲君になんてことを・・・ごふっ!!!」
美琴「・・・・花井は気絶させといたから後はみんなでやってくれ・・・」

晶 「では花井君に変わりまして、高野晶が進行役をさせていただきます。」
天満「ひゅーひゅー!晶かっこいい!」
晶 「ありがとう、ではさっそくですが、八雲さんと、播磨君、
   最近あなた達に関するSSが増えてますね、どう思いますか?」
八雲「どう思うもなにも・・・私は・・・ただ播磨さんと喋ってるだけで・・・別に・・・なにもありませんが・・・。」
晶 「私から思うに播磨君と喋ってる時八雲さんも花井君と喋ってる時よりも見せない笑顔が沢山あったわね。」
八雲「いえ・・・そんな私は・・・」
晶 「照れない照れない。そして播磨君、あなたも八雲君と最近会いまくってますね。茶道部には頻繁に出入りしてるし。」
播磨「最近妹さんとはちょっとした仲なんでな(漫画を見せてるなんて天満ちゃんの目の前で言えるわけがねー)、
   妹さんには感謝している、俺の生きる道を教えてくれたんでな、まじでありがとよ。」
八雲「播磨さん・・・あの恥ずかしいので・・そのへんに・・・」
播磨「そうか?まだ少し言いたりねーが妹さんの願いならしょうがねー。・・・ん?どうしたお嬢、顔色悪いぞ。」
沢近「うるさいわね、あんたには関係ないでしょ、八雲さんといっぱいお喋りしとけばいいじゃない。」
晶 「やきもち・・・。」
沢近「ほんとにうるさいです、そこ。」

659 名前:スクランIf05完走記念座談会 :04/03/10 08:26 ID:gm9TrwR2
晶 「では2人に本題を入れます。ここができたきっかけと過言でもない沢近と播磨君のSSがこのスレでも沢山ありましたね。」
沢近「ちょ、ちょっと何言い出すのよ!そりゃあ私とヒゲ・・・いや、播磨君のSSはちょっと多かったかもしれないけど
   別に播磨君との仲が良くなるようなSSは無かったじゃあない!そう思うでしょ。播磨君も?」
播磨「お嬢との間になにかあったっけ?」
沢近「・・・」
播磨「痛ぇ!!いきなりシャイニングしてくんなよ!!!」
沢近「うっさいわね!!!!それぐらい男だったら避けなさいよ!」
播磨「できるかボケ!後ろから不意打ちだぞ!どこぞのプロレスラーじゃあねーんだぞ俺は!!!」
晶 「やれやれ・・・夫婦ケンカは外で・・・」
播磨・沢近「「してない!!」」

晶 「ということなのですがここで大人の意見を聞いてみましょう」
絃子「ふむ、あれでいて播磨君は初心なのでな、見逃してやってくれ」
笹倉「そうですよ、ああ見えても播磨君、純情ですから・・・・。」
播磨「ゲッ。イトコ」
絃子「さんをつけろ、あと私のSSを書いてくれる人がいるみたいなのでありがとうといっておこう。」
笹倉「ふふふ、照れ屋さんなんだから絃子も。わたしからもお礼をいいます、皆さん私なんかのために
   SSを書いてくれるなんてありがとうございますね。」
晶 「さすが先生たち、生徒の心をよくわかっております。」

660 名前:スクランIf05完走記念座談会 :04/03/10 08:27 ID:gm9TrwR2
晶 「そして最後に最近は私達のほかにもさまざまなキャラが生き生きしたSSがあります。」
花井「そう!スクールランブルの脇を固める勇気あるモブキャラ達だ!」
晶 「ちっ、生き返ったか。」
花井「さあ!舞君に隣子君!君達の話だぞ!!」
舞 「え、え、えと、私達は出れただけで嬉しいよね。」
隣子「は、はい!私達はそれで結構ですし。播磨君とも共演できたし。」
花井「むむ、短い意見だが結構なご意見だな、これからもずっと脇で活躍してくれ!」
美琴「なんか暗に酷いこと言ってないか?」

661 名前:スクランIf05完走記念座談会 :04/03/10 08:30 ID:gm9TrwR2
花井「ではこれにてスクールランブルIf05【脳内補完】完走記念、雑談会を終わりにしたいと思う!!!
   じゃあみんな、それぞれ、一言。」
天満「次スレでは絶対烏丸君と私の恋愛SS書いてよね!絶対、絶対だよ!」
八雲「姉さんや皆さんが・・・平和でいてくれたらいいので・・あの・・・皆さん・・・頑張ってください。」
播磨「(ここで天満ちゃんとのラブラブSSを頼む!と頼んでもありきたりで意味がねえ、そうつまりここは・・・)つかm。」
晶 「時間切れです。次の方どうぞ」
沢近「(隣りがうるさいわね・・・)私からは別に用件はなにもないわ。私達のために書いてくださってるんですもの、感謝しなくちゃね。」
晶 「別に出番があればそれでいいです。」
美琴「あーめんどくせーな、私からは・・・んまあ適度に頑張ってくれ。」
今鳥「俺とミコチンの18禁SS頼むよー。俺にはD!しか無理なんだD!しか!!!」
一条「できたらでいいですけど、私と今鳥さんのSSを・・・。ごめんなさい!言い過ぎました!!!」
サラ「私はSSに出れるだけで幸せです。今後もSSスレ発展のために努力してくださいね。」
絃子「私から言うことはない、だが播磨君・・・ちゃんと恋を実らせるのだぞ。」
笹倉「先生から言うことは皆さんSS書きに必死になって時間を忘れないでくださいねということです。
   SS書いてていつのまにか朝日が昇ってたとかじゃあ冗談にもなりませんからね。」
舞・隣子 「「どうか私達を忘れないでください」」
花井「よし、みんな終ったな。最後に僕からの一言でしめたいと思う。」
晶 「ではこれでスクールランブルIf05【脳内補完】完走記念、雑談会を終ります、皆さんごきげんよう。」
花井「おい!まだ僕が終ってn」                                             
                                       
                                          完

662 名前:スクランIf05完走記念座談会 :04/03/10 08:37 ID:gm9TrwR2
ギリギリいけた・・・・
埋めるためのif5の完走達成記念座談会
全員出したから支離滅裂、難しいね会話だけでやるって。
このスレに出会ってほんとよかった、次スレでもみんな頑張ってねー

663 名前:Classical名無しさん :04/03/10 11:47 ID:KE6l.l.U
>>662
おつです。
言われてみれば、天満×烏丸はまったくないですねw
虐げられてる花井の姿が非常に面白かったです。
次スレでもがんばっていきましょう!


664 名前:Classical名無しさん :04/03/10 15:28 ID:rDeef1V6
>>662
乙。
ほぼ全キャラ登場のまとめ雑談、楽しく読ませていただきました。
SS職人のみなさん、次スレでもがんばってください。
お疲れ様でした。

665 名前:Classical名無しさん :04/03/10 18:47 ID:KVSYm4Jc
また規制された。
此処しか書けんからSSでも書くかのぅ


666 名前:“568” :04/03/11 00:42 ID:U8.Oa2E.
666ゲット
次スレもいいスレでありますように(-人-)

667 名前:Classical名無しさん :04/03/12 01:50 ID:FR8OQ6.o
きゅあきゅあ

668 名前:痔スレ :04/03/12 20:04 ID:sceipWOM
スクールランブルIf06【脳内補完】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1078844925/


669 名前:Classical名無しさん :04/03/20 20:41 ID:kukQfe0c
うほ


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